FRONTEO、経済安全保障ソリューションの新機能により、自社サプライチェーンの外側にあるリスクを分析

2022 年 7 月 12 日
報道資料
株式会社 FRONTEO



FRONTEO、経済安全保障ソリューションの新機能により、
自社サプライチェーンの外側にあるリスクを分析
Seizu Analysis にオープンデータと企業保有データを統合



株式会社FRONTEO(本社:東京都港区、代表取締役社長:守本 正宏、以下 FRONTEO)はこの
度、独自開発のAI「Looca Cross(読み:ルーカクロス)」を搭載した経済安全保障ソリューション
「Seizu Analysis(読み:セイズアナリシス)」の機能拡張を行いました。


Seizu Analysisのサプライチェーン分析機能は、オープンソースから得られる情報をもとに、膨大
なサプライチェーンを解析し、「自社のサプライチェーンに特定のエンティティ(取引が好ましく
ないと判断された企業等)が潜んでいないか」、「サプライチェーンが特定の国や地域、取引先に
依存していないか」、「グローバルにおけるチョークポイントがどこにあるか」を分析することが
可能です。通常、企業が自力で自社のサプライチェーンの健全性を確認しようとすると、二次、三
次サプライヤーまでしか追うことができないとされています。しかし、Seizu Analysisでは、オープ
ンデータか企業保有のデータのいずれかにデータさえあれば、例えば十次先の取引先まで、上流・
下流を含むサプライチェーン全体を把握することができます。


この度の機能拡張では、下記の新たな機能が追加されています。
・ 登録機能
各企業がサプライチェーンマネジメント(以下SCM)ツールなどを使用して保有するデータ
と、有価証券報告書などのオープンデータの解析結果から導き出されるネットワークパスを
Seizu Analysis上でつなげることができます。これにより、自社SCMの活用だけでは見つける
ことができない、サプライチェーンの外側までを含めたグローバルなリスクを把握することが
できます。


・ 削除機能
分析したいテーマと関連性の低いパスを非表示にします。これにより、影響は大きくても関連
性の低いサプライチェーンを除外することができ、分析の精度を高めることができます。


・ 代替表示機能
現在の取引先の代替候補となるような類似した企業を提示します。これにより、新規取引先開
拓、企業買収の際の企業選択への活用や、災害や制裁といった有事に備えた代替供給網ならび
にBCP対策検討に役立てることができます。




Seizu Analysis の全体像


これらの機能は、「自社のSCMデータ分析のみでは、世界的な不測の事態などが起きた際に、どれ
だけの影響があるのか予測ができない」、「仮にこの企業とのつながりがあればどのようなリスク
やチャンスがあるかを把握したい」という顧客の声に応え、新規に開発をしました。この機能拡張
により、顧客SCMデータにある企業や取引を追加することができ、自社データとオープンデータを
つなげることでサプライチェーンネットワークを精緻化し、サプライチェーンのリスクマネジメン
トに貢献します。


FRONTEOは、今後もLooca Crossを搭載した経済安全保障ソリューション Seizu Analysisを通
じて、企業が知りたい情報を短期間で見つけ出し、経済安全保障にまつわる戦略における重要な意
思決定を支援してまいります。


■Looca Cross について URL:https://osint.fronteo.com/
Looca Crossは、膨大なネットワークの中から意味のあるつながりを見つけることで、経済安
全保障のための戦略策定を支援するAIです。世界中の企業の株主や、取引先の情報をつなぎ合わ
せていくと、巨大で複雑なサプライチェーンネットワークや持ち株ネットワークが浮かび上がっ
てきます。これらのネットワークの中で、モノやサービスがどのように流れていくのか、支配力
がどのように伝わっていくのかを、人の力で分析することは殆ど不可能です。このような、人力
ではおよそ解析しきれない規模のネットワーク内でのモノの流れやネットワーク内での力の伝搬
を捉えるべく、FRONTEOでは新AIエンジン「Looca Cross」を開発しました。Looca Crossによ
り、莫大な数の見かけ上の取引経路の中から、リスクのある可能性の高い経路を見つけたり、チ
ョークポイントとなる企業を見つけたり、何段も離れたところからの企業の遠隔支配を見つける
ことが可能となります。




■Seizu Analysisについて
Seizu Analysisは、オープンソースから得られる情報をもとに、膨大なサプライチェーンを解析
し、その中から特定のエンティティ(取引が好ましくないと判断された企業等)同士のつながり
を抽出することが可能です。また、複雑なネットワーク上での株主間の影響力を持ち株比率から
解析し、支配力の伝搬を把握するための「株主支配ネットワーク解析ソリューション」、機微技
術に関わる研究開発において、研究者の所属組織等に注目した人脈の分析と、それに基づくリス
クの把握ができる「最先端技術・研究者ネットワーク解析ソリューション」の3つのソリューシ
ョンを展開しています。


■FRONTEO について URL:https://www.fronteo.com/
FRONTEO は、自然言語処理に特化した自社開発 AI エンジン「KIBIT
(読み キビット)と
: 」「Concept
Encoder(商標:conceptencoder、読み:コンセプトエンコーダー)」、「Looca Cross(読み:
ルーカクロス) を用いて膨大な量のテキストデータの中から意味のある重要な情報を抽出し、
」 企
業のビジネスを支援する、データ解析企業です。2003 年 8 月の創業以来、企業の国際訴訟を支援
する「e ディスカバリ(電子証拠開示)」や「デジタルフォレンジック調査」などのリーガルテッ
ク事業をメインに、日本、米国、韓国、台湾とグローバルに事業を展開してきました。同事業で
培った AI 技術をもとに、2014 年よりライフサイエンス分野、ビジネスインテリジェンス分野、
経済安全保障へと事業のフィールドを拡大し、AI を用いて「テキストデータを知見に変える」こ
とで、創薬支援、認知症診断支援、金融・人事・営業支援など、様々な企業の課題解決に貢献して
います。2007 年 6 月 26 日東証マザーズ(現:東証グロース)上場。2021 年 1 月第一種医療機器
製造販売業許可を取得(許可番号:13B1X10350)、同 9 月管理医療機器販売業を届出(届出番
号:3 港み生機器第 120 号)。資本金 3,034,846 千円(2022 年 3 月 31 日現在)。


※FRONTEO、KIBIT、conceptencoder、Looca CrossはFRONTEOの日本における登録商標です。



<報道関係者のお問い合わせ先>
株式会社 FRONTEO 広報担当
Email: pr_contact@fronteo.com





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