個人投資家向け会社説明会の開催のご報告及び使用資料の公開について

2022 年 12 月 22 日
各 位
会 社 名 株式会社 モダリス
代表者名 代表取締役 CEO 森田 晴彦
(コード:4883、東証グロース)
問合せ先 執行役員 CFO 小林 直樹
(TEL.03-6822-4584)


個人投資家向け会社説明会の開催のご報告及び使用資料の公開について


株式会社モダリス(所在地:東京都中央区、代表取締役 CEO:森田 晴彦)は、2022 年 12 月 15 日(木)に、
個人投資家を対象としたオンライン会社説明会を開催いたしました。
説明会においては、代表取締役 CEO の森田晴彦より、当社の事業概要、パイプラインの開発状況、今後の成長
戦略や最近の開示(改良型 AAV・新株予約権の発行等)についてご説明いたしました。


説明会における資料は、次ページ以降に添付しております。


また、説明会の模様は野村インベスター・リレーションズ株式会社様のホームページからオンデマンド配信さ
れておりますので、併せてご覧ください。


● 日時:2022 年 12 月 15 日(木)19:00 〜 20:00

● 講演者:株式会社モダリス 代表取締役 CEO 森田 晴彦

● 説明会運営会社:野村インベスター・リレーションズ株式会社(野村 IR)

● 説明会動画: https://webcast.net-ir.ne.jp/48832212/index.html
(野村 IR ホームページ上の動画に移動いたします。



引き続きご支援をよろしくお願い申し上げます。




以 上
モダリスの遺伝⼦治療と事業戦略について




株式会社モダリス
(証券コード︓4883)
2022年12⽉15⽇
Copyright and proprietary to Modalis
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本資料の取扱について

• 本資料は、関連情報のご案内のみを⽬的として当社が作成したものであり、⽇本国、⽶国またはそれ以外の⼀切の法域における有価証券の取
得勧誘または売付け勧誘等を構成するものではありません。⽶国、⽇本国またはそれ以外の⼀切の法域において、適⽤法令に基づく登録もし
くは届出またはこれらの免除を受けずに、当社の有価証券の募集または販売を⾏うことはできません。


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された将来の業績に関する記述は、将来情報です。将来情報には、「信じる」、「予期する」、「計画する」、「戦略をもつ」、「期待す
る」、「予想する」、「予測する」または「可能性がある」というような表現及び将来の事業活動、業績、出来事や状況を説明するその他類
似した表現を含みます(これらに限定されるものではありません)。将来情報は、現在⼊⼿可能な情報をもとにした当社の経営陣の判断に基
づいています。そのため、これらの将来情報は、様々なリスクや不確定要素に左右され、実際の業績は将来情報に明⽰または黙⽰されたもの
とは⼤幅に異なる場合があります。したがって、将来情報に全⾯的に依拠することのないようご注意ください。新たな情報、将来の出来事や
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真実性、正確性あるいは完全性について独⾃の検証を⾏っておらず、その真実性、正確性あるいは完全性について、当社は何ら表明及び保証
するものではありません。


• 本資料に記載された情報は、事前に通知することなく変更されることがあります。



2 2 Copyright and proprietary to Modalis
MODALIS


• 世界初の CRISPR ベースの遺伝⼦制御
創薬技術

• Epigenetic Modulation のリーディン
グカンパニー

• これまで治療法のなかった遺伝性疾患
の治療法を創出




3 Copyright and proprietary to Modalis
はじめに
ü 医薬品開発への投資は賭けです。
– たまにコミナティやスパイクバックスのような⼤ホームランも出ますが、全体としてはいわゆる「千三つ」の世
界で、株価も10倍になることもあるならば、1/10になることもあると考えてください。

ü パイプライン(開発品)への賭けはリスクの⾼い賭けですが、各企業は開発やポートフォリオを組んだ
り、それらを適切にマネジメントをすることによって、賭けの確率を良い⽅に傾ける努⼒をしています。

ü 本プレゼンは背景を含めて投資家の皆さんが何に賭けているかを理解する助⼒になればと考えています。
– 賭けをする上で、仕組みやオッズを理解することは⼤切です。

ü なお、プレスリリースや決算で⼀喜⼀憂するのは体に毒です。
– 開発の失敗は⼤事(おおごと)ですが、会社の本質的な価値に関わらないリリースがほとんどです。

ü また、パートナリングの期待はもっともですが、本質的な価値にはあまり影響を与えません。
– ディールは短期と⻑期の価値のスワップなので理論的な価値は不変です。
• 相⼿⽅にも応分のメリットがあるからパートナーは応じるのです。
• コモディティやサービスの販売よりも、選⼿のトレードに近いイメージです。
• とはいえ、短期的な財務が安定するのは事実ですし、そこに期待があるのも会社は理解しています。
– 本当に価値があがるのは、⼿元にある間に開発のステージが進んで、上市の確度があがる瞬間です。

4 Copyright and proprietary to Modalis
⽬次

1. 遺伝⼦疾患への取り組み

2. 遺伝⼦治療、ゲノム編集

3. 遺伝⼦のスイッチで治療を⾏う

4. モダリスの戦略

5. 第3四半期の財務状況

6. モダリスのこれから

7. まとめ

5 Copyright and proprietary to Modalis
1.遺伝⼦疾患への取り組み




6 Copyright and proprietary to Modalis
健康に⾒える⼈でも、5⼈に1⼈は遺伝性疾患あるいはガンに繋がる変異があると
いわれる



• 37兆個の細胞が分裂する度に、30億の DNA が複
製される

• 1分裂あたり10個の複製エラーが起こる(⼀⽇あ
たりに換算すると数兆個)

• ⼈⽣では細胞当たり100-200個のエラーが蓄積
する*

• そのほとんどは影響のないエラーであるが、残念
ながら悪いエラーの⽅が良いエラーよりも多い



https://doi.org/10.1038/news.2009.864




7 Copyright and proprietary to Modalis
これまでに 7,000の遺伝⼦と疾患の紐付けがされている
7,177



原因となる分⼦が判明している表現型
表現型に変化を与えることが判明している遺伝⼦

4,641




~500
うち治療法のあるもの




As of 2022.5.23




Source: OMIM
Source: OMIM しかしながら、たった500の疾患にしか薬がない

8 Copyright and proprietary to Modalis
希少疾患への取組み


モダリスの企業理念

Every life deserves attention
(すべての命に、光を)



当社グループは、コアとなるプラットフォーム技術である『切らない CRISPR 技術(CRISPR-GNDM®技
術)』を⽤いた創薬によって、その多くが希少疾患に属する遺伝⼦疾患に対して治療薬を次々と⽣み出
し、企業理念である「Every life deserves attention (すべての命に、光を)」のとおりに、病気のため
に希望を失わなくてすむ社会の実現に貢献してまいります。


9 9 Copyright and proprietary to Modalis
疾患のロングテール=希少疾患を攻めるにはパラダイムシフトが必要
10,000*と⾔われるヒトの疾患の中で、約7,000#が希少疾患で、その80%†が遺伝性疾患とオーバラップする


これまでの創薬ターゲット
であった患者数の多い疾患



疾患の
現在までに
ロングテール
患者数




約600§の治療薬しかない
遺伝⼦疾患の95%† ¶に
治療法はない
薬剤C

薬剤D
薬剤A

薬剤B




4億⼈¶

対象疾患


⽔平展開可能なローコストな開発アプローチが必要
出所: *21st Century Cure Act, #NIH GARD †innovation.org ¶GlobalGenes.org
§Active therapeutics of 491 NME, 106 BLA, 17 cellular and gene therapy products @FDA as of 2019.7.22 Source from KEGG


10 Copyright and proprietary to Modalis
遺伝⼦治療は1980年代にコンセプトができて、現在は第⼆世代に突⼊している


遺伝⼦治療の歴史
臨床試験で
遺伝⼦治療 遺伝⼦治療薬
10⼈中4⼈が死
初の臨床試験 2000 亡する事故 USAで初承認



UCLAの研究者 暗⿊時代 Ex vivo ゲノム編集が
認可がないまま
遺伝⼦治療 初の臨床効果
遺伝⼦治療薬を ゲノム編集
薬EUで初承
ヒトに投与 中国で LCAにお 2012 初の臨床試験
1980 認 2020
遺伝⼦治療 ける治療 開始
薬承認 効果 遺伝⼦治療 2016
薬EUで初承 2018
2003 2008 認




DNAの AAV技術の研究
AAVによる第⼆世代
⼆重らせん 1953

構造発⾒ 改良型AAVの開発

DNA組換え技術
CRISP/Cas9
1965 2012 の発明
AAVの発⾒


11 Copyright and proprietary to Modalis
2.遺伝⼦治療、ゲノム編集




12 Copyright and proprietary to Modalis
遺伝⼦はスイッチで制御されている
2万個の遺伝⼦にはそれぞれスイッチがあり、細胞の種類や時間によって ON/OFF を制御


スイッチボックス

遺伝⼦X 遺伝⼦Y 遺伝⼦Z

• 我々の体は約37.2兆個の細胞で
細胞A 翻訳 できている

タンパク質 • およそ200タイプある細胞は⾒
た⽬も機能も違うが、いずれも
同じ DNA の配列を持っている

• この違いは30億の DNA によっ
てコードされる2万個の遺伝⼦
のうち、どれが ON になり、ど
れが OFF になるかが細胞毎に
細胞B 厳密に制御されているからであ





13 Copyright and proprietary to Modalis
遺伝性疾患の類型
コードの異常とスイッチの異常で病気は発⽣する

本来あるべき状態 コード部分の間違いで異常型のタンパクができる
T

・・AAGTCAACTAGC・・




ON になるべき時に OFF になっていて、
必要なタンパクが⼗分量作られていない




OFF になるべき時に ON になっていて、
不要なタンパクが過剰につくられている




必要なタンパクが必要な場所・時に必要な量
作られるようにスイッチが厳密に制御されている


14 Copyright and proprietary to Modalis
⼀般の遺伝⼦治療では
異常型配列を持った DNA に対して、正常型配列を持った DNA を追加する




異常型配列 正常型配列



・・AAGTCAACTAGC・・ ・・AAGTCATCTAGC・・




間違ったものに上書きする⽅法




15 Copyright and proprietary to Modalis
ゲノム編集とは
異常型配列を持った DNA を切り出し、正常型配列と置き換えることで本来あるべき配列に戻す治療

異常型配列 正常型配列


・・AAGTCAACTAGC・・ ・・AAGTCATCTAGC・・




交換




・・AAGTCATCTAGC・・




しかし DNA を切断することにはガン化などのリスクを伴う


16 Copyright and proprietary to Modalis
Monogenic Diseases(単因⼦遺伝性疾患)とは︖
なぜ、Monogenic Disease 治療薬の成功の蓋然性が⾼いのか




原因
Monogenic Disease 病態
=1つの遺伝⼦の変異




原因1


原因2

⼀般の疾患 病態
原因3
原因5
原因6
原因4




17 Copyright and proprietary to Modalis
単因⼦遺伝性疾患には⼤きな事業機会
承認および開発途上にある治療薬はごく⼀部


遺伝⼦治療開発薬の内訳
単因⼦遺伝性疾患
(1989~ グローバル)


7,000 希少疾患
Cancer diseases
Monogenic diseases
3,500 単因⼦遺伝性疾患 Cardiovascular diseases
Infectious diseases
Others
Healthy volunt eers
11.7%
2,200 診断可能な 66.8%
Neurological diseases

単因⼦遺伝性疾患 Gene marking
Ocular diseases
Inflammatory diseases




出所: Discovery Medicineを基にModalis Tx作成 出所: The Journal of Gene Medicine (2019)を基にModalis Tx作成




18 Copyright and proprietary to Modalis
なぜ GTx では動物試験の結果で臨床効果を予測できるのか︖
⾼等⽣物においては遺伝⼦制御の機構(OS)は共通

⼀卵性双⽣児
全ゲノムで 50〜100
ゾウ 87.9%
チンパンジー 98.8%
霊⻑類
オランウータン 97%
イヌ・ネコ 86%
マーモセット 90%
マウス 84.2%

⿃ 70%

フグ 67.1%


コバエ 52%


バナナ 44.1% 真核⽣物
シロイナズナ 43.8%



酵⺟ 43%

キュウリ 37.7%




我々はキュウリと約40%も共通、遺伝⼦上では

出所: Datascopeを基にModalis Tx作成
19 Copyright and proprietary to Modalis
3.遺伝⼦のスイッチで治療を⾏う




20 Copyright and proprietary to Modalis
GNDM は CRISPR 2.0


「1つの⾮常に⾯⽩い新分野があるとすると、ゲノム編集以外の利⽤にな
ると思います。すなわちゲノムに不可逆的なDNAの変化を与えるのでは
無く、代わりに遺伝⼦を制御して、それらの遺伝⼦から
作られるタンパクの量をコントロールすることです。
これらはCRISPRの新しい利⽤法になります。この技術を使うことによ
り、DNAに化学的な変化を与えること無く細胞のコントロールを⾏え
るというのは⾮常に⼤きなポテンシャルを持っていると思います。」

-Jennifer Doudna, Nobel Prize Winner on CRISPR
Source: “Fresh Off Her Nobel Prize Win,
Jennifer Doudna Predicts What’s Next for CRISPR”




CRISPR-GNDM®

21 Copyright and proprietary to Modalis
「切らない」CRISPR 技術= CRISPR-GNDM®
遺伝⼦のスイッチを制御して治療を⾏う

CRISPR-GNDM® (Guide Nucleotide-Directed Modulation) platform
ガイド 核酸 誘導型 制御




モジュレーター




遺伝⼦のON/OFF
gRNA


ターゲット遺伝⼦

わざと切れなくした
ハサミ
dCas9
(切断活性なし)


22 Copyright and proprietary to Modalis
CRISPR-GNDM® の送達⽅法
AAV ベクターに搭載して体内の⽬的の細胞に送り込む



臓器特異的に +GNDM
駆動させる
仕組み


U6 gRNA Cas9 pA




-GNDM




AAVベクター




AAVにパッキング 局所あるいは GNDM分⼦は ⽬的の細胞で
静脈から全⾝に投与 ⽬的の細胞に送達 GNDMがスイッチを切替

23 Copyright and proprietary to Modalis
4.モダリスの事業戦略




24 Copyright and proprietary to Modalis
GNDM は機能喪失、異常機能獲得変異に対して有効なアプローチ

正常機能の喪失でおこる疾患に対して 異常機能の獲得で起こる疾患に対して

単塩基 現状では
医薬品の標的分⼦
Ex vivoでの
利⽤に限定
塩基置換 DNA RNA タンパク質
対象となる変異の数




ゲノム編集



• GNDM
(CRISPR) 1つの変異アレル 複数のコピー 多様性
遺伝⼦治療
• ZFP-TF
(ZFN)
GNDM Si RNA タンパク(抗体)
Editing(K/D) アンチセンス ペプチド
広範 低分⼦


⼩ 遺伝⼦のサイズ ⼤
K/D: Knock-down
25 Copyright and proprietary to Modalis
CRISPRおよびエピジェネティックス編集の領域は、新規設⽴を含めて俄に賑やかになりつ
つあり、アプローチへの興味の⾼さを反映していると考える

CRISPRおよび遺伝⼦制御領域におけるポジショニング
編集 制御
遺伝⼦ 塩基 (エピジェネティック編集)



Editas

CRISPR Intellia Beam
Metagenomi Tune
CRISPR Chroma
Navega EpicBio




その他
(例: ZFN) Sangamo

Encoded


26 Copyright and proprietary to Modalis
⾃社確⽴技術と Broad 研究所由来の CRISPR 基本特許で多層的に保護

当社の知財ポジション

上流ライセンサー Allergan
abbvie

JUNO Tx
眼科領域
マサチューセッツ Bristol-Myers Squibb
総合病院 CART
Beam Tx
塩基置換

ブロード研 遺伝⼦制御

ハーバード⼤学 Editas Medicine
パートナー
MIT
GNDM IP



デューク⼤学 東京⼤学



出所︓各社開⽰情報を基にModalis Tx作成

27 Copyright and proprietary to Modalis
パイプラインの状況
コード 適⽤疾患/ 疾患領域※1 2022/12 2023/12 2024/12

MDL-201 筋⾁
⾮臨床試験、前臨床試験、製造関連
協業モデル
MDL-202 筋⾁
パイプライン
⾮臨床試験、前臨床試験、製造関連

MDL-205 中枢神経
共同研究

MDL-101 CMD1A※2
INTERACT Pre-IND filing IND filing

MDL-102 中枢神経


⾃社モデル
MDL-104 タウオパチー※3
パイプライン
Pre-IND filing

MDL-105 DCM※4

Pre-IND filing

MDL-206 エンジェルマン症候群

*予定されるマイルストーンイベントは将来情報であり、状況に応じて変更される可能性があります。
※1:具体的な適応疾患名は、出願した特許が公開されるまでは競争上の理由から⾮開⽰とする戦略を採⽤しており、また協業モデルパイプラインは契

約上で原則⾮開⽰とされているため、きさいしていません。
※2︓CMD1A=先天性筋ジストロフィー1A型
※3︓タウタンパク質による神経原線維変化。アルツハイマー病との相関が⽰唆されている。
※4︓Dilated Cardiomyopathy 拡張型⼼筋症

28 28 Copyright and proprietary to Modalis
開発パイプラインと市場規模のイメージ

開発パイプライン




MDL-201
筋疾患
MDL-205
中枢神経疾患

MDL-105 MDL-202
DCM 筋疾患


MDL-104
MDL-206 タウパチー
エンジェルマン
症候群 MDL-101
CMD1a


開発ステージ

円の⼤きさは患者数あるいはそれに伴う市場規模のイメージ




29 29 Copyright and proprietary to Modalis
CMD1A (先天性筋ジストロフィー1A型) 筋束
LAMA2 遺伝⼦の変異によって⽣じる重篤な筋ジストロフィーの⼀種

• 発症頻度: 1 / 30,000* 筋繊維
• 遺伝形式: 常染⾊体劣性
• 発症時期 : 誕⽣時あるいは⽣後数ヶ⽉以
内に明らか
ラミニン
• 臨床症状: 基底膜 複合体
重篤な筋⼒低下
筋緊張低下症
ジストログリカン
弱い⾃発的運動
関節変形
⼼不全、硬直
• 平均余命
• 重篤な臨床的問題により思春期を越
えられない
• 遺伝的原因: LAMA2 遺伝⼦の変異
出所: 難病情報センター及びFlores et al, Frontiers in Molecular Neuroscience vol 13 (2020) *Ophanetより


30 Copyright and proprietary to Modalis
LAMA2 の変異に対して、姉妹遺伝⼦の LAMA1 をオンにすることで筋⾁の機能回復を⾏う

LAMA1とLAMA2の組織別発現分布
CRISPR-GNDM® での治療コンセプト
LAMA1 LAMA2
組織 RNA タンパク RNA タンパク

筋⾁細胞
内分泌組織

⾻髄細胞及び免疫細胞
転写活性化モジュレーター
筋⾁

ON 筋⾁でもコードされて
いるが、
肝臓及び胆嚢
通常は眠っている
膵臓 ガイドRNA
消化器

腎臓及び膀胱 LAMA1
男性器

⼥性器 dCas9
脂肪及び軟部組織

⽪膚


LAMA1とLAMA2タンパクの構造 LAMA2
機能不全
LAMA1

LAMA2
31 Copyright and proprietary to Modalis
32


病態モデルマウスへの mMDL-101 の投与によって、⽣存状況および体重推移が改善した

dyWマウスの生存曲線 dyw の体重の推移

n=4
AAV9-GNDM-m1
AAV9-GNDM-m1 n=4



Vehicle
Vehicle

n=6
n=6


p<0.005, log rank test p<0.0001, Mann-Whitney test
3 x 1014 vg/kgでp2マウスに投与
ASGCT 2022にて発表

32 Copyright and proprietary to Modalis
病態モデルマウスの握⼒を改善

Grip Strength Forepaws Average
前脚の握⼒

1e14


5e13
• dyW (重篤な疾患モデル)マウスに低
Peak force (gf)
最⼤握⼒(gf)

1e14 control
および⾼⽤量でmMDL-101(マウス版の
20 UNT
サロゲート)を投与した結果
10 • 投与後34⽇⽬に測定



量 量 イ






ol


⽤ 容 ガ 与 T
r

N
l
1e


5e


nt



⾼ 低
t ro
U

co





on





C
1e




mMDL-101

average of 3 trials
MODALISにて取得したデータ
chrome-extension://efaidnbmnnnibpcajpcglclefindmkaj/https://www.modalistx.com/cms/wp-
content/uploads/2022/08/J20220826_Corporate-Presentation_final.pdf (2022.11.04 access)

33 Copyright and proprietary to Modalis
34


GNDM の効果はマウスの投与後10か⽉後まで維持された


C57BL/6
生後3週齢の正常マウスに静脈注射
3.0E+14 vg/kg

GNDM mRNA Lama1 mRNA




ASGCT 2022にて発表 n=3 for each time point
34 Copyright and proprietary to Modalis
現在は IND enabling 試験とプロセス開発が進⾏中

CRISPR-GNDM® の臨床までのパス
⾮臨床試験
In vitro試験 動物PoC試験
臨床試験
(スクリーニング、評価) (in vivo) 齧⻭類 サル



GNDM w/ ガイドRNA スクリーニング 正常マウス 体内動態
病態モデル
マウス版 ガイドRNA (細胞株、初代培養細胞) (発現確認) 毒性試験



ガイドRNA スクリーニング 正常サル
GNDM w/ (発現、パイロット
サル版 ガイドRNA (細胞株、初代培養細胞) 毒性試験)
体内動態
⽤量推定
毒性試験
ガイドRNA 発現
GNDM w/ ⽤量推定/漸増試験
スクリーニング オフターゲット
ヒト版 ガイドRNA 安全性試験
(細胞株、初代培養細胞) 解析


パイロット
プロセス開発 GMP製造
製造

薬事


INTERACT preIND IND

35 Copyright and proprietary to Modalis
INTERACT* ミーティングサマリ


• 開催時期︓2022年7⽉中旬
• ⾮拘束⽅式
• モダリス側の事前提出のプロダクト詳細及び質問に対して FDA が⽂書と回答を⾏う形式で Web 会議に
て開催
• 議題は主として
– 製造プロセス及びその結果製品の評価⽅法について
– 動物試験に⽤いる標品と臨床試験に⽤いる標品の互換性に関する考え⽅について
– 動物試験を実施する動物種について
– 動物試験にサロゲート標品を使うことの妥当性について

• いずれもモダリスの想定内の回答であり、計画していた試験及び開発計画に⼤幅な変更をもたらすもの
ではないと判明。

INTERACT : INitial Targeted Engagement for Regulatory Advice on CBER Products




36 Copyright and proprietary to Modalis
MDL-101 の進捗サマリー
Ø 2022/2Q 報告まで
n 2種の動物モデル(dy2j and dyW)及び正常動物における検証
• GNDM 分⼦の発現上昇に伴う LAMA–1 遺伝⼦及びタンパクの上昇確認
• ⽣理学的、機能的改善及びマウスの⽣存延⻑の確認
• マウスにおいて2年にわたる GNDM の発現持続を確認
n サルパイロット試験において投与量及び免疫反応のアセスメントを実施
n CDMO と共同で GMP 製造に向けたプロセス開発開始
n FDA との INTERACT ミーティングの実施

Ø それ以降の進捗:
n Capsid* の変更(2022/9/15リリース) * Capsid︓P14参照(AAVベクターとの関係を記載)
n 改良型 Capsid 最終化のためのサル試験準備
n 改良型 Capsid 変更にともなうプロセス変更

Ø 今後の予定:
n pre-IND ミーティングファイリング(2023年央)
n IND enabling 試験(GLP tox and PK/PD)
n GMP に向けたプロセス開発及びパイロット製造継続

37 37 Copyright and proprietary to Modalis
近年 AAV ベクターには⼤きな技術⾰新がもたらされた

AAVベクター
• これまでは AAV2, 6, 8, 9などの汎⽤ベクターをあら
Capsid トランスジーン
(キャプシド) (送り込む遺伝)
ゆる対象疾患に対して使っていた
• これらのベクターは肝臓に送達される割合が⽐較的
⾼く、肝毒性などが⽤量の上限を規定していた
• 近年開発されたベクターは対象臓器毎に選択的に送
達される割合が⼤幅に上昇する

汎⽤ベクターの時代 専⽤ベクターの時代



送達率




38 Copyright and proprietary to Modalis
専⽤ Capsid への移⾏は時代の要請であり、⻑期的にはメリットが⼤きい
MDL-101など筋⾁疾患の場合

旧型GNDM 2
こちらが • 汎⽤ Capsid では肝毒性や⾎栓障
上げられない 1 害など、Capsid そのものの毒性
こちらが
問題で によって制限を受け、⽤量を上げ
るとターゲット外臓器で毒性が⽣




送達率
毒性域
じる問題があった

• 専⽤ Capsid に移⾏することによ
新型GNDM
り、⽬的臓器への送達率を上げら
れるので、A)他臓器での毒性レベ
A
ルに達することなく⽬的臓器への
毒性域 送達量を上げられたり、B)同じ効
B
果を出すために必要な投与量を低
A 投与量を上げて筋⾁への送達量を増やせる 減することが可能になる


毒性域
• 結果的にコストなどにもメリット
が⽣じる
B 同じ効果に必要な投与量を数分の1に減らせる

39 Copyright and proprietary to Modalis
5.第3四半期の財務状況




40 Copyright and proprietary to Modalis
2022年12⽉期 第3四半期 業績状況
(百万円)
2021年12⽉期 2022年12⽉期
差異
第3四半期(1-9⽉) 第3四半期(1-9⽉)
(B)-(A)
(A) (B)
事業収益 1 40 39
事業費⽤ 678 1,478 800
研究開発費 493 1,290 797
販管費 185 188 3
営業利益 △677 △1,438 △761
経常利益 △661 △1,314 △653
当期純利益 △181 △1,309 △1,128

事業収益
・共同研究開発のマイルストンの実現
事業費⽤
・MDL-101の臨床試験への取組み(治験薬製造等のプロセス開発費⽤等)
・事業の進捗、⾃社モデルパイプラインの増加及び⽶ドルの円安に伴う研究開発費増加
(主に、⼈件費、試薬等の研究材料費、家賃)
41 41 Copyright and proprietary to Modalis
2022年12⽉期 第3四半期 財務状況
(百万円)
2021年12⽉期末 2022年12⽉期 差異
(A) 第3四半期(B) (B)
-(A)
流動資産 5,067 3,803 △1,264
現⾦及び預⾦ 4,936 3,681 △1,255
固定資産 1,002 1,083 81
有形固定資産 223 349 126
特許実施権 704 657 △47
資産合計 6,069 4,886 △1,183
流動負債 181 285 104
固定負債 339 317 △22
負債合計 520 602 82
純資産合計 5,549 4,284 △1,265
負債純資産合計 6,069 4,886 △1,183
⾃⼰資本⽐率 91.4% 87.6%

• 安定した財務基盤、⾼い⾃⼰資本⽐率
• ⽶国⼦会社のラボ拡張により、研究器具等の有形固定資産が増加


42 42 Copyright and proprietary to Modalis
6.モダリスのこれから




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モダリスが⾒ている未来

短期(2022年内) 中期(3年内) ⻑期(>3年)

•既存の共同研究の進捗 • MDL-101 の臨床試験⼊り • GNDM 技術による製品の上
(2024年) 市
•新規の共同研究の設定
• いずれかのプログラムによる • GNDM 技術の plug-and-
臨床 PoC(2024〜25年) play化
ライセンス契約締結




遺伝⼦解析の⼀般化・詳細化


遺伝⼦治療の⼀般化・技術の進化
第2世代遺伝⼦治療の
問題解決
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企業価値が上がるタイミングはいつか︖




パートナリング
臨床PoC


オーファン認定


PreIND
IND




良好な前臨床試験データ




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成⻑戦略
パイプラインの拡⼤と進捗で成⻑余地は豊富

当社パイプラインの今後の展開

対象疾患領域の拡⼤
約2,200疾患のターゲット及び事業機会
MDL-XXX
MDL-105
パイプラインの拡⼤




100以上あるコアターゲット疾患の開拓
MDL-104
MDL-102
ライセンス機会の検討
MDL-101
MDL-206
MDL-205

MDL-202
マイルストーン収⼊の受領
MDL-201

パイプラインの進捗
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7.まとめ




47 47 Copyright and proprietary to Modalis
まとめ


• 第2世代の遺伝⼦治療は黎明期を経て課題解決フェーズにある。

• 遺伝⼦治療の中にも様々なタイプの技術があり、それぞれに得意分野が存在
する。モダリスは CRISPR-GNDM® 技術で得意ないくつかの疾患において課
題解決を狙っている。

• モダリスは1)⾻格・⼼筋分野、2)中枢神経領域を中⼼に開発を進めてい
る。

• CMD1A をターゲットにした MDL-101 で開発パスを通し、その後⼤型のパ
イプラインを開発していくポートフォリオ戦略を採っている。

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MODALIS: バイオのウォール街、ボストン近郊に研究拠点






• 世界初の CRISPR ベースの遺伝⼦
32 制御創薬技術

• Epigenetic Modulation のリー
ディングカンパニー

• これまで治療法のなかった遺伝性
疾患の治療法を創出


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