米国肝臓病学会におけるF351に関するプレゼンテーション

2023 年9月 22 日

各 位
会 社 名 株 式 会 社 ジ ー エ ヌ ア イ グ ル ー プ
代表者名 取締役代表執行役社長兼CEO イン・ルオ
(コード番号: 2160 東証グロース)
問合せ先 執行役最高戦略責任者 北川 智哉
(TEL. 03-6214-3600)


米国肝臓病学会における F351 に関するプレゼンテーション

株式会社ジーエヌアイグループ(以下「当社」
、当社の子会社および関連会社を含んで「当社グルー
プ」)は、当社の主要子会社である北京コンチネント薬業有限公司(以下「北京コンチネント」
)が中国に
て第Ⅲ相臨床試験を行っているF351(ヒドロニドン)に関して、F351の第Ⅲ相臨床試験の治験統括医師で
あるLungen Lu教授が、2023年11月12日に米国マサチューセッツ州ボストンで開催される米国肝臓病学会の
肝臓会議(The Liver Meeting of the American Association for the Study of Liver Diseases:
AASLD)のポスターセッションで発表を行いますのでお知らせします。
セッションのポスターの参考訳を本開示の最後に添付いたします(参考訳と原文の間に内容の相違があ
る場合は、原文の内容が優先しますことをご了承下さい)
。会議の詳細については、以下のAASLDウェブ
サイトをご覧ください。


https://www.aasld.org/the-liver-meeting


中国国家薬品監督管理局は2021年にF351を「画期的治療薬」に指定しており、F351は当社グループの将
来の医薬品パイプラインの中核を形成しています。当社グループの主要子会社である北京コンチネント
は、F351の第Ⅲ相臨床試験を着実に進めており、今年末までに被験者の登録を完了する予定です。


F351(一般名:ヒドロニドン)について
F351は、アイスーリュイの誘導体である新規開発化合物であり、内臓の線維化に重要な役割を果たす、
肝星細胞の増殖及びTGF-β伝達経路を阻害します。北京コンチネントは中国本土におけるF351の主要な特
許権を保有し、その他の国々に関しては、当社の持分法適用会社であるCatalyst Biosciences, Inc.がそ
の権利を保有しています。


以上


株式会社ジーエヌアイグループについて
株式会社ジーエヌアイグループは、東京証券取引所グロース市場に上場し、創薬、医薬品および生体材
料の開発、臨床試験、製造、販売、医療機器の日本導入を支援するコンサルティング等を米国、中国、
日本にて展開するグローバルヘルスケア企業です。詳細は以下の当社ホームページをご覧ください。
https://www.gnipharma.com/


北京コンチネント薬業有限公司について
北京コンチネントは、臓器線維症市場に焦点を当てた、収益性の高い完全統合型の専門的な医薬品企業
です。グローバルな研究開発能力、商業規模の製造施設、中国全土に広がる深い流通網、300人の営
業・マーケティングチームを有する北京コンチネントは、基幹薬アイスーリュイを抱え、中国における
特発性肺線維症(idiopathic pulmonary fibrosis, IPF)治療薬の中国におけるリーディング・カンパ
ニーです。また、中国で第Ⅲ相臨床試験中のB型肝炎に起因する肝線維症治療薬F351など、豊富なパイ
プラインを持つ潜在的資産も有しています。詳細は以下の北京コンチネントのホームページをご覧くだ
さい。
https://www.bjcontinent.com/





ヒドロニドンは、Smad7を介したTGFβRIの分解を介して肝星細胞の活性化を阻害することにより肝線維症を改善します


Xianjun Xu1,2,Yuecheng Guo1,2,Xin Luo1,2,Zhenyang Shen1,2,Zhongshang Sun3,Bo Shen1,2,Cui Zhou1,2,Junjun Wang1,2,Jingyi Lu1,2,Qingqing Zhang1,2,Yanping Ye4,Ling Zhang4,
Ying Luo4,Ying Qu1,2,Xiaobo Cai1,2,Hui Dong1,2,Lungen Lu1,2


抄録番号:39904 上海江大東医学部上海総合病院消化器内科
上海日陽大学医学部膵臓病研究センター
南京医科大学淮安第一人民病院消化器内科
プレゼンテーションタイプ:ポスター
北京コンチネント薬業有限公司



目的
肝線維症は、最終的に肝硬変に至る創傷治癒反応です。ヒドロニド
ン(HDD)は、肝線維症を治療する可能性のある新しいピリジン誘導
体であります。本研究では、HDDの抗線維化作用とその潜在的な
作用様式を探索しました。

方法
組織学、ウェスタンブロット、免疫蛍光染色、およびRT-qPCRを用い
て、3,5‐ジエトキシカルボニル‐1,4ジヒドロピリジン(DDC)および四塩
化炭素(CCl4)マウス肝線維症モデルに対するHDDの抗線維化作用
を検出しました。肝星細胞の活性化に対するHDDの効果をウェスタ
ンブロット、免疫蛍光染色およびRTqPCRにより検出しました。肝星
細胞におけるHDDのトランスクリプトーム配列解析
レンチウイルスおよびプラスミドによる肝星細胞におけるSmad7の
介入トランスフォーミング増殖因子β受容体I(TGFβRI)に対する
HDDの効果をウェスタンブロットと免疫沈降法により検出しました。
肝星細胞におけるSmad7を標的とするアデノ関連ウイルスの構築

結果
DDCおよびCCl4マウス肝線維症モデルにおいて、HDDは肝障害、コ
ラーゲン蓄積を軽減し、線維化関連遺伝子の発現を減少させ、肝星
細胞の活性化を阻害しました。HDDは肝星細胞における線維症遺
伝子の発現を減少させました。
HDDは肝星細胞においてSmad7発現を有意にアップレギュレートし、
TGFβ-Smadシグナル伝達経路を阻害しました。HDDはSmad7を介
してカベオリン‐1(Cav‐1)媒介TGFβRI分解を促進しました。
in vivoでSmad7を特異的にノックダウンすると、HDDの抗線維化
作用が遮断されました。

結論

HDDは、Smad7媒介TGFβRI分解を介して肝星細胞活性化を阻害
することにより肝線維症を改善します。HDDは肝線維症治療の有力
な薬剤候補です。

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