『日本シルク学会研究奨励賞』受賞に関するお知らせ

平成 27 年 5 月 22 日
各 位
会 社 名 株式会社アイビー化粧品
代 表 者 名 代表取締役社長 白銀 浩二
(コード番号:4918 東証 JASDAQ)
問 合 せ 先 執行役員 経営管理部長 兼 経理部長
中山 聖仁
(℡ 03-6880-1201)


『日本シルク学会研究奨励賞』受賞に関するお知らせ

当社社員が筆頭著者である論文が、第62回日本シルク学会通常総会において、「日本シルク学

会研究奨励賞」を受賞致しましたので、お知らせいたします。




1.受賞論文

『シルクフィブロイン水溶液のゲル化抑制と経皮吸収促進効果に関する研究』

今回、論文のテーマである「シルクフィブロイン水溶液」は、シルク繊維に含まれる
シルクフィブロインを水溶液状態で長期に安定化することができ、且つ水溶液に配合
した有用成分の経皮浸透性を高めることのできる機能性美容添加剤です。
今までのシルク素材を基にした化粧品原料は主にシルクの加水分解物や誘導体であ
りましたが、今回の「シルクフィブロイン水溶液」は、シルク繊維から抽出したシル
クフィブロインを高分子の状態で水溶液中に安定に溶解したものとなります。このシ
ルクフィブロイン水溶液を化粧品原料として利用することにより、シルクの持つ高級
感と角質層への優れた浸透性を化粧品開発に応用することが可能となります。また、
経皮浸透性を高める機能性につきましては、化粧品用途以外での応用につきましても
期待できます。




【シルク】



【シルクフィブロイン水溶液】
2.今後の事業に与える影響



当社においては、製品をより魅力的かつ効果的に魅せ、アイビー化粧品の技術面での信頼

性を向上させる為に、
基幹スキンケア製品の多くにDDS(※1)概念を応用して参りました。

その取り組みは困難を極めましたが、開発研究所一丸となり各製品特長に合致した、効果

的なコンセプトを実現して参りました。この度、大変名誉ある賞を授与されましたので、

開発研究所成果としてご報告させていただきます。

今回の受賞につきましては、今後の新製品開発ならびに企業価値を高めるものとして非常

に有益なものではございますが、製品開発までは不確定要素が多く、また製品化まで時間

も要することから、今回の受賞による今期業績への影響はありません。なお、本内容に関

し、平成 26 年 4 月 21 日に開示しました「機能性美容添加剤の開発に関するお知らせ」に

記載の通り、共同研究先(※2)と共同で特許出願中です。



※1 DDS(ドラッグデリバリーシステム):医薬品分野において、副作用をおさえ、必要な薬剤を必要

な部位へ必要な量、作用させる技術。薬剤を膜などで包みこむことにより、途中で吸収・分解さ

れることなく目標とする患部に到達させ、患部で薬剤を放出して治癒効果を高める手法など。


※2 共同研究先の名称ならびに受賞論文の共同著者名については、先方の希望により匿名と
させて頂きます。


【ご参考】

「日本シルク学会」とは、年に一度日本のシルク関係者が一堂に会し開催される学会です。シルク産

業の発展に寄与した研究や優れた技術研究に対し、各賞を贈呈しています。




以 上

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