「ラオス人民民主共和国グリッドコード整備および運用体制強化による電力品質向上プロジェクト」の契約締結について

「ラオス人民民主共和国グリッドコード整備および運用体制強化による
電力品質向上プロジェクト」の契約締結について

2021 年 2 月 15 日
東京電力ホールディングス株式会社
東京電力パワーグリッド株式会社
東電設計株式会社
日本工営株式会社

東京電力ホールディングス株式会社、東京電力パワーグリッド株式会社、東電設計株式会社およ
び日本工営株式会社の 4 社は、共同企業体を結成し、本日、独立行政法人国際協力機構 (以下、JICA」
「 )

と「ラオス人民民主共和国(以下、 「ラオス国」)グリッドコード (以下、「GC」)整備および運用
体制強化による電力品質向上プロジェクト」の契約を締結いたしました。

ラオス国内では電力を主に水力発電で賄っており、電力を隣国(タイ、ベトナム、カンボジア)
へ輸出していますが、電力系統を適切に計画・運用できていないことから輸出量に限界があり、隣
国と国内の需給状況に合わせた電力輸出の更なる拡大が課題となっています。本プロジェクトは、
ラオス国内の電力系統と隣国の電力系統を連系させる広域連系システムを確立すること、ラオス国
内の最適な系統運用が可能となるような技術基準を確立して技術者を育成することを目的として、
ラオス政府が日本政府に要請したものです。

4 社は、日本国内の電気事業で培った系統計画・運用技術や海外でのコンサルティング経験を生
かし、エネルギー鉱業省やラオス電力公社などのラオス国内の電力関係機関が、電力系統を適切に
計画・運用出来るよう GC を整備すると同時に、オペレーション面の能力強化を支援することによ
り、ラオス国における自律的で安定的な広域連系システムの実現に貢献してまいります。

なお、 社はこれまで JICA
4 「ラオス国電力系統マスタープラン策定プロジェクト」 2017 年~2020

年)で、ラオス国内の電力需要予測や電源開発計画策定に加え、近隣諸国の電力開発計画を踏まえ
た、新たな電力系統整備計画の策定および既存 GC の調査などを通じて、電力系統運用面でのルー
ル整備やロードマップの策定を実施しております。

※:グリッドコード:電力システムや市場に接続された資産が、遵守しなければならない幅広い一連のルール
を網羅した包括的な条件であり、費用対効果と信頼性の高い電力システム運用を支援するためのもの。
(国
際エネルギー機関より)
以 上


<別紙>「ラオス国グリッドコード整備および運営体制強化による電力品質向上プロジェクト」の概要

【本件に関するお問い合わせ先】
東京電力ホールディングス株式会社 広報室 報道グループ TEL:03-6373-1111
東京電力パワーグリッド株式会社 秘書・リスクマネジメント室 TEL:03-6373-1111
東電設計株式会社 広報室 TEL:03-6372-5942
日本工営株式会社 経営企画部 コーポレートコミュニケーション室 TEL:03-5276-2454
<別紙>

「ラオス国グリッドコード整備および運営体制強化による電力品質向上プロジェクト」の概要

1.業務期間・対象地域
・2021 年 2 月 ~ 2024 年 1 月 (予定)
・ラオス国全土

2.契約先
・JICA

3.事業内容
・GC の整備およびラオス電力公社中央給電指令所の自律的な監視・制御体制の強化、送変電設備
の運用能力強化、更にこれらをモニタリング、是正するための規制機能の強化

4.業務内容
・既存の GC 類の調査・評価・課題の抽出
・GC 整備
・現状の電力系統システムの調査・評価・課題の抽出
・供給信頼度・周波数・電圧・安定度に関連する技術規則・マニュアル類の整備
・規定・マニュアル整備運用の OJT・研修の実施
・エネルギー鉱業省及びラオス電力公社のモニタリング体制整備
・GC の計画、運用、見直しまでの PDCA(Plan, Do, Check, Action)の実施

5.ラオス国の位置
中国
ベトナム
ミャンマー

ラオス




ヴィエンチャン




タイ


カンボジア

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