「太陽光私募コアファンド」組成のお知らせ-再生可能エネルギー分野におけるキャピタル・リサイクリングモデルの進展-

2021 年 9 月 3 日
各 位
株 式 会 社 大 和 証 券 グ ル ー プ 本 社
大和エナジー・インフラ株式会社
大和リアル・エステート・アセット・マネジメント株式会社


「太陽光私募コアファンド」組成のお知らせ
~再生可能エネルギー分野におけるキャピタル・リサイクリングモデルの進展~


大和証券グループの大和リアル・エステート・アセット・マネジメント株式会社(代表取締役
社長:福島寿雄、本社:東京都中央区、以下「大和リアル」
)は、年金基金、生命保険会社を含む
国内の機関投資家より出資を頂き、ブラウンフィールド(稼働済)の国内太陽光発電事業を投資
対象とした私募ファンドである「DSREF コア・アマテラス投資事業有限責任組合」
(ファンド
総額約 160 億円。以下「アマテラス」)を組成したことを、お知らせいたします(
【別紙1】を参
照)。なお、本件は株式会社大和証券グループ本社(以下「大和証券グループ本社」)において、
金融商品取引所が定める適時開示基準に該当いたしません。

また、当社グループの大和エナジー・インフラ株式会社(代表取締役社長:松田守正、本社:
東京都千代田区、以下「大和エナジー」
)は、アマテラスに対し、大和エナジーが投資する安定稼
働中の太陽光発電所を順次拠出していく予定です(【別紙2】を参照)。大和エナジーは、投資残
高を拡大しつつ、ポートフォリオのファンド化を通じた外部資本導入により、資本を有効活用し
た循環的拡大(キャピタル・リサイクリングモデル)を進めていきます。

本件は、大和エナジーの投融資機能と大和リアルのインフラアセット・マネジメント機能を活
用し、再生可能エネルギー分野におけるキャピタル・リサイクリングモデルを進展させるもので
あり、当社グループは、今後もオルタナティブ資産に対する投資家の運用ニーズに応えていくと
共に、現中期経営計画“Passion for the Best”2023 の基本方針の一つに掲げる「ハイブリッド
戦略による新たな資金循環の確立」に向け、グループを挙げて取り組んでまいります。

大和証券グループは、2018年にSDGs推進委員会を設置し、経営戦略の根底にSDGsの観点を取り入
れると共に、持続可能な社会の実現に資する商品・サービスの提供に努めてまいりました。本年5
月には、経営ビジョン“2030Vision”を策定・公表し、「貯蓄からSDGsへ」をコアコンセプトに、
資金循環の仕組みづくりを通じたSDGsの実現を目指しています。
本件はそうした取組みの一環であり、今後も当社グループは、サステナブルで豊かな社会の創
造に向けて貢献してまいります。
 本取組みにより達成を目指す SDGs の目標

 目標7:「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」
すべての人に手ごろで信頼でき、持続可能かつ近代的なエネルギーへのアクセ
スを確保するために、太陽光発電への投資を通じた再生可能エネルギーの導入
を推進します。

 目標 13:「気候変動に具体的な対策を」
気候変動とその影響に立ち向かうため、非化石電源への投資を通じて CO2 の発
生を抑制し、地球温暖化防止に寄与します。




以上




 大和証券グループ本社の概要
(1)商号 株式会社大和証券グループ本社
(2)所在地 東京都千代田区丸の内一丁目 9 番 1 号
(3)代表者 執行役社長 中田 誠司
(4)資本金 2,473 億円
(5)事業内容 金融商品取引業等を営む会社の株式の所有・管理・支配


 大和エナジーの概要
(1)商号 大和エナジー・インフラ株式会社
(2)所在地 東京都千代田区丸の内一丁目 9 番 1 号
(3)代表者 代表取締役社長 松田 守正
(4)資本金 5 億円
(5)事業内容 エネルギー・インフラストラクチャー・資源分野における投融資


 大和リアルの概要
(1)商号 大和リアル・エステート・アセット・マネジメント株式会社
(2)所在地 東京都中央区銀座六丁目 2 番 1 号
(3)代表者 代表取締役社長 福島 寿雄
(4)資本金 2 億円
(5)事業内容 投資運用業、投資助言・代理業、第二種金融商品取引業




(ご参考)大和証券グループの SDGs に関する取組み:
https://www.daiwa-grp.jp/sdgs/?cid=ad_eir_sdgspress
【別紙1】




2021 年 9 月 3 日
各 位


大和リアル・エステート・アセット・マネジメント株式会社

大和リアル 160億円規模の太陽光私募コアファンド
(愛称「アマテラス」)を組成

大和証券グループの大和リアル・エステート・アセット・マネジメント株式会社(以下、「大和リアル」)は、ブ
ラウンフィールドの太陽光発電事業への投資に特化した私募ファンドである「DSREFコア・アマテラス投資事業
有限責任組合」(ファンド総額約160 億円。以下、「アマテラス」)を組成しましたことを、お知らせいたします。

アマテラスは、年⾦基⾦、⽣命保険会社を含む国内の機関投資家(以下、「有限責任組合員」)
より出資をいただき、原則として1年以上の稼働実績のある太陽光発電所(11物件、出⼒合計約
219MW。以下、「パイプライン資産」)に対し、これを運営する発電事業者への出資(以下、「匿名組
合出資」)を通じた投資を⾏います。アマテラスは、大和証券グループの大和エナジー・インフラ株式会社
(以下、「大和エナジー」)との間でパイプラインサポート契約を締結しており、当該契約に基づく独占交渉
権の付与を受け、今後3年間でパイプライン資産の順次組入れを⾏い、投資完了を目指します。初回の
組入物件として、2021年9月末日までに宮城県栗原市に所在する合計29MWの太陽光発電所につ
いて匿名組合出資を⾏う予定です。

大和リアルは、アマテラスのファンドマネージャーとして、無限責任組合員より投資一任業務を受託する
一方で、組入れたパイプライン資産の過半に対してアセット・マネジメント業務(以下、「AM業務」)を
提供し、これらの資産価値の維持・向上にも関与していきます。

なお、大和リアルは、アマテラスを通じた有限責任組合員ら組合員からの資⾦調達に関して、グリーン
ファイナンス・フレームワーク(以下、「本FW」)を策定しています。9月2日付けで株式会社日本格付
研究所(以下、「JCR」)より、本FWについてはグリーンファイナンス・フレームワーク評価(最高ランク
「Green1(F)」)を、また組合員によるアマテラスへの出資についてはグリーンエクイティ評価(最高ランク
「Green1」)を、各々得ております(詳細については、JCRのWebサイト(http://www.jcr.co.jp/)
をご参照ください。)。

日本政府が2030年に向けた温室効果ガスの削減目標について、2013年度に⽐べて46%削減す
ることを目指すと表明したことを受け、太陽光発電所を中心とする再⽣可能エネルギー発電設備がこれ
まで以上に注目を集め、その更なる普及が社会的課題となっております。国内外の発電プロジェクトに対
しリスクキャピタルを提供することで再⽣可能エネルギーの拡大への貢献を目指す大和エナジーと、ESG
投資としてのオルタナティブ投資への関心の高い機関投資家に対しファンドという⾦融商品を通じた⻑期
投資機会の提供を目指す大和リアルが連携することで、将来的な次号ファンドの組成も視野に入れなが
ら、このような社会的課題に対し今後も積極的に取り組んでいきたいと考えております。
【参考情報】

アマテラスについて
名称 DSREFコア・アマテラス投資事業有限責任組合
有限責任組合員の 2021年9月2日
加入期限日
投資対象 ブラウンフィールドの太陽光発電事業の匿名組合出資持分
組合員 無限責任組合員:合同会社DS再⽣可能エネルギーファンドマネジメント
有限責任組合員:国内の機関投資家(複数社)
ファンド総額(組合員の 約160億円
出資約束⾦額 総額)
運用期間 約20年間(組合契約の効⼒発⽣日である2021年8月17日より、
2041年8月末まで)



スキーム図

大和証券㈱

運用委託契約 私募取扱契約
(投資一任契約)
大和リアル 無限責任組合員 有限責任組合員(複数社)

出資 出資
パイプライン
サポート契約
大和エナジー アマテラス

投資 投資 投資

太陽光発電 太陽光発電 太陽光発電
事業者 事業者 事業者




初回組入物件について
所在地 宮城県栗原市
パネル出⼒ 約29MW
運転開始日 第1発電所:2018年10月、第2発電所:2019年11月
初回組入物件である宮城栗原市の太陽光発電所全景



大和リアルについて
大和リアルは、2004年10月に設⽴されて以来、大和証券グループのネットワークを活かし、複数のア
セットクラスの上場投資法⼈、⾮上場オープンエンド型不動産投資法⼈及び各種実物資産を投資対
象とした私募ファンドの運用を⾏ってきました。再⽣可能エネルギー発電事業のAM業務に関しても2014
年より受託を開始し、本日現在、合計20件、出⼒合計約226MWの太陽光発電所及びバイオマス発
電所について業務提供を⾏っています。


以上


【問い合わせ先】
大和リアル・エステート・アセット・マネジメント株式会社
ファンド運用部インフラチーム アマテラス事務局
電話:03-6215-9500
E-mail:amaterasu@daiwareal.co.jp
【別紙2】
2021 年 9 月 3 日
各 位
大和エナジー・インフラ株式会社



太陽光私募コアファンドへの運用資産の拠出について
~外部資本導入による資本効率を重視した循環的投資拡大~

大和エナジー・インフラ株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長:松田 守正、以下「当社」

は、2021 年 9 月 30 日運用開始予定の太陽光私募コアファンド「DSREF コア・アマテラス投資事業
有限責任組合」
(以下「アマテラス」
)に対し運用資産の拠出を行うことになりましたので、お知らせ
いたします。


アマテラスは、年金基金、生命保険会社を含む国内の機関投資家より総額約 160 億円の出資約束を
受けております。アマテラスが再生可能エネルギー市場における投資家の皆様との架け橋となり、投
資家の皆様に対し魅力的な投資機会を提供するとともに、脱炭素社会や持続可能な社会の実現を目指
して行きます。


当社は、ファンド化を通じた外部資本の導入により、キャピタルリサイクリングを推進し、再生可
能エネルギー分野への高まる投資ニーズに応えるとともに、再生可能エネルギー・インフラ分野への
取り組みを一層強化し資本効率を重視した循環的投資拡大を図ることで、当該分野における更なるプ
レゼンス向上を目指します。


大和証券グループ本社 100%出資の子会社である当社は、SDGs×テクノロジーの観点に基づいたエ
ネルギーへの投融資推進による未来社会創造の支援を目的として発足しました。当社は、再生可能エ
ネルギー、インフラストラクチャーおよび資源分野への投融資を通じた「新たな価値」の提供と SDGs
への貢献をめざし、今後とも同分野への積極的な投融資を継続する予定です。


以 上

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