電通イージス・ネットワークが「世界の広告費成長率予測」を発表

2017 年 6 月 16 日


電通イージス・ネットワークが「世界の広告費成長率予測」を発表

●世界の広告費は、2017 年は前年比 3.8%増、2018 年は 4.3%増と予測
●日本の広告費は、2017 年、2018 年ともに前年比 1.7%増と予測
●デジタルシフトがさらに加速し、世界の広告費に占めるデジタル広告費の構成比は、2018
年に 37.6%となり、テレビ(同 35.9%)を抜いて最大の広告メディアへ
●デジタル広告費内では、2017 年にはモバイル広告のシェアが 56%に達し、パソコン広告費
を上回ると予測


株式会社電通の海外本社「電通イージス・ネットワーク」
(以下「DAN」)は、これまで同ネ
ットワーク傘下のメディア・コミュニケーション・エージェンシーである「Carat」
(カラ)が
行ってきた「世界の広告費成長率予測」を、今年から DAN として予測※・発表していくことに
しました。
これは、全世界 59 地域から収集したデータを基に世界の広告費成長率予測を行うもので、従
来は毎年 3 月に前年実績の確定と当年の予測、9 月にその改定と翌年の予測を行っていました
が、今年からはそれぞれの時期を 6 月と 12 月にシフトいたしました。
今回は、2016 年実績の確定と 2017 年予測の改定、ならびに 2018 年の予測を行いました。
世界各地の広告市場の方向性を見る上で重要な指標とみなされている本予測から、本リリース
では、全世界 59 地域トータルおよび主要地域/国に関する推計値をお知らせします。





■主なポイント
<市場動向>
 2017 年の世界の広告費は昨今の経済情勢に鑑み、前回(2016 年 9 月)予測の 4.0%増から
3.8%増に微減。2018 年は、韓国・平昌での冬季オリンピック・パラリンピック大会やロシ
アで行われる FIFA ワールドカップなど大型スポーツイベントの好影響もあり、2017 年の伸
びを上回る 4.3%増と予測。
 世界最大の広告市場である米国の成長率は、大統領選のあった 2016 年の 5.0%増に引き続き、
2017 年の成長率は 3.6%増、2018 年には 4.0%増になると予測。また、世界の広告費に占め
る米国広告費の構成比は 2017 年に 37.7%になると予測。
 世界第 2 位の広告市場である中国は、2016 年の広告費は 7.4%増と好調であり、2017 年、
2018 年もそれぞれ 6.0%増、5.4%増と堅調に成長すると予測。
 インドは、主要国で唯一、2017 年、2018 年ともに 2 桁成長を予測。
 日本は、2017 年、2018 年ともに 1.7%増と安定した成長を予測。


<媒体別動向>
 媒体別では、2018 年には世界のデジタル広告費が初めてテレビ広告費を超えると予測。デ
ジタル広告費のシェアは 37.6%、2,158 億ドルに達し、テレビ広告費のシェア 35.9%を上回
ることになる。
 デジタル広告費の内訳では、2017 年にはモバイル広告費がデジタル広告費全体の 56%に達
し、パソコン広告費を抜くと予測。2025 年にはスマートフォンの全世界での流通台数が 40
億台に達するという予測もあり、この傾向は続くと見られる。
 デジタル広告費を牽引するのは、動画、SNS、運用型の広告であり、2017 年の成長率はそ
れぞれ、32.4%増、28.9%増、25.4%増と予測。



※電通イージス・ネットワークは、世界ネットワークを通して収集した情報に基づき、59 地域の広告費の成長率
を独自に分析・推計しています。対象媒体には、テレビ、新聞、雑誌、ラジオ、映画館(シネアド)、屋外/
交通、デジタルが含まれます。





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