ONGAESHIプロジェクト参画に関するお知らせ

2023年2月2日
各 位
会社名 Institution for a Global Society株式会社
代表者名 代表取締役社長 福 原 正 大
(コード番号:4265 東証グロース)
問合せ先 執行役員Co-CFO 管理部長 丸山 素子
(TEL. 03-6447-7151)



ONGAESHIプロジェクト参画に関するお知らせ




当社は、コクヨ株式会社、三井住友信託銀行株式会社、慶應義塾大学経済学部附属経済研究所
FinTEKセンター及び東京理科大学インベストメント・マネジメント株式会社とともに、デジタル人
材育成・採用一体型の新サービス「ONGAESHI(オンガエシ)」の実現に向けて発足した、ONGAESHI
プロジェクトに参画決定いたしましたので、お知らせいたします。
本プロジェクトの詳細につきましては、2ページ以降をご参照ください。


なお、本プロジェクトが当社の今期の業績見通しに与える影響は軽微であります。今後、開示す
べき事象が発生した場合には、速やかにお知らせいたします。




以 上
プレスリリース
2023 年 2 月 2 日
ONGAESHI プロジェクトチーム

コクヨ、三井住友信託銀行、
慶大経済学部附属経済研究所 FinTEK センター、
東京理科大学インベストメント・マネジメント、IGS が、
ONGAESHI プロジェクトに参画
参画する教育のスポンサー・講師・企業等に、採用費用の一部を還元し、
20-30 代の転職に向けたデジタル・リスキリングを無償化
ブロックチェーンを活用した育成・採用一体型の新サービス「ONGAESHI」の
9 月提供開始に向けて、各ユーザーの募集・事前登録を開始

デジタル人材育成・採用一体型の新サービス「ONGAESHI(オンガエシ) 」の実現に向けて、ONGAESHI
プロジェクトが発足しました。コクヨ株式会社、三井住友信託銀行株式会社(以下、SMTB)の大手企業
2 社と、慶應義塾大学経済学部附属経済研究所 FinTEK センター(以下、慶應 FinTEK センター) 、東京
理科大学インベストメント・マネジメント株式会社(以下、TUSIM) 、およびプロジェクトの運営主体と
して Institution for a Global Society 株式会社(以下、IGS)が、本プロジェクトに参画決定しました。
ONGAESHI は、2023 年 9 月に提供開始を予定しています。これに伴い、デジタル人材を目指す 20-30
代の社会人・学生の事前登録、デジタル人材を採用したい企業、及びデジタル関連スキルが身につく講座
を提供したい講師の募集を開始しました。
・ONGAESHI サイト:https://www.lp.ongaeshi-pj.jp/




(2023/2/2 開催記者発表会の様子。左から、住友商事 水野淳氏、IGS 松原祥起、コクヨ 三浦洋介氏、TUSIM 山下隆
氏、SMTB 加藤誠氏、慶應 FinTEK センター 中妻照雄先生、IGS 阿部一也、慶大 坂井豊貴先生)
プレスリリース


■人材業界に第三の選択肢を。新サービス「ONGAESHI」概要
ONGAESHI は、人材業界に第三の選択肢をもたらす、新しいシステム「連帯貢献システム」を取り入れ
た、デジタル人材育成・採用一体型のサービスです。持続的な無償教育の提供を行い、まずは喫緊の課題
となっているデジタル人材不足の解消を目指します。
ONGAESHI は、国際的なサッカークラブ移籍制度「連帯貢献金」※1 から発想を得ており、採用費用の一
部をデジタル人材育成に関わった全員に還元します。また、受講権を NFT 化(名称:ポジション NFT)
することで、一般的に資金供給が十分でない教育領域への資金を呼び込みます。
※1 サッカー選手が国外クラブに移籍した際に、所属元が移籍金の一部を請求できる。これにより、持続的な選手の育成に
つながる仕組みを構築している。
(参考:FIFA 公式サイト 最終閲覧日 2023/2/1)


○各ユーザーのメリット
上記の仕組みにより、若手人材(名称:タレント)は無償で学びデジタルスキルを身につけることができ
ます。また、企業(名称:採用企業)は不足しているデジタル人材を採用できます。採用が成立すると、
教育提供者(名称:講師)は教育成果として報酬を得ることができ、教育のスポンサー(名称:スポンサ
ー)も、自らの支援で人材を育成し、報酬を得ることができます。さらに、前職の企業がスポンサーとな
っていた場合、報酬を得ることができるため、従業員への投資と人材流出のジレンマが解消されます。




○ブロックチェーン技術を活用した基盤システム・ビジネスモデルを、特許申請中
ONGAESHI は、後述のように NFT などのブロックチェーン技術を活用することで、一連のシステムを
実現します。なお、基盤システムおよびビジネスモデルを包含した特許を出願中です。 (出願番号:
PCT/JP2023/000976)




問い合わせ先:ONGAESHI プロジェクトチーム、IGS 株式会社 広報室
佐藤 璃子 r.sato@i-globalsociety.com 070-1459-8567
プレスリリース


・タレントが使用する、スマートフォンアプリや学習アプリの UI




■なぜ NFT を活用するのか
NFT が持つ「独自性」「保有者の証明」
「売買可能」に着目しました。上述の「デジタル人材育成の連帯
貢献システム」と「ポジション NFT」を組み合わせることで、スポンサーが報酬を得やすい仕組みを構
築できます。これにより、教育への資金が呼び込みやすくなり、学習無償化を実現し、さらにデジタル
人材を全員で育て、その報酬を全員が得られる仕組みが実現します。




■その他、特許申請中のテクノロジー活用について
○メカニズムデザインを専門とする慶應義塾大学坂井教授が、能力に基づいた年収によるマッチングを
設計(特許申請中:PCT/JP2023/003225)
オークション理論を採用市場に応用することで、過去の年収ではなく能力に基づき、最適年収で企業と
人材をマッチングします。求職者のスキル、非認知能力などを客観的に評価した学習歴データを持つ
ONGAESHI だからこそ実現可能です。
IGS の調査※2 によると、20-30 代社会人の 42%が「転職時の転職先への給与交渉は得意ではない」と回
答しています。この仕組みを通して、 学んでスキル・能力を向上させた若手人材の年収の最適化を促進し
ます。※2 20~30 代社会人のうち、デジタルのスキルアップに必要性を感じているが取り組んでいない人 360 名に、IGS が WEB 調
査を 2022 年 12 月 19 日~21 日に実施

問い合わせ先:ONGAESHI プロジェクトチーム、IGS 株式会社 広報室
佐藤 璃子 r.sato@i-globalsociety.com 070-1459-8567
プレスリリース




・慶應義塾大学 経済学部 教授 坂井豊貴先生のコメント
「Web3 の本命がこのプロジェクトだと考えています。ビットコインの登場以来、クリプトの世界では数多
の実験が行われてきました。そこで得られたシンプルな結論は、世に価値を生まないプロジェクトは、中長
期的には消えるというものです。このプロジェクトでは、入念なメカニズムデザインを伴うエコシステムに
よって、人材育成と採用マッチングが成立します。そこで世に生まれる価値が、エコシステムの動力となり
ます。これまでの資本主義が、食物連鎖のヒエラルキーを範とするものであるなら、私たちはそれとは違う
相貌、生態系のサイクルを範とする姿を見たいと思っています。



○個人情報の安全な利活用(特許申請中:PCT/JP2020/048871)
欧州の GDPR の施行、日本でも 2022 年 4 月に施行された改正個人情報保護法など、世界的に個人情報
に関する規制の厳格化が進んでいます。ONGAESHI は、講座の細かな成績や学習内容などの学習歴デ
ータを扱うため、個人情報の安全な利活用が欠かせません。そのため、ONGAESHI の前身となる、慶
應 FinTEK センター主催の産官学連携の実証研究「STAR」で構築した、ブロックチェーンシステムを
活用します※3。このシステムでは、学習歴や関連情報を暗号化し、ブロックチェーンと分散型ストレー
ジに分割してデータを移行します。これにより、プラットフォーマーでさえ、本人の許可なく個人情報
を見ることはできません。また、個人情報の開示対象者・内容・期間を、本人がコントロールすること
ができます。 ※3:慶應義塾大学、IGS によるプレスリリース(2020 年 8 月 11 日)




問い合わせ先:ONGAESHI プロジェクトチーム、IGS 株式会社 広報室
佐藤 璃子 r.sato@i-globalsociety.com 070-1459-8567
プレスリリース


■ONGAESHI プロジェクトチームとは
新サービス「ONGAESHI」の実現に向けてプロジェクトに参画する、慶應 FinTEK センターや TUSIM
などの教育を提供する機関・企業、コクヨ、SMTB などの企業、サービス開発・運営を行う IGS で構成
されます。

<参画目的とコメント>
・ 慶應義塾大学経済学部附属経済研究所 FinTEK センター センター長 中妻 照雄 慶應義塾大学経
済学部教授
参画目的:共同研究及び、講師として教材を提供
コメント:ONGAESHI では STAR の実証で得られた知見を発展させ、ブロックチェーンを用いた個人
情報管理の高度化と学習歴の採用への活用、さらにはデジタル人材の育成を実現してまいります。是非
多くのタレント、企業、教育者の方にご参加いただければと思います。

・東京理科大学インベストメント・マネジメント株式会社(TUSIM)
参画目的:講師として、教材を提供
コメント:当社は東京理科大学の事業会社として、教育環境の充実に寄与してきました。今回、本プロ
ジェクトにおける、無償教育と採用を繋げることでデジタル人材を増やすというコンセプトに共感し、
参画を決めることとなりました。今後はデータサイエンスやビジネス開発に関連する講座の提供を検討
してまいります。

・コクヨ株式会社
参画目的: ONGAESHI を通じた学習支援の検討
コメント:コクヨの目指す社会像を「自律協働社会」と掲げている中で、ONGAESHI の目指す「学生
の学びと社会への船出の正当なマッチング機会を提供する」という観点において共通すると考え、参画
させていただきました。学習支援などを通じて、この不確実な世の中で、答えのない問いに立ち向かえ
る人材の輩出に貢献したいと考えています。

・住友商事株式会社 ※参画検討中
コメント:住友商事は広島大学、東広島市と共に街づくりに取り組んでおります。STAR の後継プロジ
ェクトとなる ONGAESHI は DAO という新たな取組みであり、地域課題を解決しながらサステナブル
な街づくりを進めることにつながる可能性があると期待しております。

・三井住友信託銀行株式会社(SMTB)
参画目的: ONGAESHI を通じた学生の就職活動支援と採用活動の推進
コメント:STAR プロジェクトを通じて、その可能性を確認したブロックチェーン、トークンエコノミ
ーについて、ONGAESHI において実践し、人材の育成・採用といった一連のサイクルにおけるテクノ
ロジーの活用可能性を追求して参ります。

・Institution for a Global Society 株式会社(IGS)プラットフォーム事業部長 松原祥起
参画目的:サービス開発及び運営
コメント:IGS のパーパス「分断なき持続可能な社会を実現するための手段を提供する」のもと、
STAR プロジェクトでは、ブロックチェーンシステムの開発や、学習歴データの可視化や企業様とのマ
ッチングをおこなってまいりました。今後は本格的なブロックチェーンの社会実装とデータの利活用に
向けて ONGAESHI の開発を進めてまいります。


問い合わせ先:ONGAESHI プロジェクトチーム、IGS 株式会社 広報室
佐藤 璃子 r.sato@i-globalsociety.com 070-1459-8567

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