「サーラグループ統合報告書2023」発行に関するお知らせ

2023 年 12 月 28 日
各 位
会 社 名 株 式 会 社 サーラコーポレーション
代表者名 取 締 役 社 長 兼 グループ代 表 ・CEO
神 野 吾 郎
(コード番号 2734 東証プライム市場、名証プレミア市場)
問 合 せ先 総 務 部 総 務 グループマネージャー
市 川 伸 一
(TEL.0532-51-1182)

「サーラグループ統合報告書2023」発行に関するお知らせ


当社は、この度、「サーラグループ統合報告書2023」を発行し、コーポレートサイトに公開し
ましたのでお知らせいたします。


■統合報告書の概要
本報告書は、ステークホルダーの皆さまにサーラグループの事業戦略や価値創造ストーリー、ま
た、グループの事業活動が環境や社会、サステナビリティとどのようなつながりがあるのか分かり
やすくお伝えし、サーラグループへの理解を深めていただくことを目的として制作したものです。
本報告書を通じて、サーラグループの中長期的な企業価値向上に向けた取組みについてご理解いた
だく一助となれば幸いです。
サーラグループは、今後も引き続き統合報告書やコーポレートサイトを通じて情報開示を充実さ
せることにより、ステークホルダーの皆さまとの対話を深め、持続的な成長とさらなる企業価値向
上を目指します。

「サーラグループ統合報告書2023」は、以下よりご覧いただけます。
https://www.sala.jp/ja/ir/library/integrated_report.html
掲載先 QR コード



『サーラグループ統合報告書2023』の概要

 サーラグループが大切にしていること

 “人・まち・文化をつなぐ”サーラグループのあゆみ

 サーラグループの事業展開

 価値創造ストーリー

トップメッセージ、価値創造プロセス、第5次中期経営計画 等

 サステナビリティマネジメント

環境への取り組み、人権方針とダイバーシティの取り組み 等

 コーポレート・ガバナンス

社外役員対談 等




以 上



- 1 -
統合報告書2023
INTEGRATED REPORT 2023
サーラグループが大切にしていること




サーラグループは、1909年の創業以来一貫して地域の暮らしをより美しく豊かにすることを目指して サーラグループ基本理念
努力を重ねてきました。愛知県東部・静岡県西部地域の都市ガス事業を起点に、社会インフラ事業や
住宅・不動産事業、輸入車販売事業、動物医薬品販売事業、
豊かな社会を実現するために事業領域を拡大しています。
まちづくり事業や地域の人材育成事業など
グループ名に使われている「SALA
(サーラ)」
美しく快適な人間空間づくりを通し、
とは、 Space Art Living Amenity」
「 の頭文字を使った造語であり、“生活空間をより美しく快適に”と
地域社会から信頼される企業グループとして、
いう想いが込められています。1993年にサーラグループ統一の基本理念を制定し、経営トップから
第一線の社員まで、約5,000名の社員が理念の実践に取り組んでいます。 豊かな社会の実現をめざします。




Contents
01 サーラグループが大切にしていること 13 2030年ビジョン実現に向けた第5次中期経営計画の位置づけ 31 人権方針とダイバーシティの取り組み DATA
03 “人 まち 文化をつなぐ”
・ ・ サーラグループのあゆみ 15 第5次中期経営計画 33 人材マネジメントの強化 45 財務ハイライト
05 サーラグループの事業展開 17 事業紹介 47 財務諸表
コーポレート ガバナンス

49 株式情報
価値創造ストーリー サステナビリティマネジメント 35 コーポレート ガバナンス

50 会社情報
07 トップメッセージ 19 サーラグループのサステナビリティ 41 対談 社外役員対談
09 価値創造プロセス 21 環境への取り組み
11 事業リスクと機会 29 まちづくりを通じた地域活性化と地域コミュニティへの貢献


01 サーラグループ 統合報告書2023 サーラグループ 統合報告書2023 02
“人 まち 文化をつなぐ”サーラグループのあゆみ
・ ・


祖業 ガス事業
・ まちづくりを通じた地域活性化 2021年11月には、 ・健康
食 ・学びを楽しみ、
創業 関連▶P29 地域のつながりを生み出す 「笑む」 に満ちた
祖業である都市ガス事業は、 地域社会やお客さまにとって、最適なエネルギーをお届けしてきました。
空間づくりを目指す 「emCAMPUS エ ム

都市ガス会社として創業しました。 1962年には、 ⽯炭由来の原料によるガス製造から、⽯油系原料による製造方法への切り替えを完了し、 東三河の玄関口にあたる豊橋駅前の再開発 キャンパス) EAST」を開業しました。 また、
【1909年10月 豊橋瓦斯設立】 1969年までには標準熱量のカロリーアップを 事業を推進し、2008年に商業施設、 オフィス 隣接地に建設中の 「emCAMPUS WEST」は
日暮れ時になると、 脚立を持った豊橋 実施しました。 1996年には環境に配慮したエ などからなる複合施設 「ココラフロント」 を 2024年の完成を予定しています。
瓦斯の社員が、 マッチを口にくわえな ネルギーの普及に向け、 天然ガス転換を開始し オープンしました。 また、 同年9月には「ホテ
ました。 2004年には浜松地区の天然ガス転換 ルアークリッシュ豊橋」 翌2009年には複合

がら街角のガス灯に点火して走る姿
を完了し、 供給エリア内の天然ガス転換が完了
がみられ、 その煌々たる明るさは、街 施設「ココラアベニュー」 を開業するなど、ま スタートアップ⽀援 共創の取り組み
・ 関連▶P29
しました。 ちのにぎわいづくりを通じて、 豊橋駅前は大
のシンボルでもありました。
emCAMPUSでは、地域の行政や民間企業、大学などと「共創」を
きく様変わりしました。
【1910年5月 浜松瓦斯設立】 テーマとするさまざまな取り組みにチャレンジしています。
東海道本線浜松駅前広場に初めて欧 地域の⼈々が集う場 サーラの誕⽣
豊 風のガス灯がともり、 周辺を照らすそ 1977年に住設機器、インテリア、家電などを展示 販売する店舗やレストラン、
・ グ
か の明るさに当時の人々は夢かとばか 地域の暮らしとビジネスのサポート
ループ各社の事務所などが併設されたガスビルディングサーラ豊橋、 1981年には
な り驚き、新文明を身近に感じて喜んだ ガスビルディングサーラ浜松をオープンしました。 現在は、
地域に根差した拠点とし 【暮らしのサーラ】BtoC
(一般消費者との取引) の領域では、豊かな暮らしの実現や美しく快適な生活空間づくりをサポー
暮 といいます。 て、13か所の「サーラプラザ」を展開し、暮らしや住まいに関するサービスを提供し トするため、お客さまのライフステージに応じた商品 サービスを提案しています。
・ サーラグループの暮らしの情報発信拠
ら ています。 また、主要な拠点では、料理セミナーやカルチャースクールなどを開催し 点「サーラプラザ」を地域ごとに展開し、 サーラグループの各事業が連携して、 お客さまの暮らしや住まいのお困りごとをワ
し ているほか、 自治体との連携により、地域防災を支援する役割も担っています。 ンストップで解決することを目指しています。
の 【ビジネスのサーラ】BtoB(事業者間取引)の領域においては、省エネやカーボンニュートラルなどのニーズに応じて、エネ
実 ルギー事業と設備 メンテナンス事業の協業を進めるなどグループ間連携の強化を図っています。

現 地域の暮らしや産業の発展に貢献する事業の多角化 関連▶P5、P17


高度経済成長期におけるニーズの多様化を捉え、 1961年にLPガス事業を展開する中部液化ガスを設立した
ことを皮切りに、物流などの自動車関連事業の新協産業、 工場の空調設備などの設備工事事業の中部設備工 電⼒事業の積極的な展開 カーボンニュートラル推進 関連▶P22、P26

業、不動産事業の中部ガス不動産、現在のサーラ住宅の前身にあたるミサワホーム中部など、 現在のグループ 2016年に電気の小売業への参入が全面自由化されると同時に、 カーボンニュートラルを新たな成長機会と捉え、 新規事業への積極的な投資など、さまざ
の根幹を担う豊かな暮らしづくりや産業の発展に関わる会社を設立しました。 現在のサーラグループは、グ 電力小売販売を開始しました。 また、2019年7月には発電事業に まな取り組みに着手しています。 2023年には、国内カーディーラーで初となる「カーボン
ループ連結43社で構成し、エネルギーや暮らしに関わる6つの事業領域で事業を展開しています。 参入し、 東三河バイオマス ニ ュ ー ト ラ ル 店 舗 」 運 営 や、 築 か ら
の 建
発電所の稼働を開始しま 解 体 ま で のCO₂収 支 を マ イ ナ ス に す る
し た。 ら に、
さ 2023年 に LCCM(ライフ ・サイクル ・カーボン ・マイ
地域 社会貢献の取り組み
・ 関連▶P30
は、 系統用蓄電地事業」
「 へ ナス) 住宅の販売を開始しました。 そのほ
1942年に設立した財団法人神野報恩会(現 公益財団法人神野教育財団) 教育 文化 社会福祉の向上に寄
は、 ・ ・ の参入を決定し、 地域の電 かにも、 カーボンニュートラル社会の実現
与するための人材育成を目的に、 大学院生への奨学⾦制度、 海外研修や東三河地域の優れた教育に関連する 力需給の最適化や再生可 に向けて、 カーボンニュートラルガスの調
事業等への助成を行っています。 さらに、 ・
文化 芸術活動支援として、日本アマチュアオーケストラ連盟の活 能エネルギーの導入につ 達 供給や省エネ 高効率ガス機器の普及
・ ・
動のサポートや、 プロスポーツ支援として、ジュビロ磐田のオフィスパートナーを務めるなど、 地域に根差し ながる取り組みを推進し 拡大など、 地域のお客さまの低炭素化 脱 ・
た企業グループとして、 地域コミュニティの活性化に貢献するさまざまな取り組みを行っています。 ています。 炭素化に取り組んでいます。



1963年 名証2部上場
都市ガス 2030年 連結数値目標
中部瓦斯 2016年 グループ資本統合
1909年設立 売上高 営業利益
2002年 サーラコーポレーション
(持株会社)
設立 2022年  証プライム 名証プレミアへ移行
東 ・
2,800億円 120億円
LPガス
豊橋瓦斯 1943年 ガステックサービス 東証 名証1部上場
・ (市場再編)
設備 土木

1910年設立 中部瓦斯 中部 サーラコーポレーション サーラコーポレーション
自動車販売 2025年 連結数値目標
浜松瓦斯 サーラカーズジャパン 2005年 東証 名証2部上場

住宅
売上高 営業利益
サーラ住宅 サーラ住宅
2,700億円 80億円


体 2016年7月
制 2009年10月 グループ資本統合
創業100周年

2002年5月 2019年12月
売上高 サーラコーポレーション設立 エネルギー事業再編

営業利益
1993年
グループ基本理念制定
2004年9月 2020年2月
1909年10月 「サーラグループ」へ呼称を統一 監査等委員会設置会社へ移行
創業



ー 1909 1943 2002 2016 2030



の 創業 事業の多角化、サーラの誕生・浸透 グループ経営の推進 ひとつのサーラとしての価値提供




03 サーラグループ 統合報告書2023 サーラグループ 統合報告書2023 04
サーラグループの事業展開


サーラグループは、エネルギーをはじめ暮らしとビジネスを 支えるさまざまな事業を地域に密着して展開しています。
 6つの事業セグメントで構成され、愛知県 静岡県をコアエリアに、
・ 都市ガス・ LPガスを中心としたエネルギー供給、ハウジング、インフラ整備、輸入車販売などの
総合生活関連事業および都市 基盤整備事業を展開しています。




豊かな暮らし ビジネ ス支援 魅力ある”まち”


お客さま起点の多彩なサー ビスで、豊かな暮らしづくりと
地域のビジネス支援を通じて、 魅力あるまちづくりに貢献します。
ハウジング カーライフサポート
エンジニアリング
アニマルヘルスケア
エネルギー &メンテナンス
プロパティ
&ソリューションズ ●注文住宅 分譲住宅の販売
・ 輸
● 入自動車
(フォルクスワーゲン、
●建築設備の設計 施工
・ ●リフォーム、中古住宅販売 アウディ)の販売 ● 物病院、
動 畜産農家等への動物

● 庭用 業務用 産業用の都市ガ
・ ・ ●土木工事の設計 施工
・ ● 務店
工 ・ビルダーへの住宅部資 ●自動車の車検 整備 など
・ 用医薬品の販売 ●不動産の賃貸 売買

ス、
LPガス及び器具の販売 ●建築物の設計 施工
・ 材加工 販売 など
・ ●ペット用療法食の販売 など ●ホテル、レストランの運営
●電気
(小売 発電 蓄電)
・ ・ ●通信 ネットワークの設計 施工
・ ・ ●スポーツクラブの運営 など
●産業用の高圧ガス ●石油製品 ●設備メンテナンス、
ビル管理 など
●物流サービス ●リフォーム など




連結売上高 売上高構成比 ■ 22都道府県、341ヵ所にグループ拠点


2,348 億円
北海道地方 2カ所
アニマルヘルスケア


東北地方 5カ所
グループ会社数 エネルギー&ソリューションズ
エンジニアリング&メンテナンス
2カ所


関西地方 アニマルヘルスケア
B to C アニマルヘルスケア
関東地方 32カ所
社 B to B 42.3% エネルギー&ソリューションズ
エンジニアリング&メンテナンス
57.5% 中国地方 6カ所 ハウジング
従業員数 エネルギー&ソリューションズ
アニマルヘルスケア
カーライフサポート
アニマルヘルスケア




5,000
東海地方 294カ所
エネルギー&ソリューションズ
約 名 エンジニアリング&メンテナンス
ハウジング
カーライフサポート
アニマルヘルスケア
05 サーラグループ 統合報告書2023 プロパティ サーラグループ 統合報告書2023 06
価値創造ストーリー


トップメッセージ


ステークホルダーの皆さまへ SALA、暮らしとともにSALA」を掲げました。同ビ ました。近年、太陽光や風力など再生可能エネルギーの利

ジョンでは、お客さまの暮らしやすさを徹底して追求し、 活用が拡大するなか、発電量を調整する蓄電システムの重

サーラグループは、1909年の創業以来一貫して、地域の 安心、安全、快適、便利はもちろんのこと、新しく、楽しい価 要性が高まっています。このような社会的要請に応えるた

暮らしをより美しく快適にすることを目指してきました。 値を提供することを目指しています。足元ではエネルギー め、静岡県では初となる蓄電所を浜松市内の自社施設敷地

本統合報告書は、私たちが大切にする企業理念をお伝えす 原料価格や資材価格の高騰、人手不足の問題など厳しい状 内に設置する予定です。 2026年春頃完成予定)


るとともに、事業を通じたお客さま・社会の課題解決の実 況が続いていますが、サステナブルな社会の実現に貢献す また、本中期経営計画では、従来の設備投資年間約50億

践がいかにサステナブルな環境や社会づくりにつながる る企業グループとして地域のカーボンニュートラル化や、 円に加え、電力関連事業をはじめ3年間で150億円の成長

のかという価値創造ストーリーを説明するものです。 地域の価値・魅力を高めるまちづくり・事業創造などに取 投資を行い、既存事業分野の収益力強化に加えて将来に向

本報告書がお客さまや地域社会、お取引先さまを含め、 り組んでいきます。 けた新たな事業分野の開発を目指します。

多くのステークホルダーの皆さまとの対話のきっかけと さらに、2030年ビジョンを実現させるためには、働く

なれば幸いに存じます。 社員のさらなる活躍も欠かせないと考えています。サーラ

第5次中期経営計画の推進 グループでは、変化の激しいこれからの時代に対応してい

くため、新たな人事制度を2022年に導入しました。新人

SALAが果たす役割 現在は、2030年ビジョンの実現に向けて、 連携 共創」
「 ・ 事制度はジョブ型の要素を取り入れ、専門性の高い職群を

をテーマに2023年11月期を初年度とする第5次中期経 新設するとともに、実力に応じて早期に若手を抜擢できる

サーラグループは、愛知、静岡両県を中心に地域に根ざ 営計画にグループを挙げて取り組んでいます。また、サー よう資格等級制度を簡素化しました。また、資格ごとの期

した企業グループとして、お客さまの豊かな暮らしを支え ラグループはエネルギーに携わる企業グループとして、地 待役割を明確にして、キャリアアップや能力開発の見える

るとともに、事業活動を通じて社会課題の解決に取り組ん 域におけるカーボンニュートラルの実現を重要な経営課 化を図っています。さらに、2023年には定年年齢を65歳

でいます。テクノロジーの進化や少子高齢化の進展に伴い 題として捉えており、2050年までにお客さま先を含むサ へ延長し、退職⾦および年⾦制度を見直し長くやりがいを

変化する社会ニーズに対応していくことに加えて、今日の プライチェーン全体でのカーボンニュートラルの実現を 持って働ける環境を整えました。

ように成熟化した社会においては、地域の魅力や価値を地 目指しています。

域ぐるみで高めていくことが求められています。お客さま カーボンニュートラルの実現に向けて、重要と考える

とお客さまをつなぎ、ビジネスパートナーを巻き込み、地 事業の一つに電力事業があります。電力事業につきまして サステナブルで豊かな社会の実現に向けて
域の強みを活かして地域の魅力を高めることで、 ・ま
ひと は、2016年に電力小売販売を開始し、現在は約7万件のお

ち・暮らしが活性化され、私たちのビジネスも発展するこ 客さまに電力の供給を行っています。2019年には愛知県 このように、サーラグループはこれからもさまざまな
代表取締役社長 兼 グループ代表 ・CEO とができると考えています。 豊橋市の臨海部に東三河バイオマス発電所を建設し、発電 チャレンジやダイナミックな構造改革を通じてお客さま

サーラグループは、グループ共通の基本理念として「豊 事業に参入しました。そして、今回、電力関連事業への新た とのつながりを強化します。また、地域における暮らしや

かな社会の実現」を掲げています。大変難しい時代、課題の な成長投資として、 系統用蓄電池事業」
「 への参入を決定し ビジネスを支えるとともに、お客さまの期待に応え、新た

多い時代だからこそ、お客さまや地域社会の課題解決が求 な価値を提供し続けることにより、サステナブルで豊かな

められています。 社会の実現に貢献してまいります。

さらに、地域に密着した企業グループとして、これから

もさまざまな企業、自治体、教育機関などとの「連携 共創」


現状と課題 に取り組み、新しいビジネスを社会実装化することにより、

地域経済やコミュニティの活性化に貢献してまいります。

サーラグループは、4年前の2019年10月に創立110周 ステークホルダーの皆さまにおかれましては、引き続き

年を迎えました。その際に、10年後のグループのありたい ご支援とご鞭撻を賜りますようよろしくお願い申しあげ

姿 と し て サ ー ラ グ ル ー プ2030年 ビ ジ ョ ン 私 の ま ち に
「 ます。




07 サーラグループ 統合報告書2023 サーラグループ 統合報告書2023 08
価値創造ストーリー サステナビリティマネジメント コーポレート・ガバナンス DATA


価値創造ストーリー


価値創造プロセス

私たちサーラグループは地域に根ざした企業グループとして、事業活動を通じた課題解決に取り組むことにより、社会的
価値と経済的価値を創出し、持続可能な社会の実現を目指します。
グループ基本理念
美しく快適な⼈間空間づくりを通し、
地域社会から信頼される
社会課題 事業活動 企業グループとして、
豊かな社会の実現をめざします。

第5次グループ中期経営計画 参照▶P13〜P16 重要課題(マテリアリティ) 参照▶P20
人口減少・
高齢化社会 ■ 数値⽬標(2025年11⽉期) 


売上⾼ 2,700億円  営業利益 80億円  営業利益率 3.0% ● 業を通じた気候変動リスク緩和への貢献

● 炭素社会への移行を推進

2030年ビジョンの実現

● 社保有を含めた建物の環境負荷低減
自 参照▶P13
重点戦略1 ライフクリエイティブ事業ユニットでのサービス 事業開発と事業形態の変⾰
・ ● 物多様性へ配慮した事業推進


気候変動
重点戦略2 期待を上回る
「顧客体験」を通じてブランド価値を⾼める
■主なリスク ■主な機会
私のまちにSALA、
重点戦略3 グループ内外との「共創」
による事業創造 【移行リスク】
・ 室効果ガス排出に対する事業規


・ ジリエンス性の高いインフラ


への需要拡大
暮らしとともにSALA
重点戦略4 既存事業分野の収益⼒向上
環境 制等による化石燃料需要の減少 ・再生可能エネルギーへの移行
重点戦略5「⾃ら考え、⾏動する」
⼈が集う組織⾵⼟への変⾰ 【物理リスク】 ・ 境負荷低減に向けた関心の高


・ 象災害の激甚化や平均気温の

 まり 2030年の目指す姿
上昇による事業への影響 ■ SALAブランドの確立
エネルギーの 事業領域 参照▶P17
■ 質の向上
安定供給
● エネルギー&ソリューションズ事業 ■ 住まい分野の飛躍的成長
都市ガス、LPガス、 (小売 発電 蓄電) 石油製品、
電気 ・ ・ 、 高圧ガス、 ● 域コミュニティとの関係強化
地 ■ 自ら考え、行動する人づくり
物流サービス、リフォーム など ● 権方針の明文化

● 材マネジメントの強化
人 ■ 社会価値向上
● エンジニアリング&メンテナンス事業 ■主なリスク ■主な機会
インフラ 創出される経済的価値
都市インフラ整備(道路、トンネル、建築、港湾土木など)、 ・企業価値、
信用力の低下 ・ 業価値、

 信用力の向上による事
老朽化 設備工事 メンテナンス、
・ システム開発 など ・予期せぬ人権侵害 業機会の獲得 2030年
社会
・労働生産性の低下 ・労働生産性向上による収益力強化
● ハウジング事業 ・優秀な人材の流出 ・ 域社会との関係向上による人材

 売上高  2,800億円
住宅販売(注文住宅 分譲住宅) リフォーム、
・ 、 建築部資材加工販売 など ・健康関連費用の増加 獲得機会の増加

営業利益  120億円
● カーライフサポート事業

地域活性化 輸入自動車(フォルクスワーゲン、アウディ) 車検 整備 など
、 ・
●腐敗防止方針の開示と徹底
営業利益率  4.3%
● アニマルヘルスケア事業
■主なリスク ■主な機会
動物用医薬品、療法食など ・ ーポレートガバナンスの機能不

 ・ ーポレートガバナンスの充実

 ・
全に伴う事業継続リスク、予期せ 強化による変化への適切な対応、
● プロパティ事業 ガバナンス
ぬ損失の発生 安定的な成長基盤の確立
不動産賃貸 売買、
・ ホテル、飲食店、スポーツクラブ など
安全 安心
・ ・
健康な暮らし



価値創造の源泉 価値創造を支える仕組み
従業員数 営業拠点数 お客さま数 設備投資額 自己資本比率 ● グループ基本理念の浸透
● グループの持続的成長を支える人事制度
約5,000名 22都道府県 54万件 67億円 38.2% ● コーポレートガバナンスの実効性向上
341拠点 ● SDGs 環境推進体制の強化




09 サーラグループ 統合報告書2023 サーラグループ 統合報告書2023 10
価値創造ストーリー サステナビリティマネジメント コーポレート・ガバナンス DATA


価値創造ストーリー


事業リスクと機会


サーラグループでは、リスク管理体制の高度化に向けてリスクマップを活用し、優先すべきリスクを特定することにより、 ■ 主なリスク一覧
これらのリスクに対応しています。また、グループ全体の財政状態、経営成績およびキャッシュ フローの状況に重要な影響

リスク項目 リスクへの主な対応および機会への取り組み
を与える可能性があると認識している主要なリスクについて整理し、対応を進め、事業機会創出に取り組んでいます。
・ 然ガス転換の推進およびカーボンニュートラルガス 電気の調達や再生エネルギー電源の開発

 ・
・ 築部門の保守、

 メンテナンスおよびリニューアル並びに土木部門の維持修繕工事の受注拡大
■ リスクマップ 1 マクロ環境の変化に関するリスク ・ 期優良住宅に加え、

 LCCM(ライフ サイクル カーボン マイナス)
・ ・ ・ 住宅の販売推進
■ 最も注視すべきトップリスク  ■ トップリスクに準ずるリスク
・ (電気自動車)
EV 化進展などへの的確な対応

・畜産部門の事業規模拡大

統制活動モニタリング トップリスク
大規模地震
11 ・都市ガス、LPガスの調達先の多様化、柔軟かつ安定的な仕入、競合入札等
商品 資材の調達及び⾦利、

2 ・建築資材価格の動向をモニタリング、資材の早期調達および多様な調達先の確保
為替の変動に関するリスク
脱炭素社会に向けた ・輸入自動車の調達に関する情報の精査、在庫管理の強化
対応強化

人口減少、 ・エネルギー事業再編による地域に根ざした総合生活サービスの提供
競合他社との 感染症 疫病

技術革新による
競争環境激化 の流行 サイバー攻撃による DXへの 3 競合に関するリスク ・環境に配慮した住まいの提案強化
既存市場の縮小 1 3 12
情報漏洩 対応の遅れ ・子会社統合によるアニマルヘルスケア事業の収益力強化およびシェア拡大

大口取引先・
ハラスメント 仕入先との 人材の確保
経 15 取引継続 7 14 ・お客さまサービスのあり方を変革する基幹システムの再構築
営 個人情報漏洩 風水害
へ 16 11 4 DXへの対応の遅れに関するリスク ・情報通信技術活用による現場管理、施工の効率化
の 労務管理・ ・バーチャルモデルハウスなど新たなビジネスツール導入による住宅販売における提案力の強化
影 訴訟の提起
過重労働
響 10 14
度 ・投資、買収時における投下資本に対する定量的評価
原材料、 資材の
5 投資、企業買収に関するリスク
・投資有価証券の定期的な評価、売却による縮減
2 調達支障、
価格 為替の影響 2

6 資産の減損等に関するリスク ・定期的な運用評価の実施による資産価値低下に伴う影響の低減

法的規制の影響
9 特定の取引先 製品 技術への
・ ・ ・取引先の多様化や定期的な与信管理の実施による取引先の喪失リスクの低減

依存に関するリスク ・新規施工業者の開拓による柔軟な施工体制の構築

・定期的な点検、整備並びに老朽化した設備の計画的な交換による事故防止
1 製品 サービスの品質低下、

8 ・施工期間中における中間、
竣工検査時のチェックおよび適正で効果的なマネジメントシステムの運用
⽋陥に関するリスク
許容リスク 影響度モニタリング ・法規制に適合する部材の使用や有資格者の適切な配置、施工体制の整備の徹底

1 2 3 4 9 法的規制に関するリスク ・関係法令の制定、改廃に関する情報収集、確実なモニタリングおよび社員への周知徹底

高 マネジメントコントロール度 低
10 訴訟の提起に関するリスク ・企業行動憲章、行動規範を定め、役職員に対し法令、定款および社会的規範を遵守した行動の徹底


・ 規模地震を想定した緊急時対応訓練の継続的な実施のほか、

 災害時におけるフェーズ別訓練、
11 ⾃然災害に関するリスク 情報連携 共有に資する新システムの構築

▶ 統制活動モニタリング ▶ トップリスク
・主要な事業拠点および供給設備の中核施設における非常用電源の配備
リスクの影響度は高いが、現状統制活動によるリスク低減が見込め 会社として受容可能な水準を超えており、直ちに統制活動の強化
るため、
トップリスクには該当しない。
一方、
何らかの要因で統制活動 が必要なリスク。
・交代勤務等による安定的なガス供給体制の整備およびITを活用した非接触型の営業活動の確立
の有効性が下がった場合、
トップリスクに移行する可能性があるた 12 感染症の流⾏に関するリスク
・地域の獣医師との関係を強化し、早期の情報収集による迅速な家畜伝染病対応
め、
同範囲のリスクに対しては、
統制活動のモニタリングを実施する。
・家庭用燃料電池(エネファーム)など環境配慮型商品の販売強化
▶ 許容リスク ▶ 影響度モニタリング 13 気候変動、環境規制に関するリスク ・エネルギー以外の商品 サービスの拡充による事業バランスの見直し

リスクの影響度が低く、統制活動によるリスク低減が見込めるた リスクに対する統制活動の有効性は低いが、現状リスクの影響度が ・カーボンニュートラルガスの調達や再生エネルギーによる電力の供給拡大
め、同範囲のリスクに対しては、現時点でモニタリング等追加の対 低いため、トップリスクには該当しない。一方、何らかの要因で影響
応は行わない。 度が高まった場合、トップリスクに移行する可能性があるため、同 ・新卒市場における接点強化に加え、キャリア採用を強化
範囲のリスクに対しては、影響度のモニタリングを実施する。 14 ⼈材確保、労務環境に関するリスク ・ ャレンジする会社、

 人づくりを推進し、役割や活躍に応じた仕組みの構築、若手人材の早期抜
擢および性別、年齢にとらわれない働き方を実現する新人事制度の導入

・ ンプライアンス強化月間等を活用した継続的な役職員の教育などによるコンプライアンス態


経営への影響度 マネジメントコントロール度
15 コンプライアンスに関するリスク 勢の強化
4 存続に関わる重大な損失 4 統制活動はほとんど実行できておらず、
リスク低減はほとんど見込めない。 ・改正公益通報者保護法に対応した規程の改定、内部通報窓口体制の整備、研修の実施
3 長期的に重大な損失 3 統制活動は一部実行できており、リスク低減は部分的に見込める。
・ 的型サンドボックスおよび次世代型ファイヤーウォール導入によるセキュリティ強化、

 システ
2 一時的に重大な損失 2 統制活動はある程度実行できており、リスク低減は概ね見込める。 情報システム、
16 ム異常の早期検知および障害発生時の迅速な対応に向けた態勢(C-SIRT)の整備
情報漏洩に関するリスク
1 軽微な損失 1 統制活動は全般的に実行できており、リスク低減が見込める。 ・役職員に対する教育、研修による情報管理の徹底




11 サーラグループ 統合報告書2023 サーラグループ 統合報告書2023 12
価値創造ストーリー サステナビリティマネジメント コーポレート・ガバナンス DATA


価値創造ストーリー


2030年ビジョン実現に向けた第5次中期経営計画の位置づけ 


これから注力する領域を明確にするため、セグメントを束ねる概念として、ライフクリエイティブ事業ユニット、エネル
ギーベース事業ユニット、つなぐ事業ユニットを設定しています。まずは3年間で住まいの仕事を再定義し、2030年には事業 第5次中期経営計画
ユニットの枠を越えた総合力を発揮し、暮らしの新しい価値を提供していきます。


「枠を越える」
ライフクリエイティブ事業ユニットでは、暮らしにおける新しい価値を生み出していきます。住まいや不動産などのセグ
基本方針
メントの枠を取り外し、各セグメントに点在している暮らしに関する商品 サービスを集約し、
・ SALAの暮らしサービスとし
て展開するとともに、新たな暮らしの商品 サービスを開発することにより、
・ エネルギーベース事業ユニットと同等の規模へ
私たちは「SALAはひとつ」を掲げ、2030年ビジョンの実現に向けて進み出しています。この第5次中期経営計画では、 ・
連携
成長させていきます。
共創をテーマに、一層の成長に挑戦していきます。
セグメントの枠、会社の枠、組織の枠、個人の枠、こうしたさまざまな枠を徹底して取り外し、越えることで、新しい創造をつ
第5次中期経営計画 2030年
くり出していきます。 ・
連携 共創の取り組みを進めていくことで、着実な事業の成長(2025年 数値目標:売上高2,700億円、営
(2023-2025年) 暮らしのSALAの確立 業利益80億円)を実現します。
成長


第4次中期経営計画
住まいサービスの最適化 [確立]
2030年ビジョンの実現
ライフクリエイティブ事業ユニット 2025年 数値目標
・ハウジング ・リフォーム ・不動産


エンジニアリング
アニマル


メンテナンス ・
新たな暮らしサービス
カーライフ
売上高 ◦SALAブランドの確立

2,700億円
従来
[ 変革 ] つなぐ事業ユニット ◦成長(売上高2,800億円、営業利益120億円)
セグメントの集合体 注力 成長
・ 成長


プラザ運営
サーラカード


保険
マイサーラ


クレジット
EC
◦地域で一番魅力がある会社
エネルギーベース事業ユニット 営業利益
ライフクリエイティブ エネルギーベース

80億円
・都市ガス  LPガス  電気
・ ・
事業ユニット 事業ユニット ・その他エネルギー
・ハウジング ・ リフォーム ・都市ガス ・LPガス ・器具工事
(リフォーム含)
[ 現在 ] ・不動産 つなぐ事業ユニット ・電気
・新たな暮らしサービス ・プラザ運営 ・保険 ・その他エネルギー
アニマル ・クレジット ・サーラカード ・器具工事
ヘルスケア ・マイサーラ ・EC (リフォーム含)
エンジニアリング
ハウジング
エネルギー &メンテナンス
エンジニアリング カーライフ
メンテナンス サポート
新しい事業の開発
&ソリューションズ
・都市ガス ・LPガス
期待を上回る顧客体験
・電気 ・その他エネルギー

プロパティ


器具工事
プラザ運営


リフォーム
マイサーラ
アニマル グループ内外との共創
ヘルスケア

その他
・保険 カーライフ

既存事業 自ら考え、行動する人
・クレジット サポート
・サーラカード




◦収益力の向上 ◦多様な人材が活躍
◦デジタル活用 ◦チャレンジ、共創
売上高 営業利益率 営業利益



2030年には、 2,800億円 4.3% 120億円 を目指す。
■ 連結経営指標

2023年(計画) 2024年(計画) 2025年(計画)
■ 売上高および営業利益の推移
(億円) 2,800
2,700 売上高 億円 2,500 2,600 2,700
■■■ 営業利益  売上高
2,348 120
営業利益 億円 55 73 80
営業利益率2.9%
※営業利益率を中間に配置
売上高営業利益率 % 2.2 2.8 3.0


ROA
(総資産経常利益率) % 3.3 4.3 4.7

ROE
(自己資本当期純利益率) % 7.6 7.7 8.0

ROIC
(投下資本利益率) % 4.0 4.2 4.5


EPS 1株当たり当期純利益)
( 円 84.6 86.7 93.8
第4次中期経営計画 第5次中期経営計画



13 サーラグループ 統合報告書2023 サーラグループ 統合報告書2023 14
価値創造ストーリー サステナビリティマネジメント コーポレート・ガバナンス DATA


価値創造ストーリー


第5次中期経営計画


重点戦略 重点戦略実現の具体的な取り組み事例

取り組み 1 お客さまの豊かな暮らしを長期的 総合的にサポート

サーラグループは、都市ガス LPガスの供給や住宅の販売を起点に、
・ 暮らし 住まいに関するさまざまなサービスの提供を通

◦ イフクリエイティブ事業
ラ (エネルギー以外の領域)の成長に向け、 お客さま

じて、お客さまの豊かな暮らしを長期的 総合的にサポートすることを目指しています。
・ 現在は、 お客さまの抱える課題」 地
「 「
の抱える課題」 地域の社会課題」
「 の解決を、SALAとしてのサービス提供を通
重点戦略1 域の社会課題」の解決に向けた新たな事業 サービスの創造に注力するとともに、
・ 既存の事業セグメントの枠を超えてサービ
じて実現する。
ライフクリエイティブ事業 スを提供するための事業形態の変革や情報システムの再構築を進めています。
◦ の た め に、 存 事 業 お よ び そ の 周 辺 分 野 派 生 分 野 ) の 新 た な サ ー ビ
そ 既 ( で
ユニットでのサービス・
ス や 新 規 分 野 で の 事 業 開 発 に 取 り 組 み、 規 分 野 で は2022年 売 上 高+50

事業開発と事業形態の変革 30歳 40歳 50歳 60歳 70歳 80歳
億 円 を 目 指 す。 た、 グ メ ン ト や 事 業 会 社 の 枠 を 取 り 外 し た ひ と つ の
ま セ 「
SALA」で課題解決サービスを実行できる事業形態へ変革する。 住宅の購入 子供の独立 リフォーム 老後に備える
「お客さま」の
情報 データ
・ お客さまの暮らしに関する情報 データの蓄積


◦
「ひとつのSALA」
 として「顧客視点」に立ち、お客さまの期待を上回る「顧客体 ガス 電気の供給、
・ 余剰電力の買取
重点戦略2
験」を通じて「SALAがいいね!」とあらゆるシーンで言っていただけるように
期待を上回る 「エコスマ診断」グリーンリフォーム
、 (省エネ、 2削減、
CO ZEH、太陽光発電 EV 蓄電など)
・ ・
し、SALAのブランド価値を高める。
「顧客体験」を通じて
◦ 幹システムを再構築し、 (デジタルトランスフォーメーション)
基 DX による事 火災保険 家財保険 地震保険/ガス器具 家電保証サービス/残価設定型住宅ローンなど
・ ・ ・
ブランド価値を高める
業構造の抜本的な改革に取り組む。 駆け付けサービス/お困りごと対応サービス/防犯(セキュリティ)

新築住宅保証点検 保証延長メンテ 50年保証/メンテナンス履歴(資産価値の維持)
暮らし 住まい

◦ 域の企業 団体 大学 機関 自治体等との
地 ・ ・ ・ ・ 「共創」を活発化し、 地域の社会課
「 のサービス
重点戦略3 リフォームアフター保証点検
題」を解決する新たな事業の創造に取り組む。
グループ内外との 営繕系リフォーム 大規模リフォーム 介護リフォーム
◦ ループ内外との

 「共創」による事業創造により、地域の発展を支えるととも
「共創」による事業創造
にSALAの成長につなげる。 住み替え/中古住宅再販 取壊し/土地処分

グループ外部の企業との「共創 連携」
・ を通じたサービス提供

重点戦略4 ◦ 結売上高営業利益率3%に向け、

 各既存事業分野で効率的な業務プロセスの
既存事業分野の収益力向上 実現を通して収益力向上に取り組む。

2 電力事業の新展開
◦ 様な考え方や価値観、

 個性がぶつかり合い、交じり合い、重ね合うことでこ
エネルギー事業を担うサーラエナジーは、 ■  ーラの電力事業取り組み

重点戦略5 れからの新しいSALAを創っていく。自らの考えをしっかり持って行動する人 イメージ図
「電力小売事業」 発電事業」
「 につづく電力事
「自ら考え、行動する」人が集う たちにとって、挑戦を続けていることが当たり前の状態を目指す。同時に多様
業の柱として「系統用蓄電池」事業に参入し、
組織風土への変革 な属性・価値観・背景を持つ人材の採用と、既存社員の活躍を促進する働く環
2026年春頃の運転開始を目指して静岡県内
境の充実を図っていく。
では初となる系統用蓄電池を静岡県浜松市内
に導入します。
当社グループでは、地域のお客さまの低炭
成長投資 素化、脱炭素化の取り組みを積極的にサポー
トするとともに、地域のカーボンニュートラ
通常の設備投資年間約50億円に加えて、2030年ビジョン実現に向け、3年間で新たな成長に向けた将来投資を積極的 ル社会の実現に貢献していきます。
に行います。


新分野への投資 蓄電所 蓄電池 PPA等の電力事業、
・ ・ 新しい形態の拠点など 70億円
成長投資
DX投資 業務プロセス改革、お客さまサービス向上 30億円

150億円
ビジネスサービス事業への波及 暮らしサービスへの展開
蓄電池・コージェネの販売促進 ・更新に加え、 グリーンリフォーム拡大に加え、環境
人材投資 社員が成長 活躍できる環境づくり
・ 30億円 合計 DRサービスにより顧客にDR報酬の支払いが 価値による新たな価値の提供=他社
「サーラ浜松蓄電所」
系統⽤蓄電池設置イメージ図 可能(調整力提供による収益化) との差別化を図る
M&A投資 エネルギー、エンジニアリング、暮らし 住まい
・ 20億円




15 サーラグループ 統合報告書2023 サーラグループ 統合報告書2023 16
価値創造ストーリー サステナビリティマネジメント コーポレート・ガバナンス DATA


価値創造ストーリー


事業紹介


豊かな社会を実現するため暮らしやビジネスに関わるさまざまな領域で事業を 展開しています。


エネルギー エンジニアリング
ハウジング カーライフサポート アニマルヘルスケア プロパティ その他事業
&ソリューションズ &メンテナンス




● 庭用 業務用 産業用の都市
家 ・ ・ ●建築設備の設計 施工
・ ● 損保代理業 割賦販売および
生 ・
ガス、LPガス及び器具の販売 ●土木工事の設計 施工
・ ●注文住宅 分譲住宅の販売
・ リース業務
● 入自動車
輸 (フォルクスワーゲ ● 物病院、
動 畜産農家等への動物 ●不動産の賃貸 売買

●電気(小売 発電 蓄電)
・ ・ ●建築物の設計 施工
・ ●リフォーム、中古住宅販売 ●情報システムサービス業
事業概要 ン、アウディ)の販売 用医薬品の販売 ●ホテル、レストランの運営
●産業用の高圧ガス ●石油製品 ●通信 ネットワークの設計 施工
・ ・ ● 務店 ビルダーへの住宅部資
工 ・ ●起業家支援
●自動車の車検 整備 など
・ ●ペット用療法食の販売 など ●スポーツクラブの運営 など
● 流サービス ●リフォーム
物 ● 備メンテナンス、
設 ビル管理 材加工 販売 など
・ ● 動車用部品 金属製品等の製造
自 ・
など など など




売上高
(2022年11月期実績) 1,166億円 301億円 382億円 169億円 259億円 47億円 19億円


売上高構成比 49.7% 12.9% 16.3% 7.2% 11.1% 2.0% 0.8%

営業利益
(2022年11月期実績) 39.9億円 21.9億円 5.6億円 2.4億円 6.6億円 △4.1億円 1.0億円

・サーラエナジー
・サーラE&L各社
・中部 ・サーラ住宅
(東三河、
浜松、
名古屋、
静岡)
・神野建設 ・中部ホームサービス ・ ーラフィナンシャルサービス


・ ッドライフサーラ関東

 ・中部ガス不動産
主な事業会社 ・サーラeエナジー
・鈴木組 ・太陽ハウジング
・サーラカーズジャパン ・アスコ 
・ ーラホテル&レストランズ

・ ーラビジネスソリューションズ


(連結子会社) ・中部技術サービス ・宮下工務店 ・エムキャンパス
・サーラeパワー ・サーラスポーツ
・テクノシステム ・サーラハウスサポート ・新協技研
・サーラ物流
・西遠コンクリート工業 ・エコホームパネル
・リビングサーラ
・サーラの水 ほか




17 サーラグループ 統合報告書2023 サーラグループ 統合報告書2023 18
価値創造ストーリー サステナビリティマネジメント コーポレート・ガバナンス DATA


サステナビリティマネジメント


サーラグループのサステナビリティ


サステナビリティ方針 マテリアリティ一覧

私たちサーラグループは、地域に根差した企業グループとしてこれからも地域とともに発展するため、サステナビリティへ サーラグループは、サステナビリティ方針のもと、特定した重要課題(マテリアリティ)について対応方針およびリスクと
の対応を重要な経営課題として捉え、積極的に推進しています。 機会を設定し、2030年ビジョン「私のまちにSALA 暮らしとともにSALA」の実現に向けて、様々な事業活動を通じて地域社
私たちの企業活動が地域社会に与える影響と社会的責任の観点から重要課題(マテリアリティ)を特定し、事業活動を通じ 会の課題解決に取り組み、SDGsの達成に貢献しています。
て社会課題の解決に取り組むことにより地域の皆さまからの期待に応え、持続可能な社会の実現を目指します。
マテリアリティ 方針 リスク/機会

重要課題(マテリアリティ)の特定
事業を通じた 気候変動リスクを最重要経営課題として認識
気候変動リスク緩和 し、国際基準に準拠した取り組み方針の策定
持続可能な社会に向けたすべての課題に対応することは難しいため、サーラグループとしての優先課題を特定しました。
への貢献 および体制の整備と情報開示を推進します
特定するにあたり、以下のプロセスを実施しました。今後は、グループおよびステークホルダーを取り巻く環境が中長期的に
変化していくことが予想されるため、定期的に見直しを行い、社会からの要請に合った取り組みを進めます。 ■主なリスク
【移行リスク】
脱炭素社会への移行に向けた取り組みを経 温

・ 室効果ガス排出に対する事業規制等によ
脱炭素社会への
営戦略に統合し、サーラグループのカーボン る化石燃料需要の減少
STEP 1 グローバルなESG調査項目 の洗い出し
※1
(700項目) 移行を推進
ニュートラルビジョンを策定します 【物理リスク】
・ 象災害の激甚化や平均気温の上昇によ


※1 サステナビリティ開示のスタンダード(SASB、GRI、TCFD)、GRESB、パリ協定、SDGsなど
る事業への影響
気候変動対策や循環型社会の実現に向けて、 ■主な機会
環境 自社保有を含めた ZEB ZEHへの対応力や建物の長寿命化やラ
・ ・ ジリエンス性の高いインフラへの需要


STEP 2 事業領域と関連性の高い項目を選別 建物の環境負荷低減 イフサイクルカーボン低減に向けた診断 提
案力を強化します
・ 拡大
・再生可能エネルギーへの移行
・ 境負荷低減に向けた関心の高まり



生物多様性 自然共生の実現に向け、
・ 多様な主
生物多様性へ配慮した 体と連携し、事業エリアの環境保全、生物多様
STEP 3 調査項目への回答(130項目)
※2 事業推進 性の維持 回復に努め、

実現に貢献します
自然と共生する社会の


※2 環境60項目、社会34項目、ガバナンス36項目の合計130項目について、グローバル基準とのギャップを確認

事業活動との関連性および社会貢献の両面か
地域コミュニティ ら、地域コミュニティへの貢献、地域活性化を
■主なリスク
STEP 4 調査結果を分析しテーマごとにグループ化 との関係強化 進めるとともに、投資やまちづくり、
用創出などに取り組みます
地域の雇
・企業価値、信用力の低下
・予期せぬ人権侵害
・労働生産性の低下
すべての人権を尊重するとともに、国際的に ・優秀な人材の流出
認められた人権に関する規範を支持し、地域 ・健康関連費用の増加
人権方針の明文化
STEP 5 社会からの要請と事業へのインパクトによりマトリクスに配置 に根差した企業グループとしてその社会的責
任を果たします
■主な機会
社会 ・ 業価値、

 信用力の向上による事業機会の
獲得
・ 働生産性向上による収益力強化


従業員にとって魅力の向上につながるKPIを ・ 域社会との関係向上による人材獲得機


人材マネジメント
マテリアリティマップ 定義し、現状を可視化した上で、中長期的な企 会の増加
の強化
業価値向上に向けた人材戦略を実行します

社会からの要請と事業へのインパクトをもとに、テーマごとにグルー マテリアリティ高
プ化した項目をマトリクスに配置しました。点線より右上に配置された 高
求 ス ■主なリスク
項目を特に優先して取り組むべき課題として捉え、同種の項目を再度グ め テ
る ー 優先課題 ・ ーポレートガバナンスの機能不全に伴


ループ化し、右ページの8項目に整理し、サーラグループのマテリアリ 期 ク 倫理的な事業活動のため、企業行動憲章を定 う事業継続リスク、
予期せぬ損失の発生
ティとしました。 待 ホ 腐敗防止方針の めて、全役員、全従業員に対し、サーラグルー
ル ■主な機会
ダ 開示と徹底 プ行動規範の遵守を求め、高い倫理観と社会
・ ーポレートガバナンスの充実 強化によ

 ・
ー 的良識を持った行動の実践を求めています
が ガバナンス る変化への適切な対応、安定的な成長基盤
の確立
自社事業におけるインパクト 高




19 サーラグループ 統合報告書2023 サーラグループ 統合報告書2023 20
価値創造ストーリー サステナビリティマネジメント コーポレート・ガバナンス DATA


サステナビリティマネジメント


環境への取り組み


サーラグループは持続可能な社会の実現に向けて、気候変動リスクへの対応やカーボンニュートラルの実現、循環型社 地域の脱炭素社会への移行を推進
会、生物多様性といったマテリアルな課題に対する取り組みを進めています。
特定されたマテリアリティを反映させた環境行動指針からなる環境方針を掲げ、グループ全体で企業活動における環境 サーラグループは、愛知県東部 静岡県西部地域を中心にエネルギーをはじめ暮らしとビジネスを支えるさまざまな事業

負荷の低減や、限りある資源の有効活用、事業エリアにおける自然環境保護、ステークホルダーとの連携 協力に取り組んで
・ を展開しています。地域の持続可能で快適なまちづくりを支えるためには、事業活動から生じるCO2排出量を削減するだけ
います。 ではなく、事業を通じて地域のカーボンニュートラルを実現することを重要な経営課題として捉えており、お客さま先を含
むサプライチェーン全体の低炭素化、脱炭素化の取り組みを推進しています。


環境方針 環境行動指針

基本的な考え方
環境方針 1 エネルギー供給におけるカーボンニュートラルを実現するうえで安定供給と経済性のバランスが重要だと考えま
す。ガスの強靭な導管インフラを有効に活用するとともに、再生可能エネルギー由来の電力の活用や、水素など、多
サーラグループは、
様なエネルギーのベストミックスを追求し、地域のレジリエンス強化に貢献します。
事業活動のあらゆる場面で環境経営を実践し、 また、カーボンニュートラルへの取り組みを推進していくうえで、自治体や地域の産業、企業との連携を深めます。
地球環境に配慮した持続可能で豊かな社会の実現に貢献します。

サーラグループのカーボンニュートラル実現に向けた展開イメージ
環境行動指針

気候変動対策の取り組み

指針1 エネルギー 自治体連携 ソリューション
事業活動における環境負荷を把握し、温室効果ガス排出量削減を推進します。
暮らしのSALA
市民電力 マイクログリッドの展開


指針2
循環型社会の実現への寄与 ガスの低炭素化の推進
(天然ガスシフト LPガスシフト)

地域行政と連携した取り組み
高効率ガス機器の提案
廃棄物の発生抑制と適切な処理、再資源化を推進し、限りある資源の有効利用に取り組みます。 (エコジョーズ、エネファーム等)
カーボンニュートラルガス
(オフセット) EVシェアリング

指針3
生物多様性 自然共生への貢献
・ お客さまのカーボンニュートラル提案
太陽光、燃料電池、 蓄電池、
事業を展開する地域の環境保全と生物多様性の維持 回復に努め、
・ 自然と共生する社会の実現に貢献します。 V2H充電器、ZEH
スマートシティの展開
電力の販売拡大

指針4
ステークホルダーとのコミュニケーションの充実 カーボンニュートラル電気 ビジネスのSALA
持続可能な社会の実現に向けてステークホルダーとの対話に取り組みます。
高効率 省エネガス空調機器提案


指針5
目標の設定と継続的改善 エネルギーマネジメント
(VPP DR)

環境方針に基づいた目標を設定し、定期的な見直しによる継続的改善を行います。 お客さまのカーボンニュートラル提案
太陽光、燃料電池、蓄電池、ZEB


再エネ電源 ファシリティサービス
環境活動推進体制 (太陽光 バイオマス)
・ 省エネ機器提案、 エネルギー診断、
エネルギーロス削減


経営会議の下に環境委員会を設置し、グループ全体の環境活動を推進しています。環境委員会では環境活動に関する組織・
体制や年間計画の審議 承認、
・ 環境に関する重要な課題の審議 承認を行い、
・ 特に重要な案件については経営会議へ報告を行っ
ています。 事業活動における
技術革新 環境活動
・ 地域産業 地域企業との連携

また、環境委員会の指揮命令に従い、計画を実行する組織として環境ワーキンググループを設置し、サーラグループ各社に カーボンニュートラル
おける活動を推進しています。気候変動のリスクや機会、戦略、リスク管理、指標報告などの重要事項は、環境ワーキンググ 事業活動で使用するエネルギー
農業 ソーラーシェアリング (電気 ガス)
・ のカーボンニュートラル、
ループを経て、環境委員会へ報告されます。 CCS CCUS CO2吸収貯蔵利用)
・ (
太陽光発電等の設置
水素の製造方法や利活用
参照先 P37 コーポレート ガバナンス体制図
: ・ ⇒技術革新の動向を注視し
応用方法を検討 省エネ機器 自動化の提案

産業 省エネ機器(LED照明等)導入の推進
CO2回収利用の提案

経営会議
畜産 動物病院への太陽光
・ ・
植林活動によるCO2削減 畜産 社用車のEV化の推進
カーボンニュートラル電気提案



環境委員会 環境ワーキンググループ サーラグループ各社




21 サーラグループ 統合報告書2023 サーラグループ 統合報告書2023 22
価値創造ストーリー サステナビリティマネジメント コーポレート・ガバナンス DATA

環境への取り組み




気候変動に関する情報開示 気候変動に伴う主なリスク、機会、対応

2017年6月、TCFD
(気候関連財務情報開示タスクフォース Task Force on Climate-related Financial Disclosures)
: 気候変動に伴う主なリスク、機会
は提言をまとめた最終報告書(TCFD提言)を公表し、企業等に対し気候変動関連のガバナンス、 (リスク、
戦略 機会、対応) リ

外部環境 要因と事象 リスク 機会
スク管理、指標と目標(以下の項目)について開示することを推奨しています。加えてステークホルダーの気候変動に対する関
心の高まりからも、サーラグループとして気候変動に関する情報開示の強化に取り組み、社会的責任を果たしていくことが重 炭素税や新たな環境規制が導入されコストが増加する ●

要であると考えます。 政策 法規制

温室効果ガス削減の義務化や達成に向けたZEHやZEBの義務化などにより、低炭素商品

やサービスの需要が増加する
ガバナンス
ZEB化や高付加価値対応化など、新技術への対応の遅速により、経営成績に影響を及ぼ
気候変動対策について経営会議の下に環境委員会を設置し、原則として四半期に1回環境に関する重要な課題および環境 脱炭素社会への 技術 ● ●
す可能性がある
活動に関する組織 体制や年間計画について審議 承認を行います。
・ ・ また環境委員会の指揮命令に従い、計画を実行する組織と 移行による影響
異常気象による被害により調達が困難になった場合や、原油価格の高騰などにより、仕
してセグメントリーダー6社とサーラコーポレーションで構成する「環境ワーキンググループ」を四半期に1回以上開催し、気 ●
入価格が上昇する可能性がある
候変動に関する重要な事項やカーボンニュートラルの実現に向けた方針 目標 取り組みなどについて進捗管理し、
・ ・ 環境委員 市場

会へ報告 提言を行っています。
・ エネルギー需要の変換が起こる可能性がある ●
参照先 P21 環境活動推進体制

企業は地球温暖化問題と向き合う社会的責任をより強く求められ、対応の可不可によ
評判 ● ●
り、企業価値および経営成績に影響を及ぼす恐れがある
事業リスクと機会の認識
大規模な台風 大雨 河川の氾濫洪水等により、
・ ・ 各社の事業所、供給設備および従業員、
気候変動による将来の気温上昇が2℃未満に抑えられる世界 ※1と低炭素化が進まない温暖化が進行する世界 ※2を参考に ●
ならびにお客さま設備などに被害が発生した場合、事業継続に支障を来す可能性がある
2030年以降のリスクと機会を洗い出し、その定性的な影響とその対応策を整理しています。 急性
地球温暖化に伴う
参照先 P24 気候変動に伴う主なリスク、
: 機会、対応 風水害による災害時にお客さま先の復旧を行う ● ●
物理的影響
※1 IPCC RCP2.6 地球温暖化を産業革命前に比べて2°
: C未満に抑えるシナリオ
※2 IPCC RCP8.5 2100年に世界の平均気温が約4°
: C上昇するシナリオ 猛暑や暖冬、渇水等の異常気象による消費需要の変化により会社業績が大きく影響を
慢性 ● ●
受ける

リスク管理
気候変動対策について下表の環境活動推進体制のもと、リスクの発生と変化の組織的な把握、評価および対応を推進してい
主な対応
ます。
外部環境 主な対応
組織 機能 役割

①事業活動を通じたCO2排出量を削減する
経営会議 ・気候変動リスクと機会について定期的に報告を受け、取り組みの進捗管理や目標 実績の審議 承認を行う
・ ・
●新しい省エネルギー技術や設備を導入しエネルギー効率の向上を推進する
・グループ全体の環境活動を推進する 政策 法規制
・ ・自社建物のZEB化や店舗のカーボンニュートラル化
環境委員会 ・環境に関する重要な課題、環境活動に関する組織 体制や年間計画について審議 承認を行う
・ ・ ・太陽光発電設備による再生可能エネルギーの導入
・グループの全体的なリスク管理の観点から対応を決定し、経営会議に報告する ・カーボンニュートラルな都市ガス LPガス 電気の導入
・ ・
・環境委員会の指揮命令に従い、計画を実行する ・HV EV FCVなどの環境配慮車両の導入
・ ・
・グループ各社における環境活動を推進する ②商品やサービスを通じたお客さま先のCO2排出量を削減する
環境ワーキンググループ 技術   客さまに対してCO2排出削減の重要性や具体的な方法について啓発を行い、
●お 持続可能な商品やサー
・ 候変動に関するリスクや機会、

 戦略、リスク管理、指標と目標などの重要事項やカーボンニュートラルの実
現に向けた方針 目標 取り組みなどについて進捗を管理し、
・ ・ 環境委員会へ報告 提言する
・ ビスを提供する。エネルギー効率の高い製品や再生可能エネルギーの利用を推進し、お客さま先での
脱炭素社会への CO2排出削減に貢献する
移行による影響 ・都市ガスやLPガスへの転換
指標と目標
・エコジョーズ、エネファーム、ハイブリッド給湯器などの高効率給湯器の販売
指標、目標として第5次中期経営計画で設定した自社の事業活動を通じたCO 2排出削減量▲5,000トン(2021年度比)およ 市場 ・ZEH、LCCM住宅、ZEBの販売
びお客さま先のCO2排出削減貢献量▲55,000トン(2022〜2025年度累計)を使用しています。また、2030年自社の事業 ・ 陽光発電設備、
太 蓄電池、V2H、エネファームを含むコージェネレーションシステムによる再生可能
エネルギーの普及と活用
活動を通じたCO2排出削減量▲17,000トン(2021年度比)を設定しています。
・グリーンリフォームの販売
・中古住宅の再販
■サーラグループの事業活動を通じたCO2排出削減 ■ サーラグループの事業活動を通じたCO2排出量
評判 ③サーラグループ内の連携と持続可能なパートナーとの連携を強化する
 指標  気、
:電 ガス、車両燃料の使用によるCO2排出量
34,132 33,330 ●
 サ プライチェーン全体でのカーボンニュートラルを目指すため、グループ各社間の一層の連携および
 目標 2021年度比 ▲5,000トン
: (▲15%) 32,300 31,600
29,000 産学官民との連携を強化する
 右表参照 基準年から
▲15%
●風水害による災害からの復旧に迅速に対応する
■お客さま先のCO2排出削減貢献 急性
17,000 ●省エネルギー、利便性、レジリエンス性の高い建物を普及させる
 指標 お客さま先のCO2排出削減量
: 基準年から 地球温暖化に伴う
▲50%
 目標 2022〜2025年度累計 ▲55,000トン
: 物理的影響
●気温上昇に伴うニーズに対する省エネ提案やエネルギー管理システムを提供する
慢性
●レジリエンス性の高い建物を普及させる


(基準年) (実績) (想定) (想定) (目標) (目標)



23 サーラグループ 統合報告書2023 サーラグループ 統合報告書2023 24
価値創造ストーリー サステナビリティマネジメント コーポレート・ガバナンス DATA

環境への取り組み




環境行動指針に基づいた環境への取り組み 地域のカーボンニュートラル実現に向けて、サーラグループが取り組む事例を紹介

● 気候変動対策の取り組み(指針1)
2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、グルー
【主な取り組みの内容】
事例1 店舗のカーボンニュートラル化
2022年 7月 グリーンリフォームの販売開始
: (サーラエナジー)
プの総力を挙げて様々な分野で低炭素ソリューションを 2022年 8月 CN電気の販売開始
: (サーラeエナジー)
2022年10月 自社建物のZEB化改修
: (鈴木組) サーラカーズジャパンでは、2023年1月にアウディ浜松において実質的にCO 2排出量ゼロの電気およびガスを
提供しています。 2023年 1月  内自動車ディーラー初となるCN店舗運営の開始
:国 (サー
ラカーズジャパン アウディ浜松)
使用する「カーボンニュートラル店舗」 国内カーディーラー店舗初)
( の運営を開始しました。続いて同年8月には
2023年 6月 LCCM住宅の販売開始
: (サーラ住宅) フォルクスワーゲン浜松、フォルクスワーゲン浜松西、浜松整備工場においてもカーボンニュートラル店舗として運
営を開始しています。これら浜松地区の4つの事業所で年間265トンのCO 2排出量の削減効果があります。


店舗のカーボンニュートラル化の当取り組みはサーラエナジーおよびサーラeエナジーとの連携 共創により実現

● 循環型社会の実現への寄与(指針2) ● 生物多様性 自然共生への貢献(指針3)

しています。PPAサービス「サーラのゼロソーラーサービス」を導入し発電した電力を、店舗で使用する電気やお客さ
各セグメント、事業会社各社が業種・業態の特徴に合わ 自治体 自然環境保護団体と協力して森林保全活動に取

まのEV
(電気自動車)へ充電する電気として自家消費しています。また、店舗で使用するガスはカーボンニュートラ
せて廃棄物の発生抑制と適切な処理、再資源化を推進し、 り組んでいるほか、グループ各社が事業所周辺の清掃活動
ル都市ガス LPガスを使用し、 2排出量を実質ゼロにすることにより、
・ CO サプライチェーンにおけるカーボンニュー
限りある資源の有効活用に取り組んでいます。 や環境ボランティア活動に取り組んでいます。
トラル化を促進しています。
建設副産物のリサイクルによる再資源化 サーラの森
(エンジニアリング&メンテナンスセグメント) 愛知県の東三河地域を中心に森林育成などの活動を行うNPO法人穂の ■ 店舗におけるCO2排出量実質ゼロのスキーム
中部では、前田道路等とともに東 国森づくりの会の協力のもと、社員参加型の森林育成を行っています。
海・中部アスコン共同企業体(JV)
を組織し、工事現場から発生する
アスファルト廃材、コンクリート サーラの森や地域での環境活動が生物多様性の保
全に貢献すると認められ、“あいち生物多様性認証企
廃材を破砕・分級処理し、 再生砕
「 業”として認証されました。
⽯」 再生砂」

「 として再利用する取
2022年11月14日 認証番号 22-2-10
り組みを行っています。




環境ボランティア活動
廃食用油の回収とバイオディーゼル 2022年度は新型コロナウィ
(サーラエナジー、プロパティセグメント) ル ス 感 染 防 止 対 策 の 中、10
使用済みてんぷら油などの廃食用油を回収 件の活動に参加しました。延
し、高品質バイオディーゼル燃料として再生 べ300名以上の社員および
しています。 その家族、友人などが地域の
回収した廃食用油の
約80%が 自然環境保護活動に取り組
高品質BDFに変わる みました。




● ステークホルダーとのコミュニケーションの充実(指針4)
さまざまなステークホルダーとの交流の場を重視し、活用しています。

SDGs AICHI EXPO2022に出展
SDGs AICHI EXPO実 行 委 員 会 が 主 催 す る こ の イ ベ ン ト はSDGs達 成 に 向 け た 機 運 の 醸 成
を図ることを目的としており、SDGsに積極的に取り組む企業・団体などによるブース出展、
SDGsを学べるステージイベントやワークショップなど、多数の企画が実施されました。サー
ラグループはSDGs達成に向けた取り組みを紹介するパネル展示を行い、参加者と交流を深
め、SDGsの相互理解を深めました。

530のまち環境フェスタに参加
豊橋市と530運動環境協議会が主催するこのイベントは地球の環境に配慮し、今までの生活スタ
イルを見直すきっかけづくりとして、地球環境、ゴミ減量、省資源 省エネルギー、
・ リサイクルにつ
いて理解を深めることを目的に開催されています。サーラグループは電気自動車を展示し、V2Hの
仕組みやカーボンニュートラルな暮らしについて説明しました。

アウディ浜松 アウディジャパン主催
「Audi Sustainable Future Meeting」
で、
アウディ浜松のカーボンニュートラルへの取り組みを全国に発信




25 サーラグループ 統合報告書2023 サーラグループ 統合報告書2023 26
価値創造ストーリー サステナビリティマネジメント コーポレート・ガバナンス DATA

環境への取り組み




事例2 LCCM(ライフ サイクル カーボン マイナス)モデル住宅を発売
・ ・ ・ 事例3 自社建物のZEB化とZEBプランナー登録を実施

サーラ住宅では、2023年6月より2050年および2030年の省エネルギー基準を先取りした商品体系へ一新しまし 鈴木組では、2022年10月に本社建物のZEB化改修を実施し、壁内の断熱材増量、照明の間引きおよびLED化、空
た。建築時から住まい後の解体時までのCO2収支をマイナスにするLCCM住宅(ライフ サイクル カーボン マイナス)
・ ・ ・ 調設備の高効率タイプへの更新により建物の省エネ性能を向上させ、 ZEB Ready ゼブ レディ) を達成しまし
「 ( 」
に標準対応したハイエンドモデル「SINKAーG」 ZEH
、 (ゼロ エネルギー住宅)
・ 基準に標準対応した「SINKA」の2商品の た。そして「建築物省エネルギー性能表示制度(BELS) による建築物全体評価において、
」 最高ランクである5つ星を
販売を開始しました。なお、同社は注文住宅におけるZEH比率を2025年に70%にすることを目標にしています。 取得しました。
またお客さまのZEB化実現に向け、 ・設備の省エネ設計や施工、
建築 コンサルティングなどを行う「ZEBプラン
ナー」に登録しました。自社建物の事例を活用し、最適なエネルギー戦略の提供、建物の設計 運用 改築においてお客
・ ・
標準設備に太陽光パネルや高効
ー 新発売 ー 率給湯器を採用 さまへのZEB化提案を行っています。



SINKA 未来を守る住まいを。


省エネ効果をさらに向上させる
LCCM住宅へ対応した断熱仕様




鈴木組本社ビル




国の2050年および2030年の省エネルギー基準を先取り
事例4 グリーンリフォームの販売
① 建てる ② 暮らす ③ 解体する

LCCM住宅 2050年目標
CO2排出を小さくする エネルギーを効率よく使う 長く使う
サ ー ラ エ ナ ジ ー 等 リ フ ォ ー ム 事 業 を 展 開 す る グ ル ー プ6社 で は、2022年7月 よ り グ リ ー ン リ
フォームの販売を開始しました。
LCCM住宅 CO2排出量が小さい木造
省エネ W断熱工法 創エネ 長期優良住宅を標準化
(CO2排出量:木造<鉄骨造<RC造)

ZEH 2030年目標
グリーンリフォームとはお客さまのカーボンニュートラルな暮らしをサポートする低炭素化リ
SINKA-G SINKA
2050年基準を 2030年基準を
先取りした 先取りした フォームです。「創エネ」「蓄エネ」「節エネ」を3本柱に、光熱費削減による経済的なメリットや利便
LCCMモデル ZEHモデル
2016年
2025年義務化 性向上を実現しながら、環境共⽣や災害対策が可能な暮らしを叶えます。エコスマ診断と合わせてお客さまの住まい
改正省エネ基準
SINKAシリーズでは主要構造体に国産材を100%採用(そのうち90%以上を国産ひのきで
の状況やライフスタイルに合わせた、エコでスマートな暮らしを提案します。
構成)することで、国内の森林保全と環境保護に貢献します。また海外調達の木材と比べ、
断熱性能基準 輸送に伴う環境負荷の大幅な低減となり、国産木造の家づくりを通して炭素固定による
CO2排出抑制を実現しています。 サーラのエコスマ診断(2023年6月~) 自動車ディーラーとの提携
自宅のエネルギー使用量を見える化し、一 (V2Hの提案、充電設備の設置)
般家庭と比較した際の光熱費やCO 2削減量 エネルギーの地産地消を進めるために、太陽
ZEH比率70%の達成へ ■実績 ■計画 を確認できます。お客さま宅の電気やガス 光発電の電気を蓄える先として電気自動車
ZEH
(ゼロ・エネルギー住宅) 快適な室内環境を保ちながら、
は、 住 などの光熱費に加え、住まいや暮らし方な を薦めることで、V2Hの設置提案を行って
宅の高断熱化と高効率設備により、住宅におけるエネルギー消費 どについて問診した結果を見える化し、最 います。自社のイベントに電気自動車を展示
量を省エネルギー基準から2割以上削減し、さらに再生可能エネル 70% 適な水道光熱費やCO 2削減対策をグリーン したり、自動車ディーラーのショールーム
ギーを導入することで年間の収支がゼロとすることを目指した住 リフォームを含めて提案しています。 においても住まいの相談会を行っています。
宅です。わが国では、2021年10月に閣議決定されたエネルギー基 50%
サーラプラザ豊橋岩田
本計画において、 2030年度以降新築される住宅について、
「 ZEH基
準の水準の省エネルギー性能の確保を目指す」という政策目標が 30% グリーンリフォーム提案向け
掲げられています。サーラ住宅は「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウ ショールームの開設
ス支援事業」の補助金交付要件となる「ZEHビルダー登録」に伴い、 17% 太陽光発電や蓄電池、V2H などを展示ライ
2025年度の注文住宅におけるZEH普及目標70%を設定し、普及 ンナップに加え、エネファームやハイブリッ
に向けて取り組んでいます。 ト給湯器などとともにお客さまの住まい方
2022年 2023年 2024年 2025年 にあった設備提案が行えるショールームを
開設しています。 サーラ大感謝祭(ガス展)




27 サーラグループ 統合報告書2023 サーラグループ 統合報告書2023 28
価値創造ストーリー サステナビリティマネジメント コーポレート・ガバナンス DATA


サステナビリティマネジメント


まちづくりを通じた地域活性化と地域コミュニティへの貢献


サーラグループは、持続可能で豊かな社会の実現のためにひと まち 暮らしをつなぐ企業でありたいとの考えから、
・ ・ まち 地域コミュニティへの貢献
づくりを通じた地域の新たな価値創造に取り組んでいます。また、文化、教育、芸術、スポーツ、社会福祉など様々な分野にお
ける活動支援や次世代育成など、地域振興 活性化に向けた活動を積極的に行っています。
・ ■ 文化 芸術活動支援

豊橋市を拠点に全国140の加盟団体を擁する、公益社団法人日本ア
マチュアオーケストラ連盟の活動をサポートし、音楽文化の振興に貢
献しています。また、公益財団法人豊橋文化振興財団、公益財団法人浜
まちづくりを通じた地域活性化 松市文化振興財団、公益財団法人富士山静岡交響楽団が主催するコン
サート 演劇等の芸術事業に協賛することで、
・ 地域の文化芸術振興を推
■ 持続可能なまちづくりの調査研究 進しています。
東三河懇話会(1968年設立) 公益社団法人東三河地域研究センター
、 (1973年設立)への人的・資金的協力を継続
さらに、ネーミングライツパートナーとして、公共施設の魅力向上や有効活
し、愛知県東部の東三河を中心に、静岡県西部の遠州、長野県南部の南信州を含めた地域における産学官の連携や地域
用を支援し、地域に根ざす創造的な文化芸術活動を支援しています。 2020年
政策に関する調査研究 政策提言を行い、
・ 地域社会の持続可能な発展に貢献しています。
に、浜松市市民音楽ホール(サーラ音楽ホール)のネーミングライツを取得した
ことに加え、
2022年には、サーラ音楽ホール活動助成制度」
「 を設立し、地域に
■ 豊橋駅前再開発事業 おける多彩な市民活動の促進と、次世代の音楽文化を担う人材の育成を支援し
サーラグループは、まちのにぎわいを創出し豊橋 ています。
および東三河エリア全域の価値向上を目的として、
2003年から豊橋駅前再開発事業に主体的に携わって
■ 神野教育財団
きました。2008年には「ホテルアークリッシュ豊橋」
1942年に、
財団法人神野報恩会として愛知県教育委員会より認可を受
を含む総合施設「ココラフロント」 翌2009年には
を、
け設立。
2014年に、
愛知県から公益認定を受け、
公益財団法人へ移行しま
商業施設「ココラアベニュー」を開業しました。ホテル
した。 ・ ・
教育 文化 社会福祉の向上に寄与するための人材育成を目的に、大
アークリッシュ豊橋のアークリッシュとは、フランス
学院生への奨学⾦制度、海外研修や東三河地域の優れた教育に関連する
語で架け橋を表す「ARC」と豊かさを表す「RICHE」を
事業等への助成を行っています。
組み合わせた造語で「ひととまち、暮らしと文化をつ
なぐ豊かな架け橋」でありたいという願いが込められ
ています。2021年には、つながりを生み出すまちの拠
ホテルアークリッシュ豊橋 ■ プロスポーツ支援
点づくりとしてemCAMPUS エムキャンパス)
( EAST
東三河 遠州地域をホームタウンとするプロスポーツチーム

を開業しました。
のJリーグジュビロ磐田、Bリーグ三遠ネオフェニックス、リー
グワン静岡ブルーレヴズ、Vリーグブレス浜松をオフィシャル
■ 東三河フードバレー構想の実現 パートナーとして支援しています。
豊橋駅前大通二丁目に開業したemCAMPUS エムキャンパ
( 地域の様々な方にプロスポーツの観戦を楽しんでいただ
ス) 国内トップクラスの農業生産高を誇る東三河の食の魅力
は、 くサーラシート(地域貢献型シート)や、磐田市が実施する子どもたちの地元への愛着や誇りを育む取り組みである
を発信するとともに、食や食文化への貢献を通じて地域活性化に ジュビロ磐田ホームゲーム一斉観戦で使用いただくオリジナルキャップの寄贈、ジュビロ磐田と共同で製作したロ
取り組む次世代フードクリエイターの発掘・育成を行う東三河 ス材100%のリサイクルごみ袋を活用した地域の清掃活動など、プロスポーツチーム、自治体と連携した地域振興を
フードバレー構想を実現する役割を担っています。具体的な取り 推進しています。
組み事例として、質の高い豊橋産農産物の生産農家と飲食店 菓

子店をマッチングし、豊橋産の食材を活用した新メニューを開
■ 次世代育成
emCAMPUS エムキャンパス)
( FOOD 発、提供するプログラムの運営を行っています。
地域の子どもたちが、
スポーツの基礎技術を学ぶとともに親睦と友情の輪
を広げることを目指して、
2004年より、
愛知県東部 静岡県西部地域を中心と

■ 地域の交流の場づくり した小学4年生以下のサッカー大会
「サーラカップ」 2005年より、
へ、 愛知県
2020年に開業したサーラプラザ豊川は、施設内にエネルギー、住宅、不動産の各部門が拠点を設けており、お客さ 全域を対象とした小学生のバスケットボール大会
「サーラ杯」
へ協賛していま
まの暮らしと住まいに関する要望に総合的に応えています。また、レストランやキッチンスタジオのほか、イベントや す。
サーラカップは、
今年で20周年を迎える地域に深く根差した大会です。

セミナーなどを開催できる多目的ホールを備え、豊川エリアにおける新たな交流の場を創出しています。さらに、同施 勝大会が行われるジュビロ磐田のホームグラウンドであるヤマハスタジアム
設は災害時の生活インフラの復旧活動拠点としての役割も担っています。豊川市と防災協定を結び、非常用LPガス供 のピッチに立つことは、
子どもたちの大きな目標となっており、
出場選手の中
給設備や発電機、マンホールトイレを備えるとともに、飲料水や食料、毛布などを備蓄しています。 ©2015 JUBILO からはJリーガーも誕生しています。




29 サーラグループ 統合報告書2023 サーラグループ 統合報告書2023 30
価値創造ストーリー サステナビリティマネジメント コーポレート・ガバナンス DATA


サステナビリティマネジメント


人権方針とダイバーシティの取り組み


人権の尊重(人権方針の明文化) ■障がい者雇用
グループ各社の障がい者向け求人情報をグループ採用ホームページに掲載し、グループ全体で積極的に採用を進めてい
サーラグループは、グループの基本理念(私たちの ます。今後もたくさんの障がい者の方が長くやりがいを持って働けるよう、受け入れ体制の整備を進めます。
存在意義 目的)
・ のもと、すべてのステークホルダー 企業行動憲章 持続可能な社会の実現のために(抜粋)
に向けた私たちの価値観 行動基準としてグループ
・ 4.すべての人々の人権を尊重する経営を行います。
Valueを定めています。その一つに「人間力経営」を 6. 業員の能力を高め、多様性、人格、個性を尊重する働き方を実現します。
従 グループ社員意識調査 ■ 調査結果の推移
また、健康と安全に配慮した働きやすい職場環境を整備します。
掲げ、社員一人ひとりが能力を最大限発揮し、やり 社員一人ひとりが能力を最大限発揮し、やりがいと働きがい 総合満足度 負担感 会社の将来性

がいと働きがいのある活力に満ちた公平な組織づく のある活力に満ちた公平な組織をつくるため、2010年より2年
りを進めています。 グループ Value 私たちの価値観 行動基準
・ おきにグループ全社で社員意識調査を実施しています。回答率
また、企業活動を通じて社会的責任を果たし、持続 は毎回99%以上であり、高い精度の分析をすることができてい 3.57 3.58
3.56 3.56
●サーラ品質経営 3.52
可能な社会の実現を牽引する役割を担うため、 企
『 ●グループ価値経営 ます。 総合満足度」 負担感」 会社の将来性」
「 「 「 を中心に調査を行 3.46

業行動憲章』として10の行動原則を定めています。 ●人間力経営 い、結果を分析、課題を抽出してPDCAサイクルを回すことでさ
すべての人の人権を尊重する経営を行い、従業員の 私たちは、共有した目的のために、一人ひとりが能力を最大限発揮し、や まざまな人事施策の実行につなげています。
りがい、働きがいのある活力に満ちた公平な組織を、自ら育成します。
能力開発、多様性や人格、個性を尊重する働き方、働 調査は、他社との比較を通じてグループのポジショニングを
●共創経営 3.10
3.07
きやすい職場環境の実現に努めています。 ●エリア貢献経営 把握するため、㈱リクルートマネジメントソリューションズ提 3.05 3.04 3.04
2.96
●株主価値経営 供の「ESサーベイ2」を利用しています。2022年の調査では、グ
ループ各社の固有の傾向はあるものの、全体平均としては前回 2.79

活⼒ある職場づくり
2.74 2.73
と比較して「負担感」のポイントがやや悪化(上昇) 「 総合満足
し、 2.72 2.73
2.69

度」も僅かに低下する結果となりました。
ハラスメントの防止 ■ ハラスメント相談件数(社外窓口/グループ全社) 調査結果は「社員意識調査結果報告書」としてまとめ、グルー
企業行動憲章に定める人権尊重の考え方のもと、 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 プ全社員に配布しています。各社では課題を明確にし、改善に向 2012 2014 2016 2018 2020 2022

2017年に経営トップによるハラスメント防止宣言を 相談件数 19 10 6 20 けた施策を実行しています。各社の取り組みは、サーラグループ ※総合満足度と会社の将来性は、
数値が上昇=良化
行いました。ハラスメントのない健全な職場環境の確 その他問い合わせ 7 4 1 3 報(社内報)にてグループ全社員に共有しています。  負担感は、
数値が低下=良化

保は企業の責任であることを明確化し、社員が安心し 合計 26 14 7 23
て働ける健全な職場環境の整備を進めています。 働き方改革の取り組み
ハラスメント防止のための規程やガイドラインを定め、相談窓口を社内、社外に設置しています。相談案件に対しては、不利 2017年10月にグループ全社に「働き方改革のスタートについて」を宣言しました。グループを挙げて労働時間の削減や業
益な取り扱いの禁止、守秘義務を厳守した対応を徹底しています。また、定期的にグループ全社員向けのeラーニング実施や啓 務効率化を中心にさまざまな取り組みを進めており、すべての社員が心身ともに健康で活躍し続けられる働き方の実現を目
発ポスターの掲示等を行い、社内広報 教育を行っています。
・ 指しています。

■ 超長時間労働(80時間/月以上)発生率 (%)
ダイバーシティ推進
「サーラグループ 働き方改革」
4つの取り組み 2020年 2021年 2022年
すべての社員が誇りを持って働き、能力を発揮できる組織をつくるため、新しいグループ人事制度の制度思想に「多様化の
促進」長くやりがいを持って働ける環境づくり」
「 を掲げ、性別や年齢にとらわれず働ける環境づくりを推進しています。 (取り組み1)超長時間労働(80時間/月以上)の撲滅 0.64 0.29 0.29

■高年齢者雇用 (取り組み2)残業 休日出勤の基本ルールの徹底

■ 年次有給休暇取得日数(1人あたり平均) (日)
これまでの再雇用制度を廃止し、長くやりがいを持ってシームレスに働くことができる環境づくりを目的として、2023 (取り組み3)業務の効率化への取り組み
2020年 2021年 2022年
年4月1日から定年年齢を60歳から65歳に変更しました。また、65歳以降の働き方についても検討を開始し、年齢にとらわ (取り組み4)実態に即した労働時間制度の検討 見直し

10.8 10.7 11.5
れず活躍できる職場環境の実現を目指します。
■女性活躍推進
育児・介護休業制度など両立支援のための制度を ■ グループの両立支援制度 社員と家族の健康確保
法を上回る内容で整備するとともに、安心して制度 出産 1歳 2歳 〜小学3年生まで 介護 その他の制度
健康と安全に配慮した働きやすい職場環境の実現に向けて、サーラグループ健康保険組合と連携して社員と家族の健康確
を利用できる環境づくりに取り組んでいます。新し 産前産後休暇 育児休業 介護休業 在宅勤務
保に取り組んでいます。また、グループ内では4社が健康経営優良法人2023の認定を取得しています。
い人事制度では、総合職 一般職のコース区分を廃止
・ 出産祝 産後パパ育休 介護相談 時間有休

し、性別にかかわらず誰もが活躍できる制度として 病気の予防 • 被保険者、被扶養者の特定健診、特定保健指導実施率の向上(2021年度 特定健診90.3% 特定保健指導34.4%)

パパママ育休プラス 時間外労働制限 カムバック制度
• 医療機関未受診者、既往者のうち高リスク者への保健指導、セミナー等の充実
います。人材採用面では、2017年度にグループ全社 時間外労働制限 介護休暇
• 早期発見、早期治療につなげる健診受診への各種費用補助(人間ドック 脳ドック 婦人科健診など)
・ ・
の新卒女性採用比率目標を30%以上と定め、それ以 子の看護休暇 介護短時間勤務 • 被扶養配偶者向け健診の充実(地域巡回健診、乳がん 子宮がん事業所巡回健診など)

降はほぼ目標を達成する実績となっています。また、 育児短時間勤務 • 禁煙サポート、歯科巡回健診など
グループ各社にて「くるみん認定」 あいち女性輝き
「 子ども手当 大学等卒業まで 年齢制限あり メンタルヘルス •ストレスチェック、社内ポータルサイトを通じたメンタルケア情報の提供、長期休業発生時の職場復帰支援
カンパニー認証」などの取得を進めています。 健康づくり •健康ウォークの開催、スマホアプリを活用したウォーキングイベント




31 サーラグループ 統合報告書2023 サーラグループ 統合報告書2023 32
価値創造ストーリー サステナビリティマネジメント コーポレート・ガバナンス DATA


サステナビリティマネジメント


人材マネジメントの強化


2030年ビジョンに掲げる人と組織の目指す姿 人材育成
サーラグループでは、 ・
会社 組織 個人の各単位で目標管理を運用し、
・ 業務と育成のPDCAサイクルを回しています。上司とメ

『自ら考え、行動する人』づくり ンバーによる面談を通して担当業務ならびに『6つのAction』に基づく行動について目標とプロセスを明確にし、
る中で上司 メンバーとのコミュニケーションを密にとりながら知識 スキルの習得に取り組んでいます。
・ ・ また、
業務を実践す
中長期では、社
● 様な⼈材がそれぞれの持つ能⼒を最⼤限発揮できる新たな⼈事制度を運⽤

 員の成長を促す業務へのアサインやジョブローテーションを行い、社員一人ひとりの専門性の深化と活躍のフィールドの拡大
● ALAの社員としての誇りとやりがいを持ち、
S お客さまのニーズに対して、社員ひとり⼀⼈が⾃ら考え、⾏動し、新たな価値 を推進しています。こうした日々の業務の実践を通した育成と成長を人材育成の柱としています。
を⽣み出す 加えて、emCAMPUS STUDIO内に、グループの多岐にわたる事業の運営に必要な能力開発を支える人材育成機関「サーラま
● ャレンジするという強い意思を全員が持ち、
チ 従来の枠組みにとらわれない発想や⾏動があたり前になり、地域で⼀番魅⼒ なび共創センター」を設置しています。グループ人事制度に定義された期待人材像 に基づく能力開発 キャリア開発を支える階

がある会社となる 層別 目的別のプログラムをグループ社員向けに展開しています。
・ また、地域の様々な企業 大学等との異業種交流やコラボレー

ションによる人材育成プログラムを展開し、グループ内にとどまらず地域の人材育成に向けた取り組みを実施しています。
「主役は全社員」新しいグループ人事制度
■ グループ研修体系と開催実績(一部抜粋/2021年)
サーラグループが2030年ビジョンを実現するために欠かせない組織風土と組織 社員の姿を
・ 「サーラはひとつ」 自ら考え

階層別 目的別 その他
行動する人づくり」と定義し、将来の環境変化も見据えた新しい人事制度を2022年にスタートしました。
新任/定期/選抜型研修
当制度は「主役は全社員」
『 皆が誇りを持てる制度へ』をコンセプトに、グループ共通の期待人材像を定義し、様々な社員の活 幹部・ ・折衝力 交渉力

●経営マインド 見識 大局観
・ ・
躍、チャレンジを支える制度としました。自ら考え行動する人材の採用と育成を通じて、暮らしの新たな価値を生み出す社員、 管理職 ●イノベーション ・創造性開発
・論理的思考
●事業構想、トップとの対談 ・マーケティング
・問題解決
会社への変革を目指した土台づくりを進めています。 ・ソリューション営業
次世代経営 キャリア
リカレント
・マネジメント力強化 リーダー育成 マネジメント
新任研修/組織長研修 起業スクール 教育
・デザイン思考 (ビジネス (年代別)
中堅・ ・コーチング (大学派遣)
●協働と変革 スクール派遣)
・共感力向上
リーダー ・労務管理
サーラの人事制度
●ビジョン構想力

目指す組織風土 ●マネジメント力把握 ・経営数字

「主役は全社員」皆が誇りを持てる制度へ
「サーラはひとつ」
の実現 若手社員 新入社員研修/若手社員研修
ビジネスの基本 マナー

グループ共通の制度思想 主な変更点
全員がサーラの一員として、一丸とな
り2030年ビジョンの実現を目指す ● ャリア開発、能力開発指針の見える化
キ 青文字 社外交流型プログラム

チャレンジする
● 合・一般職区分の廃止による活躍機会の拡大

会社・人づくり
●自発的な異動機会の拡大 ■ 教育研修の実績(グループ 各社/2022年度調査)


組織 社員像
・ ● 期の昇格、役職任用を可能とする資格等級制度
早 年度 実施プログラム数 総実施時間 社員1人あたり平均時間
役割・活躍に
●役割や責任の大きさに応じた手当
きちんと報いる
自ら考え、 ●活躍に応じたメリハリある報酬 2022 234 49,010時間 10.75時間

行動する人づくり ●高度専門スキルを活かせるキャリア
● 別・年齢にとらわれない活躍、個別事情に応じ
性 2021 165 32,633時間 7.15時間
● 状に安住せず成長し続け、高い目
現 多様化の促進
た働き方
標にチャレンジする強い意志
●グループ内外での活躍機会創出
お客さま起点で考え、新たな価値を
●
生み出す姿勢 長くやりがいを ● 年を65歳に延長、65歳までシームレスに活躍

持って働ける ●自律的なキャリア形成支援
● ル ー プ 内 外 と の 協 働 に よ り、 グ

環境づくり ● 年後の安心を重視した退職金・年金制度

キャリア形成支援
ループ全体のシナジーを発揮
サーラグループでは、社員の自律的なキャリア形成支援を目的として様々な施策を展開しています。今後も多様化するキャ
リア観や働き方のニーズに対応し、社員の成長やキャリア形成を促進する施策等を検討 導入していきます。

社員に期待する『6つのAction』の新設 ■キャリアマネジメントセミナー
2030年ビジョンの実現に向けて、サーラグループの全ての社員に期待する行動指針として、6つのAction』
『 を新たに策定 35歳、50歳の節目で実施するセミナーで、過去の仕事・職業人生を振り返り自己理解を深めるとともに、自身の今後の
しました。 『6つのAction』
この を資格等級ごとの期待人材像や行動目標 評価と連動させて、
・ 日々の実践につなげていく仕組 キャリアプランや働き方を考え、実践につなげていく機会としています。
みとしています。 ■人材公募
社員のキャリア形成や組織の活性化を目的としてグループ全体で人材公募を実施しています。グループ各社が募集する部
■ 6つのAction ■ 6つのActionを軸とした資格等級別の期待人材像 門 業務内容を公開し、
・ 社員は自身のキャリア観に応じて応募することができます。

自立 自律

■ネクストキャリア支援制度
自立 自律
・ 挑戦 チームワーク 連携 協働
・ 学習 成長
・ お客さま志向
•当事者意識
年齢や在籍年数等の一定の条件を満たす社員のうち、サーラグループから外部に転身を希望する社員の次のキャリアを支
挑戦 •成果へのこだわり
チームワーク マ • とつのサーラへ
ひ ・ 発的に成長する


•困難な領域への挑戦
•新たな価値の創出 2030年ビジョンを実現するための
•組織の総合力を発揮
•活発なコミュニケーション

ジ D
•経営判断
•事業方針の明示
•挑戦する組織づくり
•イノベーション
•ビジョンの発信
•多様な人材の活用
の変革
•win-winの協力関係 ・
組織
組織力の向上
・ 来視点

 援するもので、退職金の上乗せ加算に加え、外部提携先の再就職支援サービスを受けることができます。

6つのAction ン
ト •意思決定 •困難への挑戦 •組織の統率 • ループのシナジー
グ ・学習する組織 ■退職者のカムバック制度
M ・マーケット視点
『私たちはチャレンジします』 •組織方針の明示 •変革への挑戦 •組織力の発揮 • 力関係の構築
協 ・計画的育成

学習 成長
・ 連携 協働
・ 社員個々のライフプラン キャリアプランに応じた働き方や、
・ 多様な知識 経験 スキルを活かしたチャレンジを支援する
・ ・
•学び続ける姿勢 •ひとつのサーラの実現
•メンバーの指導 育成
・ お客さま志向 •外部との積極的な連携
•あるべき姿の実現 •率先重範 ・チームの活性化 ・グループ内連携
・情報の展開
ため、退職者のうち退職理由や在職年数、退職後の期間等の一定の条件を満たす方に、サーラグループでの活躍の機会を再度
P1 •組織への貢献 •変革の推進 ・傾聴する姿勢 ・関係者の巻き込み
・ ームのレベル

 ・潜在ニーズの先取り
•お客さま起点の行動 アップ
•地域を牽引する存在
提供するものです。




33 サーラグループ 統合報告書2023 サーラグループ 統合報告書2023 34
価値創造ストーリー サステナビリティマネジメント コーポレート・ガバナンス DATA




コーポレート ガバナンス



■ 役員一覧 常務取締役 取締役
3 渡会 隆行 1972年12月12日生 4 榑林 孝尚 1957年3月16日生

2018年 2月 ガステックサービス㈱(現サーラエナジー㈱) 2017年 2月 ㈱中部専務取締役 管理本部担当・
執行役員 E&S本社経営企画部長 インフラ環境部担当 情報通信部担当

2021年 2月 サーラエナジー㈱取締役 企画部門担当 兼浜松地区担当
兼経営企画部長 2018年 2月 同社代表取締役社長(現任)
2021年 12月 同社取締役  2019年 2月 当社取締役 執行役員 
ビジネスプロセス改革プロジェクト統括(現任) エンジニアリング&
2022年 2月 当社取締役 経営戦略本部長兼事業企画部長 メンテナンスセグメントリーダー(現任)
2023年 2月 当社常務取締役 経営戦略本部長兼イノベーション推
進部長(現任)




取締役 取締役
5 鈴木 敬太郎 1964年10月12日生 6 一柳 良雄 1946年1月3日生 社外 独立

2012年 3月 中部瓦斯㈱(現サーラエナジー㈱) 2000年 7月 ㈱一柳アソシエイツ代表取締役(現任)
取締役 浜松支社長兼浜松支店長兼磐田営業所長 2003年 2月 当社社外監査役
2015年 3月 同社常務取締役 企画 管理部門担当兼
・ 2006年 2月 当社社外取締役(現任)
経営管理部長兼浜松支社長
2022年 2月 同社専務取締役 社長補佐兼営業統括
2023年 2月 同社代表取締役社長(現任)
2023年 2月 当社取締役 執行役員
エネルギー&ソリューションズセグメントリーダー
(現任)




取締役 取締役(常勤監査等委員)

大久保 和孝 澤井 成人

7 1973年3月22日生 社外 独立 8 1957年1月15日生

2005年 2月 新日本インテグリティアシュアランス㈱ 2009年 2月 ガステックサービス㈱(現サーラエナジー㈱)
(現EY新日本サステナビリティ㈱)常務取締役 取締役 経理部長
2012年 7月 新日本有限責任監査法人 2012年 12月 当社執行役員 財務部長

(現EY新日本有限責任監査法人)シニアパートナー 2013年 2月 ガステックサービス㈱(現サーラエナジー㈱)
2016年 2月 同法人 経営専務理事 ERM本部長 常務取締役 企画 管理担当


2019年 6月 ㈱大久保アソシエイツ 代表取締役社長(現任) 2020年 2月 中部ガス不動産㈱代表取締役社長
2020年 2月 当社社外取締役(現任) 2020年 2月 当社執行役員 プロパティセグメントリーダー
2022年 2月 当社取締役(常勤監査等委員) 現任)





代表取締役社長 兼 グループ代表 CEO
・ 代表取締役 取締役(監査等委員) 取締役(監査等委員)
1 神野 吾郎 1960年8月29日生 2 松井 和彦 1955年3月28日生 9 村松 奈緒美 1972年7月20日生 社外 独立 10 安形 哲夫 1953年4月26日生 社外 独立

2000年 8月 ガステックサービス㈱(現サーラエナジー㈱) 2004年 4月 中部瓦斯㈱(現サーラエナジー㈱)常務取締役 2002年 10月 静岡弁護士会弁護士登録  2004年 6月 トヨタ自動車㈱常務役員
代表取締役社長 2009年 12月 当社理事総合企画部 総務部 人事戦略部担当
・ ・ 石塚 村松法律事務所勤務
・ (現任) 2008年 6月 同社専務取締役
2002年 5月 当社代表取締役社長 兼総合企画部部長 2011年 2月 当社社外監査役 2011年 6月 ㈱豊田自動織機取締役副社長
2006年 3月 中部瓦斯㈱(現サーラエナジー㈱)代表取締役 2010年 2月 当社常務取締役 総合企画部 総務部 人事戦略部担当
・ ・ 2020年 2月 当社社外取締役(監査等委員) 現任)
( 2013年 6月 ㈱ジェイテクト代表取締役社長
2012年 3月 中部瓦斯㈱(現サーラエナジー㈱)代表取締役社長 兼総合企画部部長 2022年 2月 当社社外取締役(監査等委員) 現任)

2018年 2月 中部瓦斯㈱(現サーラエナジー㈱) 2010年 3月 中部瓦斯㈱(現サーラエナジー㈱)取締役(現任)
代表取締役会長(現任) 2011年 12月 当社常務取締役 総合企画部 総務部 人事戦略部担当
・ ・
2020年 2月 当社代表取締役社長兼グループ代表 CEO
・ (現任) 2012年 2月 当社代表取締役専務 社長補佐 総合企画部 総務部
・ ・ ・
2021年 2月 サーラ住宅㈱取締役会長(現任) 人事戦略部担当
2012年 12月 当社代表取締役専務 社長補佐
2023年 2月 当社代表取締役(現任)




35 サーラグループ 統合報告書2023 サーラグループ 統合報告書2023 36
価値創造ストーリー サステナビリティマネジメント コーポレート・ガバナンス DATA

コーポレート ガバナンス





■ コーポレート ガバナンスに関する基本的な考え方
・ ■ 主な会議体について
社内 社外

当社は、より客観的に説明可能な、透明性の高い経営を実 部監査機能の充実を図っています。経営管理機能に関して
取締役会 監査等委員会 指名 報酬委員会

践し、グループとしての企業価値を継続して増大させてい は、企業価値向上のための事業ポートフォリオ管理、中期
くことが、純粋持株会社である当社への株主の最大の要請 的な経営戦略企画立案、グループ各社の業績モニタリング
であると認識しています。 を中心に、内部監査機能につきましては、改善提案を含め
監査等委員
また、グループの経営管理につきましては、グループ各社 た業務監査と法令等の遵守をモニタリングするコンプライ
への権限 責任の委譲を推進する一方で経営管理機能と内
・ アンス監査を重視して連結経営力を高めています。
総員 10名 総員 3名 総員 6名

■ コーポレート ガバナンス体制図

社外取締役比率 40% 社外取締役比率 66% 社外取締役比率 66%
株主総会
選任 解任
・ 選任 解任
・ 選任 解任



取締役会
監査等委員会
(監査等委員である取締役)
取締役
(監査等委員である取締役を除く)
指名 報酬委員会
・ 女性取締役比率 10% 女性取締役比率 33% 女性取締役比率 16%
議長
会計監査人 委員長 委員長
連携 監査 監督
・ 答申

常勤監査等委員 監査等委員 社内取締役 社外取締役 社内取締役 社外取締役
(1名) (2名) (5名) (2名) (2名) (4名) 2022年度11月期  2022年度11月期  2022年度11月期 
回数 7回 回数 9回 回数 2回
選定 解職

報告
連携 代表取締役社長 取締役会は、取締役(監査等委員で 監査等委員会は、監査等委員であ 指名・報酬委員会は、取締役6名で
報告
報告 提案

ある取締役を除く。 7名と監査等委
) る取締役3名で構成され、このうち2 構 成 さ れ、 の う ち4名 は 独 立 社 外


連携 経営会議
リスクマネジメント委員会 員である取締役3名の計10名で構成 名は社外取締役です。 取締役です。 ・
指名 報酬委員会は取締
監査部 環境委員会
され、このうち社外取締役は4名であ 監査等委員会は、取締役会から独 役会の諮問に応じて経営陣幹部の選
会計監査 指示 り、取締役会における社外取締役の 立した機関として内部統制システム 定 解職、
・ 取締役候補者の指名に関す
指示 コンプライアンス委員会
比率は4割です。 を利用した監査を行うとともに、取 る方針、手続き、取締役の報酬等に関
報告
取締役会は、当社グループ全体の 締役の職務の執行状況の監督機能を する方針および基準の設定、変更な
コンプライアンスホットライン
監査 当社各部門 助言 指導

経営戦略、中長期の経営方針等の審 担います。 どについて審議を行い、その結果を
各子会社 関連会社
・ 顧問弁護士 議、重要な意思決定、グループ内の各 取締役会へ答申します。
部門の執行状況のモニタリング等の
機能を担います。
■ 取締役の状況と専門性

出席会議体 出席状況(2022年11月期) スキル マトリックス
・ (専門性及び経験の発揮を期待する分野)
当社における 法務・
氏名 年齢 在任期間 監査等 指名 報酬
・ 経営会議 監査等 指名 報酬
・ 営業・ ESG・
地位及び担当 取締役会 取締役会 企業経営 財務 会計
・ 人事 労務
・ コンプライアンス・ IT DX

委員会 委員会 (毎月開催) 委員会 委員会 マーケティング サステナビリティ
リスクマネジメント
神野 吾郎 代表取締役社長 兼 グループ代表CEO 63 21 ◎ ◎ ◎ 7回/7回中 - 2回/2回中 ● ● ●
松井 和彦 代表取締役 68 13 ○ ○ ○ 7回/7回中 - 2回/2回中 ● ● ●
渡会 隆行 常務取締役 50 1 ○ ○ 5回/5回中 - - ● ● ●
榑林 孝尚 取締役 66 4 ○ ○ 7回/7回中 - - ● ● ●
鈴木 敬太郎 取締役 59 新任 ○ ○ - - - ● ● ●
一柳 良雄 社外取締役 77 20 ○ ○ 7回/7回中 - 2回/2回中 ● ● ●
大久保 和孝 社外取締役 50 3 ○ ○ 7回/7回中 - 2回/2回中 ● ● ●
澤井 成人 取締役(常勤監査等委員) 66 1 ○ ◎ ○ 5回/5回中 7回/7回中 - ● ● ●
村松 奈緒美 社外取締役(監査等委員) 51 12 ○ ○ ○ 7回/7回中 9回/9回中 2回/2回中 ● ● ●
安形 哲夫 社外取締役(監査等委員) 70 1 ○ ○ ○ 5回/5回中 7回/7回中 1回/1回中 ● ● ●

※1 在任期間は、 当社取締役、監査役、監査等委員就任時からの経過年数を表示
※2 議長、または委員長 ◎、
: 会議出席者 ○、

※3  キル マトリックスは、
ス ・ 各取締役について特に専門性及び経験の発揮を期待する分野を3つ記載しています。
各取締役が有するすべての知見や経験を表すものではあ
りません。




37 サーラグループ 統合報告書2023 サーラグループ 統合報告書2023 38
価値創造ストーリー サステナビリティマネジメント コーポレート・ガバナンス DATA

コーポレート ガバナンス





■ 役員報酬について ■ 取締役会の実効性評価

当社は、取締役の報酬の決定に関する意思決定プロセス に算定を行い、 ・報酬委員会の答申を受けて当社代表
指名 当社は、取締役会に期待されている機能が適切に果たさ 一方で、今回実施した実効性評価においては、前回調査に
の透明性と客観性を高め、コーポレート・ガバナンス体制 取締役および主要子会社の代表取締役社長を兼務する当社 れているかを検証し、その向上を図るため、年1回取締役 引き続き十分な審議時間の確保や議案の見直しなどの課題
の一層の強化を図るため、2020年2月21日付で取締役会 取締役で構成される理事等級等審議会を経て代表取締役社 会の実効性の評価(アンケート)を実施しています。 が抽出されたことに加え、新たに監査等委員会と内部監査
の任意の諮問機関として、 ・報酬委員会を設置してい
指名 長 兼 グループ代表 CEOが決定します。
・ 株式報酬につきま 2022年12月に実施したアンケート結果からは、取締役 部門との連携強化についての課題が抽出されました。抽出
ます。取締役の報酬等に関する方針および基準の設定、変 しては、取締役の報酬と当社の株式価値との連動性をより 会の総合的な実効性評価についての平均評価点は、概ね良 された課題につきましては、取締役会において引き続き十
更に関しましては、 ・報酬委員会の答申を経て取締役
指名 明確にして、取締役が株価の変動による利益・リスクを株 好とされる4.0点(5.0点満点)を上回る4.1点となるなど、 分な検討を行ったうえで、取締役会の機能の向上や議論の
会で決定を行います。 主の皆さまと共有することで、中長期的な業績の向上と 概ね肯定的な評価が得られており、取締役会全体の実効性 活性化につながる改善に取り組みます。
当社の取締役の報酬は、基本報酬と株式報酬で構成され 企業価値の増大に貢献する意識を高めることを目的とし は確保されていることが確認されています。 今後も、本調査を毎年実施し、評価結果の推移を定点観測
ています。基本報酬につきましては、サーラグループ理事 て導入しています。 また、 (2021年12月)
前回 実施したアンケートにおいて することにより、取締役会の実効性をいっそう高める取り
制度に基づき理事資格等級別の定額の報酬に、会社目標に なお、監査等委員である取締役の報酬につきましては、監 課題とされた、 十分な審議時間の確保」
「 に対する改善施策 組みを継続します。
対する達成状況並びに経営貢献度の評価を加えて個人別 査等委員の協議により決定を行います。 として、結論を出すことを前提としない審議事項を活用し
た議論の活性化を図り、その結果は着実に現れていると認 ■ 概要

報酬等の種類別総額 識しております。 調査方法は、取締役会の構成員であるすべての取締役を
対象となる
報酬の総額 (百万円) 対象とし、アンケートを実施します。また、アンケートの回
役員区分 役員の員数
(百万円)
(人)
基本報酬 非金銭報酬等 ■ PDCAの図 答方法は、外部機関への直接回答としており、匿名性や客
観性を確保しています。
取締役(社外取締役を除く) 116 100 16 6
1 次年度の評価へ
調査票 ■ 主な評価項目
取締役(監査等委員) 社外取締役を除く)
( 17 17 - 2 (アンケート)の実施
1.
取締役会の構成 7.トレーニング
2.
取締役会の運営 8.株主との対話
社外取締役 12 12 - 2 3.
取締役会の議論 9.ご自身の取り組み

2 3 4.
取締役会のモニタリング機能 10.監査等委員会
5.
社外取締役のパフォーマンス 11.総括
取締役(監査等委員) 社外取締役)
( 11 11 - 3 評価結果の検証 改善策の実施
6.
取締役に対する支援体制




■ リスクマネジメント ■ コンプライアンス

当社グループは、事業の継続と安定的な発展を目指すう び可視化するためリスクマップを作成し、活用していま 当社グループは、コンプライアンスをグループ全体の課 職員の間でどれくらい認知されているか、また、現状どの
えで、グループの経営に重要な影響を及ぼすリスクに対し す。リスクマップから抽出されたトップリスクの対応策を 題として捉えており、当社グループの役職員が、 ・定
法令 ような課題があるかなどを把握して検証を行うため、グ
て、最⼩かつ経常化されたコストで適切に対応するため、 立案し、半期ごとに取り組みの振り返りおよび計画の見直 款及び社会規範を遵守した行動をとるための規範である ループ全社員を対象にアンケートを実施し、制度の改善
リスクマネジメントの推進に関わる課題・対応策を協議・ しを実施しています。こうした一連の取り組みを繰り返し 「サーラグループ企業行動憲章」 「サーラグループ行
及び に生かしています。また、相談を受け付ける立場にあるグ
承認する組織として「リスクマネジメント委員会」を設置 行うことにより、各セグメントにおけるリスクマネジメン 動規範」を定めています。また、当社グループのコンプラ ループ各社のコンプライアンス相談窓口の担当者を対象
し、グループ各社のリスクマネジメント所管部門と協力し トのPDCAを確立するとともに、グループ全体としてリス イアンス推進組織として「コンプライアンス委員会」を設 に、内部通報相談窓口の役割や相談しやすい仕組みづくり
て、リスクの管理 統制に努めています。
・ ク管理体制の強化に取り組んでいます。 置することにより、コンプライアンス体制の構築を図って に関する研修を行い、安心して相談することができる体制
また、社外取締役の大久保和孝氏を講師に招き、当社及 います。 の整備に取り組みました。
びセグメント基幹会社6社の総務部門責任者を主要な構成 当社グループ役職員のコンプライアンス意識の向上を
員とするリスク コンプライアンス勉強会を開催していま
・ 図るため、2011年より毎年コンプライアンス強化月間を
す。2023年4月に開催した勉強会では、リスクリテラシー 設けています。また、コンプライアンス研修・教育や内部
(リスクの背景にまで考えを巡らし、社会が求めているこ 通報制度である、 コンプライアンス
「 ・ホットライン」の浸
とや潮目の変化を感じ取り行動変容を促す)の重要性に関 透・定着を推進するべく、社内報において制度の概要やハ
する講義の後、リスクマップ作成にかかるグループワーク ラスメントの外部相談窓口を掲載するなど、全役職員への
に取り組みました。 周知及びコンプライアンス意識の向上につながる取り組
当社グループでは、幅広い事業に対応したリスク管理体 みを行っています。
リスクマネジメント勉強会
制の高度化に向けて、各セグメント固有のリスクを評価及 (講師:大久保社外取締役) 2022年の強化月間におきましては、内部通報制度が役 内部通報相談窓口対応のオンライン研修




39 サーラグループ 統合報告書2023 サーラグループ 統合報告書2023 40
価値創造ストーリー サステナビリティマネジメント コーポレート・ガバナンス DATA


コーポレート ガバナンス



社外役員対談



地域社会の「困りごと」を解決することが
た印象です。現在は、サーラコーポレーションで決めたこと 識はまだまだだと思います。
しかし取締役会では、新たな取
をグループ全体で推進していこうとする経営全般の意思 り組みについて他のグループと一緒にやるともっと面白く


サーラの原点であり、持続的な成長の源泉
決定プロセスと意識が強化されています。 なるとか、横串連携が出来るのではないかという議論がよ
特 に 最 近 の 取 締 役 会 で は、 ー ポ レ ート ガ バ ナ ン ス
コ ・ く出ているので、これからの変化に期待しています。
社外取締役の大久保氏、村松氏にサーラグループの強みや企業価値向上について対談を実施しました。 コードやこの統合報告書のように、株主やステークホル
ダーからの要請に対して前向きにしっかりと取り組んで



頼関係を生かしつつ、広く生活全般を支える事業へ発展し
いこうという意識が高まっています。

員会設置会社へ移行したことで、
2020年に監査等委

機動的な取締役会の運
Q 取締役会の議論の様子やガバナンスの
課題についてお伺いします


Q サーラグループの強みについて
ご意見をお聞かせください てきた歴史は、
論を通して、
当社らしい特徴だと思います。これまでの議
単に事業としての目線だけではなく、地域を支
営が可能となりました。また指名 報酬委員会でも、
・ これま
でなんとなくという感じであった後継者問題についても
大久保 取締役会では多様なバックグランドを持つ方々
といろいろな角度から踏み込んだ議論をさせていただいて

大久保(敬称略) サーラグループの最大の特徴は、企業活 える意識が強い会社だと思っていますし、それこそが当社 しっかりと議論が行われていることで会社運営の透明性 います。議論の時間がいくらあっても足りないぐらいで、先

動を通じて皆様からの期待に応え地域を支えていくという の企業価値を創造する源泉ではないでしょうか。 が高まっていると考えています。 ほどお話した中期経営計画策定を例にとると、取締役会の

意識が非常に強いということです。私は企業価値をより高 大久保 取締役会の議論の中でも、今議論していることは 大久保 私は2020年の2月に社外取締役に就任したので 場とは別に議論する時間も提案させていただきました。こ

めるためには、中長期の目線でものを見るという時間軸の 当社の事業成長だけではなく、本当に地域として必要か、 すが、最近ではコロナ禍の収束で社内の皆さんとの議論の のような場で社内取締役の人たちからも多くの意見が出て

視点に加え、自社がどうしたいかだけではなく地域経済や そしてどんな役割を果たすものなのかが良く検討されて 機会が増えています。新中期経営計画を策定する場でも、 くると、さらに議論が活発化すると思います。また議論だけ

社会そのものをどう創造していくか、という2つの視点で います。 社内取締役の皆さんとも地域のために、そしてお客さまのた で終わらずに、会社として議論された内容を具体的な形に

考える必要があると思います。サーラグループはガス事業 めに何が出来るのかという視点で活発な議論を行いました。 結びつける取り組みがあれば取締役会もより進化すると思

を中心として、長い歴史を通じて不動産や多様な事業に展 第5次中期経営計画は「枠を越える」が基本方針ですが、取締 います。

開してきました。いずれも地域の困りごとを解決したいと
の想いが起点となり事業が成長してきたことは当社らしい
Q 社外役員に就任されてから現在までの
サーラグループの変化についてお聞かせください 役会では、
するのか、
組織の枠を越えてグループ一体で価値をどう提供
提供しているサービスの枠をインフラ企業らしく
村松 私もこれまでの社内での考え方やこだわりを理解

するために、社内取締役の皆さんからの意見には期待して

特徴だと考えています。 村 松  私は2011年に社 外 監 査 役として、また2020年か 地に足をつけながらどう越えていくか、を議論しています。 います。また議論だけで終わらせないというご意見もあり

村松(敬称略) 大久保さんがおっしゃられたとおり、ガス らは社外取締役に就任していますが、就任当初と比べると 村松 大久保さんから2つの枠を越える取り組みについて ました。私は取締役会の実効性は取れていると思います

という地域のインフラ事業を担う会社が、地域密着性や信 2016年のグループ再編もあり、組織が整理 統合されてき
・ お話をいただきましたが、私は組織の枠について社内の意 が、それがどのように会社の実際の運営に生かされたのか




社外取締役 監査等委員 社外取締役

村松 奈緒美 大久保 和孝
(1972年7月20日生) (1973年3月22日生)

2002年10月静岡弁護士会弁護士登録。2011年2月に当社社外監査 2020年2月より当社社外取締役に就任。大手監査法人における監査経
役、その後、
2020年2月より当社社外取締役
(監査等委員)に就任。弁護 験からガバナンス、ファイナンスに精通。また、コンプライアンス、
CSR
士としての専門的見識及び豊富な経験から、当社の経営に関する監査・ 分野における豊富な知識と経験を活かし、当社及びセグメント基幹会
監督機能強化に尽力。 社6社におけるリスクマネジメントおよびコンプライアンス勉強会の
講師として尽力。




41 サーラグループ 統合報告書2023 サーラグループ 統合報告書2023 42
価値創造ストーリー サステナビリティマネジメント コーポレート・ガバナンス DATA

社外役員対談




という結果報告については取り組みを強化しても良いので の取締役登用や人材の多様性についてどのように実現して
はないかと考えています。 いくかについてがこれからの課題です。人事制度について
大久保 私は、サーラグループのコーポレート・ガバナン も、現在新しく一人ひとりの評価をしていこうという方向
スには3つの論点があると思っています。まず企業集団と で検討を重ねており、議論を今後きちんとチェックしてい
してのガバナンスですが、私はグループ企業間の独立性と く必要があると思います。
けん制は十分効いていると理解しています。次に適切な意 大久保 村松さんのおっしゃるとおり、
カーボンニュートラ
思決定プロセスですが、これはサーラコーポレーションの ルの推進は当社事業そのもので大きな経営課題です。しか
神野社長のリーダーシップが発揮され、手続きの透明性は し事業の中核であるため、議論を始めた当初、社内では重要
確保されていると考えています。最後に組織風土です。企 性の実感が十分ではなく、
とにかく社外取締役が言っている
業の組織風土にきちんと正面から向き合えないところに不 からやらなくてはいけないのか、という印象でした。しかし
祥事は起こると私は考えますが、サーラグループでは隔年 議論を重ねていくうちに、
カーボンニュートラルの取り組み
で社員意識調査を実施しています。そしてこの結果は取締 を自社の競争力に変えないと持続的成長が難しいとの共通
役会で報告され課題が議論されるとともに、全社員向け社 認識がサーラコーポレーションの取締役会の中で広がり、

内報でも掲載されます。そういう観点から見ても当社の企 のような背景の中で今回の中期経営計画は生まれました。
業風土は極めて良好であると考えています。 人的資本経営に関しては、村松さんの話にもあるように
事業リスクについては、各社毎に適切に管理運営されて まだ十分な議論がありません。 当社は多様な事業を持つ
いるのですが、グループ内での意識の共有には課題がある コングロマリットで、様々な業種の社員が働いています。一
と感じます。課題を踏まえて、私はこの1年間で各社のリス つ一つの制度はよくできていますが、この先の世の中の変
ク管理に関する打ち合わせに参加するようにしましたが、 化を見越した人材育成は十分ではないと思います。これま
各社の考えているリスク認識、内容についての共通言語 で必要とされていた人材とこれから必要とされる人材との
化、可視化について手ごたえを感じています。打ち合わせ 変化を議論しないといけません。人材採用に関しては、地
を通じて気付いたのですが、当社は企業を取り巻くリスク しており、今後どのように取り組みを拡大させていくのか 元にこだわらず、日本全体あるいは場合によっては海外も ですが、こればかりだと地域をリードする存在にはなれま
要因が社会変化で従来から大きく変わってきているとい 注目しています。 含めた視点で議論しないといけないのではないかと思いま せん。私は自分が持つ経験を生かして、産業や企業の取り
う認識を持つことが重要だと思います。地域を支えるイン 大久保 そうですね。カーボンニュートラルや人的資本経 す。幸い三河地域は人材採用で困窮する状況下ではないの 組み事例などを関係者と共有し、サーラグループに刺激を
フラ会社であることから、どうしても日々の業務に目が行 営推進については、これまでの組織や業務の枠を越えて、 ですが、この先に地元で採用が出来なくなったとき、地域性 与えていきます。これからも皆さんと一緒に「ワンサーラ」
きがちです。しかし取締役会でも、エネルギー価格高騰が 会社全体で対応を図れる体制づくりを促進しないといけ を越えたダイバーシティをどう考えるのか議論をスタート として既存の枠を越える様々な挑戦を後押しすることに尽
長期化する際に当社が受ける影響について真剣に議論す ません。会社として取り組みの透明性を高め、社会からの する必要があります。当社グループは地域に根差した文化 力したいと思います。
るようになってきました。またグループ各社の経営会議で 様々な要請を柔軟に受け入れる状況をつくることが健全 を持っていますので、その地域という枠をどこまで越えて 村松 大久保さん、素晴らしいご意見をありがとうござい
も私たち社外取締役が議論に参加することで議論の質が なガバナンスにも寄与すると思います。 いくのか、人的資本、人的投資の議論の中で考えていくこと ます。サーラグループは長い歴史を持つインフラ企業で地
高まっています。このような会社の前向きな変化は、サー が今の課題ではないかと思います。 域から信頼されている会社です。このブランドを生かしつ
ラグループの取締役会の実効性が高まっていく良い流れ つ、さらにそれを発展させていくことが重要なことだと思
であると感じています。 Q サーラグループのサステナブル経営の
います。グループ各社の意識や将来の期待に横串を刺す役

Q
取り組みについて評価をお願いいたします この先サーラグループに期待されることについて
村松 私もグループ各社間での事業リスクの認識につい ご意見をお願いいたします 割は社外の人間に期待されていることだと思いますので、
ては課題があると思います。先日会社に実施していただい 村松 カーボンニュートラルの取り組み強化は重要な社 これからも意識して取り組んでいきます。また、先ほど人的
た施設見学会においても、サーラグループの一員としての 会課題であり、またサーラグループの事業の中核でもあり 大久保 産業や地域の在り方が大きく変わろうとする中 資本について議論がこれからであると発言しましたが、社
意識差が施設ごとにある印象を受けました。見学先の1つ ます。本当に正面からカーボンニュートラル実現に向けて で、ユーザー目線で自社のコングロマリットの強みを生か 員の皆さんがやりがいを持って働いていける会社が最終的
アウディ浜松では、サーラエナジーと連携してカーディー 取り組みを進めています。 しながらサービスの付加価値を創造することは内部の目線 には発展していく会社であると私は考えます。社員の皆さ
ラーとしては国内初となるCO2排出量の実質ゼロを達成 一方で人的資本や人材育成等については、内部から女性 だけでは難しいと思います。地域のことを考えるのは重要 んの意見や動向に注目していきたいですね。




43 サーラグループ 統合報告書2023 サーラグループ 統合報告書2023 44
価値創造ストーリー サステナビリティマネジメント コーポレート・ガバナンス DATA


DATA


財務ハイライト



売上高 営業利益 営業利益率
・ 経常利益 親会社株主に帰属する当期純利益
(百万円) ■ ■ 営業利益(百万円)  営業利益率
(%) (百万円) (百万円)

2.9 2.9
234,848 2.8 5,682
227,935 2.6 2.6
213,810 8,601 5,262
208,600 211,702 8,312 4,883
6,891 7,809
6,592 7,357
5,940
5,496 5,557 3,653
5,614 3,493




2018 2019 2020 2021 2022 (年度) 2018 2019 2020 2021 2022 (年度) 2018 2019 2020 2021 2022 (年度) 2018 2019 2020 2021 2022 (年度)




1株当たり当期純利益 総資産 純資産
・ 1株当たり純資産額 自己資本比率
(円) (百万円) ■ ■ 総資産額 ■ ■ 純資産額 (円) (%)

195,117
188,011 187,481 188,417 1,128.69 38.22
89.12 178,648
1,027.98
83.13
78.94 941.60 961.01
34.90
881.07

32.14
59.60
55.86 30.35 29.99


73,355
66,699
59,667 61,708
55,339




2018 2019 2020 2021 2022 (年度) 2018 2019 2020 2021 2022 (年度) 2018 2019 2020 2021 2022 (年度) 2018 2019 2020 2021 2022 (年度)




ROA ROE
・ 設備投資額 営業活動によるキャッシュ フロー
・ 配当金
ROA
(%)  ROE
(%) (百万円) (百万円) (円) ■ ■ 中間配当 ■ ■ 期末配当  記念配当


11,055
8.7 26
8.4 10,013
8.3 15,816 2



6.9 19 1
6,795 6,752 10,791 13
5.9 13
5,774 9,930 10

4.6 7,252
4.4
4.1 5,528
3.8
3.2





2018 2019 2020 2021 2022 (年度) 2018 2019 2020 2021 2022 (年度) 2018 2019 2020 2021 2022 (年度) 2018 2019 2020 2021 2022 (年度)




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DATA


財務諸表


連結貸借対照表 
 (単位 百万円)
:  (単位 百万円)

前連結会計年度 当連結会計年度 前連結会計年度 当連結会計年度
増減 増減
(2021年11月30日) (2022年11月30日) (2021年11月30日) (2022年11月30日)

資産の部 負債の部
 流動資産  流動負債
  現金及び預金 24,754 24,191 △ 563   支払手形及び買掛金 24,656 27,827 3,171
  受取手形及び売掛金 26,528 - -   電子記録債務 4,289 4,592 303
  受取手形、売掛金及び契約資産 - 33,077 -   短期借入金 6,791 5,944 △ 847
  商品及び製品 12,618 12,520 △ 98   1年内返済予定の長期借入金 9,845 7,411 △ 2,434
  仕掛品 11,135 7,656 △ 3,479   未払法人税等 1,301 1,695 394
  その他 6,645 7,164 519   その他 17,522 14,614 △ 2,522
  貸倒引当金 △196 △206 △ 10   流動負債合計 64,407 62,085 △ 2,322
  流動資産合計 81,487 84,404 2,917  固定負債
 固定資産   長期借入金 40,369 38,862 △ 1,507
  有形固定資産   退職給付に係る負債 11,782 9,535 △ 2,247
    建物及び構築物(純額) 20,768 20,205 △ 563   その他 4,222 4,578 352
    機械装置及び運搬具(純額) 8,821 7,737 △ 1,084   固定負債合計 56,374 52,976 △ 3,398
    導管(純額) 17,158 16,347 △ 811   負債合計 120,782 115,062 △ 5,720
    土地 33,858 33,287 △ 571 純資産の部
    建設仮勘定 841 1,572 731  株主資本
    その他(純額) 1,475 1,348 △ 127   資本金 8,025 8,025 0
    有形固定資産合計 82,923 80,498 △ 2,425   資本剰余金 25,269 25,281 12
  無形固定資産   利益剰余金 33,365 38,076 4,711
    のれん 338 274 △ 64   自己株式 △1,585 △1,480 105
    その他 1,149 1,731 582   株主資本合計 65,074 69,902 4,828
    無形固定資産合計 1,488 2,006 518  その他の包括利益累計額
  投資その他の資産   その他有価証券評価差額金 441 518 77
    投資有価証券 7,552 7,913 361   繰延ヘッジ損益 356 587 231
    長期貸付金 3,939 3,204 △ 735   退職給付に係る調整累計額 △446 1,003 1,449
    繰延税金資産 4,920 4,492 △ 428   その他の包括利益累計額合計 351 2,109 1,758
    その他 5,599 6,358 759  非支配株主持分 1,273 1,342 69
    貸倒引当金 △428 △460 △ 32  純資産合計 66,699 73,355 6,656
    投資その他の資産合計 21,583 21,507 △ 76 負債純資産合計 187,481 188,417 936
  固定資産合計 105,994 104,012 △ 1,982
資産合計 187,481 188,417 936


連結損益計算書  連結キャッシュ・フロー 
 (単位 百万円)
:  (単位 百万円)


前連結会計年度 当連結会計年度 前連結会計年度 当連結会計年度
(2020年12月1日~ (2021年12月1日~ 増減 (2020年12月1日~ (2021年12月1日~ 増減
2021年11月30日) 2022年11月30日) 2021年11月30日) 2022年11月30日)

売上高 227,935 234,848 6,913 営業活動によるキャッシュ フロー
・ 15,816 9,930 △ 5,886
売上原価 169,565 177,251 7,686 投資活動によるキャッシュ フロー
・ △4,398 △3,861 537
売上総利益 58,369 57,596 △ 773 財務活動によるキャッシュ フロー
・ △8,788 △6,524 2,264
販売費及び一般管理費 51,777 50,705 △ 1,072 現金及び現金同等物の増減額 (△は減少) 2,629 △455 △ 3,084
営業利益 6,592 6,891 299 現金及び現金同等物の期首残高 21,598 24,227 2,629
経常利益 8,312 8,601 289 現金及び現金同等物の期末残高 24,227 23,772 △ 455
特別利益 222 441 219
特別損失 471 621 150
税金等調整前当期純利益 8,064 8,421 357
親会社株主に帰属する当期純利益 5,262 5,682 420




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DATA DATA


株式情報 ※2022年11月30日時点 会社情報


株式の状況 会社情報

発行可能株式総数 120,000,000株 上場証券取引所 東京証券取引所 プライム市場 商号 株式会社サーラコーポレーション 本社所在地 〒440-8533
名古屋証券取引所 プレミア市場 (英文名称:SALA Corporation) 愛知県豊橋市駅前大通一丁目55番地
発行済株式総数 66,041,147株
株主名簿管理人 三井住友信託銀行 サーラタワー
単元株式数 100株
設立 2002年(平成14年)5月1日 TEL 0532-51-1155(代表)
株主数 14,727名
代表者 代表取締役社長 兼 グループ代表・CEO
神野 吾郞


大株主(上位10位) 所有者別株式分布
グループ会社一覧 ※2023年12月1日時点
株主名 持株数
(千株) 持株比率
(%)
証券会社
0.93% ◦サーラエナジー、 ◦サーラE&L東三河、
◦サーラE&L浜松、◦サーラE&L名古屋、
サーラコーポレーション従業員持株会 4,958 7.50
612千株
◦サーラE&L静岡、
◦グッドライフサーラ関東、 ◦サーラeエナジー、
▪エネルギー&ソリューションズ
日本マスタートラスト信託銀行株式会社
(信託口) 4,184 6.33 自己株式 ◦サーラeパワー、◦サーラ物流、 ◦リビングサーラ、◦サーラの⽔、
外国法人等 0.02%  (エネルギー 生活サービス)

4.69%
◦三河湾ガスターミナル、 ◦⽇興、
11千株
三井住友信託銀行株式会社 2,920 4.42 3,096千株 ◦中部プロパンスタンド、 ◦浜松プロパンスタンド、 ◦KANTOH

株式会社日本カストディ銀行
(信託口) 2,757 4.17 個人その他
国内法人 47.79% ◦中部、◦神野建設、◦鈴⽊組、◦中部技術サービス、◦テクノシステム、
▪エンジニアリング&メンテナンス
8.51% 31,566千株 ◦⻄遠コンクリート⼯業、 ◦トキワ道路、◦昭和クリーナー、
株式会社三菱UFJ銀行 2,592 3.92 5,618千株  (土木 建築 設備事業)
・ ・ ◦中部ビルサービス、 ◦誠和警備保障
サーラエナジー共栄会 2,315 3.50

株式会社静岡銀行 2,180 3.30 ▪ハウジング
株式数 ◦サーラ住宅、◦中部ホームサービス、◦太陽ハウジング、
◦宮下⼯務店、
66,041,147株  (住宅建設 販売事業)
・ ◦サーラハウスサポート、◦エコホームパネル
株式会社日本カストディ銀行
(信託口 )
4 1,620 2.45

株式会社三井住友銀行 1,414 2.14

神野吾郎 1,381 2.09 ▪カーライフサポート
金融機関 ◦サーラカーズジャパン
38.06%  (輸入車販売事業)
※持株比率は自己株式を控除して計算しています。 サーラコーポレーション
25,136千株



▪アニマルヘルスケア
株価 出来高の推移
・  (動物用医薬品販売事業)
◦アスコ

株価
(円)
1,100


▪プロパティ
◦中部ガス不動産、
◦サーラホテル&レストランズ、
サーラスポーツ
900  (不動産関連事業)




◦サーラフィナンシャルサービス、◦サーラビジネスソリューションズ、
▪その他
◦新協技研、◦エムキャンパス








出来高
(千株)
8,000


6,000 ■ WEBサイトのご案内

最新のIR情報やサステナビリティ関連
4,000
情報はWEBサイトで更新しています
ので、ぜひご確認ください。
2,000

https://www.sala.jp/






49 サーラグループ 統合報告書2023 サーラグループ 統合報告書2023 50
〒440-8533
愛知県豊橋市駅前大通一丁目55番地 サーラタワー
https://www.sala.jp/
TEL 0532)
( 51-1155 (代表)

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