配筋検査ARシステム『BAIAS』に鉄筋かぶり計測機能を追加

報 道 関 係 者 各 位
プ レ ス リ リ ー ス
2 0 2 3 年 6 月 2 9 日
エ コ モ ッ ト 株 式 会 社
(東証グロース/札証アンビシャス 証券コード:3987)
NEWS RELEASE

配筋検査 AR システム『BAIAS Ⓡ』に鉄筋かぶり計測機能を追加
ダブル配筋の計測へも対応
~ 国土交通省試行要領に規定された全ての計測項目に対応、活用の幅も一層拡大 ~


エコモット株式会社 (本社:北海道札幌市、代表取締役:入澤 拓也、以下「エコモット」 )は、iPad Pro
で撮影した画像から鉄筋径や配筋間隔等の計測を行う「配筋検査ARシステム『 BAIAS Ⓡ』」(以下
「BAIAS」)において、”鉄筋かぶり計測機能”の追加により、国土交通省による「デジタルデータを活用した鉄筋出
来形計測の試行要領(案)」の計測対象とする全項目(鉄筋本数、鉄筋径、配筋間隔、鉄筋かぶり)への対応
を完了するとともに、”ダブル配筋の奥側計測”にも対応 し、2023年 6月29日より提供を開始しましたのでお知
らせ致します。

※BAIASは村本建設株式会社(本社:大阪府大阪市、代表取締役社長:久米 生泰)との共同開発製品です。


鉄筋かぶり計測機能




計測中画面 スペーサー個数・配置の記録画面



ダブル配筋計測機能






















計測中画面 計測結果の表示
■開発経緯
鉄筋コンクリート構造物の施工において実施される配筋検査では、鉄筋とコンクリートの一体化を図るため付着力を確
保する、鉄筋の腐食を防止する等の理由から、「鉄筋のかぶり厚さ」(=コンクリート表面から鉄筋までの最短距離)
が設計図書に規定される値を満足しているか確認しなければなりません。この「鉄筋のかぶり厚さ」の検測にはスケール
を用いた目視確認が行われてきましたが、配筋が密な場合には計測が難しい、目盛りが読みにくく値がばらつく、といった
課題がありました。


今回のバージョンアップでは、型枠や床面が平面である場合に、この平面を計測後に表示されるARマーカーを現実の
鉄筋に重ね、平面から鉄筋までの距離を計測する機能(鉄筋かぶり計測機能)を追加するとともに、かぶり厚さの確
保のために使用されるスペーサーの個数や配置を記録する機能を追加しました。
これにより、令和4年6月に改定された国土交通省「デジタルデータを活用した鉄筋出来形計測の試行要領(案)」
の計測対象とする全項目(鉄筋本数、鉄筋径、配筋間隔、鉄筋かぶり)へ対応致しました。


また、強度や耐久性を高めるためにコンクリート内の鉄筋を2段に配筋する、いわゆる「ダブル配筋」に対しては、奥側の
配筋間隔を計測することが難しく、お客様からも対応のご要望を数多く頂いておりました。
そのため、今回のバージョンアップでは、一方向からの目視確認が難しい奥側の配筋に対しても、AR 表示された赤線の
ガイドライン上でスライドするマーカーを、目視可能な角度から対象鉄筋の位置に合わせて配置することで、配筋間隔を
自動的に計測することが可能となり、ダブル配筋への対応を実現させました。


これら機能の追加により活用の幅が拡大することで、検査プロセスにおける一層の省力化が期待されます。


■『BAIAS』概要
鉄筋コンクリート構造物の配筋検査を 1 名でも簡単に実施 できるシステムです。iPad Pro の LiDAR センサ
ーを活 用 することで鉄 筋 の本 数 、径 ( 太 さ) 、間隔、かぶり厚 さを計 測 し、国 交 省 試 行 要領 の全 計 測項 目
に対 応します。設 計図 と計 測結果 を比較 可能な帳 票出力 、ダブル配 筋計測 機能 、重 ね継手 や定着 の長 さ
計 測 に適 した2 点 間 計 測 機 能 、レイアウトを自 由 に変 更 可 能 な電 子 小 黒 板 機 能 も実 装 済 です。これらの
機能により、生産性や作業効率の大幅な改善が期待できます。


<システム概要>
■関連プレスリリース
配筋検査 AR システム『 BAIAS Ⓡ』 に電子小黒板機能 を追加
https://www.ecomott.co.jp/topics/4484/


配筋検査 AR システム『 BAIAS Ⓡ』 が中部 DX 大賞 奨励賞を受賞
https://www.ecomott.co.jp/topics/4461/


配筋検査 AR システム『 BAIAS Ⓡ』 に2点間計測機能 を追加
https://www.ecomott.co.jp/topics/4401/


配筋検査 AR アプリを開発
https://www.ecomott.co.jp/topics/4266/


■エコモット株式会社について
エコモットは 2007 年の創業以来 IoT 専業のソリューションベンダーとして、センサー・自社開発通信デバイスの提供を
行うとともに、多様な顧客ニーズに応じたカスタマイズ、現場での設置ノウハウを提供し、あらゆる「モノ・コト」からセンシン
グを可能にするソリューションを提供しています。2017 年 6 月に札幌証券取引所アンビシャス市場、2018 年 6 月に
東京証券取引所マザーズへ上場。2019 年 1 月に KDDI 株式会社と資本業務提携いたしました。


所在地 : 〒060-0031 北海道札幌市中央区北1条東1丁目2番5号 カレスサッポロビル 7階
代表 : 代表取締役 入澤 拓也
設立 : 2007年2月
資本金 : 6億1,574万円(2023年2月末現在)
事業内容: IoTソリューションの企画、およびこれに付随する端末製造
通信インフラ、アプリケーション開発、並びにクラウドサービスの
運用・保守に関する業務のワンストップでの提供
URL : https://www.ecomott.co.jp/



本件に関するお問い合わせ先
エコモット株式会社 コンストラクションソリューション企画部 吉村・大塚
TEL:011-558-6600 MAIL:cst-press@gembaroid.jp

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