ユーグレナ社、微細藻類ユーグレナの特有成分パラミロンを用いたパラミロンレーヨンを開発し、特許を取得しました

2020 年 3 月6日

ユーグレナ社、微細藻類ユーグレナの特有成分パラミロンを用いた
パラミロンレーヨンを開発し、特許を取得しました
~細菌に対する増殖阻害作用の向上などを確認~

株式会社ユーグレナ

株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区、社長:出雲充、以下「ユーグレナ社」)は、オーミケン
シ株式会社(本社:大阪府大阪市、社長:石原美秀、以下「オーミケンシ」
)と共同で、微細藻類ユ
ーグレナ(和名:ミドリムシ)の特有成分・パラミロンを用いたレーヨン※1(以下「パラミロンレー
ヨン」
)の開発に成功しました。
なお、本開発技術は、2 月 26 日を発行日として特許(特許番号 6654264)を取得しました。
※1 木材パルプから作られるセルロース再生繊維の一種。土中に捨てるだけでもバクテリアによる分解で、約 2 ヶ月で消滅する生
分解性を持つ。




パラミロンレーヨン(顕微鏡写真) パラミロンレーヨン
パラミロンレーヨンは、微細藻類ユーグレナの特有成分であるパラミロンを、セルロース由来の再
生繊維であるレーヨンに練込んだものです。パラミロンレーヨンは、従来のレーヨンと比較して、水
膨潤性(吸水性)が約 114%相当、染着度(色の染まりやすさ)が約 125%相当に高まることが確認
されています。また、細菌に対する増殖阻害作用の向上も確認されており、衣類などへの活用が期待
されます。
ユーグレナ社はこれまで、バイオマスの 5F※2 の基本戦略に基づき、ユーグレナなどの微細藻類を
活用して、食品をはじめとするヘルスケア事業やバイオ燃料開発・製造などのエネルギー・環境事業
に取り組んできました。今回開発したパラミロンレーヨンは、5F の中の Fiber(繊維)にあたり、ユ
ーグレナのさらなる活用を進めるものです。ユーグレナ社は今後も、ユーグレナなどの微細藻類を活
用した事業を推進します。
※2 バイオマスには、重量単価が高い順に Food(食料)、Fiber(繊維)、Feed(飼料)、Fertilizer(肥料)、Fuel(燃料)の 5
つの用途があり、重量単価の高いものから低いものに順次事業を展開していくことで、バイオマスの生産コスト低減とバイオマス
の利用可能性の拡大を推進する、という事業戦略。




パラミロン練込レーヨンの対細菌増殖阻害作用
<オーミケンシ株式会社について>
1917 年創業、今年 103 年目を迎えた歴史ある繊維の総合メーカー。レーヨン綿から各種紡績糸、ニ
ット生地、織物、不織布、そして最終製品に至るまで幅広く事業展開している。また、不動産賃貸
事業、FA ソフト開発、園芸事業、基礎化粧品の販売まで事業の多角化にも積極的に取組んでい
る。


<株式会社ユーグレナについて>
2005 年に世界で初めて石垣島で微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養技
術の確立に成功。石垣島で生産した微細藻類ユーグレナ・クロレラなどを活用した機能性食品、化
粧品等の開発・販売を行うほか、バイオ燃料の生産に向けた研究を行っています。2012 年 12 月
東証マザーズに上場。2014 年 12 月に東証一部市場変更。経営理念は「人と地球を健康にす
る」。https://euglena.jp
以上

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