「未来創生2号ファンド」 IoT鍵受け渡しシステム運営のキーカフェへの投資実行

2019 年 1 月 21 日
各 位
スパークス・グループ株式会社
代表取締役社長 グループ CEO 阿部 修平
(東証JASDAQ スタンダード︓8739)


「未来創生2号ファンド」 IoT 鍵受け渡しシステム運営のキーカフェへの投資実行
―民泊やカーシェアリングなどのシェアリングエコノミーでの鍵管理システム―


当社は、2018 年 7 月に設立した「未来創生 2 号ファンド」が、北米・欧州・アジアでの鍵受け渡し IoT
システム運営のキーカフェへの投資(金額は非開示)を実行しましたので、お知らせします。今回の資金調達で
キーカフェは、鍵受け渡しシステムが設置されている拠点の数を世界で増やします。また、2019 年中に、人工
知能を使ったリアルタイムの画像認識による事前ID確認サービスや法人向け SaaS(ソフトウェア・アズ・ア・
サービス)などのサービス充実をはかります。

■投資先企業の概要
キーカフェ(本社:カナダ・バンクーバー、創業者:クレイトン・ブラウン)は、2013 年創業で、不動産や車などの
入退出管理を可能にする SaaS と IoT 鍵受け渡しシステムを個人向けと法人向けに提供しています。Airbnb
や Booking.com といったシェアリングエコノミー企業との協業により、キーカフェは鍵の受け渡しを自動化してゲ
スト管理を簡単にしています。また規制やセキュリティといった観点から本人確認・宿泊台帳サービスなどの提供
しており、シェアリングエコノミー時代にゲストの入退出を絶えず管理する事ができます。キーカフェは、Smartbox
と呼ぶ鍵の受け渡しを無人で出来る端末を、ローソンやセブンイレブンといった公共の場所に設置しており、その
数は世界 45 都市、800 カ所以上に及び、8 言語でサービスを展開しています。利用用途は、民泊、カーシェ
アリング、家事代行、そして不動産管理など多岐にわたり、これまで 100 万回以上の利用実績があります。キー
カフェは、不動産管理会社、デベロッパー、建設会社、施設や物流管理会社など法人向けの入退出管理ビジ
ネスも世界で展開しています。



 「未来創生(1号)ファンド」及び「未来創生 2 号ファンド」の概要
未来創生(1号)ファンドはスパークスを運営者とし、トヨタ自動車株式会社、株式会社三井住友銀行 を
加えた 3 社による総額約 135 億円の出資により、2015 年 11 月より運用を開始しました。最終的には、上
記 3 社を加えた計 20 社からの出資を受けました。「知能化技術」「ロボティクス」「水素社会実現に資する技
術」を中核技術と位置づけ、それらの分野の革新技術を持つ企業、またはプロジェクトを対象に米国、英国、イ
スラエル、シンガポール、日本の約 50 社に投資しました。(https://mirai.sparx.co.jp/)。2018 年下半
期には、既存投資領域3分野に加え、新たに「電動化」、「新素材」を投資対象とした未来創生2号ファンド
の運用を開始しました。2018 年 12 月末時点の運用資産残高は、1 号と 2 号あわせて、925 億円となって
います。


■本件に関するお問い合わせ先
スパークス・グループ株式会社 広報室
TEL : 03-6711-9100
pr_media@sparxgroup.com
未来創生(1 号)ファンド 主な投資先

分野 会社名 特徴
Xevo Inc.
知能化技術 自動車、ホテル、豪華客船内等で簡単に、スムーズに接続可能なUX(ユーザーエクスペリエンス)ミドルウエアを開発
(旧UIEvolution Inc.)
カーシェアリング・ベンチャー「自動車版エアビーアンドビー」
知能化技術 Getaround
トヨタの「コネクテッドカー」事業で戦略的関係構築
知能化技術 freee㈱ AIを活用したクラウド型会計ソフトでNo.1プレイヤー
遺伝子検査、健康診断、生活習慣といった様々な角度からのパーソナルデータを包括的に分析し、ヘルスケアの専
知能化技術 ㈱FiNC
門家や人工知能(AI)が最適な生活習慣改善の提案をするテクノロジー企業。
知能化技術 ㈱アプトポッド 自動運転に応用可能な双方向通信クラウドシステム提供
センサー技術力向上の研究開発を加速し、車内カメラによる搭乗者のデータ収集能力を高め事故抑制の安全技術
知能化技術 Guardian Optical Technologies Ltd.
確立を目指す
知能化技術 Autotalks Ltd. チップの大量生産の準備を進めると共にコネクテッドカーと自動運転車のための通信ソリューション開発をさらに強化

「全国タクシー」アプリに「事前確定運賃」や「タクシー相乗り」などの革新的な新機能を追加し、配車可能タクシーで
知能化技術 Japan Taxi㈱
現在約22%の市場シェアを、2022年までに約60%とし、「国民的タクシーアプリ」にすることを目指す

名刺を起点とした国内最大のビジネスネットワーク「Eight」の国内外での普及を加速し、アジアNo.1のビジネスプラッ
知能化技術 SanSan㈱
Sansan 株式会社
トフォームとなることを目指す

データ統合ソリューションに加え、産業用IoTやAI分野のソリューション提供を通じて、データ活用のトータル・ソリュー
知能化技術 Fly Data Inc.
ションプロバイダーを目指す

ロボティクス GROOVE X ㈱ ヒト型ロボット「Pepper」の開発で培った経験を活かし、家庭用ロボットのGlobal Standardを目指す

ロボティクス Kymeta Corporation 世界中で大容量・双方向のConnected Mobilityを実現する衛星アンテナ・テクノロジー

ロボティクス ㈱三次元メディア ロボットに「目」と「脳」の機能を提供し、産業用ロボットの知能化に貢献する。

ロボティクス WHILL Inc.
WHILL 株式会社 ハードウェアとソフトウェアを融合させたハイエンド電動車椅子『WHILL』を開発・製造・販売

ロボティクス ㈱MJI 人間の暮らしに活力や憩いをもたらすコミュニケーション型ロボット「タピア」を開発

ロボティクス マゼランシステムズジャパン㈱ 日本版GPS のサービス開始視野に自動運転基盤技術を開発
高速画像処理プラットフォームを中心とした研究開発の推進と、販売・マーケティング活動を強化し、同プラットフォー
ロボティクス ㈱エクスビジョン
ム技術の確立と世界の様々な産業分野で同社システム採用を目指す
ディープラーニングを活用し、食品工場での食品など不定形物のピッキングを可能とする次世代型多関節ロボットの
ロボティクス ㈱アールティ
試作機の開発や人材採用で経営基盤強化を図る
超高速、低消費電力、低価格で最適なルート計算を可能にするプロセッサーの開発を加速し、大手グローバル企業
ロボティクス Realtime Robotics Inc.,
との提携により、産業用ロボットおよび自動車の自動運転技術への応用による成長の加速を目指す
ロボティクス ㈱QPS研究所 小型SAR衛星を多数打ち上げることで、「いつでもすぐに地球観測ができる」先進的な社会インフラ構築を目指す

ロボット研究者、工業デザイナー、フルスタックデベロッパー、Androidデベロッパー、老年学者、機械学習専門家な
ロボティクス Intuition Robotics, Inc. ど、同社の多分野にわたる専門家チームが、積極的に話しかける高齢者ケア用コンパニオンロボット


「ELLIQ」の開発に現在取り組んでいる。
独自に開発した生体信号処理技術、ロボット機構制御技術を通して、手指の細かい動きの再現に成功。開発した技
ロボティクス 株式会社メルティンMMI
術は、医療介護分野を初めてとして、様々な分野で活用されることが期待
水素
エクセルギー・パワー・システムズ㈱ ハイブリッド水素電池、燃料電池領域で独自の技術を有する。
エネルギー

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