FRONTEO、「金融行政方針」への対応をサポートする金融機関向けソリューションを提供

2016 年 12 月 21 日
報道資料
株式会社 FRONTEO
(コード番号:2158、東証マザーズ)
(ティッカーシンボル:FTEO、NASDAQ)



FRONTEO、「金融行政方針」への対応をサポートする
金融機関向けソリューションを提供
フィデューシャリー・デューティー(顧客本位の業務運営)の実現や、
お客様企業の課題や成長機会の発掘など、業務改革の活用を目指す


米ナスダックと東証マザーズに上場し、人工知能を駆使したビッグデータ解析事業を手が
ける株式会社FRONTEO(本社:東京都港区、代表取締役社長:守本正宏、旧UBIC)は、
金融機関(銀行、証券、保険他)向けに、独自開発の人工知能KIBIT*(キビット)の導入・
活用により、コンプライアンスチェックの実施や営業支援機会の拡大など金融機関の業務改
革を実現するソリューションの提供を開始することを本日発表しました。

金融機関を取り巻く環境は新たな変化を迎えています。貸出による収益の減少やFintech
の進展を背景とした新興勢力の台頭、銀行と系列の証券会社の銀証連携・融合による優良顧
客の囲い込み等が進むなか、特に金融庁が2016年10月に発表した「金融行政方針」が大き
な注目を集めています。同方針は、従来の『日本型金融排除』から脱却し、「実質的に良質
な金融サービスの提供」を実現するために新たな55項目の指標(ベンチマーク)で実態を把
握し、金融機関に「共通価値の創造」を目指したビジネスモデルの転換を求めています。ま
た、Fintechへの対応も掲げており、新たな金融技術の活用を促しています。

FRONTEOは、2015年10月にビジネスデータ分析支援システム「Lit i View AI助太刀侍」
の提供開始以降、様々な金融機関での導入やPOC(Proof of Concept=概念実証)の機会を
通じて、20以上の金融機関(銀行、証券、保険会社)のデータを使った検証作業を行い、人
工知能KIBITによる業務改善や営業推進、リスク対応を実現してきました。これらの機会を
通じて得たノウハウを元に、金融機関が蓄積してきた経験や知見、日々集まってくる情報を
KIBITで解析し、短期間かつ過大な負担とならないコストで活用し、業務改革を実現できる
新たなソリューションを提供します。

■人工知能のコンプライアンスチェック実施による、フィデューシャリー・デューティー
(顧客本位の業務運営)の実現
・ 支店など営業担当者の応接記録から金融商品取引法などに抵触する、勧誘や契約にお
ける不適切な対応を人工知能KIBITが検知。金融行政方針におけるフィデューシャリ
ー・デューティー(顧客本位の業務運営)の実現をサポート。
・ 営業担当者とお客様との応接記録を人工知能KIBITが解析を行い、不適切な対応につい
てスコアリング(点数付け)し、リスクがある記録を抽出。
・ チェックが必要な記録をリスクの高い順で表示することにより、不要な記録を見る時
間の削減とチェックの質が向上。リスクの高い取引を見つけつつ、網羅性も高める。


■人工知能が課題やチャンスを発掘し、お客様への課題解決と事業成長の提案機会を創出
・ 支店のお客様企業の担当者が記録した膨大な営業日報から、人工知能KIBITがお客様の課
題や事業の成長機会を見つけ出し、対応する商品やサービス、情報のマッチングなどを
提案する機会を作る。
・ 従来は、金融機関の支店の担当者がお客様企業にヒアリングした課題や事業計画を元に
商品やサービスを提案していたが、担当者やチェックする上司の経験や業務知識、スキ
ルにより、可能性に気付かず適切な支援ができていないことがあった。
・ 本店の担当部署がKIBITを用いて、支店の営業日報を網羅的に解析することで、お客様担
当者が気付いていないお客様の課題やニーズを検知し、その分野の専門スタッフと連携
することでお客様への支援を強化できる。




営業日報




事業課題や成長チャンスに
つながる要素を学習





これらのソリューションは、窓口となる営業とビジネス開発チーム、解析を行なうテクノロ
ジーサポートチーム、技術のバックアップや運営のサポートを行なう行動情報科学研究所の
メンバーなど、金融機関向けに案件を対応してきたメンバーで担当します。

また、FRONTEO では人工知能製品の提供だけでなく、FRONTEO が提供するトレーニン
グや AI プロセスアウトソーシングなどサービスの提供を行っており、短期間、適切なコス
トで実効性の高い人工知能ソリューションの金融機関への導入をめざしていきます。



■KIBITについて
人工知能「KIBIT」は人工知能関連技術のLandscapingと行動情報科学を組み合わせ、FRONTEO
が独自開発した日本発の人工知能エンジンで、人間の心の「機微」(KIBI)と、情報量の単位で
ある「ビット」(BIT)を組み合わせ、「人間の機微を理解する人工知能」を意味しています。
テキストから文章の意味を読み取り、人の暗黙知や感覚を学ぶことで、人に代わって、判断
や情報の選び方を再現することができます。



【FRONTEO について】URL: http://www.fronteo.com/
株式会社 FRONTEO は、独自開発の人工知能エンジン「KIBIT」により、ビッグデータなどの情
報解析を支援するデータ解析企業です。国際訴訟などに必要な電子データの証拠保全と調査・分
析を行う e ディスカバリ(電子証拠開示)や、コンピュータフォレンジック調査を支援する企業
として 2003 年 8 月に設立。自社開発のデータ解析プラットフォーム「Lit i View(リット・アイ・
ビュー)、アジア言語に対応した「Predictive Coding(プレディクティブ・コーディング)
」 」技術
などを駆使し、企業に訴訟対策支援を提供しています。同事業で培われ、発展した独自の人工知
能関連技術は、専門家の経験や勘などの「暗黙知」を学び、人の思考の解析から、未来の行動の
予測を実現。最近ではヘルスケアやビジネス・インテリジェンス、マーケティングなどの領域に
活用し、事業の拡大を進めています。 2007 年 6 月 26 日東証マザーズ、 2013 年 5 月 16 日 NASDAQ
上場。資本金 1,764,965 千円(2016 年 9 月 30 日現在) 。2016 年 7 月 1 日付けで株式会社 UBIC
から現社名に変更しております。


<本件に関するお問合せ先>
株式会社 FRONTEO 広報担当 池内・西岡
TEL: 03-5463-6380 FAX: 03-5463-6345





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