アドバンテッジパートナーズとの共同投資第一号案件について

2020 年 12 月 15 日
各 位
会 社 名 東京センチュリー株式会社
代 表 者 名 代表取締役社長 野 上 誠
(コード番号 8439 東証 1 部)
問合せ先 広 報 I R部 長 山 下 圭 輔
(TEL03-5209-6710)



アドバンテッジパートナーズとの共同投資第一号案件について

当社は、2019 年 10 月に発表した株式会社アドバンテッジパートナーズ(本社:東京都港区、以下「AP」
)グループとの戦
略的提携に基づく、共同投資第一号案件に係る契約を締結しましたので、下記のとおりお知らせいたします。なお、本共同投
資案件の詳細につきましては、2020 年 12 月 15 日付で開示しております「アドバンテッジパートナーズ、ユーグレナ、東京セ
ンチュリーの 3 社が、コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングスからキューサイ株式を共同取得することで合意」
をご参照ください。





1. AP グループとの戦略的提携
当社は、プリンシパルインベストメント事業をさらなる成長が期待できる分野と捉え、近年の中堅・中小企業における
「事業承継ニーズ」や、大企業における「事業の選択と集中」の重要性の高まりを背景とした「カーブアウトニーズ」な
ど、当社のお取引先が抱える課題や経営戦略・経営改革へのソリューションとして、推進することといたしました。2019
年 10 月には、プリンシパルインベストメントビジネスへの本格的参入のため、日本のプライベート・エクイティファンド
業界におけるリーディング・カンパニーである AP グループと、戦略的提携を行うことを決定し、2020 年 7 月に AP グル
ープ持株会社の発行済普通株式の 14.9%の取得およびエクイティファイナンスの引受けを完了しております。
なお、AP は、アジアベンチャーキャピタルジャーナル(以下、 )が主催する「2020 AVCJ Private Equity & Venture
「AVCJ」
Capital Awards」において、
「Mid Cap Firm of the Year award」を受賞いたしました。AVCJ アワードは、AVCJ 審査員とプライ
ベートエクイティ業界関係者からの両方の投票によって選出される、アジア太平洋地域のプライベートエクイティに関す
る卓越したアワードです。AVCJ は、AP の今回の受賞理由のハイライトの一つとして、当社に少数株式を売却したことを
あげており、有意義な方法で後継者育成に取り組んだ国内初めての事例であると評価いただいております。


2. 共同投資第一号案件について
当社と AP グループは、戦略的提携の発表後、共同投資を含めた協業を模索してまいりましたが、今般その第一号案件
として、当社および AP がサービスを提供するファンド(以下「AP ファンド」
)に加え、当社が 2012 年の上場前から出資
を行うなど親密な関係にある株式会社ユーグレナ(本社:東京都港区、以下「ユーグレナ」
)と共に、3 者が出資する特別
目的会社(以下「SPC」
)を通じて、コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス株式会社(本社:東京都港区、
以下「コカ・コーラ ボトラーズジャパンホールディングス」
)が保有する、キューサイ株式会社(本社:福岡県福岡市、
以下「キューサイ」
)の全株式を共同取得することについて合意いたしました。




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【案件概要】




キューサイは、約 250 億円の売上高と約 37 万人の通販顧客数を誇り、55 年の歴史を有する通信販売を中心とする健康
食品/化粧品販売の老舗企業です。当社、AP ファンド、およびユーグレナは、キューサイの商品開発力、顧客基盤、そし
て通販ノウハウを高く評価し、3 者が密に連携して戦略遂行を後押しすることで、キューサイがさらなる成長を実現する
ポテンシャルがあると判断いたしました。
本案件は、老舗企業であるキューサイと、当社、経営改善や事業構造転換に強みを持つ AP、ESG/SDGs 領域やデジタル
領域に強みを持つベンチャー企業のユーグレナが手を組んで全面的に支援するという、国内でも極めてユニークな事例で
あり、対象会社の企業価値向上に向けて最適化されたフォーメーションとなっております。SPC への当初出資比率は、AP
ファンドが 67.22%、当社が 19.94%、ユーグレナが 12.84%ですが、株式譲渡から 1 年以内を目途にユーグレナが SPC への
出資比率を最大 49%まで高め、キューサイを連結子会社化する予定です。
当社が推進してきたパートナー型ビジネスモデルが奏功し、AP グループの持株会社およびユーグレナ両社の株主かつ事
業パートナーとして、本件フォーメーションの構築に貢献することができたものと考えております。国内外の事業会社へ
の出資やパートナー企業との合弁会社設立を通じて培った豊富な PMI(Post-Merger Integration。M&A 後、当初計画した統
合効果を最大化するための統合プロセス)経験を生かし、AP およびユーグレナとの強固な信頼関係を背景に、価値観と方
針を共有化したチームでキューサイの事業成長を支援してまいります。


3. 今後の展望
当社は、パートナーシップ戦略に基づく AP との連携による協業を当社の事業戦略の柱の一つに掲げており、約 5 年間
で 300~400 億円を目処に AP との共同投資を行っていく考えです。当社・AP 双方において、社会課題の解決による SDGs
達成への貢献に資する投資対象案件のソーシングを行っておりますが、当社のお客さま・パートナー企業のカーブアウト
ニーズ、事業承継ニーズならびに事業投資ニーズの発掘により一層注力し、AP と協働することにより、当社プリンシパル
インベストメント事業の発展を目指します。
また、当社は航空機事業についても、コロナ後を見据えた当社事業戦略の柱の一つとして、航空機市場の長期的成長を
取り込んでいくことを展望しております。ユーグレナが製造するバイオ燃料は、ミドリムシ(学名:ユーグレナ)などの
微細藻類油脂や使用済み食用油を主原料とすることで、大気中の CO2 を増加させないカーボンニュートラルという特徴が
あり、従来の燃料に比べて CO2 排出量を大幅に抑制することが期待されております。ユーグレナが進める「国産バイオジ
ェット燃料の実用化」は、航空業界の中長期的な成長に向けた環境対応強化に寄与するものであり、今後もユーグレナを
株主・事業パートナーとして支援することにより、当社航空機事業のさらなる推進に向けたシナジーを追求してまいりま
す。


以 上




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