冷凍冷蔵設備向け「フロン漏えい検知システム」の提供を7月より開始

2023 年 7 月 27 日
イオンディライト株式会社
(証券コード 9787)


フロン類による環境への負荷を抑制しながら、省エネを実現
冷凍冷蔵設備向け「フロン漏えい検知システム」の提供を7月より開始


イオンディライト株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長兼社長執行役員 グループ
CEO:濵田和成、以下、
「当社」
)は、地球温暖化係数の高い温室効果ガスであり、オゾン層破壊物質
でもあるフロン類(以下、「フロン」 ※ の漏洩を抑制しながら、省エネにも貢献することを目的

に、商業施設などに設置される冷凍冷蔵設備向け「フロン漏えい検知システム」(以下、「フロン
キーパー」)の提供を 7 月より開始しました。
当社では、2023 年度中に商業施設を対象に、並行して展開を進めるノンフロン冷凍冷蔵ケースへの
切り替え提案と併せて、フロンキーパーの提案を進めてまいります。
※フロン類には、①オゾン層を破壊し、かつ、温室効果の非常に高い特定フロンと②オゾン層は破壊しない
ものの、温室効果の非常に高い代替フロンが含まれます。


【フロンキーパーとは】
フロンキーパーとは、冷凍冷蔵設備を IoT 化し、
フロン漏洩の早期発見を可能とするシステムで
す。フロンの漏洩量を抑制することで環境への
負荷を低減するとともに消費電力の削減にも繋が
ります。加えて、計測データをリアルタイムで
把握することで機器の安定稼働や効率的な運用
を実現します。




【フロンキーパー導入による効果】
1. フロン漏えい量の抑制

従来、フロンの漏洩は、冷蔵冷凍設備内の
温度上昇に伴い発覚し、その時点で既に漏洩
量が 50%超に至っていると言われています。
フロンキーパーでは、液冷媒管に設置した超
音波センサーがフロン漏洩時に発生するフ
ラッシュガスを検知することで、漏洩量約
10%の 段 階 で フ ロ ンの漏洩を早期に発見す
ることができます。これにより、漏洩量そのも
のを抑制することが可能です。加えて、フロ
ンの再充填に必要なコストも削減することが
できます。


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2. 消費電力の削減

フロンの漏えいは、冷凍冷蔵設備の冷却効率の
低下を招き、消費電力量を増加させます。
フロンの漏えい率上昇に伴い、消費電力増加
率も最大で 180%まで上昇します*。
フロンの漏洩を早期に発見し、適切な修理、
再充填を実施することで冷却効率の低下を
抑え、消費電力を削減することができます。


※環境省「令和3年度 IoT 技術を活用したフロ
ン漏えい検知システムにおける温暖化対策効
果の把握に関する調査委託業務報告書より。
左図は同報告書をもとに株式会社ナンバが作成




3.冷凍冷蔵設備の安定稼働と効率的な運用

各種センサーにより、温度 電流 外気温と
いったデータを可視化し、ウェブ上でリアル
タイムに把握することができます。これにより、
冷却効率の低下に伴う中身商品のロスを防ぎ、
設備そのものの長寿命化に繋がります。
また、フロンを使用した冷凍冷蔵設備には、
フロン排出抑制法により 3 か月毎に 1 回以上の
簡易点検を実施することが義務付けられていま
すが、フロンキーパーはその代替手段となる
フロンキーパーのデータ表示画面 「漏えい又は故障等を常時監視するシステム」に
該当するため、簡易点検が不要となります。



当社では、フロンによる環境負荷の低減を目的に、社内に 500 名を超える第一種冷媒フロン類取扱技術
者を育成するとともに、お客さま施設において、フロン排出抑制法に基づくフロン類の適切な管理に
つとめてまいりました。また、こうした取り組みを通じ、一般財団法人 日本冷媒 環境保全機構(JRECO)
が行う「第2回 JRECO フロン対策格付け」において、A ランクを取得※しています。加えて、モントリ
オール議定書による 2036 年までの代替フロンの大幅削減を見据え、ノンフロン冷凍冷蔵ケースの展開
を推進しています。
一方で、エネルギーコスト高騰などの影響により、即座にノンフロン冷凍冷蔵ケースへの切り替えが
困難なお客さまのニーズにも対応するため、フロンキーパーの提供を開始します。
※ 詳細は、2023年2月17日付「第2回JRECOフロン対策格付けAランク取得」をご参照ください。




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当社は、「お客さま、地域社会の「環境価値」を創造し続けます。」を経営理念に掲げるファシリ
ティマネジメント企業として、引き続き、お客さまの状況に応じたサービスの提供を通じてフロンに
よる環境負荷の低減に貢献するとともに「安全 安心」な施設環境を提供してまいります。




-本リリースに関するお問い合わせ先 -
イオンディライト株式会社 社長室兼 ESG 推進室 広報 IRグループ
TEL:03-6895-3892


-本サービスに関するお問い合わせ先 -
ファシリティマネジメントのサービス紹介サイト
「FM Navi」より、お問い合わせください。
https://info.aeondelight.co.jp/l/931153/2021-10-11/6wc7




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