世界初となるASC-MSC海藻(藻類)認証を微細藻類ユーグレナとクロレラが取得

2019 年 1 月 23 日

世界初となる ASC-MSC 海藻(藻類)認証を
微細藻類ユーグレナとクロレラが取得
~藻類で初めて、国連が定めた世界共通目標「SDGs」に貢献する食材として認定~
株式会社ユーグレナ
八重山殖産株式会社
ASC(水産養殖管理協議会)
MSC(海洋管理協議会)

株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区、社長:出雲充、以下、ユーグレナ社)、ユーグレナグルー
プの八重山殖産株式会社(本社:沖縄県石垣市、社長:中野良平、以下八重山殖産)、ASC (水産養殖管
理協議会、本社:オランダ・ユトレヒト、代表:クリス・ニネス、以下 ASC)と MSC(海洋管理協議会、
本社:イギリス・ロンドン、代表:ルパート・ハウズ、以下 MSC)は、ユーグレナ社と八重山殖産が沖
縄県石垣島で生産する微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ、以下ユーグレナ原料)とヤエヤマクロ
レラ(以下クロレラ原料)が、2019 年 1 月 23 日、
「ASC-MSC 海藻(藻類)認証」を世界で初めて取得
したことをお知らせします。




左:審査員による培養設備訪問 右:ASC-MSC 海藻(藻類)認証 認証書

ASC 認証は、環境と社会に配慮した責任ある養殖方法で生産された水産物を対象とする国際認証制度で、
世界 39 ヵ国 737 カ所(2018 年 12 月時点)の養殖場にて同認証が取得されています。MSC 認証は、持続
可能で環境に配慮した漁業で獲られた水産物を対象とする国際認証制度で、360 の漁業にて認証が取得さ
れ、認証漁業による水揚げ量は世界の総漁獲量の約 1 割を占めています(2018 年 12 月時点)
。ASC 認証
と MSC 認証は、ともに 2020 年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の「持続可能性に配慮した食
材(水産物)の調達基準」の1つとして採択されているだけでなく、SDGs※ (国連の持続可能な開発目標)
の達成に貢献していることも注目され、世界の国々の間で年々認証取得件数が増加しています。


これまで、ASC 認証の対象は養殖水産物のなかでも一
部の魚・貝・エビのみ、MSC 認証の対象は天然の魚介類
のみで、ともに海藻は対象外でしたが、2018 年 3 月、ASC

「ASC-MSC 海藻(藻類)認証」取得で取り組む SDGs
と MSC は初の共同策定基準となる「ASC-MSC 海藻(藻類)認証」を発効しました。そして、このたび
ユーグレナ社と八重山殖産が生産するユーグレナ原料およびクロレラ原料が、世界で初めて「ASC-MSC
海藻(藻類)認証」を取得しました。なお、本認証の取得は、ユーグレナ社と八重山殖産が 2018 年 4 月
に内閣府沖縄総合事務局より交付採択を受けた「平成 30 年度沖縄国際物流拠点活用推進事業補助金」に
おける、沖縄県産クロレラおよびミドリムシの「エコ認証化プロジェクト」の一環です。


ユーグレナ社代表取締役社長の出雲充は、 ユーグレナグループが生産するユーグレナ原料とクロレラ原

料が、世界初の ASC-MSC 海藻(藻類)認証を取得することができ、とてもうれしく思います。沖縄県石
垣島の美しい自然の中で育てたユーグレナ原料とクロレラ原料を、日本のみならず海外のお客さまにも安
心して召し上がっていただきたいという想いから、グローバルスタンダードである ASC-MSC 海藻(藻類)
認証取得に向けて動いてまいりました。世界において、藻類も持続可能性に配慮した食材となるというこ
とをご認識いただける一助となれば幸いです」と、述べています。
ASC の CEO クリス・ニナスは、
「MSC と ASC の協働と緊密なコラボレーションが実を結び策定した初
の共通規準を、ユーグレナ社が取得したことを心よりお祝い申し上げます。藻類のさまざまな方面での活
用が進む中、世界中で急成長している生産にともなう環境や社会への影響を軽減することが重要となりま
す。ASC-MSC 海藻(藻類)認証はこの重要な水産物の生産に携わる全ての人々がその恩恵を享受できる
事を目標としています」と、述べています。
MSC の CEO ルパート・ハウズは、
「ユーグレナ社による藻類の画期的な活用方法は、食料の安全保障
や海洋の健全性、さらには国連 SDGs の複数の目標の達成に大きく貢献するものです。同社が、世界で初
めて ASC-MSC 海藻(藻類)認証を取得したことをお祝い申し上げます。この認証取得が今後藻類の業界
に広く浸透していく始まりであることを願ってやみません」と、述べています。


ユーグレナ原料とクロレラ原料が世界で初めて取得した「ASC-MSC 海藻(藻類)認証」についての詳
細は、以下のとおりです。


※SDGs(国連の持続可能な開発目標)
:2015 年 9 月に国連本部が持続可能な社会を作ることを目指して掲げた 2016 年から 2030 年まで
の世界共通目標。「ASC-MSC 海藻(藻類)認証」の取得は、「12 作る責任使う責任」
「14 海の豊
かさを守ろう」に貢献している。



「ASC-MSC 海藻(藻類)認証」の取得について
■認 証 取 得 日:2019 年 1 月 23 日
■認証策定機関:ASC(水産養殖管理協議会)、MSC(海洋管理協議会)
■認証取得企業:株式会社ユーグレナ、八重山殖産株式会社
■製 造 場 所:ユーグレナグループの八重山殖産株式会社敷地内
■認 証 内 容:ユーグレナグループが沖縄県石垣島で生産するユーグレナ原料およびクロレラ原料を
対象として、「ASC-MSC 海藻(藻類)認証」を取得しました。
(認証番号:CII-AMITA-0001)
<微細藻類ユーグレナについて>
微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)は、植物と動物の両方の特徴を持ち、ビタミン類やミネラ
ルなど豊富な種類の栄養素をバランス良く含む藻の一種です。2005 年に株式会社ユーグレナが世界で初
めて食用屋外大量培養に成功しました。


<ヤエヤマクロレラについて>
微細藻類クロレラは、淡水に自生する葉緑藻類に属する単細胞植物の一種です。そのなかでも八重山
殖産が手がけるヤエヤマクロレラはバランスの良い栄養分が特徴で、
「YAEYAMA」としてアメリカで商
標登録されています。


<株式会社ユーグレナについて>
2005 年に世界で初めて石垣島で微細藻類ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の食用屋外大量培養技術の
確立に成功。石垣島で生産した微細藻類ユーグレナ・クロレラなどを活用した機能性食品、化粧品等の
開発・販売を行うほか、バイオ燃料の生産に向けた研究を行っています。2012 年 12 月東証マザーズに
上場。2014 年 12 月に東証一部市場変更。経営理念は「人と地球を健康にする」。https://euglena.jp


<八重山殖産株式会社について>
「世界中の人々の健康に貢献する企業」
「沖縄県が誇る美しい自然と調和、共生する企業」を理念とし
て、微細藻類であるユーグレナやクロレラの培養・生産を行っています。2013 年にユーグレナグループ
入りし、品質管理・品質保証の国際規格 FSSC22000 の認証、KOSHER(コーシャ)
、HALAL(ハラー
ル)の認証を取得、安全で衛生的な高品質のユーグレナとクロレラを供給しています。


<ASC(水産養殖管理協議会)について>
環境や地域社会と人に配慮した、責任ある養殖により生産された水産物を対象とする認証制度を運営
する国際非営利団体。WWF(世界自然保護基金)と IDH (オランダの持続可能な貿易を推進する団体)
の支援のもと 2010 年に設立されました。2018 年 8 月現在、世界 70 ヶ国で 1 万 4 千品目以上の ASC ラ
ベルの付いた環境と社会に配慮して養殖された水産品が販売されており、日本ではイオン、生協やイト
ーヨーカドーなどで扱われています。https://www.asc-aqua.org/jp


<MSC(海洋管理協議会)について>
持続可能な天然漁業のための水産エコラベル認証制度を管理・推進する国際非営利団体。本部をロン
ドンとし 1997 年に設立され、現在は約 20 か国に事務所をおき世界中で活動しています。日本事務所は
2007 年に設立。2018 年 8 月現在、世界約 100 ヶ国で 3 万品目以上の MSC「海のエコラベル」の付いた
水産品が販売されており、日本ではイオンや生協などで扱われています。 https://www.msc.org/


以上

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