「令和4年度補正 スマート保安導入支援事業費補助金」の対象となるシステム開発受注のお知らせ

2024 年3月1日
各 位
会 社 名 KPPグループホールディングス株式会社
代表者名 代表取締役会長 兼 CEO 田辺 円
(コード番号:9274 東証プライム)
問合せ先 経営企画本部長 中根 隆治
(TEL. 03-4431-7215)


「令和 4 年度補正 スマート保安導入支援事業費補助金」の対象となるシステム開発を受注
~データドリブンな運用をめざすバイオマス発電所における
大規模言語モデルを活用した保安支援システム~


当社の連結子会社である株式会社BMエコモ(以下、
「BMエコモ」という。)は、経済産業省の「令和
4 年度補正 スマート保安導入支援事業費補助金」を交付されたバイオマスパワーテクノロジーズ株式会
社(以下、
「BPT」という。)より、導入済みのバイオマス発電所運転支援システム「BMecomo」に蓄積
されたデータを大規模言語モデルで利用する保安支援機能開発を受注いたしましたのでお知らせいたし
ます。


1. 案件の内容

木質バイオマス発電は、化石資源を燃料とする火力発電と比較し、燃料の性状(含水率や形状)が
入荷の都度異なるため、設備(特に燃料搬送系統、燃焼の平準化)の負担が大きく、これにより発電
停止を伴う突発故障が発生することがあります。安定した稼働を継続させるためには、この突発故
障を防ぐ、または発生したとしても影響を極力小さくする(発電停止時間を短くする)ことが大きな
課題になります。
この課題を克服するためには、日頃から運転員の技能や知識を向上させることで故障を防ぐこと
や、突発故障発生時に関連情報を素早く探し出すことにより故障からの復旧を短時間で行うことが
必要となります。
本開発では、今までのシステム化により蓄積したデータと大規模言語モデル(LLM)を組み合わせ
ることで、上記の課題克服を支援する次のようなシステムを構築します。

I. 各プロセス値の検索機能
既存の BMecomo システムのデータベースに蓄積されているプロセス値データを、LLM を使っ
て検索する機能

II. 保全記録検索機能
社内サーバー中に保管されている PDF 形式の保全記録を、LLM を使って検索する機能
III. UI 開発
上記検索を行うための UI としてチャットボットを開発




本機能の導入により、BPT様のバイオマス発電所におけるトラブルの早期復旧、発電停止時間
の最小化への一助となるものと考えております。また、削減が難しい属人的な作業・対応について
も、本機能を活用することで情報共有がスムーズになり、運転員の技能平準化が見込めるものと考
えます。

また将来的には随時開発中の各種予測モデルと本機能を組み合わせることで、チャットボットに
よる設備の点検時期のお知らせや、運転操作のアドバイスなど、より一層の支援機能実現が可能と
考えております。

なお、本件が 2024 年 3 月期の当社の連結業績への与える影響は軽微です。今後開示すべき事項が
発生した場合には、速やかにお知らせいたします。



2. バイオマス発電所運転支援システム「BMecomo」について

「BMecomo」とは、ビッグデータ解析や AI・IoT 等の最新テクノロジーを活用し、バイオマス発電
所の運転管理・設備管理・事業管理の支援を目的とした運転支援システムです。最新のテクノロジーの
活用と徹底的な「見える化」により、バイオマス発電所の収益最大化を支援しております。
「BMecomo」サービス紹介ページ:https://bmecomo.com




<本リリースに関するお問い合わせ先>
株式会社 BM エコモ
電話番号:03-3542-9924([受付時間]月~金 / 9:00~17:00(土日祝休み)

お問い合わせフォーム:https://bmecomo.com/ ※ページ下部[お問い合わせフォームへ]




以上

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