2024年1月1日から、西武鉄道全線を100%再生可能エネルギー由来の電力で運行

2023 年 11 月7日
各 位
会 社 名 株式会社西武ホールディングス
代 表 者 代表取締役社長兼COO 西 山 隆 一 郎
(コード番号:9024 東証プライム市場)
問合せ先 執行役員広報部長 多 々 良 嘉 浩
(TEL.03-6709-3112)


環境負荷削減目標達成に向けたサステナビリティアクション
2024 年 1 月 1 日から、西武鉄道全線を 100%再生可能エネルギー由来の電力で運行
~ CO2 排出量は西武鉄道単体で 2018 年度比約 90%削減、
グループ全体では 2018 年度比約 50%削減 (2022 年度実績ベース) ~


当社の連結子会社である西武鉄道株式会社(本社:埼玉県所沢市、社長:小川 周一郎)は、鉄道業界全体
で推進している脱炭素社会実現への貢献および西武グループ環境方針に基づき、2024 年1月1日(月・祝)か
ら西武鉄道全線で使用する全ての電力を再生可能エネルギー由来の電力(以下、再エネ電力)とし、実質 CO2
排出量ゼロで運行します。

今回の取り組みにより、東京電力エナジーパートナー株式会社の再エネ電力メニューを導入することで、環
境価値がついた電力による通年・全路線・全列車での運行が可能となります。西武鉄道では、山口線にて 2021
年4月から西武グループが運営する「西武武山ソーラーパワーステーション」で発電する環境価値のついた電
力での運行を開始しており、これに加え、山口線以外の 11 路線でも環境価値がついた電力で運行することで、
年間約 157,000t排出していた CO2 が実質ゼロとなります。
これは一般家庭の年間 CO2 排出量にすると約 57,000
世帯分に相当します。また、本取り組みの他にも、西武鉄道ではサステナ車両の授受(2024 年以降)をはじ
め、省エネルギー化した 40000 系車両の増備、既存車両の VVVF インバータ制御装置および電動機への更新、
駅や車両へのLED照明の導入など、電力使用量削減への取り組みを積極的に推進しております。


西武グループでは、グループの経営理念である「グループビジョン」に基づき、 SDGs(Sustainable
Development Goals:持続可能な開発目標)への貢献を目指して、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを
「サステナビリティアクション」として積極的に推進しており、地球温暖化抑制へのさらなる貢献に向けて、
CO2 排出量をグループ全体で 2030 年度までに 2018 年度比 46%削減とする環境負荷削減目標を設定していま
す。今回の取り組みにより、CO2 排出量は西武鉄道単体の 2022 年度実績ベースで 2018 年度比約 90%削減、ま
たグループ全体でも 2022 年度実績ベースで 2018 年度比約 50%削減となり、2030 年度の CO2 削減目標の達成に
近づくことができます。
(参考)西武グループ CO2 排出量削減目標および ESG データ:https://www.seibuholdings.co.jp/sustainability/esg_data/


環境負荷削減目標の達成に向け、西武グループの各事業において「使用エネルギーの削減」
「使用エネルギ
ーの代替」
「排出 CO2 の吸収」の観点においてさまざまな施策を推進しております。
今後も西武グループでは、グループビジョンに基づいた事業を通じて CO2 排出量削減に取り組み、さらなる
地球温暖化防止への貢献に向けて、目標の達成に向けて取り組んでまいります。

本施策の詳細および、西武グループの環境負荷削減施策につきましては別紙をご覧ください。


以 上
2023年11月7日

西武鉄道全線
100%再生可能エネルギー由来の電力で運行
~環境負荷の低い鉄道の利用がサステナブルな社会の実現に寄与します~



西武鉄道株式会社(本社:埼玉県所沢市、社長:小川 周一郎)は、鉄道業界全体で推進している脱炭素社
会実現への貢献および西武グループ環境方針に基づき、2024年1月1日(月・祝)から西武鉄道全線で使
用する全ての電力を実質的に再生可能エネルギー由来の電力(以下、再エネ電力)とし、実質CO2排出量ゼ
ロで運行します。

当社では、2021年4月から山口線(レオライナー)にて西武グループが運営する「西武武山ソーラー
パワーステーション」で発電する環境価値のついた電力での運行を開始しています。これに加え今回、東京
電力エナジーパートナー株式会社の再エネ電力メニューを導入することにより、環境価値がついた電力によ
る通年・全路線・全列車での運行を実現し、年間約157,000t排出していたCO2が実質ゼロとなりま
す。これは一般家庭の年間CO2排出量にすると約57,000世帯分に相当します。

西武グループでは、地球温暖化抑制への更なる貢献に向けて、CO2排出量をグループ全体で2030年
度までに2018年度比46%削減という環境負荷削減目標を設定しています。この取り組みにより、西武
鉄道全体のCO2排出量は2022年度実績ベースで2018年度比約9割削減でき、またグループ全体で
も2022年度実績ベースで2018年度比約5割削減となるため、2030年度のCO2削減目標の達成
に大きく近づくことができます。

昨今、企業においては自社の排出するCO2のみならず、従業員の出張や通勤を含めたサプライチェーン
全体のCO2排出量も削減に努める必要があります。また、家庭においては「自動車」からの排出量が「照
明・家電製品など」に次いで2番目に多く(※1)、企業・家庭ともに移動手段を鉄道に見直すことがCO2排
出抑制・地球温暖化対策につながります。当社は、「サステナ車両(※2)」を活用し早期に全車両VVVF化を
行うなど使用電力量の削減を図ることに加え、今回の取り組みにより西武線での移動から排出するCO2を
実質ゼロにし、地球温暖化抑制へ貢献する取り組みを多角的かつ積極的に進め、西武線をより利用していた
だけるよう努めてまいります。
詳細は別紙のとおりです。
※1 出典:温室効果ガスインベントリオフィス 2021年度 家庭からの二酸化炭素排出量(世帯当たり、用途別)
※2 他社から譲受したVVVFインバータ制御車両を西武鉄道独自の呼称として定義




省エネルギー車両(40000系)
【別紙】
西武鉄道全線の再生可能エネルギー由来の電力による実質CO2排出量ゼロでの運行について


1. 鉄道事業の概要
・営業キロ 176.6㎞
全12路線(池袋線・西武秩父線・西武有楽町線・豊島線・狭山線・山口線・
新宿線・西武園線・国分寺線・拝島線・多摩湖線・多摩川線)
・年間輸送人員 5億5,906万人 (1日平均153万人) ※2022年度実績
・年間使用電力量 約3億5千万kWh ※2022年度実績


2.再エネ電力により実質CO2排出量ゼロになる範囲
池袋線、新宿線をはじめとした全12路線の列車運行のほか、駅、信号機、踏切等で使用する電力
※山口線は2021年度より実施


3.再エネ電力による年間CO2排出削減量
約157,000t(見込み)
一般家庭の年間CO2排出量の約57,000世帯分(1世帯当たり2.74t※で算出)
※環境省「令和3年度家庭部門のCO2排出量実態統計調査結果の概要(確報値)」より


4.再エネ電力メニューのスキーム
【山口線を除く11路線】 ※2024年1月1日より実施
小売電気事業者:東京電力エナジーパートナー株式会社




【山口線】 ※2021年度より実施済み
小売電気事業者:東京電力エナジーパートナー株式会社
<参考>
■2021年3月31日リリース
100%自社の太陽光発電でレオライナーを運行します!
https://www.seiburailway.jp/file.jsp?news/news-release/2020/20210331_yamaguchi_solar.pdf

■西武鉄道の電力使用量削減への取り組み
当社では、 鉄道運行に環境価値のついた電力を使用するとともに、 電力使用量自体を減らす取り組みによ
り、環境対策を推進しています。2022年度の鉄道事業における電力使用量は2018年度比で約9.
5%削減しており、今後も環境負荷低減につながる取り組みを継続して行っていきます。
【主な取り組み】
・サステナ車両の授受(2024年以降)
https://www.seiburailway.jp/newsroom/news/20230926_sasutenatrain/
・省エネルギー化した40000系車両の増備
・既存車両のVVVFインバータ制御装置および電動機への更新
・駅舎補助電源装置、回生電力貯蔵装置設置による回生電力の有効活用
・駅や車両へのLED照明の導入




■これまでに西武グループが行った環境への主な取り組み
https://www.seibuholdings.co.jp/sustainability/environment/#gasu

・太陽光発電を全国で実施(年間約2.7万 MWh 発電)

・西武鉄道が保有し、一部グループ会社が本社を構える「ダイヤゲート池袋」で使用する電気使用量のすべ
てを「西武武山ソーラーパワーステーション」で発電する環境価値がついた電力を使用し実質CO2
排出量ゼロで運営
(年間でCO2約2,270t 削減)

・横浜・八景島シーパラダイスにおいて、水族館エリアで使用するすべての電気量を再生可能なエネルギー
に由来する「はまっこ電気」に置き換えることにより、実質CO2排出量ゼロ水族館を実現

・東京ガーデンテラス紀尾井町で使用する全ての電力を100%再生可能エネルギー電力で賄うことで、
実質CO2排出量ゼロを達成

・軽井沢・プリンスショッピングプラザにてオンサイトPPAによる太陽光発電を導入
(年間でCO2約870t 削減)

・西武バス新座営業所においてオンサイトPPAを実施、および「西武武山ソーラーパワーステーション」
にて発電する環境価値がついた電力で賄うことにより、実質CO2排出ゼロを実現

・箱根湯の花プリンスホテルにて温泉熱を利用したバイナリー発電設備を導入
(年間CO2約187t 削減)
(参考)脱炭素社会実現に向けた鉄道の環境優位性の理解促進について

一般社団法人日本民営鉄道協会とJRグループ各社では、日本のカーボンニュートラルの
実現に向けて、相対的に低炭素な輸送モードである鉄道のさらなる利活用促進(モーダル
シフト)をめざすとともに、鉄道の環境優位性に対する社会的な理解促進に取り組むた
め、共通ロゴマークとスローガンを定め、鉄道業界一丸でPRに取り組んでいます。

詳細ページ:https://www.mintetsu.or.jp/association/news/2023/22402.html (共通ロゴマーク)




「西武グループサステナビリティアクション」
西武グループの経営理念である「グループビジョン」に基づき、持続可能な社会の実現
に向けた取り組みを「サステナビリティアクション」として推進しています。特に、事業
を通して創造する社会価値として「4領域と12アジェンダ(重点テーマ) 」を設定し、
積極的に取り組んでいます。
詳細ページ:https://www.seibuholdings.co.jp/sustainability/



●今回の取り組みを通じて特に貢献可能な SDGs の目標




◇お客さまのお問合せ先
西武鉄道お客さまセンター TEL.(04)2996-2888
音声ガイダンスのご案内により、メニューをお選びください。
[営業時間:9 時 00 分~17 時 00 分(12/30-1/3 除く)]
以 上

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