個人投資家向け会社説明会の開催のご報告及び使用資料の公開について
2023 年 12 月 8 日
各 位
会 社 名 株式会社 モダリス
代表者名 代表取締役 CEO 森田 晴彦
(コード:4883、東証グロース)
問合せ先 執行役員 CFO 小林 直樹
(TEL.03-6822-4584)
個人投資家向け会社説明会の開催のご報告及び使用資料の公開について
株式会社モダリス(所在地:東京都中央区、代表取締役 CEO:森田 晴彦)は、2023 年 12 月6日(水)に、 個
人投資家を対象としたオンライン会社説明会を開催いたしました。
説明会においては、代表取締役 CEO の森田晴彦より、当社の事業概要、再編後の新パイプライン戦略、開発状
況、今後の成長戦略や最近の開示(新株予約権の発行等)についてご説明いたしました。
説明会における資料は、次ページ以降に添付しております。
また、説明会の模様は野村インベスター・リレーションズ株式会社様のホームページからオンデマンド配信さ
れておりますので、併せてご覧ください。
● 日時:2023 年 12 月6日(水)19:00 〜 20:00
● 講演者:株式会社モダリス 代表取締役 CEO 森田 晴彦
● 説明会運営会社:野村インベスター・リレーションズ株式会社(野村 IR)
● 説明会動画: https://webcast.net-ir.ne.jp/48832312/index.html
(野村 IR ホームページ上の動画に移動いたします。
)
引き続きご支援をよろしくお願い申し上げます。
以 上
モダリスの遺伝⼦治療と事業戦略について
株式会社モダリス
(証券コード︓4883)
2023年12⽉6⽇
Copyright and proprietary to Modalis
本資料の取扱について
• 本資料は、関連情報のご案内のみを⽬的として当社が作成したものであり、⽇本国、⽶国またはそ
れ以外の⼀切の法域における有価証券の取得勧誘または売付け勧誘等を構成するものではありませ
ん。⽶国、⽇本国またはそれ以外の⼀切の法域において、適⽤法令に基づく登録もしくは届出また
はこれらの免除を受けずに、当社の有価証券の募集または販売を⾏うことはできません。
• 本資料及びその記載内容について、当社の書⾯による事前の同意なしに、何⼈も、他の⽬的で公開
または利⽤することはできません。本資料に記載された将来の業績に関する記述は、将来情報です。
将来情報には、「信じる」、「予期する」、「計画する」、「戦略をもつ」、「期待する」、「予
想する」、「予測する」または「可能性がある」というような表現及び将来の事業活動、業績、出
来事や状況を説明するその他類似した表現を含みます(これらに限定されるものではありません)。
将来情報は、現在⼊⼿可能な情報をもとにした当社の経営陣の判断に基づいています。そのため、
これらの将来情報は、様々なリスクや不確定要素に左右され、実際の業績は将来情報に明⽰または
黙⽰されたものとは⼤幅に異なる場合があります。したがって、将来情報に全⾯的に依拠すること
のないようご注意ください。
• 本資料の作成にあたり、当社は当社が⼊⼿可能な情報の真実性、正確性や完全性に依拠し、前提と
していますが、科学的な論⽂・発表を含む外部からもたらされた情報等は公開情報等から引⽤した
ものを含んでおり、その正確性あるいは完全性について必ずしも当社として検証を⾏っていない場
合があり、当社は何ら表明及び保証するものではありません。
2 Copyright and proprietary to Modalis
本資料および動画の⽬的
• 8⽉に実施したMDL-201及び202の権利再取得後の
事業の状況および今後の戦略について、投資家の
皆様により理解を深めていただく
• 11⽉7⽇にアナウンスしたファイナンスの⽬的
• 事前にいただいた質問への回答
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Modalis概要
• CRISPRによるエピゲノム編集薬開
発を世界で最初に始め、リードす
るバイオテック企業
• 2016年設⽴
• 東証上場 (グロース 4883)
• 本社=東京、研究開発拠点=⽶国マ
サチューセッツ州ウォルサム
• ~40 FTE
• 代表取締役CEO: 森⽥ 晴彦、元キ
リンビール(協和キリン)、Booz-
Allen and Hamilton、
REGiMMUNE他
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MODALISのバリューハイライト
CRISPRを⽤いたエピゲノム編集に基づく治療薬開発に世界で最初に取り組み、CRISPR-GNDM ® プ
ラットフォームで世界をリードする企業
リードプログラムのMDL-101において病態モデルマウスで薬効、サルでターゲットエンゲージメン
トおよび安全性を実証しています。
拡張性のあるプラットフォーム技術を元に、筋⾁疾患に向けたパイプラインを中⼼に、中枢神経疾
患及び⼼筋症などにも取り組む
組織特異的なAAVによるデリバリー(送達)を確⽴させ、さらに製造技術も確⽴
多層的な知財ポートフォリオにてプロダクトおよび技術を保護
FDAなど当局とも対話を⾏い、薬事的な課題などにも対処
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エピゲノムって何︖
「エピ(=上)ゲノム」は遺伝暗号を超えた存在
世界最初のクローン三毛猫
DNAを提供したネコ 代理母 子猫(CC)
出典 Nature volume 415, page 859 (2002)
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エピゲノムはどうやって働いているか︖
遺伝⼦の活動をスイッチのように制御するもの
約20,000個
遺伝⼦X 遺伝⼦Y 遺伝⼦Z
スイッチボックス
(転写制御領域)
スイッチによる制御は⽣体にとってとても重要
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つまり…
オーケストラのようにどの遺伝⼦が、いつ、どこで、どのぐらい働くかが調整されている
このバランスが狂うと体に不協和⾳=病気が⽣じる
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何でエピゲノム編集は凄いのか︖
CRISPR-GNDM® は医療に⾰命を起こす新技術
CRISPR-GNDM® 技術のもたらしうる効果
X1
単回投与 効果が持続 病態を改善
反復投与を 数年あるいは数⼗年 対処療法ではなく
必要としない に渡って効果が持続 治療を実現
しかも、遺伝⼦を書き換えずに実現できる
9 Copyright and proprietary to Modalis
「切らない」CRISPR 技術 = CRISPR-GNDM®
遺伝⼦のスイッチを制御して治療を⾏う
CRISPR-GNDM® (Guide Nucleotide-Directed Modulation) platform
ガイド 核酸 誘導型 制御
モジュレーター
遺伝⼦のON/OFF
gRNA
ターゲット遺伝⼦
わざと切れなくした
ハサミ
dCas9
(切断活性なし)
10 Copyright and proprietary to Modalis
CRISPR-GNDM®はどのように作⽤するのか︖
AAVベクターに搭載され、⽬的の細胞に送り届けられた後に、ターゲット遺伝⼦のスイッチに作⽤
GNDM inside
④タンパク量
②GNDM の変化が薬効
発現 ③ ターゲットの をもたらす
発現量制御
①目的細胞への
遺伝子導入
①AAVによる ④薬効
②GNDMの発現 ③ターゲットの制御
細胞への導⼊
(Transduction) (GNDM expression) (target gene modulation) (Efficacy)
11 Copyright and proprietary to Modalis
他の技術に対する優位性は何か︖
他の精密医療ではターゲットできない疾患にアプローチできる
⼀般的な アンチセンス
ゲノム編集
遺伝⼦治療 siRNA
CRISPR-GNDM®
⾼精度 オフターゲット
可能 可能 可能
ターゲティング 臓器にも送達される
理論的には 繰り返し投与が
持続性 年単位 年単位
⼀⽣ 必要
⽤途 LoFのみ 現状ではGoF GoFのみ LoF及びGoF
ターゲット遺伝⼦の ⼩型の遺伝⼦に 扱える変異箇所は ターゲット臓器は
サイズの制限無し
制限 制限 1箇所のみ 肝臓などに制限
DNAへの ⼆重鎖切断に伴う
無し 無し 無し
影響 リスクがある
LOF=Loss of function(機能欠失型), GOF=gain of function(機能獲得型)変異
12 Copyright and proprietary to Modalis
エピゲノム編集は盛り上がっているのか︖
続々と追⾛組が設⽴。それでもモダリスは世界の先頭を⾛っている
会社名 設⽴年 資⾦調達 プラットフォーム技術 パイプライン/ターゲット疾患 開発ステージ
• MDL-101/LAMA2-CMD IND enabling
Modalis CRISPR-GNDM x • MDL-202/筋強直性ジス PreIND完了
2016 上場
Therapeutics AAV トロフィー(DM1)
転写活性化因⼦融 ドラベ症候群 動物試験中?
Navega 合ZFN あるいは
2018 政府助成⾦
Therapeutics dCas9
AAV
シリーズA DNMT-KRAB融合 ⾼ LDL コレステロール⾎ サル試験の結果を
Tune 症(PCSK9) ASGCT2023にて報告
2020 ($40M, dCas9
Therapeutics 2021 12⽉) リポソーム B型肝炎
シリーズB DNMT-KRAB融合 ⾼ LDL コレステロール⾎ マウス試験の結果を
Chroma 症(PCSK9) ASGCT2023にて報告
2021 ($135M, dCas9
Medicine 2023 3⽉) リポソーム
シリーズA 脱メチル化酵素融 EPI-321/FSHD(筋⾁疾患) マウス試験の結果を
Epic Bio 2022 ($55M 合 Cas12f ASGCT2023にて報告
2022 6⽉)
AAVrh74
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CRISPR-GNDM®はどんな病気に使えるのか︖
筋⾁疾患を中⼼としたパイプライン
初期開発/前臨床 臨床試験
疾患名 リード IND ピボタル
コード 所有権 探索/研究 前期臨床
/疾患領域 最適化 Enabling 試験
MDL-101 LAMA2-CMD*1 ⾃社
MDL-202 DM1 *2 ⾃社
⾃社
筋⾁疾患
MDL-201 DMD *3
MDL-103 FSHD *4 ⾃社
MDL-105 DCM*5 ⾃社
MDL-104 タウオパチー ⾃社
神経疾患
エンジェルマン
MDL-206 ⾃社
症候群
*1: LAMA2-related congenital muscular dystrophy = 先天性筋ジストロフィー1A型。
*2: Myotonic Dystrophy Type 1 =筋強直性ジストロフィー1型
*3: Duchene Muscular Dystrophy (デュシェンヌ型筋ジストロフィー)
*4: facioscapulohumeral muscular dystrophy =顔⾯肩甲上腕型筋ジストロフィー
*5: Dilated Cardiomyopathy 拡張型⼼筋症
14 Copyright and proprietary to Modalis
なぜ筋⾁、中枢神経、⼼筋症に注⼒しているいるのか︖
アンメットニーズ、送達可能な臓器、AAVが得意とする⾮(少)分裂細胞にフォーカス
AAV遺伝⼦治療の対象疾患選択
アンメットニーズ
筋⾁
肝臓
⼼筋症
眼
中枢神経
送達可能 少複製細胞
15 Copyright and proprietary to Modalis
遺伝⼦治療は成功しつつあるのか︖
近年の成功を元に、遺伝⼦治療は局所投与から全⾝投与へとターゲットを拡⼤し始めた
USで承認された遺伝⼦治療薬
世界市場規模
製品名 承認年 薬価 対象疾患 開発企業 患者規模#1
(USD)
遺伝性網膜
LUXTURNA 2017 $850k ジストロフィー Spark/Roche 10万⼈に2⼈ $65M#3
RPE65
Novartis 1万⼈の新⽣児に1⼈
ZOLGENSMA 2018 $2.1M SMA*1 $1.3B#3
(Avexis) (⽶国で約1~2.5万⼈)
uniQure
HEMGENIX 2022 $3.5M ⾎友病B 3万⼈の男性に1⼈ $88M#3
CSL Behring
$631k per
Vyjuvek 2023 patient DEB*2 Krystal 100万⼈に3.5–20.4⼈ ~$200M#2
per year
ELEVIDYS 2023 $3.2M DMD*3 Sarepta 3500⼈の男⼦新⽣児に1⼈ $4.1B#4
ROCTAVIAN 2023 $2.9M ⾎友病A BioMarin 5千⼈の男性に1⼈ $262M#4
出典: National Organization for Rare Disorder、#2 Fierce Biotech #3各社ウェブサイト #4Grand view research社
*1: Spinal muscular atrophy(脊髄性筋萎縮症) *2: dystrophic epidermolysis bullosa *3: Duchenne muscular dystrophy
16 Copyright and proprietary to Modalis
なぜ、組織特異的なベクターを使う必要があるのか︖
肝臓など毒性の出やすい臓器への送達を回避し、⽬的の細胞により効率よく届ける必要があるから
AAVベクター n これまでは AAV2, 6, 8, 9などの汎⽤ベクターをあらゆる
Capsid トランスジーン 対象疾患に対して使っていた
(キャプシド) (送り込む遺伝⼦)
n これらのベクターは肝臓に送達される割合が⽐較的⾼く、
肝毒性などが⽤量の上限を規定していた
n 近年開発されたベクターは対象臓器毎に選択的に送達される割合が
⼤幅に上昇する
汎⽤ベクターの時代 専⽤ベクターの時代
送達率
送達率
17 Copyright and proprietary to Modalis
組織特異的のメリットは︖
有効⽤量を下げたり、毒性の出ない範囲を拡げることが可能→安全性ウィンドウを拡げる
MDL-101など筋⾁疾患の場合
n 汎⽤ Capsid では肝毒性や⾎栓障害など、
こちらが
2 Capsid そのものの毒性によって制限を受
上げられない
こちらが
1 け、⽤量を上げるとターゲット外臓器で
旧型
問題で 毒性が⽣じる問題があった
GNDM
専⽤ Capsid に移⾏することにより、⽬的
送達率
n
毒性域
臓器への送達率を上げられるので、
A
A) 他臓器での毒性レベルに達すること
なく⽬的臓器への送達量を上げられ
たり、
B
B) 同じ効果を出すために必要な投与量を
低減することが可能になる
A 投与量を上げて筋⾁への送達量を増やせる
n 結果的にコストなどにもメリットが⽣じる
送達率
新型 毒性域
GNDM
B 同じ効果に必要な投与量を数分の1に減らせる
送達率
毒性域
18 Copyright and proprietary to Modalis
MDL-101とプラットフォームを共有する他のプログラムは今後どうなるのか︖
薬効や毒性だけでなく、製造なども同じノウハウを共有するので、かなりのことが予⾒可能
筋疾患ターゲット
GNDMプラットフォーム
MDL-202 MDL-201 MDL-103
MD-101
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個別のプログラムについて
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LAMA2-CMD(別名:CMD1A, 先天性筋ジストロフィー1A型)
LAMA2 遺伝⼦の変異によって⽣じる重篤な筋ジストロフィーの⼀種
罹患率 3万⼈に1⼈*
MDL-101 USで1万⼈
LAMA2-CMDに対する ⽣後すぐ、あるいは
発症
あらゆるモダリティを含 数ヶ⽉内に著明
めて初めての治療法
病態 思春期を超えて⽣き • 重篤な筋⼒低下
られない場合が多い • 筋緊張低下症
• 弱い⾃発的運動
• 関節変形
• ⼼不全、硬直
原因 LAMA2遺伝⼦の変異
市場規模 $500M以上
Source: *Ophanet
21 Copyright and proprietary to Modalis
LAMA2 の変異に対して姉妹遺伝⼦の LAMA1 をオンにすることで
筋⾁の機能回復を⾏う
LAMA1とLAMA2タンパクの構造
CRISPR-GNDM® での治療コンセプト
LAMA1
LAMA2 筋⾁細胞
LAMA1とLAMA2の組織別発現分布 転写活性化モジュレーター
LAMA1 LAMA2
組織 RNA タンパク RNA タンパク ON 筋⾁でもコードさ
れているが、
脳
通常は眠っている
内分泌組織 ガイドRNA
⾻髄細胞及び免疫細胞
筋⾁ LAMA1
肺
肝臓及び胆嚢 dCas9
膵臓
消化器
腎臓及び膀胱
LAMA2
機能不全
男性器
⼥性器
脂肪及び軟部組織
⽪膚
22 Copyright and proprietary to Modalis
病態モデルで寿命の延⻑、筋⾁量増加、筋⼒の増強を実現
dyWマウスの⽣存曲線 dyWマウスの体重変化 前脚の最⼤握⼒
(⽣存率 %) (体重 g) (握⼒ gf)
mMDL-101
mMDL-101
Vehicle Vehicle
群
p<0.005, log rank test
群
群
群
p<0.0001, Mann-Whitney test
量
量
ル
与
用
用
ー
投
高
低
ロ
非
ト
ン
コ
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PreINDを経てMDL-101は臨床試験に向けたIND enabling試験及び製造を遂⾏中
MDL-101 の進捗サマリー
Ø進捗状況
n 2種の動物モデル(dy2j and dyW)及び正常動物における検証
• GNDM 分⼦の発現上昇に伴う LAMA–1 遺伝⼦及びタンパクの上昇確認
• ⽣理学的、機能的改善及びマウスの⽣存延⻑の確認
• マウスにおいて2年にわたる GNDM の発現持続を確認
n Capsid の変更(2022年9⽉)
n 改良型 Capsid のマウス及びサルにおける評価試験完了
n 有効性及び安全性を確認
n 改良型 Capsid 変更にともなう製造プロセス変更
n KOL とのディスカッションを経て臨床概要書及びプロトコールの準備
n Pre-IND レスポンス受領 (2023年6⽉)
Ø今後の予定:
n IND enabling 試験(GLP tox and PK/PD)
n GMP に向けたプロセス開発及びパイロット製造
n INDファイリング (2024年内)
KOL: Key Opinion Leader (分野の専⾨家)
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筋強直性ジストロフィー1型 (DM1)
DMPK遺伝⼦の3’⾮翻訳領域にあるリピート配列の伸張
罹患率 1万⼈に約1~4.8⼈ DMは、ヨーロッパ系の成⼈に
MDL-202 (2300⼈に1⼈*) おいて最も⼀般的な筋ジスト
ロフィーである。
ファーストインクラスと 患者により症状の重篤
発症 発症年齢は20〜70歳(典型的
なり得る治療 度や発症年齢は様々 な発症は40歳以降)
病態 筋⼒低下と萎縮、筋緊 DMは随意筋の筋⼒低下を引き
張症 起こすが、筋⼒低下の程度や
最も影響を受ける筋⾁は、DM
の種類や障害者の年齢によっ
て⼤きく異なる。
原因 DMPK 遺伝⼦ 3’側 ⾮翻 CTGリピートの伸張によりMBNL1
タンパクが捕捉され、正常なスプ
訳領域の CTG 反復配列 ライシングができなくなる
が異常伸⻑
市場規模 $2.2B# 治療薬のない2022年時点で$80M
であるが、新薬の開発と共に成⻑
が期待されている
2032年時予測
*Source: Myotonic Disease Foundation # DelveInsight (DM1とDM2の両⽅を含む数字)
25 Copyright and proprietary to Modalis
DM1はDMPK遺伝⼦の3’末端にあるCTGリピートの伸張によって おこる
スプライシング異常が原因
DM1発症のメカニズム 通常のスプライシング
CTGリピートの異常伸張
MBNL1
3’UTR
DMPK遺伝⼦
異常に拡⼤した
(CUG)nリピー
トはヘアピン様 MBNL1 がスプライ
構造を形成 シングに寄与
CTGリピートを
有するDMPK 5’ CAP AAA
mRNA
RNA to accumulate
in nucleus by
sequestering 5’ CAP AAA MBNL1の減少によって
スプライシングの異常
isoforms of the が⽣じる
MBNL
26 Copyright and proprietary to Modalis
MDL-202はDMPK mRNAの転写を抑制し、MBNLタンパクが本来の機能を
果たせるように開放する
MDL-202の動作メカニズム
CTGリピートの異常伸張
3’UTR
GNDM-DMPK
GNDMが
DMPK mRNAの 5’ CAP AAA
転写を抑制
MNBLが開放され
本来の機能を AAA
取り戻す
5’ CAP
MNBLが
正常なスプライシングに
寄与する
27 Copyright and proprietary to Modalis
Duchenne型筋ジストロフィー(DMD)
Dystrophin遺伝⼦の変異を原因とする筋ジストロフィー
罹患率 3,500~5,000⼈の男⼦ ⽐較的頻度の⾼い遺伝性疾患
MDL-201
GNDMによりUTRN遺伝 新⽣児に1⼈
⼦を再起動させることに
発症 3歳から6歳の間に発症
よる治療法でベストイン することが多い
クラスとなり得る治療
病態 筋⾁の減退及び萎縮を 幼児期に運動発達の遅れが始
含む筋ジストロフィー まり、筋⼒低下が進⾏して12
の中で最も重い臨床症 歳までに⾞椅⼦になる。その
後、⼼筋症や側彎の進⾏、呼
状
吸器系の合併症など
原因 Dystrophin遺伝⼦の変 遺伝⼦の変異により、ジストロ
異及び⽋失 フィンが⽋損し、筋⾁の壊死・再
⽣という組織学的な異常発⽣
市場規模 $1.1B* 新しい治療薬の上市などの期待か
2022年 らCAGR=42.5%で成⻑するとの予
測
Source: *research and markets
28 Copyright and proprietary to Modalis
Dystrophinは⼤きすぎてAAVに搭載できないため、機能を犠牲にして⼩型化し
なければない
Dystrophin/UtrophinとミニDystrophinの構造 Dystrophinの機能部位
ABD2 DgBD SBD DbBD
R1~3 R4~19 R20~24
Dystrophin ABD1 11 17 CR CT
11kbp
H1 H2 H3 H4
nNOS
Utrophin ABD1 CR CT
10kbp
基底膜
SRP-9001 ABD1 24 CR
Laminin
PF-06939926 ABD1 22 23 24 CR
bDG
ABD1 16 17 23 24 CR
SGT-001
Dystrophin nNOS
Actin
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MDL-201(UTRN-GNDM)は成⻑の過程でスリープモードに⼊っている
Utrophin遺伝⼦を再起動させ、Dystrophinの異常を補完する
MDL-201 (GNDM-UTRN) の治療コンセプト
GNDMで
新⽣児 ⼩児期 DMD患者 治療をした場合
Utrophin
遺伝⼦
(胎児型の
Dystrophin) 機能補完
スイッチの
Dystrophin 切替
遺伝⼦
不完全な 不完全な
機能 機能
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顔⾯肩甲上腕型筋ジストロフィー(FSHD)
Dux4遺伝⼦を原因とする神経変性疾患
罹患率 成⼈で最も頻度の⾼い筋ジストロ
MDL-103 約1万-2万⼈に約1⼈ フィー
傷害性のあるDux4遺伝 発症 20代まで認識されない 成⼈発症型と⼩児発症型に分ける
⼦産物の発現を抑制する ことが多く、⻘年期に 専⾨家もいる。成⼈発症型の⽅が
はるかに⼀般的である。
ことでファーストインク 悪化する傾向
ラスとなり得る治療 病態 顔⾯(⽬&⼝)、肩、 顔⾯、肩、腕と病態は進⾏⼀般的
に病態の進⾏は遅い
眼輪筋 上腕、⼿⾸、下腹部等 ⾮対称(アンバランス)な筋⼒低
⼝輪筋 の筋⼒低下 下の症状が⾒られる
筋⼒低下の範囲が広がることがあ
⼤胸筋 る
視⼒障害、⾎管異常、聴覚障害な
上腕⼆頭筋
ど
腹筋
原因 DUX4遺伝⼦の過剰発現 常染⾊体優勢遺伝, FSHD1(95%)&
2, DUX4は本来⽣殖細胞で発現、体
細胞では抑制
市場規模 $500M以上
脛⾻筋
2022年
Source: https://doi.org/10.1212/WNL.0000000000011425
Orphanet, Raymond A. Huml MD A concise guide
31 Copyright and proprietary to Modalis
FSHDの発症メカニズム
⾻格筋におけるDux4の異常発現
• chr4の4q35にあるD4Z4反
Dux4
OFF 復領域
健常者
• 健常者には多数の⾼メチル
化D4Z4反復配列がある。
D4Z4反復配列
11-100 repeats 5meC
• FSHD-1及び-2罹患者では
D4Z4リピートが低メチル
ON 化されている。
保因者 Dux4
• FSHD-1⾮発症または⾮発
症では、D4Z4リピートの
FSHD1: <10 リピート 95% 数は少ないが、メチル化度
FSHD2: >8-20 リピート 5%
+SMCHD1/DNMT3B 変異
は⾼い。
32 Copyright and proprietary to Modalis
今後の戦略について
Copyright and proprietary to Modalis
フォーカス・パイプラインの状況
MDL-201及び202の再取得に伴ってパイプラインの⾒直しを実施。
筋⾁疾患プログラムのプライオリティを引き上げ
コード 適⽤疾患/ 疾患領域 2023/12 2024/12 2025/12
MDL-101 LAMA2-CMD
Pre-IND filing response IND filing
MDL-202 DM1
Pre-IND filing IND filing
サル試験結果 パートナリン
パートナリング、
リードアウト グ、グラントな
グラントなどの
どの資⾦⼿当を
資⾦⼿当を前提
前提
*予定されるマイルストーンイベントは将来情報であり、状況に応じて変更される可能性があります。
34 Copyright and proprietary to Modalis
3段階のミッションを持ったパイプライン群で可能性を拡⼤
技術への親和性の⾼い疾 患者規模の⼤きい よりチャレンジングな
患で PoC を取得 対象疾患へと展開 テーマへ拡⼤
MDL-101 MDL-202 その他のプログラム
35 Copyright and proprietary to Modalis
開発パイプラインと市場規模のイメージ
MDL-101 で作る開発実績を、202などの⼤型パイプラインが追いかける
モダリスの開発パイプライン
MDL-103 MDL-201
FSHD DMD
MDL-105
DCM
MDL-202
DM1
MDL-104
MDL-206 タウオパチー
エンジェルマン
症候群 MDL-101
LAMA2-CMD
開発ステージ
※ 円の⼤きさは患者数あるいはそれに伴う市場規模のイメージ
36 Copyright and proprietary to Modalis
成⻑戦略
パイプラインの拡⼤と進捗で成⻑余地は豊富
パイプラインの今後の展開
約2,200疾患の 100以上ある
対象疾患領域の拡⼤ ターゲット及び事業機会 コアターゲット疾患の開拓
MDL-206
パイプラインの拡⼤
MDL-104
MDL-105 ライセンス機会
マイルストーン収⼊
MDL-103
MDL-201
MDL-202
MDL-101
パイプラインの進捗
37 Copyright and proprietary to Modalis
パートナリングの⽅針
• 当社の限定的なリソースを踏まえつつ、⼀⽅で CRISPR-GNDM® によって開発で
きる疾患を最⼤化するために、リスク・プロフィットの共有ができるパートナー
を積極的に模索する
• それぞれのパイプラインの価値及び事業特性を踏まえて、適切な条件、時期であ
ると判断された場合にパートナリングを⾏う。
• パートナリングの形態はライセンス、オプション権付与、共同開発を含めてオー
プンなスタンスを取る。
• ⼀⽅で将来の開発の効率化及び利益の最⼤化を⾒据えて、⾃社に開発ノウハウが
蓄積する形での提携時期、スキームを交渉していく。
38 Copyright and proprietary to Modalis
ファイナンスの概要及び⽬的
Copyright and proprietary to Modalis
今後、前臨床、臨床を経て、企業価値向上を⽬指す
計画されるイベントとそれに伴う企業価値推移のイメージ
パートナリング
臨床PoC
(2~3年)
オーファン認定 • 合理的な患者リクルート
• 安全性
• 想定したバイオマーカーの反応
Pre-IND
IND
(~1年)
• GLP-toxの実施
• GMP製造の完了
• 臨床プロトコール
良好な前臨床試験データ
今回のファイナンス
• ターゲットエンゲージメント で埋めたいギャップ
• 体内動態・分布
• 安全性
• 薬効
40 Copyright and proprietary to Modalis
本資⾦調達の概要
第1回無担保転換社債型新株予約権付社債 第12回新株予約権
(転換価額修正条項付) (⾏使価額修正条項付)
割当予定先 EVO FUND
調達予定⾦額 5億円 10.69億円
発⾏決議⽇ 2023年11⽉7⽇
条件決定⽇ 2023年11⽉13⽇
割当⽇ 2023年11⽉30⽇
年限 2年 2年
償還価額 100.0円 -
利率 0%(ゼロ・クーポン) -
当初転換・⾏使価額(1) 136円
3取引⽇毎に前3取引⽇間における終値平均値 3取引⽇毎に前3取引⽇間における終値平均値
転換・⾏使価額の修正
×100%に修正。 ×100%に修正。
下限転換・⾏使価額 68円
潜在株式数 3,676,440 – 7,352,920株 7,824,800株
希薄化率(2) 11.64% - 23.29% 24.78%
合計希薄化率(2) 36.42% - 48.06%
コール条項︓発⾏⽇以降いつでも可能 コール条項︓発⾏⽇以降いつでも可能
プット条項︓株価が下限転換価額以下となった場合
付帯条項 -
その⽇以降いつでも早期償還を請求することが可能
社債の転換については社債の累計転換⾦額が新株予約権の累計⾏使⾦額を超えない場合にのみ可能。
(1) 当初転換・⾏使価額は、2023年11⽉6⽇時点の当社普通株式の終値を基準としております。
(2) 希薄化率は、2023年9⽉30⽇時点の当社発⾏済株式数に対する⽐率を前提として記載しております。
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本資⾦調達のイメージ
転換社債と新株予約権を同時発⾏
転換社債によりアップフロントで資⾦を調達、新株予約権により段階的に資⾦を追加で調達
株価・転換価額・⾏使価額
転換・⾏使価額の修正
本新株予約権付社債及び本新株予約権の転換・⾏使価額は
3取引⽇毎に前3取引⽇間における終値平均値×100%に修正されます
転換・⾏使が⾏われる
株価⽔準
転換価額・⾏使価額
株価
新株予約権の⾏使
転換社債の転換
下限転換・⾏使価額
68円
期間
転換・⾏使の額
新株予約権が優先的に⾏使される設計
転換社債は新株予約権の累計⾏使額を超えない範囲で転換可能
期間
発⾏⽇ ⾏使 転換 ⾏使 転換 ⾏使 転換 ⾏使 転換 転換完了 ⾏使 ⾏使 ⾏使 ⾏使完了
※ 上図はイメージであり、実際の当社株価推移及び転換・⾏使のタイミングを予想若しくは保証するものではありません。
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なぜMODALISが投資対象として魅⼒的か︖
• エピゲノム編集というホットなエリアのリーダー企業
• 多くの遺伝⼦治療に対して現実的なアプローチとして⾼い注⽬が集まりつつある
• 筋⾁疾患をはじめとして、中枢神経疾患や⼼筋症など幅広い領域に応⽤可能
• 検証済みの技術
• リードプログラムのMDL-101において動物モデルにおける薬効、サルにおけるターゲットエン
ゲージメントを確認済み
• 製造法、薬事などが臨床に向けて整備されつつある
• 効率的なプラットフォーム
• リード化合物を素早く探索
• スケーラブルな技術
• 多層的な知財ポートフォリオによるビジネスの保護
• パイプラインと技術を多層的な知財で保護
• CRISPR基本特許についてもライセンス済
• 短期間で価値変曲点が期待できる
• 12-15ヶ⽉でINDファイリングが可能
• 2-3年内に臨床PoCを取得
• 加えてパートナリングの可能性
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Q&A
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Q1: 提携がなくなっているが、GNDMは終わったのか︖
• むしろこれからだと当社は考えます。
• まず、エピゲノム編集の領域は巨⼤なVC資⾦をバックにした他社の参⼊も相
次いでいるように、⾮常に注⽬される領域になっています。
• その中でも当社は開発で先⾏しており、多くのノウハウと知財を蓄積してい
ます。
• 提携解消は、⼀般的に技術的な問題だけではなく、開発ステージが進めば多
くのリソースを必要とすることから、相⼿側のリソース配分含む戦略上の問
題で⽣じる事もあります。
• したがって、提携は評価の1つのバロメーターであることは否定しませんが、
決してそれが全てを反映していると当社は考えません。
• 当社は、当社技術及びプロダクトは引き続き競争優位性を持つと考えている
⼀⽅で、ここ数年の技術の進歩を取り⼊れて、プロダクトを改良することに
より、より強固な優位性を確保できると考えています。
• また、別のパートナーとの提携によってより開発が加速することもあり得ま
す。
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Q2: パートナリングはしないのか︖できないのか︖
• 開発に成功すれば、パートナリングはほぼ必ずできます。⼀⽅で、上市以前
のタイミングで「いつ」できるかは、各種要因によって不確実です。
• 提携する側においては、ライセンス料に加えて負担する開発費⽤は無視でき
る規模ではないので、ポートフォリオ全体に与える影響や、企業全体の戦略
や予算を勘案して慎重に検討されるのが⼀般的です。
• より確度⾼く、また条件もよくパートナリングをしようと思うなら、より多
くの資⾦で開発を進めてパイプラインの価値を⾼めるのが正攻法です。
• 今回の資⾦調達による資⾦を含めて、MDL-101を臨床まで持ち上げるのには
⼗分ですが、⼀⽅で、前臨床試験を⾏うパイプラインをより拡張しようと考
えるとパートナリングは必須になります。
• 我々は常に複数の会社との間で、データのアップデートをしながら提携の機
会についてのディスカッションが進⾏していますが、しかるべき時期に適正
な規模での提携ができると確信しています。
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Q3: プラットフォーム型は捨てたのか︖
• 「プラットフォーム型」と⾔う場合には、そのメリットあるいは期待値として、スケール
する、あるいは2番⽬以降のパイプラインのリスク、コストや開発期間が低減できるという
ことがあるかと思います。
• CRISPR-GNDM®技術において、モダリスが実現しようとしているのは、MDL-101でその
実証を⾏う事によって、プラットフォームを共有する他のパイプラインをより効率的に、
早く開発できるようにし、プラットフォームを⾦の卵を産むニワトリに育てようというこ
とです。
• ⼀⽅で、プラットフォーム型のボトルネックは、プラットフォームが本物であることを広
く理解して貰うことにあるわけですが、先端技術の宿命として、多くの課題が⾒えてくる
ことがあり、当社においてもそうであったことは否めません。ただそういった問題を乗り
越えて、最初の卵であるMDL-101で2種の動物における検証を済ませ、臨床に近づいてい
ます。我々はニワトリが本物であることを⽴証しつつあると考えます。
• こういった戦略およびそのメリットが広く理解されれば(されつつあると考えますが)、広
範なプログラムにおいて、提携を含む事業の前進があると考えます。
• なお、⽇本では創薬パイプライン型(⾃社開発型)に対するアレルギーが相当⾼いと感じて
いますが、⽶国では創薬基盤(プラットフォーム型)よりパイプラインに圧倒的に価値を
⾒いだされています。(次⾴)
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創薬基盤型は⽶国では低成⻑モデル
(参考)⽇⽶のビジネスモデルごとの⾚字率、調達額、時価総額変動の分析
⾚字率 IPO後の調達額(US$M) 時価総額変動率
パイプライン型
⽶国(19社) 97% 265 919%
⽇本(19社) 89% 26 119%
⽶国(13社) 92% 157 382%
パイプライン買収型
⽇本(7社) 79% 59 273%
PD社を除くと
78%
⽶国(2社) 92% 79 87%
創薬基盤型
⽇本(4社)
64% 5 396%
60% 70% 80% 90% 100% 0 100 200 300 0% 500% 1000%
出典: 平成29年12⽉15⽇ 経済産業省 「バイオベンチャーの ビジネスモデルと資⾦調達のあり⽅」を元に当社で改編
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Q4: 今後のマイルストーンイベントについてはどう考えればいいか︖
• 今回の資⾦調達で臨床試験開始までに必要な資⾦のブリッジン
グができる予定
• それまでの間に当社が期待するのは、
1. MDL-101のパートナリングができて、臨床試験の費⽤が充当できるこ
と and/or
2. MDL-202において進⾏中のサル試験のデータによりパートナリングが
できて、企業価値の⾒直しが⾏われること
• その結果、MDL-101及び202の両⽅が臨床試験⼊りし、臨床
PoCを経て企業価値が⾶躍的に向上することを当社は狙ってい
ます。
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Q5: 筋⾁疾患以外のプログラムについてはどうなっているのか︖
• 中枢神経疾患においては、脳内にAAVなどを⽤いて遺伝⼦を導⼊する
のには 1) ICM(頭蓋内)やICV(脳室内)投与によって髄液中にAAVを送
り込み、脳の外から浸透させる⽅法か、2) IV(静脈内)投与を⾏い、何
らかの⽅法によってBBB (⾎液脳関⾨)を透過させ、脳内の⾎管から送
り込む⽅法のいずれかを選択することになる。
• 1の利点は投与した遺伝⼦のほとんどが脳内に送達されるので、肝臓
などの毒性の懸念が圧倒的に低下することである。⼀⽅で2の利点の
裏返しになるが、侵襲性が⾼いことと、サルやヒトなど⼤きな脳の奥
深くに遺伝⼦などを送達しにくい点にある。
• 当社はMDL-104及び206などのCNSプログラムにおいて、1の⽅法に
よって送達を検討していたが、ここ数年の技術⾰新によって2の⽅法
が今後主流になると考えており、これに対する対応を⾏う事が、今後
の競争優位性の維持に必要だと判断している。
• このため当社はそういった技術を有する製薬企業あるいはバイオテッ
ク企業との提携を模索している段階にある。
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Q6: 今回の資⾦調達で得た資⾦はどのように使われるのか︖
• 当社は調達した資⾦を、再取得した筋疾患領域を含めた⾃社パイプラ
インに関して必要となる研究開発資⾦に充当する計画です。具体的に
は、MDL-101 の IND に必要な資⾦を最優先し、MDL-202 を中⼼とし
たその他の筋疾患領域 への研究開発の優先度を⾼める計画です。この
ための費⽤として合計 1,270 百万円を充当する予定ですが、 その内訳
としては MDL-101 の IND に必要な費⽤として 1,100 百万円、MDL-
202 の研究開発資⾦として 170 百万円の資⾦を充当する予定です。
• これにより、MDL-101のINDの確実性は⾼くなると考えております。
⼀⽅で、不確実性を伴う医薬品開発の過程において、技術⾰新や外部
環境の変化等に伴い、合理的な予想を上回る費⽤が必要になった場合
には、パートナリングにより収⼊を得る、⼜は開発コストを分担して
もらう、或いは⾃社で⽀出の優先順位をつけてコストをコントロール
する等の⽅法で対応する予定です。
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