ユーグレナ社、政府専用機に国産SAF「サステオ」を初給油

2022 年 11 月 14 日

ユーグレナ社、政府専用機に国産 SAF「サステオ」を初給油
本邦政府専用機として初の SAF 使用
株式会社ユーグレナ

株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区、代表取締役社⻑:出雲充)は、防衛省が運航する政府専用
機 2 機(ボーイング 777-300ER)に当社が製造・販売する国産 SAF※1「サステオ」※2(以下、「サステ
オ」)を給油し、同機が 11 月 12 日からの岸田文雄内閣総理大臣の 2022ASEAN 関連首脳会議、G20 バ
リ・サミット、APEC 首脳会議出席にあたり、運航されたことをお知らせします。本邦の政府専用機に
SAF が使用されるのは今回が初の試みとなります。




政府専用機にレフューラーから SAF「サステオ」を給油している様子


今回当社が供給した「サステオ」は、原料に使用済みの食用油と微細藻類ユーグレナから抽出された
ユーグレナ油脂等を使用し、従来の石油系ジェット燃料と混合した環境負荷の低い燃料で、ASTM
D7566 規格※3 に準拠しています。「サステオ」は、燃料の燃焼段階では CO2 を排出しますが、使用済み
の食用油の原材料である植物とユーグレナはどちらも成⻑過程で光合成によって CO2 を吸収するため、
燃料を使用した際の CO2 の排出量が実質的にプラスマイナスゼロとなる、カーボンニュートラルの実現
に貢献すると期待されています。
今回、羽田空港にて、主機と副機の 2 機に合計 5KL の「サステオ」が給油されました。
※1 SAF は Sustainable Aviation Fuel の略称で、動植物油脂や使用済み食用油等の持続可能な原料により製造された燃料を、従来のジ
ェット燃料に混合したもの。従来のジェット燃料と同等の性質と規格認証されており、CO2 排出量の削減効果があります。
※2 当社が製造・販売するバイオ燃料の名称で、食料との競合や森林破壊といった問題を起こさない持続可能性に優れたバイオマス原
料からつくられています。また、今回供給される SAF は、当社が国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の
公募事業である「バイオジェット燃料生産技術開発事業/実証を通じたサプライチェーンモデルの構築、微細藻類基盤技術開発」の採択
を受けて製造したものです。
※3 当社が微細藻類や使用済み食用油などの生物系油脂を原料として BIC プロセスにより製造した純バイオジェット燃料は、ASTM
International(旧 米国材料試験協会 American Society for Testing and Materials)が定める国際規格である ASTM D7566 Annex 6 に準
拠しています。



<株式会社ユーグレナについて>
2005 年に世界で初めて微細藻類ユーグレナの食用屋外大量培養技術の確立に成功。微細藻類ユーグレ
ナ、クロレラなどを活用した食品、化粧品等の開発・販売のほか、バイオ燃料の製造開発、遺伝子解析
サービスの提供を行っています。また、2014 年よりバングラデシュの子どもたちに豊富な栄養素を持
つユーグレナクッキーを届ける「ユーグレナ GENKI プログラム」を継続的に実施。「Sustainability
First(サステナビリティ・ファースト)」をユーグレナ・フィロソフィーと定義し、事業を展開。
https://euglena.jp

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