殿町・リプロセル再生医療センターの開設について

2019 年5月 13 日
各 位
会 社 名 株 式 会 社 リ プ ロ セ ル
代表者名 代 表 取 締役 社長 横山 周史
(コード番号:4978)
経 営 管 理 部
問合せ先 吉村 美旋律
シニアマネージャー
(TEL.045-475-3887)

殿町・リプロセル再生医療センターの開設について


株式会社リプロセルは、神奈川県が川崎市殿町地区に設置したライフイノベーションセンター(LIC)内に再生
医療用の細胞加工を行う「殿町・リプロセル再生医療センター(以下、同センター)」を開設することといたしま
したのでお知らせいたします。今後、同センターを拠点に革新的な再生医療シーズの研究開発を加速させ、医薬品
医療機器等法下での実用化を目指してまいります。


現在、リプロセルでは、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、多発性硬化症、横断性脊髄炎等の様々な中枢神経の難病
の治療を目指したiPS細胞由来グリア前駆細胞(iGRP)の研究開発に取り組んでいます。今後、安全性及び有効性の
データを取得する非臨床試験及び臨床試験(治験)に用いるiGRPの製造を同センターで実施することによって、製
品の実用化に向けた研究開発を加速させます。


更にリプロセルは、同センターにおいて、再生医療等製品の原料として日米欧の規制・ガイドラインに準拠した
臨床グレードのiPS細胞バンクの製造及び保管を実施するとともに、大学及び企業で開発中の再生医療等製品の非
臨床試験及び臨床試験用の製品製造をフレキシブルに支援することによって、様々な再生医療シーズの実用化に貢
献する計画です。


なお、同センターの整備にあたっては、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の「再生医療の産業化に
向けた評価基盤技術開発事業」における成果を活用しています。


(ご参考)
ライフイノベーションセンター(LIC)
最先端のライフサイエンス産業・研究機関が集積する川崎市殿町地区に、神奈川県が主導して2016年4月に整備
された再生・細胞医療の産業化拠点です。
(http://www.pref.kanagawa.jp/docs/mv4/cnt/f531405/)


iPS細胞由来グリア前駆細胞(iGRP)
リプロセルは、中枢神経系疾患に対する新たな治療戦略の取り組みとして、米国Q Therapeutics Inc.(以下、Q
セラ社)と共同でiPS細胞由来のグリア前駆細胞(iGRP)を作製し、臨床応用を目指す研究開発に取り組んでいま
す。Qセラ社の第一世代製品である胎児組織由来のグリア前駆細胞Q-Cell®は、非臨床試験で様々な中枢神経疾患に
対する有効性を示しており、米国において筋萎縮性側索硬化症(ALS)および横断性脊髄炎を対象疾患とした治験
計画届(IND)のFDAによる審査を完了しています。原料としてiPS細胞を用いることで、品質の安定したグリア前
駆細胞(GRP)を大量に製造することが可能になります。
(https://reprocell.co.jp/regenerative_medicine)
以 上


4092