抗FGF2アプタマーを用いた加齢黄斑変性症に対する米国での臨床試験にむけて眼科専門医からなる科学諮問委員会を設置

News Release
平成 30 年 1 月 4 日

各 位

株式会社リボミック

(コード番号:4591 東証マザーズ)



抗 FGF2 アプタマーを用いた加齢黄斑変性症に対する米国での
臨床試験にむけて眼科専門医からなる科学諮問委員会を設置


このたび、スタンフォード大学医学部 Byers Eye 研究所の眼科学教授 Quan Dong

Nguyen 博士ならびに、加齢黄斑変性症(AMD)専門病院の Director であり、Southwest

網膜財団の Managing & Medical Director である Karl G Csaky 博士が、当社の科学諮問
.

委員に就任いたしましたのでお知らせします。

Nguyen 博士と Csaky 博士は、網膜・硝子体疾患を専門とする世界的に高名な眼科医・

臨床研究医です。両博士には、その専門的知見を生かし、当社が自社開発した抗 FGF2 アプ

タマー(RBM-007)を用い 2018 年に米国で計画している加齢黄斑変性症の臨床試験に関

して、科学諮問委員として、臨床試験計画の策定、試験実施に際しての各種調整、試験結

果の評価等の業務を実施して頂きます。

RBM-007 は、既存の AMD の治療薬である抗 VEGF 薬が対象とする血管新生の抑制のみ

ならず、 VEGF 薬では完全には防ぐことのできない線維症(網膜における瘢痕形成)の抑制


という、二重の新規作用を有することが確認されています。このような二つの異なる作用

を併せ持つことで、RBM-007 は革新的な AMD の治療薬となることが期待されます。



当社社長 中村義一のコメント:

「今回、Nguyen 博士と Csaky 博士に当社の科学諮問委員をお引き受け頂いたことを、

大変嬉しく思っております。これで、先に科学諮問委員に就任頂いた米国カリフォルニア

大学サンフランシスコ Medical Center 眼科教授である Robert B. Bhisitkul 博士を含めて、

当社の科学諮問委員会は、世界的な眼科専門医からなる Dream Team となりました。」



今回の就任に際しての Nguyen 博士のコメント:

「今回、AMD を始めとする網膜血管異常症に対する新規な医薬品開発において、リボミ


ック社の先駆的な事業に協力できることを大変喜んでいます。我々医師は、患者に対して、

視力を維持し向上させるための最善の努力を尽くすことが求められています。私は、中村

博士(リボミック社長)
、Bhisitkul 博士, Csaky 博士、リボミック社のメンバーとともに、

FGF2 阻害剤としての RBM-007 の薬効を評価するために、厳密かつ最適な臨床試験を実施

したいと考えています。




【Quan Dong Nguyen 博士の経歴】

Nguyen 博士はスタンフォード大学医学部の Byers Eye 研究

所の眼科学教授です。2001 年に医学課程を卒業後、Johns

Hopkins 大学医学部 Wilmer Eye 研究所眼科学の助教授、准教

授、医学教育の Director として勤務し、2013 年に Stanley M.

Truhlsen Eye 研究所の創設 Director、眼科の McGaw Endowed

Chair、同眼科学の教授・部門長に就任すると同時に、ネブラスカ医科大学センター

Translational Research 副所長を務めました。

Nguyen 博士は米国立眼科研究所やその他の組織による、黄斑浮腫(糖尿病、ぶどう

膜炎由来)、 AMD、眼の炎症性疾患(ぶどう膜炎等)を対象とした複数の臨床試験の

治験責任医師を務めるほか、新規治療薬を含む多数の臨床試験の共同治験医師を務め

ました。Nguyen 博士は、網膜疾患等に関する新規薬剤の臨床試験での早期の POC 試

験や first-in-human 試験での先駆的な貢献を高く評価されています。

Nguyen 博士は、Phillips Exeter Academy からバカロレア(大学入学資格)を取得

した後、エール大学から分子生物物理学・生化学の学士ならびに修士号を取得し、ペ

ンシルベニア大学医学部で医学博士の学位を取得しました。その後、Massachusetts

General Hospital の内科でインターンを務め、ハーバード大学医学部の

Massachusetts 眼耳小児病院の眼科医局員として研鑽を積みました。Nguyen 博士は

同時に、Massachusetts 眼耳小児病院の免疫学・ブドウ膜炎研究室、Johns Hopkins

医学研究所の Wilmer Eye 研究所の眼科免疫学教室、Schepens Eye 研究所と

Massachusetts 眼耳小児病院の網膜医療手術部門等で特別研究員を歴任しました。こ

れまでに Nguyen 博士には、250 以上の学術論文や学術書での発表があります。



今回の就任に際しての Csaky 博士のコメント:

「私はこのたび、リボミック・チームの一員として、RBM-007 という臨床的に重要なも

のとなりうる化合物の評価に携われることをとても喜んでいます。」


【Karl G Csaky 博士の経歴】
.

Csaky 博士は、米国 Southwest 網膜財団の Managing &

Medical Director であると同時に、同財団の加齢黄斑変性

症の革新的医療を目指す AMD 専門病院の Director です。

同博士の主な研究は、網膜疾患に対する臨床研究と治療薬

剤の開発です。特に、Csaky 博士はこれまで網膜疾患に関

する多数の臨床試験や、様々な段階の AMD 患者の視力評

価、さらには網膜疾患治療におけるドラッグデリバリーの開発等を実施してきました。

さらに、Csaky 博士は米国 FDA や NEI(国立眼科研究所)での会議において網膜疾患

における(治療や薬剤の)エンドポイントの評価において主導的な役割を果たしてき

ました。

Csaky 博士は、米国黄斑学会、網膜学会、米国眼科学会、ARVO 学会(The Association

for Research in Vision and Ophthalmology)、および米国網膜専門家学会のメンバー

です。

Csaky 博士は、
Johns Hopkins 大学の Wilmer Eye 研究所で網膜特別研究員として、

また米国がん研究所で博士研究員として研究に従事しました。そして、デューク大学

病院でインターンとして勤務し、ワシントン大学の眼科医局員として研鑽を積み、フ

ルブライト奨学金を授与されています。Csaky 博士は、ルイビル大学から MD/PhD(医

学博士)を授与されました。これまでに Csaky 博士には、100 以上の学術論文や学術

書での発表があります。

以上

【本件に関するお問い合わせ先 : 経営企画部 03-3440-3745】





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