成長ホルモン治療における服薬管理アプリケーションソフトウェア「めろん日記」のリニューアル公開

2022 年 8 月 8 日
PHC株式会社 診断薬事業部
東京都港区西新橋 2 丁目 38 番 5 号

J C R ファーマ株 式 会 社
兵 庫 県 芦 屋 市 春 日 町 3 番 19 号
(コード番号 4552 東証プライム市場)



成長ホルモン治療における服薬管理アプリケーションソフトウェア
「めろん日記®」のリニューアル公開

医療機器や診断機器などを提供するPHC株式会社 診断薬事業部(本社:東京都港区、代表取
締役社長:森本恭史、以下「PHC IVD」)と、JCRファーマ株式会社(本社:兵庫県芦屋市、代表取
締役会長兼社長:芦田信、以下「JCR ファーマ」)は、このたび、電動式成長ホルモン製剤注入器(*
1)
「グロウジェクター®L」と組み合わせて使用する、成長ホルモン治療服薬管理アプリケーションソ
フトウェア「めろん日記®」(*2)の機能を更新しましたのでお知らせいたします。本アプリは、2022 年
8 月より Google Play でのバージョンアップ並びに App Store(*3)にて新規公開されます。


PHC IVD が製造販売する「グロウジェクター®L」は、JCR ファーマが製造販売する遺伝子組換え天
然型ヒト成長ホルモン製剤「グロウジェクト®皮下注 6mg 及び同 12mg(*4)」専用の電動式医薬品注
入器です。また、PHC IVD 及び JCR ファーマにて共同開発し 2020 年 10 月に Google Play に公開
した「めろん日記®」は、「グロウジェクター®L」の本体内部に記録された投与履歴を、無線通信によ
りスマートフォンに送信し、確認することができます。また、投与部位の記録、患児の身長や体重
からなる成長曲線を作成・表示し、PDF データを PC にメール送信する機能に加えて、患児の注射
に対する緊張感の緩和、積極性の向上を目的とした「お楽しみ機能 (*5)」などが搭載されています。


「めろん日記®」は、2019 年 2 月より開始した、服薬アドヒアランス(*6)低下の改善を目的とした臨床
研究(Urakami T. Clin Pediatr Endocrinol 2021;30(2):85-92.)に提供されました。この臨床研究から
得られた治療状況の知見や市場からのニーズにより、患者さんや医療従事者のアクセシビリティ
向上を目指し、新たに iPhone 対応や Bluetooth®対応に向けて早急に開発検討を進め、このたび
公開する運びとなりました。


このたびの機能更新により、Android ユーザーに加え、新たに iPhone ユーザーも「めろん日記®」が
使用可能となり、また Bluetooth 通信機能の導入により、通信操作の負担軽減に寄与します。さら
に、個別化医療の促進へ貢献することによる成長ホルモン治療の新たなスタンダードの創出や、
医療 IoT 化の推進が予測される中、患者さんと医療従事者双方の診療・治療に変革がもたらされ、
患者さんの QOL の改善に繋がることが期待されます。「めろん日記®」の機能更新に伴い、「グロウ
ジェクター®L」の機能も更新しました。それぞれの主な仕様の更新内容は以下の通りです。
【めろん日記®】
・Android スマートフォンに加えて、iPhone での利用に対応
・保護者、親族、または医療従事者が「なかま」となり、患児の治療状況を遠隔からでも共有が
でき、患児へのメッセージ送信も可能
・患児の成長と共にアバターが成長する機能や、ペットや旅行・イベントなどのお楽しみアイテ
ムも追加し、患児の注射に対する緊張緩和を目的とした「お楽しみ機能」を拡充


【グロウジェクター®L(*7)】
・ユーザーのさらなる使いやすさを追求し Android スマートフォンに加えて、iPhone での利用を
可能にする、Bluetooth 通信機能を搭載
・市場要望に基づいたソフトウェア・ハードウェアを改善




「めろん日記®」の詳細ウェブページ:https://jcrgh.com/melonnikki/top.html
「めろん日記®」の使用イメージ


PHC にて取締役、診断薬事業部長を務める徳永博之は、「当社の診断薬事業部では、1991 年に
血糖値測定システムの開発を開始して以来、簡便で高精度な検査・分析装置の開発、製造および
販売を行ってまいりました。2017 年に発売して以来、お客様に高い評価をいただいている『グロウ
ジェクター®L』は、このたび、同製品および専用の服薬管理アプリ『めろん日記®』の機能拡張によ
り、患者さんやご家族の医薬品の皮下注射に伴う負担のさらなる軽減と、医療従事者および保護
者による治療状況のモニタリング等の連携が実現することで、より効果的な投薬治療につながる
ものと期待しています。当社は、精緻なモノづくりにデジタル技術を融合させることで、今後も、患
者さんの QOL の向上に役立つとともに、医療従事者の皆様の治療と診療における課題に応える
ヘルスケアソリューションを提供し、より質の高い医療の実現に貢献してまいります」と述べていま
す。


また、JCRファーマにて専務取締役、営業・管理担当、営業本部長を務める芦田透は、「当社は
2006 年に電動式医薬品注入器『グロウジェクター®』を発売して以降、ヒト成長ホルモン製剤『グロ
ウジェクト®』で治療されている患者の皆さんのニーズにお応えできるよう、製品の情報提供活動や
研究・開発を進めてまいりました。2020 年に公開した『めろん日記®』は、成長ホルモン治療におけ
る自己注射支援、および患者の皆さんと医療従事者との情報連携の向上により成長ホルモン治
療をさらに効果的なものにする IoT 時代のヘルスケア分野でのデジタルトランスフォーメーションの
実例になると考えています。iPhone での利用を可能にし、また新たな機能を追加したこの度のリ
ニューアルにより、さらに多くの患者の皆さんに貢献し、在宅自己注射治療におけるニーズに寄り
添う新たな価値が提供できると期待しております。今後も成長障害治療に対する幅広い選択肢を
提供し、小児医療の発展に貢献してまいります」と述べています。

(注)めろん日記、グロウジェクト、グロウジェクターは、JCR ファーマの登録商標です。
- Google Play, Android は、Google LLC の商標です。
- App Store, iPhone は、Apple Inc.の商標です。
- Bluetooth®ワードマークおよびロゴは登録商標であり、Bluetooth SIG, Inc. が所有権を有します。PHC株式
会社は使用許諾の下でこれらのマークおよびロゴを使用しています。
- iOS は、米国およびその他の国における Cisco 社の商標または登録商標であり、ライセンスに基づき使用
されています。


(*1)一般的名称:医薬品・ワクチン用注入器、認証番号:228AABZX00109000
(*2)「めろん日記®」は AndroidOS と iOS に対応し、Bluetooth 接続、または NFC 通信で転送されるグロウジェ
クター®Lの投与履歴を保存することができる。尚、医療機器に該当する機能は含まれない。
(*3)Apple が運営する、iOS 端末向けデジタルコンテンツ(アプリケーション・映画・音楽・書籍など)のダウン
ロードサービス。専用アプリ「めろん日記®」の無料ダウンロードが可能になる。
(*4)グロウジェクト®皮下注 6mg 及び同 12mg の効能・効果
・骨端線閉鎖を伴わない成長ホルモン分泌不全性低身長症
・骨端線閉鎖を伴わないターナー症候群における低身長
・成人成長ホルモン分泌不全症(重症に限る)
・骨端線閉鎖を伴わない SGA(small-for-gestational age)性低身長症疾患についての詳しい情報は、JCR ファー
マの「成長ホルモン治療情報サイト」を参照。https://jcrgh.com/index.html
(*5)患児の成長に合わせてアプリ上でアバター(自分の分身となるキャラクター)が成長したり、洋服やペット
などのパーツを取り替えたりすることができ、アバターを介して他の患児と日々の治療についてコミュニケーショ
ンを行うなどの機能。
(*6)患者さん自身が自分の病気を受け入れて、医師の指示に従って積極的にお薬を用いた治療を受けること。
(*7)グロウジェクター®L は、NFC 通信対応品(品番:APG-4000)から、Bluetooth 接続対応品(品番:APG-4000-
BT)へとリニューアルする。


<PHC株式会社 診断薬事業部について>
1969 年に設立された PHC 株式会社は、糖尿病マネジメント、ヘルスケアソリューション、診断・ライ
フサイエンスの事業領域において、開発、製造、販売、サービスを行い、グローバルヘルスケア企
業として事業を展開するPHCホールディングス株式会社(証券コード 6523 東証プライム)の日本
における事業会社です。健康を願うすべての人々に新たな価値を創造し豊かな社会づくりに貢献
することを経営理念として、診断薬事業部では、血糖値測定システムを始めとする検査・分析装置
の開発、製造、販売を通じて、糖尿病や喘息などの疾患の早期発見と効果的な治療に貢献し、患
者さんへの医療サービス向上に取り組んでいます。
www.phchd.com/jp/ivd


<JCRファーマ株式会社について>
当社は、「医薬品を通して人々の健康に貢献する」という企業理念のもと、時代を先取りした再生医
療・遺伝子組換え・遺伝子治療技術による医薬品の研究開発・製造・販売を行っているバイオ医薬
品のスペシャリティファーマです。1975 年の創業以来ターゲットにしている希少疾病領域において、
常に「他社より一歩前に出る」独自の技術開発と製品創製に取り組み、様々な疾患に苦しむ患者の
皆さんのために持続可能な価値創造の実現を目指しています。
www.jcrpharm.co.jp/


【お問い合わせ先】
PHC株式会社 診断薬事業部 事業企画部 広報課
電話:070-1449-9486/070-1226-3325 E-mail:ivd-communications@gg.phchd.com


JCRファーマ株式会社 管理本部 広報・IR 室
電話:0797-32-1995(代) E-mail:ir-info@jcrpharm.co.jp


以上

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