アプタマーを利用して従来技術の弱点を克服-株式会社イーベックとの共同研究の成果を論文発表

平成29年11月13日
各 位
会 社 名株 式 会 社 リ ボ ミ ッ ク
代表者名 代 表 取 締 役 社 長 中村義一
(コード番号:4591 東証マザーズ)
問合せ先 執 行 役 員 経 営 企 画 部 長 長中村恵美子
TEL. 03-3440-3745


アプタマーを利用して従来技術の弱点を克服
~株式会社イーベックとの共同研究の成果を論文発表

昨年 12 月に開始した株式会社イーベックとの共同研究の成果が、学術専門誌 BIOCHIMIE
の電子版(論文題目「Alkaline-tolerant RNA aptamers useful to purify acid-sensitive
antibodies in neutral conditions」
)に掲載されましたので、お知らせいたします。


抗体の変性を防ぐ革新的な精製技術
当社の IgG アプタマー(RBM101)は、抗体の Fc 部分に結合し、抗体を中性条件で分離・
精製できることを特徴としております。当社では、医薬抗体の開発を主業務としている株
式会社イーベックとの間で、本アプタマーに関する共同研究を実施してまいりました。そ
の結果、既存の分離剤(酸性の溶液を用いる必要がある)では、変性し、活性を失ってし
まう複数の抗体について、本アプタマー(酸性の溶液を用いる必要がない)では、活性を
損ねず、かつ高い収率で精製できることが実証され、評価データを蓄積してまいりました。
今回、本成果の学術的な意義が評価され、論文が掲載されました。
酸に弱く、既存の分離剤では活性を失ってしまうとして、医薬品開発をあきらめざるを
得なかった抗体について、本アプタマーは実用化の突破口を提供する可能性があります。
今後、本論文を基に、国内外の大手製薬会社や化学メーカーへのライセンスアウトを含
めた事業化を加速してまいります。
上記論文内容の詳細につきましては、以下の Web ページをご参照ください。
(https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S030090841730278X)


株式会社リボミックについて
株式会社リボミックは、次世代新薬として注目されている核酸医薬の一種「アプタマー医
薬」の開発を目的とする、創薬プラットフォーム系バイオベンチャーです。当社の創薬基
盤技術である「RiboART システム」は、様々なアプタマー医薬の開発に応用することが可能
です。株式会社リボミックは疼痛・眼疾患・骨疾患を始めとして、広い領域の Unmet Medical
Needs(未だに満足すべき治療法のない疾患領域の医療ニーズ)に対する新薬の提供を目指
してまいります。


以上

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