マテリアリティの「優先する取組み」についてのお知らせ

2023 年 7 月 27 日
各 位

会 社 名 東 海 運 株 式 会 社
代表者名 代 表 取 締 役 社 長 松 井 伸 介
(コード番号:9380 東証スタンダード市場)
執 行 役 員
問合せ先 永 山 賢 一
企 画 管 理 部 長
( TEL. 03-6221-2201)



マテリアリティの「優先する取組み」についてのお知らせ


当社グループでは、昨年 11 月にサステナビリティ基本方針を策定するとともに、5 つのマテリア
リティ(重要課題)を特定し、事業活動への展開を開始しております。この度特定しておりますマ
テリアリティの「優先する取組み」について、詳細をお知らせいたします。



当社グループは、将来のありたい姿として「市場と顧客に選ばれる企業」を掲げております。今年
度は、その実現に向けた第 2 ステップである中期経営計画「ステップアップ AZUMA2023」の最終年
度となり、次年度以降は、新たな中期経営計画に向けた取組みを行ってまいります。

今回取りまとめました当社グループのマテリアリティに対する目指す方向性は、今後策定する新た
な中期経営計画と連動させて推進し、“未来へ続く社会の発展に貢献”していく当社グループのサ
ステナビリティ経営体制を確立してまいります。

以 上

(添付資料)マテリアリティ目指す方向性
サステナビリティ基本方針


私たち東 海運グループは、人々の豊かな生活と社会インフラの構築を支える総合物流企業として、
安心・安全・健康を尊重し、人や地球社会にやさしいロジスティクスを実現します。

さらに、「運ぶ力」「繋ぐ力」「貫く力」と常に新しいことに挑戦し続ける「挑む力」によって、
未来へ続く社会の発展に貢献してまいります。

当社グループは、以下5つのマテリアリティに事業活動を通じて取り組んでまいります。


1. 人的資本経営 × DX
2. 脱炭素社会の実現に貢献する
3. サーキュラーエコノミーの実現に貢献する
4. 海をきれいにする
5. 地域社会の発展に貢献する




AZUMA SHIPPING CO.,LTD.
当社グループサステナビリティ概念図

経営理念
「お客様に最適な物流サービスを提供する総合物流企業
を目指し、社会に貢献するとともに企業価値を高める」


人々の豊かな生活と社会インフラの構築を支える

人や地球社会にやさしいロジスティクス



サーキュラー
脱炭素社会の エコノミーの 地域社会の発展に
実現に 実現に貢献する 海をきれいにする 貢献する
貢献する



人的資本経営 ✕ DX

東 海運グループ 5つのマテリアリティ


「運ぶ力」「繋ぐ力」「貫く力」+「挑む力」
AZUMA SHIPPING CO.,LTD.
マテリアリティと優先する取組み


マテリアリティ 優先する取組み 関連するSDGs


①「安心・安全・健康」
②風通しの良い職場・組織活性化
1. 人的資本経営 ✕ DX ③ダイバーシティ&インクルージョンの推進
④人事制度の充実
⑤DX (デジタルトランスフォーメーション) の推進・活用



①GHG排出量の削減(再生可能エネルギー使用を含む)
②環境配慮型設備・機器への投資(導入・更新を含む)
2. 脱炭素社会の実現に貢献する
③フェリーを活用したモーダルシフトの推進
④パートナー企業との共創、活動支援



3. サーキュラーエコノミーの ①静脈物流サービスを発展・強化する
実現に貢献する ②既存事業の枠にとらわれない事業領域の拡大(事業開発)



①グリーン経営認証の遵守(海運事業)
4. 海をきれいにする ②バラスト水排出に対する環境保全対応
③船舶運航における安心・安全の向上



①各事業拠点地域における社会貢献活動
5. 地域社会の発展に貢献する
②物流インフラとしての被災地支援


AZUMA SHIPPING CO.,LTD.
マテリアリティ特定プロセス
経営課題を社会課題に関連付けて分類し、ビジネスにおける重要度とステークホルダーへの影響度を分析しマッピング。さらに、当社が
将来果たすべき役割を考慮した上で優先的に取り組む社会課題を抽出・整理し、マテリアリティを特定した。




Step 1 Step 2 Step 3 Step 4
課題把握と分類 ヒヤリングと課題抽出 課題の整理 課題の特定
(可視化・優先順位付け)




1-1 ステップアップ 2-1 社会課題と親和性の高 3-1 専門家による役員向 4-1 整理された課題および
AZUMA 2023、各部方針実 いSDGsを基に、各部署へ け研修、社員参加型ワーク 当社における位置付けにつ
施計画を読み込み、SDGs ヒヤリングを行い、現在、 ショップ、全社員向け いて外部コンサルタントか
を始めとする社会における 事業を通じて解決している 「SDGsに関するアンケー らのアドバイスを受ける。
課題のトレンド等を広く把 社会課題と、今後事業を通 ト」を実施。そこで出た課 4-2 取締役会での審議お
握・整理し、ESG課題に分 じて解決していきたい社会 題や自社に対する期待も、 よび決議を経てマテリアリ
類。 課題を整理。 Step2で抽出した社会課題 ティを特定。
ビジネスにおける重要度と 2-2 当社の事業理念、経営 に加え、抽出した課題をサ
ステークホルダーへの影響 理念を踏まえて上記の整理 ステナビリティテーマごと
度を分析しマッピング*。 を参考にしつつ、将来果た に整理。
*アクション、アウトカ すべき役割を考慮した上で、
ム、事業へのインパクト、 当社が特に重要と捉え、解
社会課題へのインパクトを 決に向け優先的に取り組む
検討。 社会課題を抽出。


AZUMA SHIPPING CO.,LTD.
マテリアリティ①

人的資本経営 ✕ DX
目指す方向性
①「安心・安全・健康」 ② 風通しの良い職場・組織活性化
安全で健康的な就労環境の保持に取り組んでまいります。職員 職員一人ひとりが仕事に情熱を持ち、新しいことに挑戦し続
の安全と心身の健康を第一に考え、安全管理の強化とコンプライ ける組織づくりに取り組んでまいります。
アンスの徹底を図ってまいります。また、職場におけるコミュニ また、お互いを尊重しながら能力を最大限に発揮できる風通
ケーションを重視し、職員一人ひとりの心と身体の健康を図って しの良い職場環境を構築してまいります。
まいります。


③ダイバーシティ&インクルージョンの推進 ④人事制度の充実
従来から性別や国籍に関係なく能力や人物本位の人材登用を 経営環境が急速に変化する中、未来へ続く社会の発展に貢献し
行っています。高機能な物流サービスを提供し続けていくための ていくために、経営戦略の実現を支える人事戦略を策定、実行し
イノベーションの創出に向け、職員一人ひとりの多様な価値観を てまいります。また、自社の存在意義を問い直し、人的資本を活
活かし、その能力を最大限に発揮できる機会を提供してまいりま かした独自の企業経営、人事戦略を実行していくための「企業基
す。さらに、女性が能力を十分に発揮できる雇用環境の整備を行 盤の強化」に向けた新たな人事制度を構築してまいります。
うとともに、女性活躍の分野においても社会貢献をしていけるよ
うに取り組んでまいります。


⑤DXの推進・活用
5つのマテリアリティを実現していく上で求められる「業務改
革」や「業務プロセスの見直し」において、最適なデジタル技術
の推進・活用を図ってまいります。さらに、当社グループが将来
のありたい姿として掲げる「市場と顧客に選ばれる企業」となる
ために、顧客・社外に向けたDXの推進・活用にも積極的に取り組
んでまいります。
AZUMA SHIPPING CO.,LTD.
マテリアリティ②

脱炭素社会の実現に貢献する

目指す方向性
① GHG排出量の削減 ② 環境配慮型設備・機器への投資
(再生可能エネルギー使用を含む) (導入・更新を含む)
重要な社会課題の一つである気候変動問題の解決に向け、2022 物流施設の設備・機器の新規導入や更新時期において、環境
年4月に新設したサステナビリティ推進部が中心となり、温室効果 に配慮した最新の商品・技術を取り入れてまいります。倉庫設
ガス(GHG)プロトコル・スコープ1~3の過去データの精査・集 備を利用した太陽光発電、高効率のLED照明、環境規制対応車
計、削減すべきカテゴリーの抽出と削減目標値を算定し、2050年 両の導入、船舶における新燃料の利用等、適切な情報収集と投
のカーボンニュートラル達成に貢献していけるように取り組んで 資を推進してまいります。
まいります。




③ フェリーを活用したモーダルシフトの推進 ④ パートナー企業との共創、活動支援
陸路輸送に比べて二酸化炭素の排出量が少なく、地球温暖化の抑 持続可能な物流ソリューションの実現を目指し、パートナー企業
制に貢献するフェリー輸送を活用したモーダルシフトを推進してま との共創、活動支援に取り組んでまいります。グリーンロジスティ
いります。総合物流企業としてグループネットワーク(当社グルー クスの推進を通じて、脱炭素社会の実現に貢献してまいります。
プのアヅマ・ロジテック社のフェリー輸送事業)を活用・拡大し、 (取組み検討候補)
グループ全体として、お客様に環境負荷の低い輸送手段を積極的に 同業他社との共同配送プログラムの開発、テクノロジー企業との
提案し、地球環境の保護に貢献してまいります。 DXやIoT技術の推進・活用、再生エネルギー企業とのグリーンエネ
ルギーの共同導入等




AZUMA SHIPPING CO.,LTD.
マテリアリティ③

サーキュラーエコノミーの実現に貢献する


目指す方向性
① 静脈物流サービスを発展・強化する ② 既存事業の枠にとらわれない事業領域の拡大
従来から地球環境保護が人類共通の課題と認識し、豊かな環境 既存事業の枠にとらわれない新たな事業に参入することを検
を次世代に引き継ぐため、環境保全と循環型社会の実現を目指し 討しています。特に再生可能エネルギー分野やサーキュラーエコ
た事業活動を積極的に推進しています。 ノミー分野に注力し、持続可能な未来への貢献を目指してまいり
廃棄物・副産物・汚染土壌等のセメント資源化やその他の有効 ます。
活用等、静脈物流サービスをさらに発展・強化させ、人や地球社 M&A(合併・買収)、JV(合弁事業)、アライアンスなどの
会に優しいロジスティクスを提供することで、循環型経済(サー 手法も積極的に検討し、より広範な事業展開に取り組んでまいり
キュラーエコノミー)の実現に貢献してまいります。 ます。




AZUMA SHIPPING CO.,LTD.
マテリアリティ④

海をきれいにする

目指す方向性
① グリーン経営認証の遵守 ② バラスト水排出に対する環境保全対応
2003年5月に国土交通省の定めた「グリーン経営推進要綱」に 適正なバラスト水の処理を行い、海洋生態系保全に努めてま
基づき、交通エコロジー・モビリティ財団が認証・登録を行う いります。
「グリーン経営認証」(内航海運)を2009年3月に取得し、以 【バラスト水の排出に関して】
来、継続して海洋環境の保全活動に自主的に取り組んでおりま 貨物の積荷役に合わせて行うバラスト水の排出は、海洋生物を
す。 越境移動させ、海洋生態系に対して影響を与えるおそれがあり、
「グリーン経営認証」を遵守し、海洋汚染につながる廃棄物の 国際海事機関(IMO)において、2004年に「バラスト水管理条約」
発生抑制や適正処理およびリサイクルに今後も継続して取り組ん が採択され、2017年9月に条約が発効されている。同条約では、
でまいります。 海洋生態系保全のため、国際航海をする船舶に積み込まれるバラ
スト水により有害水生生物が越境移動しないよう、バラスト水中
の水生生物を一定基準以下にして排水することを求めている。
③ 船舶運航における安心・安全の向上
船舶運航において、安心と安全を最優先に取り組んでいます。
船舶管理体制の強化、徹底した予防策や適切な訓練の実施によ
り、油濁事故を含む海洋および大気への環境影響を最小限に抑え
ることに注力し取り組んでまいります。




AZUMA SHIPPING CO.,LTD.
マテリアリティ⑤

地域社会の発展に貢献する

目指す方向性

① 各事業拠点地域における社会貢献活動 ② 物流インフラとしての被災地支援
海外拠点を含む各事業拠点地域において、地域(海外含む)の 従来から災害支援活動として、様々な義援金の寄付の他、支
人材を積極的に採用し、雇用機会を提供することで、地域経済の 援物資の配送を行っていまいりました。
発展と地域社会の安定を促進してまいります。 今後も災害発生時には、義援金の寄付を検討するとともに、社
また、本業である物流・海運事業とは別に、その他事業として 会を支える物流基盤としてのコンテナヤード、倉庫、車両等の整
フルーツトマトの生産及び販売を行っております。現在、生産地 備・運営により、公共機関や協定団体からの要請に応じ被災地へ
域である三重県(津市)で実施している医療従事者、子ども食堂 の物資の迅速な配送を効果的に支援する等、被災地の復興と社会
に対するフルーツトマトの寄付を各事業拠点地域に展開し、社会 の安定に貢献してまいります。
貢献活動の幅を拡げていきたいと考えております。




AZUMA SHIPPING CO.,LTD.

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