FRONTEOアドバイザー大澤幸生東京大学大学院教授が人工知能学会で「業績賞」を受賞

2022 年7月 19 日
報道資料
株式会社 FRONTEO




FRONTEO アドバイザー大澤幸生東京大学大学院教授が
人工知能学会で「業績賞」を受賞


株式会社FRONTEO(本社:東京都港区、代表取締役社長:守本 正宏)は、アドバイザーであ
る東京大学大学院工学系研究科 システム創成学専攻 大澤 幸生 教授が、人工知能学会で「業績
賞」を受賞したことをお知らせします。


大澤教授は、データ市場デザインの先駆者であり、自身で開発した解析手法「データジャケッ
ト」を用いたデータ市場の構築を手掛けています。これは、産官民学・国際・学際などの垣根を
越えた研究を通じ、価値あるデータを捉えて可視化し、社会における新たなイノベーションや価
値創造をドライブするためのチャンス発見技術の、研究の発展形に位置づけられます。FRONTEO
では、行動情報科学研究について戦略的な観点から検討をこれまでの研究の発展的応用に位置づ
けており、研究開発および社会貢献のためのアドバイザーとして重要な役割を担っています。


大澤教授は、2013年にデータの設計と使用可能なデータから対象の潜在構造を可視化するプ
ロセスであるInnovators’ Marketplace on Data Jacket(IMDJ)を提案し、IMDJを単一分野のみ
ならず異分野間のデータが流通する多層空間に拡張し、異種データのネットワークからなる創造
的データ市場においてデータ間の相互作用を説明する研究開発を進めてきました。IMDJの手法
はCOVID-19の流行予測のプロジェクトにも適用され、人の分布、特に「知らない人との接触」
が本質的な情報であることを意味するStay with Your Communityという原理を発見し、2020年
に発表されました。このたびの受賞は、こうしたデータ解析の本質に対する四半世紀にわたる一
貫した研究成果は人工知能学会の「業績賞」に値するとの理由により受賞しました。同学会にお
いては、2015年度以来6年ぶりの受賞者となります。


【大澤教授のコメント】
誠に光栄です。人工知能は機械学習と同義ではなく、はるかに広大な分野であり、日本の人工
知能学はその広大な分野の夢と本質を追求する発展性と魅力において、世界のトップだと私は思
っています。FRONTEOにおいても、個々のAI技術に加え、生まれ出るAI達と人々を繋ぐイノベ
ーションに貢献できると嬉しいです。今後も、知識システムを育てる工学と3D連携(産官民学
×国際×学際)の発展に寄与するとともに、FRONTEOの行動情報科学研究の展開において、戦
略的な観点からの知見を提供してまいります。





【大澤教授 略歴】
1995年に東京大学工学研究科で工学博士を取得後、大阪大学基礎工
学研究科助手、筑波大学ビジネス科学研究科助教授、東京大学情報
理工学研究科特任助教授、同大学院工学系研究科システム創成学専
攻の准教授などを経て2009年7月より同教授。知能情報学とデザイ
ン学、認知科学の境界にあるチャンス発見学およびデータ市場設計
学を自ら創始し国際会議や産学WSなどを開催。IEEEのデータマイ
ニング国際会議(ICDM)においてデータ市場の観点で2013年から
Market of Dataなどのワークショップを成功に導く。人工知能学会
では、ワークショップ(2001年)および全国大会(2019年)にお
いてそれぞれ国際化の端緒を切った。
『Chance Discovery』 (Springer, 2003年)、『Innovators’ Marketplace』 (Springer, 2017
年)、データ市場(近代科学社, 2017年)を含む編著書24冊のほか、雑誌論文100件余、国際会
議論文約200件、産学両界での招待講演多数。人工知能学会理事(2017-18年)。人工知能学会
功労賞受賞(2017年度)など。



■FRONTEOについて URL: https://www.fronteo.com/
FRONTEOは、自然言語処理に特化した自社開発AIエンジン「KIBIT(読み:キビット)」と
「Concept Encoder(商標:conceptencoder、読み:コンセプトエンコーダー)」、「Looca
Cross(読み:ルーカクロス)」を用いて膨大な量のテキストデータの中から意味のある重要な
情報を抽出し、企業のビジネスを支援する、データ解析企業です。2003年8月の創業以来、企業
の国際訴訟を支援する「eディスカバリ(電子証拠開示)」や「デジタルフォレンジック調査」
などのリーガルテック事業をメインに、日本、米国、韓国、台湾とグローバルに事業を展開して
きました。同事業で培ったAI技術をもとに、2014年よりライフサイエンス分野、ビジネスインテ
リジェンス分野、経済安全保障へと事業のフィールドを拡大し、AIを用いて「テキストデータを
知見に変える」ことで、創薬支援、認知症診断支援、金融・人事・営業支援など、様々な企業の
課題解決に貢献しています。2007年6月26日東証マザーズ(現:東証グロース)上場。2021年1
月第一種医療もと製造販売業許可を取得(許可番号:13B1X10350)、同9月管理医療機器販売
業を届出(届出番号:3港み生機器第120号)。資本金3,034,846千円(2022年3月31日現在)。


※FRONTEO、KIBIT、conceptencoder、Looca CrossはFRONTEOの日本における登録商標で
す。



<報道関係者のお問い合わせ先>
株式会社 FRONTEO 広報担当
Email: pr_contact@fronteo.com





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