国際訴訟等での機密情報越境対策新技術として話題となった、データの安全な持ち出し・解析技術が特許査定を取得

2023 年 9 月 20 日
報道資料
株式会社 FRONTEO



国際訴訟等での機密情報越境対策新技術として話題となった、
データの安全な持ち出し・解析技術が特許査定を取得
ハッシュ化データの解析技術が日本企業を情報流出から守る


株式会社FRONTEO(本社:東京都港区、代表取締役社長:守本 正宏、以下 FRONTEO)
は、ハッシュ化¹⁾した復号不可能な機密情報を自社開発AIエンジン「KIBIT(キビット)」で解
析する新たな技術が特許庁より特許査定通知を受領したことをお知らせします。本技術は、開発
発表時、国際訴訟における証拠開示への応用により、機密情報が国外に流出するリスクの低減に
効果が期待される点がメディアで取り上げられ話題となりました。


【特許概要】
出願番号 :特願2023-078058
特許出願日:2023年5月10日


これまで、国際訴訟におけるeディスカバリ(電子証拠開示)やデジタルフォレンジック調査
では、外部組織などでの解析が必要な場合、企業の機密情報を含む膨大なデータを読み取り可能
な状態で持ち出すことがあり、その際の機密情報流出リスクが課題となっていました。


今回特許査定を取得した本技術は、ハッシュ化されたデータをKIBITが解析することによっ
て、調査目的に必要な解析結果(ドキュメントの証拠との関連度合い・注目箇所、AI解析モデル
など)を獲得し、その情報を元データと照合・特定して、必要な情報のみを証拠として提出する
ことが可能です。経済安全保障上の観点からも、これまでの情報の取り扱いは、技術流出のリス
クやそれによる日本の国際競争力の低下などにつながる可能性がありましたが、本技術はデータ
の機密性と安全性を高めます。





図:ハッシュ化解析のイメージ




本技術は、FRONTEOのリーガルテックAI事業にて年内のサービス提供開始を見込んでいます。
この活用により、医療や金融、経済安全保障など、情報管理上、社外や国外への持ち出しが制限
されている機密情報についても、管理区域外への安全な送信・解析が可能になります。


本件単独による当社業績への影響は軽微です。


1)ある特定の文字列や数字の羅列をハッシュ関数という特殊な計算方法に基づき、別の値(ハ
ッシュ値)に変換する方法




■FRONTEO について URL: https://www.fronteo.com/
FRONTEO は、自社開発 AI エンジン「KIBIT(キビット)」を用いた多様な AI ソリューションと
サービスを提供するデータ解析企業です。
「記録に埋もれたリスクとチャンスを見逃さないソリュ
ーションを提供し、情報社会のフェアネスを実現する」ことを理念とし、膨大な量のテキストデ
ータや複雑なネットワークの中から意味のある重要な情報を抽出して、エキスパートの高度な判
断を支援する自然言語処理ならびにネットワーク解析技術を強みとしています。リーガルテック
AI、ビジネスインテリジェンス、ライフサイエンス AI、経済安全保障の各領域で事業を展開し、
さまざまな企業の課題や社会課題の解決に貢献しています。2003 年 8 月創業、2007 年 6 月 26 日



東証マザーズ(現:東証グロース)上場。日本、米国、韓国、台湾で事業を展開。第一種医療機器
製造販売業許可取得、管理医療機器販売業届出。資本金 3,042,317 千円(2023 年 3 月 31 日時点)


※FRONTEO、KIBITはFRONTEOの日本における登録商標です。

<報道関係者のお問い合わせ先>
株式会社 FRONTEO 広報担当
Email: pr_contact@fronteo.com


<リーガルテック AI 事業に関するお問い合わせ先>
株式会社 FRONTEO リーガルテック AI 事業本部
https://legal.fronteo.com/contact/





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