電磁誘導線を活用した自動運転車に低廉な自動車保険の提供を開始

あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
日本工営株式会社

<地方創生×自動運転>
【業界初】電磁誘導線を活用した自動運転車に低廉な自動車保険の提供を開始
~自動運転サービス運営の安定化をサポートします~
2020年10月9日

MS&ADインシュアランス グループのあいおいニッセイ同和損害保険株式会社(代表取締役社長:金杉
恭三、以下 あいおいニッセイ同和損保)は、地域交通課題の解決に向け、日本工営株式会社(代表取締役社
長:有元 龍一、以下 日本工営)が社会実装の運営をサポートする道の駅「かみこあに」(秋田県北秋田郡
上小阿仁村)において、業界で初めて電磁誘導線を活用した自動運転車(低速EV)に対し、低廉な保険料に
よる自動車保険の提供を開始しましたので、お知らせします。

1. 背景
高齢化が進行する過疎地等において、地域交通の衰退、交通空白地帯の拡大など、人流・物流の確保が喫緊
の課題となっています。そのような社会課題を背景として、地域の移動手段の確保、人手(ドライバー)不足
の解消に資する自動運転の実証実験が全国各地で実施されています。
内閣府・国土交通省・NEDO※1 が推進する「戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)自動運転(システ
ムとサービスの拡張) の枠組みの中で、
」 高齢化が進行する“中山間地域” における生活の足の確保等のため、
「道の駅」 等を拠点とした自動運転サービスの実証実験が 2017 年度より全国 18 箇所で実施されており、2019
年 11 月には道の駅「かみこあに」 (秋田県北秋田郡上小阿仁村)において、全国初となる自動運転サービスが
本格導入され、日本工営がその運営サポートを行っています。
国は、 こうした道路側の補助機能を利用した自動運転を、 過疎地等で公共交通として普及させる方針であり、
2030 年末までに全国 100 箇所以上でのサービスの展開を目指すとしています。
他方、 過疎地等において事業化に向けた多くの実証実験が行われる中、 自動運転サービスを維持するために
は、採算性をいかに確保していくかが大きな課題となっています。
今般、 地域交通課題解決に向けた採算性確保の一助となるべく、 自動運転サービス向けの商品開発を検討し
ていたあいおいニッセイ同和損保と、低廉な自動車保険の必要性を強く感じていた日本工営とのニーズが合
致し、 道の駅「かみこあに」 を拠点とした電磁誘導線を活用した自動運転サービス※2で使用する車両に対し、
走行環境や運行形態などのリスク実態に合わせ、自動車保険の割引を適用することとしました。
※1 国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構
※2 路面に埋め込んだ電磁誘導線に沿って低速電動車両(ゴルフカート等)を自動で走行させる簡易な自動運転サービス

2. 道の駅「かみこあに」を拠点とした自動運転サービスの運行形態
道の駅「かみこあに」を拠点とした自動運転サービスでは、低速の自動運転車両が路面に敷設された電磁誘
導線の磁力を感知して、既定ルートを走行しています。日本工営は、2017 年度の実証実験段階から積雪時の
技術課題の検証や地域ボランティアによる安全な運行体制の構築など、地域住民と一体となり課題を解決し
ながら、安全・安心な自動運転サービスを実現しました。これに対し、あいおいニッセイ同和損保は、走行環
境や最高速度が限定されることによるリスク削減効果を踏まえ、リスク実態に合わせた低廉な保険料を実現
することで、保険面から運営をサポートします。

【走行ルート】 【自動運転車両】
道の駅「かみこあに」を拠点とした 電磁誘導線を敷設し、車両を誘導
各集落を結んだルート(全長約 4km) 〇定員:7 人
〇速度:12km/h 程度




画像出典:国土交通省
3. 今後の展開
日本工営は、今後も事業者や自治体に対し、自動運転サービスの課題抽出、採算性やニーズの分析、地域の
実ニーズや課題に対応した新たな移動サービスのあり方や事業性のコンサルティングを通じて、自動運転サ
ービスの実用化に取り組んでいきます。また、あいおいニッセイ同和損保は、低廉な保険料の提供を通じて、
電磁誘導線を活用した自動運転サービスの普及をサポートしていくとともに、これまでテレマティクス※3 自
動車保険で培ったデータ分析の技術や安全運転のメカニズムを解析するノウハウなどを活用することで、社
会の要請に応えます。あいおいニッセイ同和損保と日本工営は、地方創生取組と連動し地域交通課題の解決に
向けて、自動運転サービスの全国への展開 社会実装に取り組み、
・ 自動運転技術 MaaS =Mobility as a Service
・ (
の略)の領域においても、「事故のない安全・安心なモビリティ社会」の実現に貢献していくことを目指しま
す。
※3 テレマティクスとは、
「テレコミュニケーション」と「インフォマティクス」を組み合わせた造語で、カーナビや GPS 等
の車載器と移動体通信システムを利用して、様々な情報やサービスを提供する仕組み


(参考)
日本工営の概要
企業名 :日本工営株式会社
URL :https://www.n-koei.co.jp/
所在地 :東京都千代田区麹町 5 丁目 4 番地
設立 :1946 年 6 月 7 日
事業内容 :日本工営グループは、世界中の人々の安全・安心を支える国内 No.1 の建設コンサルタン
トです。1946 年の創業以来、日本の建設コンサルティングのリーディングカンパニーとし
て社会基盤の整備を事業として社会課題解決に携わり、160 以上の国と地域において国づ
くり・人づくりの根幹に関わるサステナブルなビジネスを展開しています。時代とともに
変化するニーズに応じて、日本工営グループも変革を行いながら、継続的な事業拡大と収
益性の向上を実現しています。


あいおいニッセイ同和損保の概要
企業名 :あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
URL :https://www.aioinissaydowa.co.jp/
所在地 :東京都渋谷区恵比寿 1-28-1
設立 :1918年6月30日
事業内容 :MS&ADインシュアランス グループホールディングス株式会社の中核事業会社として自
動車保険、火災保険、傷害保険などの引き受けを行っています。企業メッセージとして掲げ
る『全力サポート宣言(3つの宣言「迅速」 「優しい」
「頼れる」』を実践し、明るく元気な

社員がお客さまを全力でサポートする「特色ある個性豊かな会社」を目指しています。


以上


<本件に関するお問い合わせ先>
日本工営株式会社 交通都市部 市本 TEL:03-3238-8342
コ ーポ レート コミ 高橋 TEL:03-5276-2454
ュニケーション室
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社 商品企画部 小谷 TEL:03-5789-6484
広報部 手塚 TEL:03-5789-6315

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