アニコムと大阪大学、アース製薬が共同研究を開始

プレスリリース
2023 年6月 19 日
アニコム ホールディングス株式会社
(コード:8715 東証プライム)



アニコムと大阪大学、アース製薬が共同研究を開始
ペットの歯周病予防、口腔内環境改善から健康寿命延伸へ


ペット保険シェア No.1※のアニコム損害保険株式会社(代表取締役 野田 真吾、以下 アニコム損保)およびアニ
コム先進医療研究所株式会社(代表取締役社長 河本 光祐、以下 アニコム先進医療)は、国立大学法人大阪大学
(総長 西尾 章治郎、以下 大阪大学)、アース製薬株式会社(社長 川端 克宜、以下 アース製薬)と、
「MA-T™
(Matching Transformation System®)の技術を利用した要時生成型亜塩素酸イオン®水溶液」を用いたペット
の歯周病予防や口腔内環境改善をはじめとする健康維持・増進を目的とした共同研究を行うことに合意したので、
お知らせいたします。
※シェアは、各社の 2022 年の契約件数から算出。(株)富士経済発行「2023 年ペット関連市場マーケティング総覧」調査




■MA-T™とは

MA-T™とは、亜塩素酸イオンから必要時に、必要量の活性種(水性ラジカル)を生成させ、流行性ウイルスをは
じめとするウイルスの不活化、種々の菌(細菌)の除菌を可能にするものです。また感染制御分野だけでなく、医
療・新薬開発分野、農業・林業分野、エネルギー分野など、幅広く応用が期待されている技術です。



■MA-T™をペットの口腔内ケアに応用することで期待される効果

既に人間の口腔内ケアにおいて MA-T™ 含有ジェルの効果が確認されていますが、MA-T™製剤をペットの口腔内
ケアに応用することで、口腔内環境の改善はもとより、歯周病予防、延いては歯周病と強く関連のある多くの疾患
の発症予防等についても期待しています。
アニコム損保の分析によると、歯周病に罹患している犬は、健康な犬に比べると、翌年全ての傷病の罹患率が 1.4
倍になることがわかりました。また猫も同じく、歯周病罹患群は、健康な群に比して、翌年全ての傷病の罹患率が
2.7 倍になることがわかりました。
すなわち「歯周病は万病のもと」であるということが、統計的にも明らかになっていると考えています。




▲N=116,786(0~18 歳の犬 全品種) ▲N=89,941(0~22 歳の猫 全品種)
■本共同研究の概要

本共同研究では「ペットの口腔内細菌叢データの収集と、歯周病との関連性の解明および MA-T™を利用した予防・
治療法の開発」を行う予定であり、具体的には、
・正常なペットと歯周病等の口腔内疾患のあるペットにおける、口腔内・腸内細菌叢の違いの検証
・口腔内疾患を有するペットへの MA-T™ 利用が口腔内細菌叢の正常化に与える影響
・ペットの口腔内疾患の予防および治療方法の確立
を想定しています。また、ペットの口腔内ケアがその他疾患(全身の症状含む)へ与える影響をアニコム損保の保
険金請求データ等を用いて明らかにします。

本共同研究を通じて、ペットの歯周病予防や口腔内環境改善を行うことで、ペットの健康寿命の延伸を目指してま
いります。



■ペットの口腔内環境ケアに対するアニコムグループの想い

人間は自然を観察することで、様々な発見や発明をしてきた歴史があります。自然が身近ではなくなった現代で
は、ペットがその役割を果たしているとアニコムグループでは考えています。
現状、多くのペット(犬・猫)に歯周病等が見受けられますが、これはペットが自分では歯磨きをできないことが
大きな要因であり、我々にあらためて歯磨きの重要性を学ばせてくれます。また、多くの飼い主様が歯磨きの重要
性や歯周病の健康への影響を認識しているにもかかわらず、ペットに歯周病等が多いのは、
「ペットに対する歯磨
きという行為そのもの」や「モチベーション維持」の難しさを示しているのでしょう。今回、大阪大学・アース製
薬との共同研究により、アニコムグループは MA-T™という優れたツールを得て、この難しさに挑戦する機会を得
ることができました。


口腔内環境と健康との関係性は、近年人間でもペットでも関心が高まっています。アニコム損保の分析によると、
歯周病に罹患している犬は健康な犬に比べて、心臓病は4倍・腎臓病に至っては5倍となることがわかっていま
す。




▲N=116,557(0~18 歳の犬 全品種) ▲N=116,660(0~18 歳の犬 全品種)
また猫においても同様の傾向がみられており、特に猫にとって避けることのできない運命といわれる腎臓病に関
しては、歯周病に罹患している方が 3.5 倍もなりやすいことがわかっています。心臓病に関しても、3.1 倍となっ
ています。




▲N=69,748(0~22 歳の猫 全品種) ▲N=89,877(0~22 歳の猫 全品種)




万病のもとである歯周病をペットで減らすことができれば、人間においても必ず歯周病を減らせるはずです。ペッ
トだけでなく、飼い主様の健康もあわせて守ることを目指し、本研究を進めてまいります。




※各データについて:基準日前後の保険金支払い状況から推計。歯周病の定義…歯周病、歯肉炎、歯槽膿漏、歯根膿瘍、根尖膿瘍(乳歯遺残起因によるもの含む)




【お問い合わせ先】
アニコム損害保険株式会社 広報担当
〒160-8352 東京都新宿区西新宿 8-17-1 住友不動産新宿グランドタワー39 階
MAIL:pr@ani-com.com

6967