Barcode Diagnostics 社と資本提携

2019 年8月 26 日
各 位
会 社 名 アンジェス株式会社
代表者名 代表取締役社長 山田 英
(コード番号 4563 東証マザーズ)
問合せ先 経営企画部長 鈴木 一夫
電話番号 03-5730-2641

Barcode Diagnostics 社と資本提携

当社は、本日開催の取締役会において、イスラエルのバイオハイテク企業 Barcode Diagnostic 社(以
下 Barcode 社)との資本提携(当社が Barcode 社株式を取得)を決議いたしましたのでお知らせいたし
ます。

現在、抗がん剤を使用したがん治療では、個々の患者さんに最も有効な抗がん剤を事前に見出すこ
とは困難で、実際に抗がん剤を投与してその効果を確認することになります。そのため、投与後、抗
がん剤が有効に機能しているかを判定するまで一定の時間を要し、その間、有効でないかもしれない
抗がん剤の副作用を被ることになり、有効な抗がん剤が特定されるまで、その状況が繰り返される可
能性があります。

Barcode 社は、個々のがん患者さんに最も有効な抗がん剤を選択するための意思決定ツールとして
バーコードナノパーティクル(DNA バーコード[特異的な塩基配列を有する合成 DNA]を含むリポ
ソーム)を用いた診断技術を提供します。Barcode 社の診断技術は、患者さんにとって有効性が期待
できる抗がん剤と DNA バーコードを封入したリポソームを複数製造し、多種類の抗がん剤をごく少
量ずつ一度に患者さんに投与したのち、DNA バーコード量を測定することにより、個々の患者さんに
有効な抗がん剤を特定しようとするものです。Barcode 社は、すでにマウスを用いた検証により複数
の抗がん剤から有効な抗がん剤を特定できることを確認しており、将来的には乳がん患者を対象とし
た臨床試験の実施を目指しています。

当社では、臨床開発以降の段階にある自社プロジェクトとして、重症虚血肢を対象とした HGF 遺伝
、高血圧 DNA ワクチン
子治療用製品、椎間板性腰痛症を対象とした核酸医薬(NF-κB デコイオリゴ)
の3つのプロジェクトを進めておりますが、今後の成長のため開発パイプラインのさらなる拡充を目
指しており、今回の資本提携はそれに向けた取り組みの一環です。

なお、2019 年 12 月期の業績への影響につきましては、他の要素も含め現在精査中であり、業績予
想の修正が必要な場合には速やかに開示いたします。

以 上

<ご参考>
Barcode Diagnostics 社について
本社 Nazareth Illit 17111,Israel
CEO Ronen Eavri Ph.D
設立 2017 年3月
資本金及び資本準備金 NIS 503,126(2018 年 12 月末現在)
事業内容 個々のガン患者に最も有効な抗がん剤を選択するための意思決
定ツールとしてのバーコードナノパーティクルによる診断技術
の提供

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