国産初、らせん水車始動「照井土地改良区 八幡沢発電所(岩手県一関市)」



News Release
日本工営株式会社
2019 年 4 月 22 日

国産初、らせん水車始動「照井土地改良区 八幡沢発電所(岩手県一関市)

~低落差の農業用水路を活用した小水力発電~


日本工営株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:有元龍一、以下「日本工営」
)が自社開
発・製造した国産初のらせん水車が、4 月 10 日(水)八幡沢発電所(岩手県一関市)において運転を開
始しました。

八幡沢発電所は、地域の農業用水路の維持・管理を担う照井土地改良区が事業主体となって農業用水路
を活用した小水力発電所です。発電電力は全て東北電力に売電し、建設コスト回収後は農業水利施設の維
持管理に充て、農業者の負担の軽減を図る計画です。
らせん水車は、低落差で発電でき、枯葉や刈草などのゴミが詰まりにくい特長があるため、農業用水路
を活用した小水力発電に適した水車です。同土地改良区では、その特長に早くから着目し、同地区内にあ
る小規模発電所で海外製らせん水車を導入しており、今回が 2 例目となります。今回は既存の海外製に
対して維持管理の改善が期待できることから、日本工営が開発・製造した国産水車が採用されました。国
産のらせん水車が商用として日本国内で導入されたのは、初の事例となります。

日本工営では、2015 年 6 月~2016 年 6 月に小鷹井堰地点(鹿児島県薩摩川内市)において、らせん水
車発電(出力 30kW)の実証試験を実施、2016 年 7 月~2017 年 6 月に商用国産らせん水車製造を目的と
)などの研究開発を行い、2017 年 7 月から販売を
した模型実験(日本工営中央研究所〈茨城県つくば市〉
開始しています。

日本工営は、この八幡沢発電所の事例を通じて国産らせん
水車の魅力を発信し、再生可能なクリーンエネルギーである
小水力発電の導入促進、農業に携わる方々の負担軽減へと貢
献することを目指します。



■八幡沢発電所の概要
水車形式: らせん水車
水車寸法: 直径 2.0m×長さ 9.6m
最大落差: 2.51m
使用水量: 最大 1.346 ㎥/s(常時 0.642 ㎥/s)
発電出力: 最大 19.9kW(常時 9.3kW)
年間発生電力量: 112,759kWh
施工業者: 株式会社平野組(本社:岩手県一関市)
〈内、日本工営は水力発電設備製造・据付・電気工事・試験を実施〉



―お問合せ先―
日本工営株式会社 経営企画部 コーポレートコミュニケーション室
TEL :03-5276-2454 Email: c-com@n-koei.co.jp ホームページ:http://www.n-koei.co.jp/

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