FRONTEO「リーガルテックAI白書」調査結果のお知らせ

2019 年 12 月 24 日
報道資料
株式会社 FRONTEO



FRONTEO「リーガルテック AI 白書」
調査結果のお知らせ
リーガルテック業界全般の市場規模や利用動向などについて調査


株式会社FRONTEO(本社:東京都港区、代表取締役社長:守本正宏)は本日、リーガル
テック(※)業界の市場規模や利用動向をまとめた「リーガルテックAI白書」を刊行します。

本白書は、FRONTEOが主力事業としている訴訟支援分野のみならず、リーガルテック分
野全般の市場規模や利用動向などについて調査する、業界初の試みとなります。(同調査結
果の一部は別紙参照)

本白書で取り上げたリーガルテックのトレンドは以下のとおりです。
 ベンチャーによる新規サービス ― 弁護士や法律実務家によるスタートアップの参入が
多く、逆に大手や他業界からの新規参入は少ない。これは、業務の専門性が高く参入障
壁が高い点と、市場が黎明期で小回りのきくベンチャーの方が市場の変化スピードに対
応しやすいためと想定する。

 有事から平時へ ― 2015年以前の法務向けソリューションは、主にインシデント(不正
や訴訟、法務トラブル等)に対応するものが多かったが、2015年以降のスタートアップ
は、契約書ドラフトや監査といった「平時からの備えとなる予防法務」を支援するソリ
ューションが多く出現しているのが特徴となっている。

 AIの活用 ―リーガルテックにおいてはテキスト(文字)情報、とりわけ自然言語解析
の分野に対する期待が非常に高い。これは、法務・知財で取り扱っている情報が元々大
量のテキスト中心のデータであることと、それらをAIで効率化することによる効果が大
きく見込まれるためとなっており、AI活用をうたうサービスがすでに多数存在してい
る。

目次
・ 巻頭対談「リーガルテックにおける AI 活用とは」
・ リーガルテック概論
・ <コラム>米国におけるリーガルテック
・ 企業動向調査

調査概要
・ 調査手法:インターネット調査
・ 調査対象:企業において法務業務に従事する者
・ 調査期間:2019/11/21-12/3
・ サンプル数:505



株式会社 FRONTEO 代表取締役社長 守本 正宏のコメント
「昨今、フィンテック(金融)や HR テック(人事)など、AI や先端技術を駆使して業務の
効率化を実現する動きが加速していますが、法務の分野も例外ではなく、IT や AI を活用し
て法務業務の生産性向上を狙う『リーガルテック』への関心も高まりを見せています。リー
ガルテックが誕生したのはアメリカで、同地でリーガルテックが急速に普及した背景には、
民事訴訟における『証拠開示(ディスカバリ)』手続きで膨大な数の電子データ(電子メー
ルや様々な電子ファイル)を精査する必要に迫られたことがあります。この、リーガルテッ
ク普及の一端を担うディスカバリ手続きですが、日本では認知度が低く、本来の活用方法や
有効性、さらには、逆に活用しないことのリスクが知られていないことから、国外の専門家
任せになっている状況です。グローバル化を進める日本企業や国内法律事務所にとって、今
後発展が期待される分野です。
FRONTEO は、リーガルテック AI 業界のリーディングカンパニーとして、今回このような
調査を実施し、結果を皆さまにお伝えできることを喜ばしく思っております。今後も引き続
き、日本企業への最新リーガルテック技術のご案内、導入支援に努めてまいります。」

※ リーガルテックとは、AIなどのIT技術を活用した法務業務向けサービスを総称した呼称です。フィ
ンテック(金融)やHRテック(人事)と並び、XTechと称され昨今のITサービス活用のトレンドとな
っています。


「リーガルテック AI 白書」はこちらの URL からダウンロードできます。
https://legal.fronteo.com/download



■FRONTEO について URL: https://www.fronteo.com/
株式会社FRONTEOは、独自開発の人工知能エンジン「KIBIT」により、ビッグデータなどの情
報解析を支援するデータ解析企業です。国際訴訟などに必要な電子データの証拠保全と調査・分
析を行うeディスカバリ(電子証拠開示)や、デジタルフォレンジック調査を支援する企業とし
て2003年8月に設立。自社開発のデータ解析プラットフォーム「Lit i View(リット・アイ・ビュ
ー)」、日・中・韓・英の複数言語に対応した「Predictive Coding(プレディクティブ・コーデ
ィング)」技術などを駆使し、企業に訴訟対策支援を提供しています。このリーガルテックAI事
業で培われ、発展した「KIBIT」を始めとする独自の人工知能関連技術は、専門家の経験や勘な
どの「暗黙知」を学び、人の思考の解析から、未来の行動の予測を実現します。ビジネスインテ
リジェンスやヘルスケアなどの領域でAIソリューション事業を展開し、FinTechやRegTechに加
え、「働き方改革」でも実績をあげています。2007年6月26日東証マザーズ、2013年5月16日
NASDAQ上場。資本金2,559,206千円(2019年3月31日時点)。2016年7月1日付けで株式会社
UBICより現在の社名に変更しております。




<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社 FRONTEO 広報担当 瀧川
TEL: 03-5463-6380 FAX: 03-5463-6345 Email: pr_contact@fronteo.com





(別紙)

1. リーガルテック市場規模(2019年試算)
リーガルテック市場規模は、法務系サービスで言えば内部調査、知財系サービスで言えば
知財調査が最も大きな割合を占めている。




※本編では、図中の xx に市場規模を表す数字が入ります。


2. サービス種別の認知度は契約書審査がトップ
大企業、中堅・中小企業とも、「契約書審査・レビュー、契約管理」「法令、判例情報サ
ービス」「弁護士検索、相談」「登記」など、日常的な法務業務に密接にかかわるものが認
知されている傾向。





3. リーガルテックが活用できそうな業務(法務)
「組織法務」や「登記・申請業務」におけるリーガルテック活用期待が高い。また、「組
織法務」「法令・凡例調査」並びに「社員教育・啓蒙」において、大企業の方が、中堅・中
小企業よりニーズが有意に高い。




4.リーガルテックが活用できそうな業務(知財)
知財業務では、「係争対応」及び「社員教育・啓蒙」に対し、リーガルテック活用のニー
ズが高い。一方で、この分野におけるリーガルテックソリューションはまだ立ち上がってお
らず、業務課題として潜在ニーズはあるもの、具体的な解決策に乏しい。





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