鉄道建設工事において初めてバイオ燃料を使用

2022(令和4)年2月28日




鉄道建設工事において初めてバイオ燃料を使用
~鉄道・運輸機構とユーグレナ社との包括連携により実現~
鉄道・運輸機構と株式会社ユーグレナは、SDGs の理念に基づき、神奈川東部
方面線事業(相鉄・東急直通線)の工事受注者の協力のもと、初めての試み
として、同路線の鉄道建設工事において、環境に優しいバイオ燃料「サステ
オ」を給油した電車線及び軌道工事車両により工事作業を実施しました。


独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構 (本社:神奈川県横浜市)(以
下「鉄道・運輸機構」という。)と株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区)
(以下「ユーグレナ社」という。)は、SDGsの理念に基づき、温室効果ガス排
出量の一層の削減に向けてバイオ燃料のさらなる利用の可能性を探るため、2
021年7月7日に独立行政法人として初の包括連携に関する基本合意書※を
締結しております。
この度、この包括連携に基づく取組みとして、神奈川東部方面線事業(相鉄・
東急直通線)の鉄道建設工事において、電車線工事を行う新生テクノス株式会
社(本社:東京都港区)及び軌道工事を行う東鉄工業株式会社(本社:東京都
新宿区)の協力のもと、次世代バイオディーゼル燃料「サステオ」を燃料の一
部として給油した工事車両により工事を実施し、順調に作業が進みました。
鉄道・運輸機構とユーグレナ社は、今後とも環境問題等の解決に向けた取組
みを推進するため、鉄道建設工事において先駆的な活動を行っている事業者と
の連携を進めていきます。

包括連携に関する基本合意書については、下記URLを参照。
(https://www.euglena.jp/news/20210707/)

●バイオ燃料「サステオ」について
ユーグレナ社が製造・販売するバイオ燃料「サステオ」は、使用済み食用油やユ
ーグレナ由来油脂等を原料としており、食料との競合や森林破壊といった問題を
起こさない持続可能性に優れた燃料です。また、「サステオ」は燃料の燃焼段階で
はCO2を排出しますが、原料となるユーグレナも使用済みの食用油の原材料である
植物も成長過程で光合成によってCO2を吸収するため、燃料を使用した際のCO2の排
出量が実質的にはプラスマイナスゼロとなるカーボンニュートラルの実現に貢献
すると期待されています。「サステオ」は、化石燃料と同等の性質を持つ炭化水素
燃料であり、現行車両にそのまま利用可能です。
工事箇所:相鉄・東急直通線 新横浜トンネル内
受注者 :新生テクノス株式会社(http://www.stknet.co.jp)

令和4年1月から、新横浜トンネル(新横浜駅(仮称)~新綱島駅(仮称))
内において、バイオ燃料を使用した高所作業車を用いて、電車に電力を供給す
るための電車線設備の取付け作業を行っています。




<レール上を走行できる工事車両> <給油の様子>




<電車線工事> <電車線設備>
工事箇所:相鉄・東急直通線 羽沢トンネル内
受注者 :東鉄工業株式会社(https://www.totetsu.co.jp)

令和3年11月から約1ヶ月間、羽沢トンネル(羽沢横浜国大駅~新横浜駅
(仮称))内において、バイオ燃料を使用した工事車両を用いて、軌道工事の
ために支障となる資材の搬出作業を行いました。




<レール上を走行できる工事車両> <給油の様子>




<軌道設備>

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