DNAワクチン技術を用いたエボラ出血熱抗血清製剤の開発が進展 動物を使用した試験で良好な結果

News Release

平成 29 年 12 月5日
アンジェス株式会社



DNA ワクチン技術を用いたエボラ出血熱抗血清製剤の開発が進展
動物を使用した試験で良好な結果


当社は、DNAワクチン技術を応用し、エボラ出血熱対策医薬品として抗血清製剤の開発
をカナダのサスカチュワン大学と共同で進めておりますが、マウスを使った動物試験の中
間報告において良好な結果が得られましたので、以下のとおりお知らせいたします。


当社が開発を進める抗血清製剤は、エボラ出血熱ウイルスのタンパク質をコードする
DNA ワクチンをウマに接種し、その血清に含まれる抗体を精製して利用する治療薬です。
今回の動物試験では、ウマ血清がエボラ出血熱に対して治療効果を有するかを確認する
ため、サスカチュワン大学の Vaccine and Infectious Disease Organization – International
Vaccine Center (VIDO-InterVac※1)においてエボラウイルスに感染したマウスに実際に
投与を行いました。その結果、抗血清を投与した群では対照群に比べて死亡や体重減が抑制
されるという効果を確認しました。この結果は現在開発を進めているウマ血清が治療薬と
しての機能を有することを示唆するものです。なお、この試験は活きたエボラウイルスを扱
う試験施設のない日本国内では実施不可能なため、その機能を持つ VIDO-InterVac で実施
したものです。


今回、中間報告において良好な結果が得られたことから、当社では引き続き動物実験を行
いエボラ出血熱抗血清剤の早期実用化に向けて開発を進めてまいります。


以上


※ サスカチュワン大学の VIDO-InterVac は、 年に渡りヒトおよび動物のワクチンおよび感染症の研究


開発において実績を上げてきた研究機関です。世界でも有数のウイルス研究設備を有し、感染症に対する
革新的なワクチンや免疫治療薬の開発において海外の企業の機関と提携しています。




お問い合わせ先

アンジェス株式会社 経営戦略本部 経営企画部 広報・IR 担当

TEL: 03-5730-2641

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