2023年度 大和証券グループ経営方針

2023 年 4 月 7 日
各 位
会社名 株式会社大和証券グループ本社
代表者名 執行役社長 中田 誠司
(コード番号 8601 東証プライム・名証プレミア)

2023 年度 大和証券グループ経営方針
~ Passion for the Best ~
2022 年度は、ロシアのウクライナ侵攻と世界の分断、インフレ圧力の高まりと金融引き締めなど、グローバル経済が大きな転換
点を迎える中、証券・金融市場は激しい変動に見舞われた。そのような厳しい環境の中、当社グループにおいては、中期経営計
画~“Passion for the Best”2023~に掲げた各種施策を推し進め、一定の成果を残すことが出来た 1 年であった。具体的には、
資産管理型ビジネスモデルへの移行とハイブリッドビジネスの拡大による新たな商品・サービスの創出を通じて、収益構造の多
様化・安定化が着実に進展しており、当社グループが目指す方向性が正しいことを改めて示す結果となった。
中期経営計画の最終年度となる 2023 年度は、未だ先行きの不透明感は払拭されていないものの、我が国においてもコロナ
禍が節目を迎えるとともに約30 年にわたり続いてきたデフレからの脱却への転換点を迎える。また、NISAの抜本的拡充やiDeCo
の利便性の向上など、資産所得倍増プランに掲げる政府の取り組みは「貯蓄から投資へ」の流れを後押しするものとなる。当社
グループとしては、環境変化にぶれることなく、「お客様の最善の利益」を追求した資産管理型ビジネスモデルへの移行を愚直
に推し進める。加えて、ハイブリッドビジネスの強化を通じて、幅広いお客様のニーズに適したオルタナティブ投資機会の拡充を
図る。更に、揺るぎ無いサステナビリティの潮流を踏まえ、トランジション・ファイナンスをはじめとした社会課題の解決に向けた取
り組みをサポートする。
これらの取り組みを同時並行で推進することで、マーケット環境に左右されにくい収益構造を構築すると共にサステナブルで
豊かな社会の実現に貢献していく。

リテール部門 ホールセール部門
1. 資産管理型ビジネスモデルの確立 1. お客様ニーズを捉えた多様なプロダクト・高度なソリューションの
2. 多様なお客様ニーズに応える商品・サービスの提供、 提供
総資産アプローチによるソリューションビジネスの拡大 2. リテール部門との更なる連携強化によるビジネス基盤の拡大
3. 外部チャネルとの業務提携を活用したニュービジネス展開と収益化 3. 収支構造の改善に向けたグローバルビジネスの再構築
4. サステナブルファイナンスの促進による企業支援
4. マスマーケティング及びお客様対応のデジタルシフト、
5. デジタル人材拡充とデータ駆動型ビジネスの推進
サステナビリティへの取り組み
アセット・マネジメント部門 投資部門
1. 運用力・発掘力・商品アレンジ力強化による既存事業の拡大 1. 優良な投資機会の発掘、投資先のバリューアップ及び
2. オルタナティブ資産を投資対象とした商品の開発等、新ビジネスの モニタリング体制の強化
研究開発・事業化
2. 再生可能エネルギー分野でのキャピタル・リサイクリングモデルの
3. 不動産アセット・マネジメント事業における資産運用力強化及び
推進
事業基盤の確立
4. グループ内連携による、不動産等オルタナティブ関連ビジネスの推進 3. 継続的な VC ファンド運用ビジネスの確立
4. サステナビリティを意識した社会的意義のある投資対象の開拓


その他(大和総研グループ) その他(大和ネクスト銀行)
1. IT サービスのプラットフォーム化や AI・データサイエンスによる 1. 預金量の拡大と収益性の両立
新たな価値の創出
2. グループ内連携の強化
2. 高品質で安定的なサービスを低コストで提供することで、大和証券
グループのコストダウンへ貢献 3. 国内外の金利環境に応じた運用残高の拡大や、運用対象の
3. お客様企業の特性に応じた営業体制の更なる強化、お客様ニーズに 多様化
沿ったコンサルティングからシステムまでトータルソリューションの
4. 応援定期預金や ESG 投融資への継続的取り組み
提供、データサイエンスやサイバーセキュリティ等の高度な知見を
要するソリューションによるビジネス基盤の拡大 5.
4. 情報発信と情報収集・意見交換との好循環を起こしてリサーチ
クオリティの向上 以 上

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