子会社「株式会社 GEL-Design」及び「株式会社 食の科学舎」による『レクチノーラル』シリーズ新製品発売のお知らせ

平成 27 年 8 月 7 日


各 位


会 社 名 株式会社 医学生物学研究所
代表者名 代表取締役社長 山田 公政
(JASDAQ・コード4557)
問合せ先 総務部 東 成見
TEL:052-238-1901
FAX:052-238-1440
E-mail:kouhou@mbl.co.jp


子会社「株式会社 GEL-Design」及び「株式会社 食の科学舎」による
『レクチノーラル』シリーズ新製品発売のお知らせ


株式会社 医学生物学研究所(本社:名古屋市中区、代表取締役社長:山田 公政、 「MBL」
以下 )
は、MBL 子会社である株式会社 GEL-Design(本社:札幌市中央区、代表取締役社長:西田 克
彦、以下「GEL-Design」)及び株式会社 食の科学舎(本社:札幌市中央区、代表取締役社長:
数納 幸子、以下「食の科学舎」)から、8 月 10 日に新製品『LECTINORAL(レクチノーラル)』
シリーズ 2 品目
レクチノーラル タブレット:食品
レクチノーラル デンタルジェル:化粧品
が発売されることをお知らせいたします(以下「本製品」。


本製品は MBL が原料としての新素材の研究開発、GEL-Design が原料生産及び製品開発・製
造、食の科学舎が製品企画・販売を担当しています。
本製品には海藻ミルに含まれる天然レクチン(ミルレクチン)が含有されており、岡山大学(医
歯薬学総合研究科・高柴 正悟教授)と MBL 子会社である株式会社 グライエンス(以下「グラ
イエンス」)との共同研究により、レクチンは代表的なムシ歯菌である“ミュータンス菌”に付着
して、バイオフィルム形成抑制をすることが見出しています。<岡山大学によるプレスリリース
(2010 年 10 月 21 日)「天然レクチンに虫歯原因となるバイオフィルムの抑制効果を確認
-新規のムシ歯予防食品、医薬部外品材料となる可能性-」>
URL:http://www.okayama-u.net/renkei/document/pdf/pressrelease/press-101021-1.pdf

これまで MBL は、抗原と抗体の反応を利用した“免疫学的方法”による検出技術に注力して
きましたが、 糖鎖とレクチンの特異的反応性”
“ にも注力して事業領域を拡大しようとしています。
例えば、インフルエンザウイルス表面に存在するヘマグルチニン糖鎖に対するレクチンの特異的
反応に注目した研究用試薬や検査薬への用途が期待されます。そして MBL が注力している研究
開発分野「システムイムノロジー」の一角に糖鎖・レクチン領域を位置付け、新たな製品を発売
していく予定です。
MBL は、これまでネットワーク企業群の事業モデルの確立に努力をしてきました。1999 年に
住友金属工業株式会社から事業を継承し、株式会社 アドジーンと合併して設立された G&G サイ
エンス株式会社を子会社化し、遺伝子診断薬の分野で一連の新規診断薬の開発に成功して黒字転
換するなど、グループ企業の成長を支援してまいりました。
グライエンスも、2004 年に名古屋市立大学発の糖鎖領域のベンチャーとして株式会社 中電シ
ーティーアイの支援で設立され、東京大学発のレクチン領域のベンチャーとして住友商事株式会
社の支援で設立されたサミット・グライコ・リサーチ株式会社の事業も継承し、研究開発に特化
してきた企業です。

今後も、糖鎖・レクチン領域の事業は、MBL が新素材の開発、GEL-Design が原料生産及び製
品開発・製造、食の科学舎が製品企画・販売を役割分担してまいります。


<用語解説>
 システムイムノロジー
MBL は、これまで自己免疫疾患を中心とした免疫疾患関連の検査薬を数多く発売してきまし
たが、東京大学 医科学研究所と開設した『システム免疫学』との共同研究を通じて、自己免疫疾
患のみならず自然免疫、粘膜免疫、がん免疫、免疫寛容等の免疫系全般に関して得られる情報か
ら、革新的な臨床検査薬、医薬品、研究用試薬等の開発を目指しています。(2014 年 10 月 17 日
付 MBL プレスリリース:東京大学 医科学研究所との社会連携研究部門『システム免疫学』設置
及び共同研究契約締結)

 レクチン
レクチンは糖鎖に結合するタンパク質です。レクチンは、ウイルスや細菌、植物、私たち人間
を含む動物にまで広く存在しているタンパク質です。その特徴は、マンノース、ガラクトースな
どの糖が結合してできた「糖鎖」に結合する性質があることです。レクチンを一言で表すと、
「糖
鎖に結合するタンパク質」ですが、同様に糖鎖と反応する「抗体」や糖鎖に作用する「酵素」は
レクチンに含まれません。糖鎖は、私たちの体を構成している細胞の表面をさまざまなかたちで
覆っており、この糖鎖にレクチンが結合することで細胞と細胞の間の橋わたしや情報のやりとり
などが行われます。レクチンはこうした働きを介して、生命の発生や免疫、感染症、がんの転移
など多くの生命現象に関わっている重要なタンパク質です。
【株式会社 医学生物学研究所について】
医学生物学研究所は、1969 年に日本で最初の抗体メーカーとして設立され、現在では、免疫学
的領域のみならず、遺伝子や、遺伝子の翻訳後修飾の領域にも事業を拡大して、基礎研究用試薬
及び臨床検査薬の研究・開発・製造・販売を行っています。
基礎研究用試薬事業では 5,000 種類以上の抗体や、特注抗体の受託製造、mRNA の同定キット
販売、核酸オリゴや人工遺伝子、MHC テトラマー試薬、蛍光タンパク質を応用した創薬支援ツ
ールなど、数多くの研究用試薬をグローバルマーケットに向けて販売しています。
臨床検査薬事業では自己免疫疾患、がん、代謝異常疾患等の検査薬の開発・販売を行っていま
す。自己抗体診断分野では日本国内トップメーカーとして製品ラインナップの充実を図り、難治
性疾患の多い当該分野の医療に貢献しています。がん診断分野では医薬品の効果を予測するコン
パニオン診断薬を開発し、個別化医療に貢献しています。
細胞診事業では子宮頸がん検査のためのスライド標本作製システム、原因とされるウイルスの
検出・判定試薬、および細胞採取ブラシ等を販売しています。


【株式会社 GEL-Design について】
北海道大学の研究成果の実用化を目指して、機能性ジェル素材の実用化を推進する研究開発型
ベンチャー企業です。2004 年 9 月 29 日設立、北大リサーチ&ビジネスパーク構想推進協議会主
催のインキュベーションモデルに採択され、活動しています。大学・研究機関との共同研究を通
じて、衛生用品・化粧品・医療用素材・工業用素材・バイオ関連素材等の実用化開発を推進する
とともに、各種メーカーの 研究開発支援から、一般向け商品の製造販売まで、ジェルに関する知
見と技術力を生かした幅広い事業を展開しています。


【株式会社 食の科学舎について】
2012 年設立。
「まるごとピューレ」シリーズなど北海道の農産物を新しい形で提供し、さらに、
独創的な食の加工技術や事業展開をすすめる企業や大学・研究機関と協力した機能性食品、健康
食品などの企画、販売を行っています。




【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社 医学生物学研究所 総務部 担当:東
TEL:052-238-1901
FAX:052-238-1440
E-mail:kouhou@mbl.co.jp


以 上

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