気候変動予測のための補正技術を開発・サイト公開



News Release
日本工営株式会社
2020 年 2 月 5 日

日本工営 気候変動予測のための補正技術を開発・サイト公開
主要都市の時系列予測データを自由に取得可能、気候変動適応に貢献

日本工営株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:有元龍一、以下 日本工営)は、気候変
動予測における新たなバイアス補正手法 TR3S(トレス)を開発し、主要都市の降雨・気温の将来気候予
測情報を無料で取得できるポータルサイト NK-ClimVault(クリム・ボールト)を公開しました。

▼新たなバイアス補正手法 TR3S の開発
各地域の気候予測数値を算出する際、世界各地の研究機関で開発された数多くの気候予測モデル
(GCM: General Circulation Model)の出力結果と、現実の観測記録とのバイアス(誤差)を揃える補
正処理が必要となります。日本工営では、新たなバイアス補正手法 TR3S を開発しました。本技術は、既
往のバイアス補正手法よりも多面的な統計的特性を揃えて補正ができる技術として、水文分野で権威の
ある国際学術誌である WRR(Water Resources Research)誌に掲載されています。

▼ポータルサイト NK-ClimVault の開設
NK-ClimVault は、上記 TR3S を使った気候予測数値の補正データ、将来気候予測情報(降雨、気温)
を世界地図上でブラウズでき、 主要都市別の 2099 年までの時系列データを無料で取得できるウェブサイ
トです。
気候変動への適応を行うためには、まず将来の気候が現在からどのように変化するかを把握するため
のシミュレーションデータが必要です。 これまで同様のデータを活用するには、 主要な気候予測モデルか
ら算出される膨大な予測データを補正する必要がありましたが、このサイトでは適切に処理された状態
でデータを取得することが可能です。 本サイトで得られるデータは、 地域計画や企業の工場建設計画など
の将来気候変動リスクの検討や、健康、環境、農業などの様々な分野の研究での基礎情報として活用され
ることを想定しています。 精度の高い基礎情報を誰でも取得できるサイトとして、 気候変動適応ビジネス
やさまざまな分野の研究に活用されることを目指しています。今後開発されていく新たな気候変動モデ
ル等にも順次対応していく予定です。

日本工営グループは、本技術とサイトが気候変動適応ビジネスやさまざまな分野の研究に活用される
ことを通じて、オープンイノベーションを促進し、さらに新たなビジネス機会の創出を目指します。

NK-ClimVault URL: https://nk-climvault.com/




NK-ClimVault 画面
―本件に関するお問合せ先―
日本工営株式会社 経営企画部 コーポレートコミュニケーション室
TEL :03-5276-2454 Email: c-com@n-koei.co.jp ホームページ:https://www.n-koei.co.jp/

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