中小企業のSDGsの取り組みや事業機会を可視化する診断システム KIBOH2030 β版リリース

News Release


日本工営株式会社
2021 年 4 月 15 日


中小企業の SDGs の取り組みや事業機会を可視化する診断システム
KIBOH2030 β版リリース
システムを地域金融機関や自治体へ提供開始、地方創生に貢献

日本工営株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:有元龍一、以下「日本工営」)と株式会社トゥリー(本社:神
奈川県、代表取締役社長:水野雅弘、以下「TREE」)は、2015 年に国連で採択された世界共通の目標である
SDGs (持続可能な開発目標)の達成に向けて、中小企業や金融市場(ESG 投融資や SDGs ファイナンス等)の
取り組みを加速させるため、SDGs 診断システム『KIBOH 2030』の開発に取り組んでいます。この度、『KIBOH 2030』
のβ版が完成し、複数の地域金融機関や自治体関係者をパートナーに、実証を開始いたします。


■ 開発の背景
近年、地域経済においては、地域を支える中小企業の持続可能性を高めていくためにも、SDGs を起点にした
様々なビジネスの創発が求められ、地域金融機関においても地方の SDGs/ESG の投融資ニーズが高まっていま
す。日本工営と TREE は SDGs の採択以降、地域金融機関や自治体、中小企業から「本業を通じて SDGs に取り
組んでいくために何をすればいいのか?」という多くの声を耳にしてきました。『KIBOH 2030』は、そのような声に応
えるために、SDGs の目標達成に貢献する地方創生事業の取り組みを支援するツールとして 2019 年より開発を進
めてきました。


■ 診断システム『KIBOH 2030』の特徴
既存の手法で SDGs の行動に対する評価を実施するには、項目が多大であることなどから時間と労力を要する
ことが課題となっていました。 『KIBOH 2030』は、企業の環境(Environment)、社会(Social、Society)、ガバナンス
(Governance)への取り組みを、「経営管理」「環境マネジメント」「労働人権」「気候行動」の 4 つにカテゴリー化し、
SDGs のセルフアセスメント(自己評価)を可能にしました。これまで、自社の SDGs に資する取り組みに対する評
価手段と達成度のアピール手段がなかった中小企業にとって、時間的な負担を最低限に抑えて評価を実施でき、
地域金融機関や自治体においては、地域の SDGs 普及・理解促進、SDGs を起点とした事業機会の発掘、融資先
コンサルティングに繋げることが可能となります。


本システムの基準となる評価項目は、TREE が 2018 年から慶應義塾大学 SFC 研究所が運営する「xSDG・ラ
ボ」との共同研究を通じ、金融プラットフォーム分科会にて議論整理し一般公開した「企業のための SDGs 行動リ
スト ver.1(*1)」に基づいています。『KIBOH 2030』では、この行動リストの中から、中小企業に適応した設問を選定
しています。
多くのステークホルダーの参画により完
成した評価項目を使うことで、中立性、信頼
性の高い判定基準を確立しました。 信頼性
のおける評価項目を基にした SDGs ターゲ
ット別の評価判定結果を、チャート及びスコ
アによって可視化できるシステムとなってい
ます。経営診断と事業機会の両側面より
SDGs の取り組みを可視化でき、企業にとっ
ては自社診断にも有効なツールとなります。
2021 年 4 月よりβ版を使った実証開始、
SDG アクションスコア (アウトプットの一例)
2021 年中頃の本格開始を目指します。


日本工営と TREE は、地方創生を通して、様々なパートナーと共に国際的な視点を維持した社会解決型ビジネ
スの加速を目指してまいります。
『KIBOH 2030』ホームページ: https://kiboh2030.net


(*1) 企業のための SDG 行動リストは、慶應義塾大学 SFC 研究所 xSDG ラボが、大手金融機関や民間企
業、自治体と共に、関係省庁がオブザーバーとして参加して 2 年かけて開発した SDGs の企業行動を促すリスト
です。 公表サイト: http://xsdg.jp/sdgactionlistver1.html



■ 実証モデルパートナー
SDGs 推進に積極的に取り組む紀陽銀行(和歌山県)、東邦銀行(福島県)、北九州市、札幌市を始めとする地
域金融機関や自治体関係者と協働した実証を開始します。『KIBOH 2030』(β版)を実際に利用しながら、各地域
企業の SDGs に関する理解の深化と取り組みの可視化、国内版 ESG 投資などサステナブルファイナンスの推進、
そして SDGs 登録・認証に係る取り組みへの貢献度合いを検証します。 また、本システムを共に活用していくパー
トナーを募集します。
KIBOH2030 本パートナー候補登録フォーム: https://forms.gle/XQN1r7GJ2YSqCGoD6



▽日本工営について
国内最大の建設コンサルタント会社として、安全・安心な生活、豊かな日常を支える社会資本づくりに関わるコン
サルタント事業や電力エンジニアリング事業を通じて、世界各地で国づくりの一躍を担っています。
ホームページページ: https://www.n-koei.co.jp/


▽TREE について
1988 年設立。2011 年からサステナブルな教育支援をパーパスに掲げ、映像事業とコンサルティング事業を統合し
て、コミュケーションデザインから、ビジネスコンサルティングまでを扱う、サステナビリティに特化したクリエイティ
ブ・デザインカンパニーです。運営する SDGs 普及啓発教育メディア「SDGs.TV」を中心に、フューチャーリテラシー
教育支援、教育プログラム開発、ESD 映像教材制作、SDGs ラーニングアドバイザー・コーチの育成、ヤングエバリ
ュエーター育成など教育支援事業を行っています。
ホームページ: http://tree.vc/


▽本システムに関するお問い合せ窓口
(担当)日本工営株式会社 :菊池、伊藤 /株式会社トゥリー:瀬戸、岡
E-Mail:sdgs-kiboh2030-info@n-koei.co.jp


▽本件に関するお問い合わせ先
日本工営株式会社 コーポレートコミュニケーション室
Tel:03-5276-2454 E-mail:c-com@n-koei.co.jp





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