特許出願と日本薬学会における研究発表に関するお知らせ

平成 28 年 4 月 1 日
各 位
会 社 名 株式会社アイビー化粧品
代 表 者 名 代表取締役社長 白銀 浩二
(コード番号:4918 東証 JASDAQ)
問 合 せ 先 執行役員 経営管理部長 兼 経理部長
中山 聖仁
(℡ 03-6880-1201)


特許出願と日本薬学会における研究発表に関するお知らせ

当社社員を筆頭研究者とする研究グループが、第 136 回日本薬学会の「生
物系薬学皮膚・感覚器官」分野にて、学会発表を行いました。また、本内容に
つき特許の出願を致しましたので、お知らせ致します。





1.研究の概要
【題名】
「VEGF(血管内皮細胞増殖因子)により促進される血管内皮細胞増殖に対する
マジョラム(Origanum majorana)とホップ(Humulus Lupulus)の抑制作用」

 マジョラム、ホップ抽出液およびそれらの組み合わせにより、VEGF に
よる血管内皮細胞の過剰増殖を抑制し、真皮上層における血管密度を正
常に戻す効果を有する可能性が見出されました。

 マジョラム、ホップ抽出液およびそれらの組み合わせは、機能性素材と
して化粧料への応用が期待されます。

【研究背景】
①皮膚への紫外線照射は、表皮細胞からの VEGF(血管内皮細胞増殖因子 vascular
endothelial growth factor)の分泌亢進とその抑制因子であるトロンボスポンジン
-1(TSP-1)の分泌低下により過剰な血管新生を誘導する。
②真皮血管叢の密度上昇は好中球の真皮組織への易浸潤を生じ光老化皮膚
形成のプロセスを以下の観点から促進すると考えられている。
 好中球エラスターゼによるエラスチン線維の断裂
 好中球エラスターゼによるデコリン分解によるコラーゲン分解の促進

◆マジョラム
マジョラムはシソ科の多年草。マヨラナともいいます。
ヨーロッパでは、古くから健康維持に役立てられています。
成分としては、フラバノンやフラボン、タンニンなどを含んでいます。

◆ホップ
ホップはアサ科の多年草。
雌株はビールの原料に使われることで有名です。
健康維持に役立てられてきたことも 知られています。
成分としては、精油成分(フムロン、コフムロン)、タンニン、苦味質を含んでいます。


【ご参考】「日本薬学会」とは
日本薬学会は、「くすり」に関係する研究者や技術者が、学術上の情報交換を行い、
学術文化の発展を目的とする学術団体であり、新しい医薬品の開発・製造、安全性
の確認、臨床への供給など薬を使ってさまざまな病気を克服する、という目的の
公益社団法人です。


2.今後の事業に与える影響

当社においては、より安全で効果的な化粧品を開発する為に、常に新規素材の
探求を行っております。その取り組みは、地道で時間のかかる試みでもあり困難を
極めた研究でありましたが、当社開発研究所一丸となり化粧品に応用できる新規
素材の開発を実現して参りました。

このたび、「日本薬学会」という大変に権威のある医療分野の学術団体において、
ポスター発表ではございますが、意味のある発表を行うことが出来ましたので、
当社の研究成果としてご報告させていただきます。
今回の研究発表につきましては、今後の新製品開発ならびに企業価値を高める
ものとして非常に有益なものと考えております。

現在、今回の研究成果に基づく素材を含む皮膚外用剤の特許を出願中で
す。

以 上

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