当社協業先であるクラリス・バイオセラピューティクス社より資金調達並びに今後の予定がリリースされました

2024 年1月 10 日
各 位
会 社 名 ク リ ン グ ル フ ァ ー マ 株 式 会 社
大阪府茨木市彩都あさぎ七丁目7番 15 号
住 所
彩都バイオインキュベータ 207
代 表 者 名 代 表 取 締 役 社 長 安 達 喜 一
(コード番号:4884 東証グロース)
問い合わせ先 取締役経営管理部長 村 上 浩 一
TEL.072-641-8739


当社協業先であるクラリス・バイオセラピューティクス社より
資金調達並びに今後の予定がリリースされました。

当社の協業先であり米国ハーバード大学発のバイオベンチャーであるクラリス・バイオセラピューテ
ィクス社(本社:米国ニュージャージー州ジャージーシティ、最高経営責任者:クラーク・アトウェル、
以下「クラリス社」)が、この度、新たな投資家を加えたシリーズ A の資金調達により計 57 百万 US ドル
を調達したこと、並びに神経栄養性角膜炎を対象とする臨床試験のトップラインデータ*を 2024 年上期
に得る予定であることを自社 HP で発表いたしましたのでお知らせいたします。
※以下のリンク参照(英語表記)

https://clarisbio.com/news/claris-bio-emerges-from-stealth-with-a-new-investor-and-prepares-
for-next-development-stage-with-late-stage-data-expected-in-1h24


トップラインデータとは、臨床試験結果の要約や概要を示す主要な数値データや情報のことを指し、総
括報告書の完成よりも前に臨床試験の主要な成果を簡潔に報告するために用いるデータです。



クラリス・バイオセラピューティクス社について https://clarisbio.com/
クラリス社は、眼科領域において HGF タンパク質の医薬品開発を推進する米国ハーバード大学発バイ
オベンチャーです。クラリス社は、現在、神経栄養性角膜炎を対象とする第Ⅰ/Ⅱ相臨床試験(プラセボ
対象二重盲検比較試験)を米国とカナダで実施しております。
当社は、2020 年4月にクラリス社と License and Supply Agreement を締結し、同社が米国において眼
科疾患を対象に臨床開発を進めるための HGF 原薬の供給を行っております。また、当社は 2023 年9月に
同社と業務提携し、組換えヒト HGF タンパク質の全世界での安定供給を目指すべく製造法効率化に着手
いたしました。

HGF(Hepatocyte Growth Factor, 肝細胞増殖因子)について
HGF は、成熟肝細胞の増殖を促進する生体内タンパク質として日本で発見されました。その後の研究か
ら、HGF は細胞増殖に加えて細胞運動促進、細胞死抑制、形態形成誘導、抗線維化、血管新生など多彩な
生理活性を有し、肝臓のみならず、神経系、肺、腎臓、心臓、皮膚など様々な組織・臓器の再生と保護を
担うことが明らかになりました。
HGF は神経保護作用や軸索伸展作用も有し、神経難病とされる脊髄損傷に対する薬理効果は、慶應義塾
大学医学部生理学教室 岡野栄之教授及び整形外科学教室 中村雅也教授らのグループの研究により明ら
かにされており、新たな脊髄損傷治療薬として、HGF への期待が高まっています。
他方、京都府立医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室 平野滋教授らのグループは、HGF の抗線維化
作用に着目し、 線維化疾患である声帯瘢痕に対する薬理効果を明らかにしており、声帯瘢痕を端緒として、
他の線維化疾患への適応拡大が期待されています。

クリングルファーマ株式会社について https://www.kringle-pharma.com/
当社は「難治性疾患治療薬の研究開発を行い、 難病に苦しむ患者さんに対して画期的な治療手段を提供
し、社会に貢献すること」 を企業理念とし、希少疾病を対象に HGF タンパク質医薬品の自社開発を推進す
るバイオベンチャー企業です。
現在、当社が有する HGF タンパク質医薬品の開発パイプラインでは、 脊髄損傷急性期を対象とする開発
と、声帯瘢痕を対象にした開発の2つのいずれもが、 それぞれ医薬品開発の最終段階である第Ⅲ相臨床試
験に進んでおります。
当社は、HGF タンパク質性医薬品の社会実装を通じて新たな価値を創造し、人々の健康と幸せに貢献し
てまいります。

以上

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