産学連携によるテレマティクス保険に関する研究成果について~当社クラウドサービスを活用したゼミナール研究のご紹介~

平成 28 年3月 29 日
各 位
会 社 名 株 式 会 社 ス マ ー ト バ リ ュ ー
代 表 者 名 代表取締役社長 渋 谷 順
(コード番号:9417)
問い合わせ先 取締役経営管理管掌 田 中 健 作
TEL. 06-6448-1711


産学連携によるテレマティクス保険に関する研究成果について
~当社クラウドサービスを活用したゼミナール研究のご紹介~

株式会社スマートバリュー(本社:大阪市西区、代表取締役社長:渋谷 順、以下、当社)
は、明治大学商学部のファイナンス&インシュアランスコースのゼミナール(指導教授:中
林 真理子、以下、「中林ゼミ」)の「リスクマネジメントと保険」の研究に対し、当社の
M2M/IoTサービスの「CiEMS」(注1)を提供、走行実験とデータの検証・考察
により、運転技術と事故リスクの相関関係等、効果的な成果を得ることができましたので、
お知らせいたします。

1.取り組みの概要
昨今、車両保険の世界では、新たな任意保険として、自動車の走行データを保険に使う「テ
レマティクス保険」が注目を集めています。
中林ゼミにおいては、テレマティクス保険を「テレマティクスを利用し、走行距離や運転
性向に関するデータを収集し、それを基に保険料を設定する自動車保険」と定義し、テレマ
ティクス保険で計測する運転技術が、どの程度運転者の個々のリスクに見合ったものなのか
を、運転実験や事故発生原因統計を基に検証、テレマティクス保険の今後の在り方について
提言をおこなうべく研究に取り組まれてきました。

当社では、平成 27 年8月より、中林ゼミに対して、当社のM2M/IoTサービス「C
iEMS」を提供しています。
車両のOBDコネクター(故障診断コネクター)に、ワンタッチで専用車載機を取り付け
るだけで、内蔵している通信モジュールの3G回線を使って車両の動態情報がクラウド上に
蓄積される「CiEMS」は、商用車両向けのクラウドサービスとして既に数多くの契約稼
動数を持っており、当社は、中林ゼミに対して、運転実験などで得られた走行データを提供
する他、測定されたデータと運転性向との関連性や測定項目と事故発生率との相関関係など
について助言を行うなど、ゼミの研究に対する支援を行ってきました。

2.研究成果について
警察庁の事故統計や、当社のM2M/IoTサービス「CiEMS」を装着した走行実験
を基に、リスク細分型保険の是非と今後の技術的な発展可能性について考察した中林ゼミの
研究成果は、昨年 12 月におこなわれた全国学生保険学ゼミナール(RIS:注2)の全国
大会において、「日本の自動車保険のテレマティクス化-リスク細分型保険の是非をめぐっ
て-」と題して発表された論文が優秀論文に選ばれ、公益財団法人 損害保険事業総合研究
所(注3)が毎年出版する、損害保険とその関連分野に関する研究・調査発表の専門誌『損
害保険研究』への推薦が決まりました。
また、リスクマネジメント技術の普及と発展を目的とした団体である、一般財団法人リス
クマネジメント協会(注4)の 2016 年度年次大会においても成果発表されたほか、生命保
険・損害保険・共済業界で定評のある日刊専門紙『保険毎日新聞』を発行する保険毎日新聞
社(注5)が、創立 70 周年記念として主催した、大学生・大学院生を対象とした「保険の
未来」をテーマとする懸賞論文で優秀賞を受賞されました。
当社では、クラウド型テレマティクスサービスの提供に留まらず、M2M/IoTの持つ
様々な可能性に対して取り組んでまいります。

(注1) 「CiEMS(シームス) 」
スマートフォンや車載機に内蔵された通信機能で、車両の走行情報や燃費情報などをクラ
ウド上で管理できるサービス。
※詳しくは下記ページをご覧ください。
http://www.ciems.jp/

(注2)全国学生保険学ゼミナール(RISK&INSURANCE Seminar:RIS)
全国の大学におけるリスクマネジメント・保険関連のゼミナールを中心に、 インターカレッ
ジでの研究交流を行う「場」で、その中核的活動は年末の全国大会の開催と、年1回の機関紙
(論文集)の発行。年に一度開催される全国大会では、各ゼミが、保険を中心に金融、ファイ
ナンス、社会保険まで幅広い分野からグループ研究の報告を行う。
https://sites.google.com/site/riskseminar/

(注3)公益財団法人 損害保険事業総合研究所
損害保険及び関連分野に関する学術振興、 研究調査を推進するとともに、人材の育成並びに
理論と実務の調和を通じて、 損害保険事業の健全な発達に貢献し、 国民経済の発展と国民生活
の安定向上に寄与することを目的に、教育研修や、学術活動に対する支援、助成を行う。
研究者と実務家の執筆による損害保険とその関連分野に関する研究 調査発表の専門誌として、 ・
「損害保険研究」 を年4回発行、 本邦唯一の損害保険に関する理論及び実務の専門誌として学
術的な評価も高い。
https://www.sonposoken.or.jp/

(注4)一般財団法人 リスクマネジメント協会
会報誌「リスクマネジメントTODAY」の発行や、リスクマネジメント資格認定試験など
の実施を通じて、リスクマネジメント技術の普及・発展、社旗におけるリスクマネージャー職
務の認知と育成などに取り組む。
毎年恒例の年次大会は、東京・大阪・名古屋の3都市で開催され、専門家によるリスクマネ
ジメントセッションや、協会会員、学生による研究発表が行われる。 (学生による研究発表は
東京開催のみ)
http://www.arm.or.jp/

(注5)保険毎日新聞社
生保・損保両業界のオピニオンリーダーとして「保険毎日新聞」を発行する他、多くの専
門書籍の出版を行っている。
同社創立 70 周年記念の懸賞論文では、金融危機、巨大自然災害、人口減少・高齢化など、
日本社会を取り巻く課題やリスクが多様化・大規模化する中、役割と果す責任がかつてない
ほど大きくなっている「保険」の未来像について、独創性、実現性、論理性のある論文を募
集した。
https://www.homai.co.jp/hma460.htm



以 上

【お問い合わせ先】経営管理 Division 戦略 IR グループ
TEL: 06-6448-1711

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