ロート製薬、Alina Vision社設立に参画

2018 年 2 月 21 日
報道関係各位 ロート製薬株式会社

一人でも多くの方に、「見える喜び」を
ロート製薬、Alina Vision 社設立に参画
独自のビジネスモデルで社会に貢献!
世界中に“患者が無料で白内障治療を受けられるモデル”※1 を展開
※1“Affordable Eye Care Model”


ロート製薬株式会社(本社:大阪市、社長:吉野俊昭)は、世界中の人々の「見える喜び」をサポートする活動
の一環として、Alina Vision 社設立に出資致します。同社は“Affordable Eye Care Model”によって、新興国を中心
に多くの患者を失明の危機から救ってきた社会起業家 David Green 氏や The Fred Hollows Foundation 等が中心
となり、これまでの活動をよりスピーディーかつ広範囲で行うことを目指して設立するものです。ロート製薬は、同
社の理念に共鳴し、その活動を支援することで、ボランティアや寄付にとどまらない、社会貢献に繋がる持続可
能なビジネスモデルの普及にチャレンジ致します。
世界の視覚障害原因
【Alina Vision 社について】
<設立の背景>
「すべての人に質の高い眼科医療を、持続可能なビジネスモデルで提供する」
為 に 、 David Green 氏 ( Executive Director ) 、 Ben Midberry 氏 ( Managing
Director)、The Fred Hollows Foundation(Co-Founder)は Alina Vision 社を設立
しました。International Agency for the Prevention of Blindness(IAPB)によると
世界中には 2.5 億人の方に視覚障害があり、白内障は簡易的な手術で治せる
にも関わらず、25.8%に当たる方が白内障により視覚障害があります。白内障
は低所得国の主な失明原因となっており、この課題の背景には、医師不足と共
に旧来の高価な眼科医療が貧困によって受けられないことが、原因となって
図 1.世界の視覚障害原因(2015) IAPB より
います。
“Affordable Eye Care Model”とは、高品質な医療サービスを一律に提供しな
がらも、同時に提供する周辺サービスを差別化することによって、それぞれの
患者に合わせた価格帯(払える患者は一般価格、少し払える患者は格安価格、
払えない患者は完全無料)で医療を提供できるようにするもので、収益を上げ
ながら、完全無料患者を 2 割以上受け入れることができるモデルです。David
Green 氏はインドの「Aravind Eye Hospitals」※2 と共にこのモデルを推進、2016
年の一年で 400 万人もの患者を治療。今回、自らが中心となって Alina Vision
社を設立することにより、同モデルを取り入れた病院の立ち上げ、既存病院
への導入を加速させることで、すべての人に質の高い眼科医療を提供し、一 図 2.インド、マドゥライ県にある
人でも多くの方を白内障による失明の危機から助けることに取り組んでいきま Aravind Eye Hospital

す。
※2 Aravind Eye Hospitals はインドの南部に 12 の病院・診療所を持つ眼科専門病院です。2016 年の治
療患者数は 400 万人にも上っており、46 万例もの手術を行い、年間の手術数は世界一です。

<Alina Vision 社概要>
・商号:ALINA VISION PTE. LTD.
・所在地:50 Raffles Place, #06-00 Singapore land tower ,Singapore
・参画企業(共同創立者):David Green 氏(Executive Director)、
Ben Midberry 氏(Managing Director)、
The Fred Hollows Foundation(Co-Founder)、ロート製薬株式会社
・事業内容:病院の設立、既存病院へのコンサルティング
・設立目的:すべての人に質の高い眼科医療を、持続可能なビジネスモデル
図 3.Alina Vision、Executive Director の
で提供する
David Green 氏
・設立年月日:2017 年 7 月 7 日
・資本金:120 万 US ドル=約 1.27 億円
・David Green(Executive Director):“Affordable Eye Care Model”の構築をインド中心に 30 年以上行ってきた社
会起業家です。世界的に有名な「オーロラボ社」の設立に多大な貢献をし、白内障治療のためのレンズが通常
約 300 ドルしていたところ、利幅を圧縮する事にて同様の品質のものを約 2 ドルで提供することでレンズ市場を拡
大。「オーロラボ社」のレンズは“Affordable Eye Care Model”を構成する重要な要素の一つとなっています。

・Ben Midberry(Managing Director):低所得コミュニティのための自立的経済発展を支援するビジネスファイナン
スに経験が深く、Alina Vision を立ち上げる前は、ドイチェ・アセット・マネジメント株式会社サステナブル投資部
部長として「Eye Fund Ⅰ」という、“Affordable Eye Care Model”を取り入れた眼科病院の為のソーシャルファンド
を率いてきました。

・The Fred Hollows Foundation(Co-Founder):予防可能な失明を世界中から無くす為に、眼科治療からスタッフ
の教育、医療設備の整備までをサポートしているオーストラリアの国民はじめ政府や国際的な資金提供機関か
らも支持されている財団です。財団はシドニーに 25 年前に設立され、世界 25 か国で活動。既に 200 万人もの患
者を失明の危機から救いました。

【ロート製薬の参画目的】
ロート製薬は、アイケアのリーティングカンパニーとして世界中に「見える喜び」を届ける為に、これまでアジア
やアフリカで無償眼科検診や白内障治療の支援などの眼科支援活動を行ってきました。しかしながら、手術で治
せるはずの白内障が失明原因の一位という国はまだたくさん存在するのが現実です。この社会問題に継続的に
取り組むには持続可能な仕組みが必要です。今回、ロート製薬が Alina Vision 社設立に参画する目的、それはも
っと多くの方に、且つ持続的に支援の手を差し伸べるためです。ロート製薬は単なる寄付ではなく、投資という形
で Alina Vision 社の設立と発展に参画し、よりスピーディーにより多くの方を助けるべく、世界中に持続可能なビ
ジネスモデルですべての人に質の高い眼科医療の提供を目指します。

■Alina Vision の詳細はこちらをご覧ください:www.AlinaVision.com
“Affordable Eye Care Model” Alina Vision への投資とリターンのフロー




図 4.“Affordable Eye Care Model” 図 5.Alina Vision への投資とリターンの流れと Alina Vision と
質の高い眼科製品をリーズナブルな価格で仕入れ、高品質の眼科治療 Alina Vision Hospitals との関係
をより効率的に提供できる仕組みを導入することで、それぞれの患者に
合わせた価格帯(払える患者は一般価格、少し払える患者は格安価
格、払えない患者は完全無料)で医療を提供。収益も上げながら、完全
無料患者を 2 割以上受け入れることができるモデル。
・ 「NEVER SAY NEVER」は、ロート製薬株式会社の登録商標(登録第 5838870 号)です。




<お問い合わせ先> ロート製薬株式会社 広報・CSV推進部
〒530-0011 大阪市北区大深町 3-1 グランフロント大阪タワーB29 階
大阪オフィス 西脇・加古・矢野・藤田 TEL:06-6758-1211 FAX:06-6758-9820
東京オフィス 岡野・林・柴田 TEL:03-5442-6074
広報・CSV推進部 大阪・東京共通メールアドレス:pr@rohto.co.jp

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