眼科領域におけるヤヌス・キナーゼ阻害剤「ROH-201」の国内第一相試験開始のお知らせ

2019 年 12 月 6 日
各 位
会 社 名 ロート製薬株式会社
代 表 者 名 代表取締役社長 杉本雅史
(コード番号 4527 東証 第一部)
問 合 せ 先 広報・CSV推進部
(TEL 06-6758-1211)


眼科領域におけるヤヌス・キナーゼ阻害剤「ROH-201」の国内第一相試験開始のお知らせ

ロート製薬株式会社(以下「ロート製薬」)は、日本たばこ産業株式会社(以下「JT」)が創製した
ヤヌス・キナーゼ阻害剤(JAK:Janus Kinase 阻害剤)(JTE-052、一般名:デルゴシチニブ)につい
て 2018 年 3 月にライセンス契約を締結し、当社開発コード、ROH-201(以下「本剤」)として眼科領
域の治療薬としての開発に向け非臨床試験を進めて参りました。この度、国内第一相試験に向け
ての準備が整い、今月より試験を開始致します。
ヤヌス・キナーゼは細胞のチロシンキナーゼの一種であり、細胞内の免疫活性化シグナル伝達
に重要な役割を果たしますが、本剤はこの働きを阻害し免疫反応の過剰な活性化を抑制すること
で眼疾患を改善することが期待されます。
JT が開発を進めてこられたデルゴシチニブを、ロート製薬はこれまでの研究開発を生かして眼
科領域での開発を進め、まずは国内第一相試験にて安全性の確認を進めて参ります。

<用語解説>
・ヤヌス・キナーゼ
チロシンキナーゼの一種でありタンパク質を構成するアミノ酸の一種であるチロシンにリン酸を付
加するリン酸化酵素であり、細胞の増殖、生存、発達や分化に関与し細胞内の免疫活性化シグ
ナル伝達に重要な役割を果たす酵素群の総称です。

<JT について>
JT はグローバルたばこメーカーであり、その製品は 120 以上の国と地域で販売されています。加
えて、医薬事業及び加工食品事業を中心としたさまざまな事業活動を行っています。
JT は医薬事業において、主に「糖・脂質代謝」「免疫・炎症」「ウイルス」の領域で研究開発を行い、
グループ会社である鳥居薬品株式会社が国内での製造、販売及びプロモーション業務を行って
います。
詳しくは、https://www.jti.co.jp/をご覧ください。


以 上

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