ミルボン、関西大学との協働により日本動物代替法学会第33回大会で「板垣宏学生奨励賞」受賞

News Release
2020 年 12 月 17 日


ミルボン、関西大学との協働により
日本動物代替法学会第 33 回大会で「板垣宏学生奨励賞」受賞

株式会社ミルボン(代表取締役社長・佐藤龍二)は、2020 年 11 月 12 日~11 月 13 日で開催された「日本動物代替
法学会第 33 回大会」にて「板垣宏学生奨励賞」を関西大学 山本秀樹教授と協同で受賞しました。
日本動物実験代替法学会は、動物実験の適切な施行の国際原則である 3Rs(Replacement(動物を用いない代替
法への置換)、Reduction(動物数の削減)、Refinement(動物に対する苦痛軽減))の推進と普及を目的とし、研
究、開発、教育、調査等を行う学術団体です。
ミルボンでは今後も動物実験代替法の研究推進により、動物実験を行わない中で、より安全性の高い商品開発を行える
ように邁進してまいります。


【板垣宏学生奨励賞】
発表タイトル:「Hansen 溶解度パラメータを用いた新規安全性試験の検討」
発表者:渡辺修平※1、藤井拓海※1、伊藤廉※2、藤原暢之※2、山本秀樹※1
※1 関西大学大学院 理工学研究科 環境都市工学部 エネルギー環境工学科・プロセスデザイン研究室

※2 株式会社ミルボン 開発本部



【研究の概要】
現在、動物愛護の観点から世界中において動物実験の反対運動が行われています。EU では 2009 年に化粧品とその使
用原料について動物実験が完全に禁止され、動物実験を実施した製品の販売を禁止するという法律ができました。SDGs
(持続可能な開発目標)が 2015 年に国連サミットで採択されている中、動物愛護の観点から、化粧品開発において動物
実験を行わないという事は今や世界的な潮流となっています。
動物実験を実施しない中でより高い安全性を確保していくために、ミルボンは安全性研究を推進しようと考え 2019 年 4 月
より関西大学 イノベーション創生センター(注 1)内に「ミルボン先端美容研究室」を設置しました。
そこで関西大学 環境都市工学部の山本秀樹教授との協働により Hansen 溶解度パラメータ法(注 2)という方法を利用した
コンピューター計算による予測研究を推進してきました。
本研究は、Hansen 溶解度パラメータ法を用いた、物質の目刺激性試験に関する動物実験代替法の開発です。本研究は
動物代替法且つ予測計算手法であるため、動物にも人にも地球にも優しいという独自の最新安全性研究の第1歩と考えて
います。
今後も、ミルボンは山本秀樹教授と協働で Hansen 溶解度パラメータ法を用いて様々な動物実験代替法の開発をはじめ
とする様々な研究に取り組んでまいります。




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[注記]


(注1) 関西大学イノベーション創生センター :関西大学創立 130 周年記念事業の一環で 2016 年に設立した、イン
キュベーション機能や起業支援機能を兼ね備えた産学官連携・共同研究拠点。企業を誘致し、事業化を視野に入れた共同
研究等を通して、創造的かつ革新的な研究成果を持続的に社会に発信している。
(https://www.kansai-u.ac.jp/renkei/innovation/)




(外観写真)


(注 2) Hansen 溶解度パラメータ法:物質同士が互いに溶け合う場合はその性質は似ており、溶けにくい場合は性質が
異なるという事を利用した物質の評価手法です。




■リリースに関するお問い合わせ先
広報室 東京都中央区京橋 2-2-1 京橋エドグラン
TEL 03-3517-3915 FAX 03-3273-3211
株式会社ミルボン/本社:東京都中央区、社長:佐藤龍二、証券コード:4919(東証1部)




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