制御機器大手の「ナブテスコ」がPlatio Connectを導入

報道発表資料
2024 年 3 月 12 日
アステリア株式会社

制御機器大手の「ナブテスコ」が Platio Connect を導入
製造現場の作業日報&出荷管理を完全アプリ化!年間約 200 時間の業務削減へ
現場主導の DX を全社で開始し、業務効率化をさらに加速へ

アステリア株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:平野洋一郎、証券コード:3853、
以下 アステリア)は、ノーコード※のモバイルアプリ作成ツール「Platio(プラティオ)」が、制
御機器大手のナブテスコ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:木村 和正、以下 ナ
ブテスコ)に導入され、年間約 200 時間の業務を削減するなど製造現場の効率化を実現したこと
を発表します。

■ナブテスコが「Platio Connect」を導入した背景
ナブテスコは自動ドアブランドの「NABCO」など、独創的なモーシ
ョンコントロール技術で移動・生活空間に安全・安心・快適を提供し、
「うごかす、とめる」技術を中核にビジネスを展開する大手制御機器メ
ーカーです。
2022 年度からは中長期的な経営戦略のなかで“自動化と DX による高効率と地球にやさしいも
のづくり”を掲げています。新たに DX 推進部を立ち上げるなど社内業務の効率化やデジタル化
を推進するにあたり、手書きによる日報等の作成や、それを Excel へ転記する作業など、製造現
場にはアナログな業務が多いことが課題となっていました。
そこで現場業務のデジタル化に向けて様々なツールを検討した結果、データの収集から高度な
活用/分析までワンストップで完結できる Platio Connect の採用を決定しました。

<Platio Connect の採用理由>
①プログラミングの知識がない担当者でも、ノーコードで現場の業務やニーズに合ったモバ
イルアプリを作成できること
②工場で Platio に記録したデータを基幹システムやファイルサーバーと連携できること

■「Platio Connect」を導入した効果
ナブテスコでは現場の DX 推進プロジェクト第 1 号として、舶用機器を取り扱う舶用カンパニ
ーで Platio Connect を導入。紙で運用していた業務日報や、デジタルカメラで撮影していた出荷
の証跡用写真をタブレット端末から Platio で報告できる「作業日報アプリ」と「出荷管理アプ
リ」を作成し基幹システムと連携する基盤を 1 週間で構築、11 名の社員で運用を開始しました。
作業日報アプリで
Platio Connect による連携イメージ図
作業実績を報告する様子





<Platio Connect 導入による課題解決の例>

抱えていた課題 Platio Connect が解決したポイント

手書きで案件名、受注番号、船 ・アプリと基幹システムを連携。
舶情報、作業内容、作業時間な ・作業指示書上の QR コードを読み込むだけ
どを紙の日報に記入するため手 で約半数の項目を自動反映し、記入の手間
間や記入ミスの発生 やミスを削減。

・アプリと Excel を連携
日報の記載内容を翌月の作業負
・「作業日報アプリ」に記録されたデータを
作業日報アプリ 荷計算に向けて Excel に転記し
元に Excel 形式のレポートを自動作成。転
集計する手間や転記ミスの発生
記や集計作業が不要に。


作業実績を 1 日の仕事の終わり ・現場で作業工程ごとに適宜手軽に作業実績
にまとめて記入するため、作業 を記録。情報の正確性が向上。
時間のズレが発生 ・より正確な作業時間の見積もりが可能に。


・アプリとファイルサーバーを連携。
出荷証跡用にデジタルカメラで
・タブレットの「出荷管理アプリ」上で写真
出荷管理アプリ 出荷前の写真を撮影するため、
を撮影。画像は自社サーバーへ案件に紐づ
手作業でのデータ移行が必要
けた自動保管が可能に。

これにより、現場のアナログ業務における課題解決に加え、年間 200 時間を超える業務削減と
2,400 枚のペーパーレス化を実現。最適な作業工数の見積もりや人員配置、残業時間の削減にも貢
献しました。さらに「運転前アルコール検査記録アプリ」や「固定資産管理棚卸入力アプリ」な
どを DX 推進部が作成するなど、多くの現場業務に展開が進んでいます。
今後は、部署や現場ごとに必要な業務アプリをそれぞれの現場部門が自ら作成し業務改善を推
し進める現場主導の DX を全社で展開する計画です。
■ナブテスコによるユーザーコメント

現場の DX の礎を築くために、とにかく現場が手軽に簡単に使える点を重視して比較検討を行っ
た結果、Platio を採用しました。製造現場での Platio 導入成果は、社内で全社 DX の足がかりとし
て注目され、既に他部門でも運転前アルコール検査、固定資産管理の棚卸、設備点検などでアプリ
活用による業務改善が行われています。今後は全社の現場部門が自らアプリを作成し、現場の DX
を推進できるよう支援体制を整えていきます。
ナブテスコ株式会社 イノベーション戦略室 DX 推進部 小川 光夫 氏

■Platio の今後の展開
Platio では全社レベルでの大規模な需要に応え、2023 年 10 月のアップデートで、アプリ作成
権限を持つ Studio ユーザー数を追加できるオプションの提供を開始。さらに同じ社内でも部署に
よって異なる DX ニーズに対応すべく、部門ごとに作成したアプリを管理・運用したり、アプリ
を作成する部門と運用する部門で権限を柔軟に設定したりできるようになりました。これにより
現場が主体的にアプリを作成し、現場の運用に応じてアプリの機能を修正できる環境を提供。現
場が自律して現場の DX を推進する体制を支援します。部門ごとにアプリの分類管理や、作成部
門と運用部門の間で柔軟に権限付与を行えるようになったことで、現場で独自にアプリを作成し
たり、アプリの細かい機能修正だけ現場で対応したりと、現場部門が自立してスピーディーに対
応することも可能に。今後は自治体や中小企業から大企業まで、より幅広い利用シーンに対応で
きる製品を提供することで全社的な現場の DX を推進してまいります。





※:ソースコードを書かなくてもソフトウェアやアプリ等の開発ができる仕組み。ノーコードで開発することができる
Platio は、プログラミング言語に関する専門的な知識がなくても、必要とする機能の実装や現場の運用に合わせたアプ
リ仕様の調整等が可能。

<事例掲載 URL:Platio> https://plat.io/ja/case/nabtesco
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■「ナブテスコ」について( Web サイト https://www.nabtesco.com/ )
2003 年に帝人製機株式会社と株式会社ナブコの統合により誕生。独創的なモーションコントロ
ール技術で、生産現場の自動化や陸海空の安全・安心・快適な移動を支える機械コンポーネント
メーカー。
■「アステリア株式会社」について( Web サイト https://jp.asteria.com/ )
アステリアは社会や企業を「つなぐ」エキスパートとして「ソフトウェアで世界をつなぐ」を
コンセプトに、ヒト、モノ、オモイを「つなぐ」製品やサービスを提供するソフトウェア開発企
業です。基幹製品の ASTERIA Warp は、様々なシステムやクラウドのデータをノーコードで連
携できる製品として、1 万社(2023 年 8 月 1 日現在)を超える企業に導入されています。また、
デジタルコンテンツプラットフォーム Handbook X は、資料や動画、Web サイトなどあらゆる情
報をアプリにまとめて管理できるクラウドサービス。モバイルアプリ作成ツール Platio は誰でも
簡単に自社の業務に合ったモバイルアプリをノーコードで作成・活用できるクラウドサービス。
AI/IoT プラットフォーム Gravio はノーコードで様々な場所にある多様なデータを集約、活用し情
報の一元管理を可能とするノードコンピューティング基盤。これらの製品提供を通じて、DX や業
務の効率化を推進しています。また、(一社)ブロックチェーン推進協会、(一社)ノーコード
推進協会などの設立に参画するなど、様々なイノベーションを推進し新しいテクノロジーや価値
観を普及啓発する活動にも取り組んでいます。
■『Platio』について( Web サイト https://plat.io/ )
近年の急速な社会情勢の変化と不確実性の中で、企業が新たな競争力を獲得するためには、自
己改善の力を発揮して自ら業務を効率化する、自立型の現場組織の醸成が不可欠です。Platio(プ
ラティオ)は、現場の社員が主体的に課題を見つけ、自部門にとって使いやすいモバイルアプリ
を作成し、業務を改善できるプラットフォームです。それぞれの現場部門の業務に合ったモバイ
ルアプリをノーコードで素早く簡単に作成することで、IT 人材不足やアナログ業務の課題を解決
し、組織内の改善モチベーション向上や、自立型の現場組織の醸成を支援します。Platio は 100
種以上の豊富なテンプレートによりプログラミング未経験の現場担当者でも業務アプリを簡単に
作成できます。アプリに入力したデータは管理者へリアルタイムに共有されるほか、検知機能に
より現場の異常をいち早く管理者へ通知できます。複雑かつ高価格になりがちな業務用アプリ
を、手軽に作れるソリューションであることが評価され、2018 年度には 「グッドデザイン賞」を
受賞しています。2022 年には、アプリ作成・活用だけでなく、データ連携までをノーコードで実
現できる Platio Connect を発売。これにより、現場データと様々なシステムやサービスをシーム
レスに連携し、データ活用の支援もしています。
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【プレスリリースに関するお問い合わせ先(報道機関窓口)】
アステリア株式会社 広報・IR 部:齋藤ひとみ・小出朱莉
TEL: 03-5718-1297 / 携帯電話: 080-2158-2167(小出)/ E-mail: press@asteria.com
【製品に関するお問い合わせ先】
アステリア株式会社 マーケティング本部
TEL: 03-5718-1250 /E-mail: platio-pm@asteria.com
アステリア、ASTERIA、Handbook、Platio、Gravio はアステリア株式会社の登録商標です。
本文中の商品名は、各社の商標または登録商標です。





参考資料
Platio Connect による「作業日報アプリ」「出荷管理アプリ」画面イメージ




作業日報アプリ 出荷管理アプリ
QR コードを読み取るだけで 出荷の証跡用の画像を
自動入力や選択式入力で手間を削減
受注番号や船舶番号を自動反映 社内サーバーへ自動保管





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