救命ボランティアによるAED運搬システムの実証実験を柏市で開始

News Release



平成 30 年 11 月 26 日
各 位
株式会社ドーン


救命ボランティアによるAED運搬システムの実証実験を柏市で開始


株式会社ドーン(本社:兵庫県神戸市、代表取締役社長:宮崎正伸)は、柏市、国立大学法人京都大
学環境安全保健機構健康科学センター、一般財団法人日本AED財団と連携し、救命ボランティアによるAE
D運搬システムの実証実験を開始します。



1 千葉県柏市における実証実験の概要
(1)期間
平成 30 年 12 月 1 日から平成 32 年 3 月 31 日まで

(2)内容
柏市内(コンビニエンスストア 136 台・救急救命ステーション 261 台、合計 397 台)の自動体外式除
細動器(以下「AED」)と救命ボランティアをスマートフォンアプリによって連携させる取り組みとして、無料
の専用アプリ「AED GO」に救命ボランティアとして登録した方に、柏市消防本部から駆けつけ救命要請
を行う実証実験を実施し、その効果の検証等を行います。

(3)柏市における心停止事案の現状と課題
柏市では、平成 27 年から平成 29 年までの3年間における
心停止事案の合計 1,102 件のうち、市民によってAEDが使
用されたのは僅か 12 件(1.1%)にとどまっており、また、倒れる
ところが市民に目撃されたケース 287 件のうち、4.2%の人にしか
AEDが届いておらず、AEDによる救命処置の促進が課題と
なっています。

(4)AED GOとは
京都大学環境安全保健機構(石見拓教授)と株式会社
ドーンが共同開発しているAEDGOは、119 番通報を受けた
消防が、心停止の疑いのある事案に対して、あらかじめ登録され
た救命ボランティアに駆けつけ救命要請を通知し、この通知を受
けた最寄りの救命ボランティアが現場にAEDを届けるための情報(駆けつけ先の住所・現在地から駆けつ
け先までの経路・利用可能なAEDに関する情報等)を配信するシステムです。
このシステムにより、倒れた人のところに救急車の到着より早くAEDを届けられれば、より多くの人にAE
Dが使用され、救命率が上がることが期待できます。
(AED運搬システムの概要)




2 背景
心停止者の救命率は電気ショックが 1 分遅れる毎に 10%低下しますが、通報から救急車到着までの時間
は全国平均で 8.5 分を要することから、処置をせずに救急車の到着を待つだけでは手遅れになるケースがほと
んどです。救急車到着までの間に、居合わせた市民が心肺蘇生とAEDによる電気ショックを行えば、救命率
は 50.2%に上がりますが、AEDによる電気ショックが行われるケースはわずか 4%にとどまります。日本国内に
は市民が利用できるAEDが 50 万台以上設置されており、世界有数のAED大国といえますが、充分に活
用されていないのが現状です。
以 上



<ご参考>株式会社ドーンについて
地理情報システム(GIS)を構築するための基本ソフトウェアやGIS関連システムの開発・販売を事
業の柱とし、近年は防災・防犯分野で使われる空間情報技術を提供するクラウドサービスに注力しています。

<問い合わせ先>
株式会社ドーン総務部 IR 担当
TEL:078-222-9700 E-mail:dawn@dawn-corp.co.jp

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