2021年企業動向を23万件の企業発表から振り返るPR TIMESプレスリリースキーワードランキングを発表!

Press Release
報道関係各位
2021 年 12 月 13 日
株式会社 PR TIMES

2021 年企業動向を 23 万件の企業発表から振り返る
PR TIMES プレスリリースキーワードランキングを発表!
-「DX」が年間 1 位に。コロナ前との変化を 19 年~21 年で比較。22 年注目ワードも! -
【報道関係の皆様へ】下記以外にも業界別データ等お気軽にお問合せください。
【企業の皆様へ】2021 年広報振り返りと今後の発表の参考にご活用ください。
【読者の皆様へ】全体傾向と共に今後も各プレスリリースを情報源にお楽しみください。
2021 年を通して情報の発信と収集に PR TIMES をご活用いただいた全ての皆様へ改めて感謝申し上げます。




株式会社 PR TIMES(本社:東京都港区、代表取締役:山口 拓己、東証一部:3922)は、運営するプレスリリー
ス配信サービス「PR TIMES」において 2021 年 1 月 1 日~10 月 31 日に企業から配信いただいたプレスリリース
総計 23 万 990 件(10 カ月間)を対象に、年間データ分析と総括、業界別分析と各種ランキングなど発表いたし
ます。

なお、2020 年に発表したプレスリリースキーワードランキングより集計方法を変更したことをご報告いたします。2020 年時
には同一内容を示すキーワード( 「コロナ」「新型コロナウイルス」など)を同一キーワードとして合算して算出しておりまし
た。2021 年より、キーワード表現の多様性から人的判断で同一キーワードとみなすことでデータの公正さを損なう可能性が
あると考え、同一内容を示すキーワードもそれぞれ別のキーワードとして集計しております。後述の年別比較においても、本
年の算出方法をもって再集計したデータを使用しています。
「PR TIMES」は利用企業数 5 万 8000 社超、国内上場企業の利用率が 47%を超えるプレスリリース配信サービス
です(2021 年 8 月末時点の企業数と利用率) 「PR TIMES」では企業の発表情報(プレスリリース)をメディア向けに配

信してニュースの情報源にしていただくとともに、 「PR TIMES」サイトおよびパートナーメディアに掲載し生活
者にも最新の一次情報をタイムリーに閲覧・シェアいただいています。サイトアクセス数は月間 5800 万 PV(ペ
ージビュー)を超えています。
対象期間:2021 年 1 月 1 日~2021 年 10 月 31 日
集計対象:PR TIMES プレスリリース 23 万 990 件
発表項目:年間&月別キーワードランキング、業界別分析、 注目キーワー
ド、等
発表日:2021 年 12 月 13 日
発表者:株式会社 PR TIMES
PR TIMES:https://prtimes.jp/
【キーワードランキング】昨年のコロナに代わり、DX がランキング 1 位に。SDGs も上位へ浮上。
「PR TIMES」ではプレスリリース配信の際に、発表企業がプレスリリース内容に関係するキーワードを最大 10 個
登録することができます。2021 年 1~10 月に配信された総計 23 万 990 件のプレスリリースのキーワード登録総
数は延べ 175 万 7266 個に上りました。社会のニーズに応えようとする企業発表からはその時の社会の情勢・状
況や、将来的な話題の兆しが見えてきます。
年間総合ランキングでは 2021 年の企業活動の潮流が、そして月別ランキング推移からは企業動向の変遷と流行
の兆しがキーワードを通して浮かび上がってきました。

■年間総合キーワードランキング
年間総合キーワードランキングでは、キーワードが登録されたプレスリリース件数で年間ランキングを集計しま
した。

2021 年のキーワードランキングでは 8279 件のプレスリリースで使用された「DX」が総合 1 位となりました。今
年関連するサービスが増えた「DX」は昨年のキーワードランキングでも年の後半から順位をあげ 2020 年総合 16
位となったキーワードでした。今年は年始から緊急事態宣言が再発令され「コロナ」関連のニュースが続いてい
ましたが、コロナ禍によりニーズの高まった企業活動の「DX(=デジタルトランスフォーメーション) 」が発表
のトレンドとなりました。 「DX」のキーワードに関する詳細の分析は〈2021 年上位キーワードと 2022 年注目キ
ーワード〉にて後述しています。

また、企業活動に限らず日頃の生活にも馴染み深くなりつつある「SDGs」がメディアや社会からの注目に押され、
全体の 5 位まで順位を上げています。 「SDGs」のキーワードに関する詳細の分析は〈2021 年上位キーワードと
2022 年注目キーワード〉にて後述しています。

2 位にランクインした「新商品」については、キーワード登録された 8094 件の 10.8%を超える 880 件について
「コロナ」も併用して発信されており、コロナ禍に向けた新商品が数多く生まれているものと考えられます。

「オンライン」「おうち時間」「テレワーク」といったキーワードも昨年に引き続いて上位ランクインとなり(*年
別比較については後述でランキングを掲示しています) 、今年もコロナ禍の新しい生活様式に必要とするサービ
スや商品の発表が増えていることを示しています。

■月別キーワードランキング推移
月別キーワードランキングでは、キーワードが登録されたプレスリリース件数で月間ランキングを集計しました。




昨年 11 月に 1 位の「クリスマス」以降、2020 年 12 月~2021 年 3 月は「コロナ」が 1 位の月が続きました。年
明け間もなくから緊急事態宣言が再発令され、昨年に引き続きコロナ禍にあった 2021 年ですが、企業の発表に
おいては平時のプレスリリースで多い「新商品」や「キャンペーン」 「イベント」などのキーワード登録が増え
ました。2020 年中は企業活動で自粛を余儀なくされていたものが徐々に回復に向かい発表に繋がっています。

「緊急事態宣言」は最初の発令となった 2020 年 4 月にはキーワードランキングで 11 位にランクインし、2 度目
の発令となった 2021 年 1 月には 9 位となるも、3 度目の発令のあった 2021 年 7 月は報道でも「宣言慣れ」とい
う言葉を象徴するように企業発表でも使用頻度が落ち、116 位と大きく順位を下げています。

4 月には昨年 6 月頃から順位を上げていた「DX」が 1 位となり、その後 7 月まで 1 位をキープしています。そし
て、1 月には 20 位ランクインに留まっていた「SDGs」が 2 月以降順位を上げ続け、10 月度ランキングでは過去
最高の 2 位につけています。

2021 年上位キーワードと 2022 年注目キーワード
■DX
企業活動や日常生活でも欠かせないものとなった「DX」
は、企業発表においても関連したプレスリリースが多く発
信されました。2020 年 6 月以降その順位を上げ、 [2020 年
プレスリリース登録キーワードランキング(総合) ]では 14
位としており、上昇中の注目キーワードに取り上げていま
した。
2021 年はその勢いのまま 4 月には総合 1 位となり、以降は
常に 1,2 位を推移しています。
業界別に[企業向けシステム・通信・機器]カテゴリに限
定すると 1 月以降常に 1 位を保っており、BtoB 企業の情報
発信においては絶対的な定番になっていると言えます。

■SDGs
「SDGs」は 2015 年に国連で採択された目標ですが、国際連
合広報センターが設立した「SDGs メディア・コンパクト」
へ日本の主要報道機関が加盟したことで、2020 年頃から新
聞やテレビでの露出が増えています。また、2020 年からは
学校教育でも採用され、ビニール袋の有料化など直接生活
に関わる政策も施行されました。2021 年は 1 月 20 位にラン
クインして以降、毎月順位を上げており 10 月には「DX」に
次いで過去最高順位の 2 位になっています。
SDGs を意識した商品・サービスの選択は、利用者にとって
社会貢献に寄与できるという意識もあり、支持を集めやす
くなっています。そのため、企業活動の取り組み紹介に留
まらず、商品・サービス自体に SDGs の考えを盛り込んだものが生まれるようになり、企業発表でもその件数を
伸ばしました。また、業界カテゴリ別年間キーワードランキング見ると、全 27 カテゴリの内 19 カテゴリで 20 位
以内にランクインしており、業界を問わず広く使用されるキーワードと言えます(参考|「DX」は 27 カテゴリ
中 7 カテゴリで 20 位以内)。

■今後注目される新キーワード
■NFT
「NFT」はブロックチェーンを用いた新技術で、デジタル上
の画像や映像が唯一無二の本物であることを証明できるよ
うになり、その画像や映像などの価値を保証することがで
きます。今年 3 月に海外のオークションサイトで同技術を使
ったデジタルアート作品が約 75 億円で落札されたというニ
ュースをきっかけに、日本国内でもそのキーワードに注目
が集まりました。2 月までは延べ 11 件だった 2021 年のキー
ワード登録件数も 10 月には延べ 836 件とその数を伸ばして
います。 「NFT」を活用したサービスの発表や同技術を持つ
スタートアップと大手企業との連携などが月毎に増えてい
き、昨年の 41 倍超のプレスリリースが発信されています。

■メタバース
インターネット上に作られた 3 次元の仮想空間を指す「メタ
バース」は、1 月~7 月までは延べ 31 件だったものの、10
月には述べ 114 件とその数を増やしています。
これまでに企業の事業参入の発表や、従来のイベントを
「メタバース」で実施する企業も増えており、今後その活
用の幅に合わせて、企業発表でも増加が見込まれます。
2020 年からは増加率 57 倍と今後さらなる増加が見込まれま
す。
年別比較《2019 年~2021 年》コロナ禍を経た企業発表の変化
※データ集計変更に伴い、2020 年ランキングに関して昨年末発表と
異なる順位となっております。
2019 年から 2021 年にかけては、社会情勢が大きく変わったことによ
り、登録キーワードの順位に大きな変化を与えました。それまで企業
発表時のキーワード 1 位の定番となっていた「イベント」が順位を下
げ、 「コロナ」や「DX」といったキーワードが 1 位になっています。
さらに、その変化に合わせるように「テレワーク」や「おうち時間」
などコロナ禍による流行キーワードがランクインするようになってい
ます。
2019 年には 20 位までにランクインしていなかったキーワードが、
2020 年・2021 年と計 10 個(
「コロナ」「新型コロナウイルス」 「オン
ライン」 「テレワーク」 「おうち時間」 「リモートワーク」「DX」「マス
ク」 「EC」「SDGs」|登場順)新たに登場するなど、コロナ禍による
社会の変化を感じる結果となっています。2021 年も引き続きコロナ
禍の影響を感じるキーワードが並ぶ一方で、2019 年まではランクイ
ンが見られた「ゲーム」 「ホテル」「コラボ」といった一般ワードが再
び 2021 年にはランクインしており、徐々に平時へ戻りつつある状況
を示していると言えます。

2019 年以降でランクインから姿を消したキーワードが 6 個(「アプ
リ」 「働き方改革」 「グルメ」「アニメ」「旅行」「スポーツ」)ある中
で、 「働き方改革」については「テレワーク」 「リモートワーク」
「DX」といったコロナ禍だからこその働き方に関連するキーワードが多用されるようになったと考えており、結
果的に、より細分化して「働き方改革」が進んでいるものと捉えることができます。

また、2019 年までも関連するサービスなども多く企業発表でも使用頻度が高いものと思われる「EC」ですが、
2019 年は 46 位だったものの、2020 年 19 位、2021 年 12 位と順位を上げています。外出で買い物を楽しむ機会
が減ったことによるオンラインストアの拡充や、既存事業を D2C で EC 展開する事業者による発表が多く見られ
ました。

《業界カテゴリ別動向》プレスリリースの業界カテゴリごとの傾向を解説
【外食・中食】昨年後半の勢いそのままに「テイクアウト」が年間を通じて 1 位をキープ
2020 年 4 月以降、11 月の「クリスマス」を
除き 1 位をキープしていた「テイクアウト」
が、今年もここまで 1 位をキープし続けまし
た。これまで店舗提供のみとしていた飲食
店も多くお持ち帰りメニューを開始しまし
た。
また、 「デリバリー」もコロナ禍以降 10 位以
内をキープしている新ワードです。緊急事
態宣言が明けた 10 月も引き続きこの傾向は
続いており、飲食業界において「テイクア
ウト」 「デリバリー」が定番化していると言
えます。

【ホテル・レジャー】下半期以降でコロナ関連のキーワードがランク外に、業界全体に復調の兆し
1 月 2 月には「一時帰国」や「自主隔離」
、4
月以降も「コロナ」のキーワードが常にラ
ンクインしていたものの、8 月からは「コロ
ナ」含め、関連するキーワードが TOP10 に
入っていません。
一方で、1 月~7 月までには、「マンスリーマ
ンション」 ワーケーション」 テレワー
「 「
ク」といったホテルなどの宿泊施設がコロ
ナ禍で新たに始めた、観光のみを目的とし
ない利用方法を訴求する発表が多くありま
した。
【企業向けシステム・通信・機器】 「DX」と「AI」が年間を通じて 1,2 位を独占
企業向けシステム・通信・機器カテゴリで
は、年間を通じて「DX」 「AI」が 1,2 位の座
をキープし続けました。3 位以降には「テレ
ワーク」「SaaS」「クラウド」 「セキュリテ
ィ」など、企業活動のデジタル化に伴う関
連サービスへのニーズがプレスリリース発
信にもつながっています。
「コロナ」のキーワードは全体よりも早く 3
月にはランクインせず、先にあげたような
コロナ対応に必要なサービスを象徴するキ
ーワード登録が目立ちました。


【報道関係の皆様へ】他の業界の傾向が知りたい場合は?
PR TIMES では、各企業が以下の 27 カテゴリから選択してプレスリリースを配信しています。本発表で公開し
た 3 つの業界動向以外について、ニュース報道等を目的として、同様に傾向を確認されたい場合は、お気軽に下
記よりご連絡ください。

【報道関係の皆様へ】PR TIMES ランキング 2021-業界データ依頼フォーム
https://tayori.com/f/themerequest-ptranking2021

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【データ集計担当からのコメント】
株式会社 PR TIMES 経営管理本部 PR・IR チーム 杉本 秋
プレスリリースは企業の新しい活動を伝えるための情報発信手段です。プレスリリースには、企業
が社会の情勢に合わせて試行錯誤して生まれた新商品やサービスの情報があります。それを分析す
ることで、社会が求めるものを提供しようとする企業活動の傾向が見えてきます。
2020 年後半から徐々にキーワード登録が増えてきた「DX」は、今年特に触れる機会が増えたキー
ワードになりました。来年に向けては、今年になって去年と比べ 40 倍 50 倍超の発信がされている
「NFT」「メタバース」を注目ワードにあげています。
累計 100 万件を超えるプレスリリースを配信してきた「PR TIMES」が持つプレスリリースデータ
を分析することで、今後の発表の参考や社会分析にお役立ていただければ幸いです。

【株式会社 PR TIMES 会社概要】
ミッション:行動者発の情報が、人の心を揺さぶる時代へ
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所在地 :東京都港区南青山 2-27-25 ヒューリック南青山ビル 3F
設立 :2005 年 12 月
代表取締役:山口 拓己
事業内容 :- プレスリリース配信サービス「PR TIMES」(https://prtimes.jp/)の運営
- ストーリー配信サービス「PR TIMES STORY」(https://prtimes.jp/story/)の運営
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