みちびきCLAS対応センチメータ精度 小型GNSS受信機『Cohac∞ Ten』販売開始のお知らせ

2022 年1月 26 日
株式会社コア




みちびき CLAS 対応センチメータ精度 小型 GNSS 受信機

『Cohac∞ Ten』の 2 月末販売決定
株式会社コア(本社:東京都世田谷区、代表取締役 社長執行役員 松浪 正信、以下「コア」という。 )は、高
精度測位ソリューション「Cohac∞」 (コハクインフィニティ)の新たな製品として、みちびき CLAS 対応小型
GNSS モジュール「mosaic-CLAS」(2022 年1月 21 日付 NEWS RELEASE において公表)を使用した、みちび
き※1CLAS※2 対応センチメータ精度測位受信機「Cohac∞ Ten」 (コハクインフィニティ テン、以下「本製品」 )
の販売を開始することをお知らせいたします。
※1 みちびき:準天頂軌道の衛星が主体となって構成されている日本の衛星測位システム
※2 CLAS:Centimeter Level Augmentation Service センチメータ級測位補強サービス



センチメータ精度の位置情報が手軽に利用可能な GNSS 受信機「Cohac∞ Ten」
・基地局やネットワークがいらないため、利用可能な場所が拡大。
・小型軽量化により、機器へ搭載しやすく携帯性が向上。
メリット:
活用分野: Cohac∞ Ten

本製品は、準天頂衛星システム「みちびき」の高精度測位補強サービス「CLAS」に対応しています。 「CLAS」
を利用することにより、受信機単体でセンチメータ級の精度で測位を実現可能です。従来センチメータ精度測位
を実現するには基準局やネットワークの準備が必要でしたが、 「CLAS」ではそれらを必要とせずに高精度な測位
を実現できます。そのため山地や海上などの通信が不安定な場所でもご利用いただけます。
また、受信機・アンテナともに小型軽量のため、大型の重機や車両だけでなく小型ドローンへの搭載や人の携
帯が可能となり、加えて 100Hz 出力対応のため鉄道や車両などの速度の速い移動体での利用にも適しています。


受信機本体 アンテナ 本体
サイズ:100 x 67 x 24 mm
重量:100g 以下
【参考】名刺:95x55mm


アンテナ
サイズ:底面直径 44.2 x 62.4 mm
重量:42g




Cohac∞ Ten・アンテナ 組み込み用基板提供可能
(基板のみ 30g 前後)
※製品のデザインは予告なく変更となる場合があります



利用の促進が期待される分野




ドローン搭載 鉄道 山地・海上 自動運転車両搭載


1.Cohac∞ Ten の特長
① 小型軽量でセンチメータ精度測位が可能なため幅広い分野で活躍
コア既製の Cohac∞ Chronosphere-L6Ⅱの測位精度はそのままに、小型化(体積約 50%減)・軽量化(重
量約 66%減)を実現。幅広い分野でセンチメータ精度測位を活用していただくことができます。

⚫ わずか 100g の受信機で CLAS によるセンチメータ精度測位が可能
⚫ 基板単体約 30g でドローンなど重量に対する要求が厳しい装置での活用が容易



② 妨害波・マルチパスを低減して安定した測位を実現
電波障害(無線局近辺、携帯基地局近辺、アマチュア無線局近辺など)およびマルチパスの影響 (ビルな
どの建物による影響)を低減した測位を行うことができます。

⚫ 周囲環境の影響を抑え安定した測位が可能



③ 100Hz 出力で高速移動時も正確にトレース
全ての衛星システム(GPS、GLONASS、Galileo、BeiDou、QZSS)を使用し、最大 100Hz の周期で測
位することができます。

⚫ 高速で移動する物体の動きを詳細に捉えることが可能



④ スマートフォン端末を使用した受信機の設定・状態確認
スマートフォン端末、PC 端末にインストールされたウェブブラウザから受信機の設定・状態確認を行
うことができます。スマートフォン端末、PC との接続は Wi-Fi または Bluethooth で行います。受信機
で測位した結果を Wi-Fi または Bluethooth で取得することが可能です。

⚫ 専用ツール不要でスマートフォン端末、PC から設定・状態確認が可能
⚫ 面倒な有線接続不要でデータ取得が可能




設定・状態確認画面





2.その他の機能


① micro SD カードスロット搭載でロガー利用が可能(※)
測位結果や観測値など各種データのロギングが可能です。受信機単体でデータを記録できるため機器単
独でロガーとして利用することができます。
※ 最大サポートサイズは 32GB。一般的に使用される NMEA センテンス(GGA,RMC,VTG,ZDA)を 100Hz 周期で記録した場合
2 週間以上連続保存可能(理論値)


⚫ PC を持ち運ぶことなく計測作業が可能
⚫ スマートフォン端末、PC との無線接続が切れてもデータ保存が可能
⚫ 受信機、アンテナ、バッテリーのみを設置し長時間の連続測位が可能


② ユーザビリティに優れた I/F
USB ケーブルで PC と接続することで、詳細設定が可能な WebUI に接続することができます。視認性
が高く、簡単な操作で受信機の設定・状態の監視が可能です。

⚫ 専用ツール不要でウェブブラウザから設定・状態の監視ができます




詳細設定ができる WebUI




③ ネットワーク RTK 測位が可能
通信キャリアが提供するネットワーク RTK サービスをすぐにご利用いただけます。

⚫ スマートフォン端末やモバイルルータと組み合わせ従来のネットワーク RTK 測位が可能
⚫ Ntrip Client(※)を標準搭載するため既存の RTK 補正情報配信サービスをご利用頂く事ができます

※Ntrip:Networked Transport of RTCM via Internet Protocol GNSS の補正情報をインターネットで配信する際のプロトコル
※Ntrip Server 機能は今後対応予定




④ システム組込みが容易
センチメータ精度の位置情報を必要とするシステム・機器に容易に組み込むことができます。

⚫ 基板単体での提供が可能であり容易に組み込むことができます
⚫ 動作電圧が 4.5V~15.0V と広く既にご利用中のシステムへの組み込みが容易
⚫ モバイルバッテリーから給電することができ持ち運びを前提としたシステムへの組み込みが可能





3.製品仕様



性能仕様

GPS:L1/L2,
GLONASS:L1/L2,
Galileo:E1/E5b,
捕捉信号
BeiDou:B1,B3
SBAS:EGNOS/WAAS/GAGAN/MSAS/SDCM(L1),
QZSS:L1/L2/L6
測位方式 CLAS,RTK(Ntrip 方式含む),DGPS 等
測位レート 最大 100Hz

機器仕様

本体サイズ 100 x 67 x 24 mm(突起物を除く)
重量 100g 以下(基板単体 30g 前後)
電源仕様 入力電圧:4.5~15.0V、最大消費電力:8.5W
環境特性 -10~60℃(ただし結露しないこと)

I/F・通信等

コネクティビティ USB ポート,Wi-Fi,Bluetooth,UART 1ch,RS-232C 1ch,micro SD
出力形式 NMEA, RTCM, SBF, CMR

付属品

ケーブル類 アンテナケーブル 3m
GNSS アンテナ L1, L2, L6 対応アンテナ
※消費電量 8.5W は無線通信を含めた最大消費です

※製品の仕様は予告なく変更となる場合があります
【測位精度(参考値)


測位方式 CLAS

測位条件 静止体(定点)

測位周期 10Hz

測位時間 12 時間

使用アンテナ HC976(Tallysman 社製)

測位環境 オープンスカイ
5cm
測位精度 3.69cm(2D RMS)





■株式会社コアについて
1969 年創業の東証一部上場企業。マイコンを搭載した組込み機器が社会に登場した草創期から組込みソフトウェ
ア開発事業を開始。
独立系・全国にある拠点網を活かした ICT サービスを展開し、 “ソリューションメーカー“として顧客本位のサー
ビスを幅広い業種、業務分野に提供しています。
創業以来の事業である組込みソフトウェア開発で培った技術とノウハウを結実させ、豊富な人材と長年の業務で得
た経験と実績で顧客と「新たな価値」を共創し、お客様の課題解決と理想の実現に取り組んでいます。
詳細については、https://www.core.co.jp をご覧ください。



■投資家の皆様へ
本プレスリリースは、当社の定性的な業務進捗をお知らせするためのものであり、投資勧誘を目的としたものでは
ありません。
当社の業績・経営指標の進捗・予想に関しては、取引所開示情報である決算短信等をご参照ください。




本プレスリリースに関するお問い合わせ先

■本製品に関するお問い合わせ先
株式会社コア GNSS ソリューションビジネスセンター 営業統括部
TEL:044-989-5115 E-Mail:gc-sales”at”core.co.jp
※”at”を@に変換し、ご利用ください

■報道関係に関するお問い合わせ先
株式会社コア 経営統括本部 経営推進部
TEL:03-3795-5111 E-Mail:coo-office”at”core.co.jp
※”at”を@に変換し、ご利用ください





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