ソーシャルファイナンスフレームワーク策定に関するお知らせ

2019 年 7 月 18 日
各位
会 社 名 みらかホールディングス株式会社
代 表 者 名 代表執行役社長 竹内 成和
コード番号 4 5 4 4 東証第 1 部


ソーシャルファイナンスフレームワーク策定に関するお知らせ

当社は、このたび、あきる野プロジェクト※1 における機器・IT システムの導入、及び検査の質の向上
と革新的な技術開発に向けた研究開発のための資金をソーシャルファイナンス※2 として調達することを
目的に、ソーシャルファイナンスフレームワーク(以下、 「本フレームワーク」 )を策定いたしました。
今後、ソーシャルボンド(債券)及びソーシャルローンでの資金調達を予定しており、これら2つの調
達方法を組み合わせた資金調達は国内の民間事業会社としては初めてとなる見込みです。

当社は、あきる野プロジェクトの推進及び研究開発の実施を通じて、以下の6つの社会課題の解決に
ついて取り組んでまいります。 なお、これらの取り組みは国連の提唱する「持続可能な開発目標(SDGs)、

日本政府の「SDGs 実施指針」にも合致するものです。

【取り組む社会課題】
① 日本の社会保障費(医療費)抑制への要請
② 医療の質を維持しつつ、検査価格抑制への要請
③ 未病(自覚症状はないが検査では異常がある状態)・健診充実及び先端的医療への対応の必要性
④ 地域における医療充実の必要性
⑤ 災害対応(地震等の災害発生後も止まらない検査施設)
⑥ 先端的医療に資する研究開発の必要性

また、本フレームワークの策定にあたっては、国際資本市場協会(ICMA※3)が定めるソーシャルボン
ド原則に則り策定し、また、その適合性を担保するため、第三者機関である株式会社格付投資情報セン
ターから第三者評価「R&I ソーシャルボンドオピニオン」を取得いたしました。これにより、本フレーム
ワークで調達する資金は、ソーシャルファイナンスとして取り扱われることになります。また、本フレ
ームワーク策定にあたり、三井住友フィナンシャルグループ(株式会社三井住友銀行、SMBC 日興証券
株式会社)よりアドバイスを受けております。

みらかグループは、事業活動を通じて CSR(企業の社会的責任)活動に取り組んでおり、2019 年 3
月には国連が提唱するグローバルコンパクトに署名を行いました。ESG(環境・社会・ガバナンス)や
SDGs(持続可能な開発目標)へより積極的に取り組み、持続可能な社会の発展に貢献してまいります。

※1 2018 年 6 月 22 日付けプレスリリース: 新セントラルラボラトリー建設に関するお知らせ
※2 社会課題の解決に資する事業を行うための資金調達方法
※3 国際資本市場協会(ICMA)
世界 60 か国以上の金融機関、法律事務所等を中心とした約 570 の会員から成る会員協会。持続可能な経済の成長と発展に必要
な安定的な資金提供が行われるよう、国際債券市場の健全性を保ち、機能的な、世界を一貫できるクロスボーダー債券市場を促
進することを目的として 1968 年に欧州にて設立されました。
<本フレームワークの概要>
資金使途の概要と SDGs との関連性

資金充当割合
プロジェクト
(目安)

新セントラルラボラトリーをグループ中核施設として建設するプロジェクト
95%
(あきる野プロジェクト)の機器・IT システムの導入

検査の質の向上と革新的な技術開発に向けた研究開発 5%



SDGs と最も関連性の
ゴール 左記 SDGs ターゲットと関連する理由
高いターゲットの概要
(3.8)全ての人々に対する財政 ・高品質な検査を低コストで提供することにより、
リスクからの保護、質の高い基 医療費の抑制に貢献。
礎的な保健サービスへのアクセ ・検査処理能力の向上に伴う、検査キャパシティの
ス及び安全で効果的かつ質が高 拡大。
く安価な必須医薬品とワクチン ・保険適用されていない健診向けの検査項目の検査
へのアクセスを含む、ユニバー 価格が抑制されることにより、新たに検査を受けよ
サル ヘルス カバレッジ
・ ・ (UHC) うとする人が増えることから、検査アクセスの向上
を達成する。 に貢献。
・低侵襲・非侵襲型検査の研究開発、検査の在宅化・
脱病院化に関する社会実験参加・主導などを通し
て、検査の多様化を図り予防医療をより身近なもの
として提供する。
(8.2) 高付加価値セクターや労 ・受付・検査工程の自動化による生産性向上。自動
働集約型セクターに重点を置く 化による人為的ミスのリスク軽減。
ことなどにより、多様化、技術 ・先端的医療に資する研究開発、及び革新的な検査
向上及びイノベーションを通じ 技術開発を進めることで、提供する医療の最適化実
た高いレベルの経済生産性を達 現に貢献。
成する。 ・再生医療、遺伝子関連検査など、先端的医療技術
の向上を目指した研究開発。
(9.1)全ての人々に安価で公平 ・(新セントラルラボラトリーの)建物を免震構造
なアクセスに重点を置いた経済 とすることで、災害発生時においても業務が継続可
発展と人間の福祉を支援するた 能な設計としている。
めに、地域・越境インフラを含 ・他の地域で事業継続が困難となった際に、新セン
む質の高い、信頼でき、持続可 トラルラボラトリーでのスケーラブルな自動化検
能かつ強靱(レジリエント)な 査ラインの活用により、柔軟に検査キャパシティを
インフラを開発する。 拡大し、代替検査が可能な体制を整えている(災害
時にも止まらない検査・医療体制の整備に貢献)

・(災害などで通行不可能な区間が生じても、複数
の代替路を利用可能な)圏央道日の出 IC より 5 分
に位置しており、災害発生時の物流面において良好
なアクセスを確保。
・検査の在宅化・脱病院化に関する社会実験参加・
主導などを通して、検査の多様化を図り予防医療を
より身近なものとして提供する(多様な場所での検
査が可能)。




プロジェクトの評価と選定のプロセス
 適格なプロジェクトを選定の上、みらかグループ CSR 委員会において適格性の確認を実施のうえ、
取締役会にて承認


調達資金の管理
 資金調達額がプロジェクトの実施に要する総額を超えていないことを確認
 調達資金充当までの間、当社の資金運用規定に則り現預金における保管等、安全確実な運用を実施


レポーティング
 年に 1 度、統合報告書で開示予定
 開示内容は、毎年の充当額および未充当資金の残高、アウトプット指標、アウトカム指標、インパ
クト指標
以上


【本件に関してのお問い合わせ先】

<メディア関連の方>
みらかホールディングス株式会社 広報部 TEL:03-6279-0884 e-mail:mhd.pr@miraca.com
<投資家・アナリストの方>
みらかホールディングス株式会社 IR/SR 部 TEL:03-5909-3337 e-mail:mhd.ir@miraca.com

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