日本工営が手掛けるインド国の貨物鉄道 運用開始



News Release
日本工営株式会社
2021 年 1 月 27 日

日本工営が手掛けるインド国の貨物鉄道 運用開始
- 世界初 コンテナ 2 段積み輸送対応の広軌電化鉄道 -

日本工営株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:有元龍一、
「日本工営」)が手掛けている
インド国の貨物専用鉄道、DFC(Dedicated Freight Corridor)西回廊プロジェクトが部分開通し、運行
が開始されました。


DFC 西回廊プロジェクトは約 1,500km におよぶデリー~ムンバイ間を繋ぐ鉄道で、日印両政府が共同
推進するデリー~ムンバイ間産業大動脈構想(Delhi Mumbai Industrial Corridor、
「DMIC」)の根幹を
担っています。日本政府が本邦技術活用条件(Special Terms for Economic Partnership、
「STEP」
)を
適用した円借款を供与し、単一プロジェクトへの円借款供与額としては最大級とされ、日印両国の旗艦プ
ロジェクトとして高い関心が寄せられています。
日本工営は、2006 年より本プロジェクトを支援するコンサルタントの幹事会社として、事業化に向け
た調査から、土木・軌道、信号・通信・電力システム関連、車両調達及び車両基地等の複数の契約パッケ
ージ毎の基本設計・入札・工事契約に至る手続き、工事段階での施工監理まで総合的に携わっています。
事業は 2 段階で整備しており、日本工営は第 1 段階の 914 ㎞のプロジェクトマネジメントコンサルタン
トの幹事会社として施工監理業務に従事しています。


この度部分開通したエリアは、レワリ(ハリヤナ州)~マダル(ラジャスタン州)間の第 1 工区 306km
です。広軌電化鉄道で、海上コンテナを 2 段積みで輸送するものとしては世界初となります。列車保安
システムは世界でも最高水準の欧州列車制御システム規格に準拠し、自動列車制御システム等の最新技術
を導入したもので、安全で効率の良い列車運行システムを実現しました。


1 月 7 日に行われた開通式では、ナレンドラ・モディ首相が一番列車の出発合図をオンラインで発しま
した。現場およびオンライン中継で駐インド日本国全権大使、国際協力機構、州政府高官はじめ日印の関
係者が出席し、式典は同国公共放送でも中継され、盛大に行われました。


貨物専用鉄道(DFC)西回廊は 2023 年の全線開通を予定しています。全線開通により、デリー~ムン
バイ間をこれまで 3 日かかっていた輸送時間を 1 日に短縮することができ、物流効率を大幅に改善し、
同国経済の発展に大きく寄与することが期待されています。


日本工営は今後も、総合エンジニアリングコンサルタントとしての強みを活かし、日本工営グループ会
社の総合力を発揮しながらインド国の発展に寄与するとともに、幅広いコンサルティングサービスを提供
してまいります。

―本件に関するお問合せ先―
日本工営株式会社 経営企画部 コーポレートコミュニケーション室
TEL :03-5276-2454 Email: c-com@n-koei.co.jp ホームページ:https://www.n-koei.co.jp/



DFC コンテナ貨物列車。後方に 2 段積海上コンテナ貨車 45 両(海上コンテナ 90 箱)を接続。




インド国鉄が開発した 12,000 馬力の電気機関車は高揚程パンタグラフを装備している。





【事業位置図】





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